ドワンゴカップ
セルティック ― マリノス   2006.8.3

俊輔の凱旋試合、ドワンゴカップ!
2006.7.29にSPLが開幕したに関わらず、セルティックの面々が日本に来てくれた。

とはいえ、8/6のハーツ戦を戦うため、主力は俊輔、レノン、マッギーディーだけ。
ミラーはベンチ入りだけで終わったし、フル出場のスノは、2軍並みの実力だった。

全体的に、時差ボケと高温多湿な日本の気候風土と長旅の疲れから、セルティックのプレーパフォーマンスは低調だった。
ボールを奪いに行かないし、味方がボールを持ったとしても、連動しての動きが鈍く遅い。
特に問題なのがDF陣だ。
180cm以上の高さを持ちながら、ゴール前に張り付いているだけだった。
FWのマークにはついているんだろうけど、すぐに外された。大丈夫なのか??

それが表面化したのが、4分の大島のゴールだった。
平野の左からのクロスに、ファーサイドでヘッディングシュート! ゴール枠隅へのきれいなコースに決まった。
シュート自体は見事だったが、簡単に競り合いに負け、シュート前のプレッシャーも甘く、簡単にシュートをさせすぎだった。
セルティックのモチベーションが低かったのか?
棒立ち状態のDFに、大問題があった。
ヴァーゴ、バルガ、カマラじゃ、守備はザルだよとお知らせしたような、情けない展開だった。

中盤は、体のキレが悪く、ボールを受けるとトラップし、ゆっくり味方の足元にボールを送る、単なるボール回しに終わっていた。
前へボールを送る意志が見受けられなかった。
サイドチェンジもそれほど見られず、ゴール前へロングパスを送るのみ。
FWはそのボールを競るわけでもなく、パスの精度の悪さから、ボールに触るチャンスもなかなかなかった。

そんなひどいセルティックにありながら、俊輔のパフォーマンスは良かった。
まるで“掃き溜めに鶴”のように、俊輔が輝いて見えた。
ボールを受けると、前についたDFをひとりかわしてからパスを送ろうとしていた。
前への突破を試みていた。
プレーにキレがあり、ボールを止めてからのパス、ダイレクトでのパスと、緩急をつけられていた。
そして何より、ボールを奪われるのではの心配がなかった。

ペトロフがいないからなのか、いつもの横一列の一番右ではなく、右から2番目の、やや中央寄りに位置して、試合を作ろうとしていた。
右目にいるため、一番右のローソンとのパス交換を試みていたが、ローソンの動きとパス出しのタイミングが合わず、連携の悪さを露呈していたのは残念だった。
トンプソンのパフォーマンスもひどく、少しは思いっきり走ってくれと切に願った。
はぁ〜、まるで引退直前の選手みたいだ。
スノは中盤の底にいて、攻撃の起点になるべき選手なのに、ボールを受けるとまずキープし、動きを停滞させていた。
守備もさほど参加せず、DFの負担を増していたような。。
ボールを持つと、懐が深いと言うか、それほどはボールを取られないし、落ち着かせる動きも見せるが、全体で躍動感のある動きをするために、簡単に前にはたいてもいいんじゃないのか?
中盤の底でタメを作ってどうする??

何かこう、ひとりひとりの動きが悪いし、全体的な動きがバラバラだった。
この2軍のメンバーで合わせたことがあまりないからだろうが、日本のファンに、『セルティックってこんな程度。SPLはレベルが低い』と示したようで、私は不満だらけだ。
見方によっちゃ、『俊輔のレベルはセルティックの中で抜きん出ている』ってことだろうが、うれしくない。
ストラカンがすぽるとで言った『若手のパフォーマンスに失望した』は、当然の感想だろう。

日本にゃ、営業で来たのがみえみえ。
『俊輔が出てりゃい〜んだろう、オレ達ぁ、脇役なんだからな。ど〜せ、日本出稼ぎ隊の落ちこぼれだよ!』とのつぶやきが聞こえてきそうな、お寒い内容だった。
仕方なしに出ているようだった。それとも、観光に来たのか??
もう、日本をなめてくれると困るなぁ〜。こんなんじゃ、次回は見に行かないぞっ!!

こう見ると、ペトロフ、ミラー、マロニー、ジュラフスキー、ボルツは偉大だと思う。
彼らが揃うと、セルティックは実力を発揮する。
俊輔もそうだ。彼はセルティックの最重要パーツだ。欠かすことはできない。
8/6のハーツ戦が一挙に不安になったが、本気モードではまた違った面を見せてくれるのだろう。

マリノスは、全体的に動きが素早く、高い決定力でマリノスの強さだけが目立った試合だった。
マリノスはケガ人続出で、連敗もしていたが、セルティック戦をきっかけに浮上してきそうな勢いだった。
有意義だったろう。



                 
俊輔のFK。惜しくもバーの右上に。
2006.8.4
試合前のご挨拶。俊輔は一番右(のはず)
セルティクの選手、なんか元気ないなぁ〜。
キャプテンはフラッグの交換をします。
手前が俊輔。みんな歩いてるみたいね。
試合後のインタビュー。うっ、視線が下に。
最後に顔を上げてくれました。いい表情♪