Angra/Blind Guardian
           2月2日(金) CCレモン・ホール


ツアーパンフ。
15thYear Celebrateと書いてあるのが読める。

Angra セットリスト


Carry On
Nova Era
Voice Commanding You
Waiting Silence
Wings Of Reality  
ZITO
Ego Painted Grey
Angels And Demon
Nothing To Say
Rebirth
The Course Of Nature
Spread Your Fire


AngraもBlind Guardianも、新作を引っさげ来日した。
両方とも同じビクターの所属、トップを張れる。
で、ダブルヘッドライナーになった。

舞台には、ツアーパンフと同じデザインの大きなスクリーンが、舞台後ろの壁を覆っていた。
さらに、ドラムセットの両側に、2mくらいの高さで長方形の間仕切りが、スクリーンと同系色で施されていた。
やっぱり、Aurora Consurgensツアーなのねとのん気に構えていたが。。。えっ、Angraが先なの??


Angra登場

6時を15分ほどまわり、シューベルトの未完成が流れ、Angraのメンバーが姿を現した。
オープニングナンバーはなんと、“Carry On”だ。彼らの代表曲だけど、ボーカルはエドゥなのにいいのか?
が、途中から“Nova Era”に変わった。両方ともじっくりフルコーラス聴きたいけど、まっ、いっかぁ。
真ん中で演奏してるのはキコ。左がエドゥで、右にラファエルとフェリッペ。


今日は音質が悪い。2階席だからなのだろうか?
高音は壊滅状態。シンバル音がつぶれ、シャカシャカと残響が耳障りだ。しかも、肝心のエドゥの声が割れてうねっている。
ギターはどうにかだけど、細部が聴き取れない。まるで感度の悪いAMラジオのようだ。
しゃ〜ないなぁ、だから初日はイヤなんだ。初日で音響が良かったことなんて知らないぞ。
だけど、仕方ない、これで聴いて行こう。

エドゥは中央に陣取り、声を張り上げている。良かった、声はよく出ている。
でも、高音で音を外しているのが気になった。
この日は、黒のレザーに黒いシャツ。前回のハデなピンクのパンツじゃなくて良かったぁ〜〜!!!!
やたらとスリムでカッコいい!
キコは黒のパンツに黒のTシャツ。ラファエルはグレーのTシャツにベージュっぽい迷彩のパンツだったような。
フェリッペは目立たないと思っていたけど、足を広げ、結構動いていて目だっていた。
キコ、ラファエル、フェリッペは、時折立ち位置を移動しながら弾いていた。ドラムセットの上にもよく立っていたっけ。

ギターソロはこの順

次は、Aurora Consurgensから“Voice Commending You”。
さすが、ラファエルの曲だけあって、ラファエルがリフに、ギターソロにと大活躍。
Angraはほとんどがキコのリードギターだけど、この曲だけは終始ファラエルがリードを取っていた。
ラファエルは、ソロになると、中央へ出てくる。
足を揃え、直立の状態。ギターのボディに近い、高音部を弾くので、体を中心に寄せているようで、かわいらしい。
そういや、歩き方もトコトコ歩いているみたいでかわいい。
キコが、踊りかかるように小走りしているのと対照的でおもしろかった。(2階からだとよく見えるんだな、これが)

“Ego Painted Grey”は、ベースのフェリッペとエドゥだけがステージに残り、2人のギタリストは間仕切りの後ろに引っ込んでしまった。
どうするのかなと、様子を見ていたら、自分たちのパートが近づくと、ちゃんと顔を覗かせてから“お待たせ〜”と走りながらやってきた。
キコは左から、ラファエルは右から。
エドゥは、ギターソロの時はどうしてるかというと、後ろに引っ込んでいるキーボードの隣りで踊ってましたぁ。
この頃には音程が安定し、素晴らしい歌声だった。

“The Course Of Nature”でのギターソロは、私の予想通り、ラファエル⇒キコの順だった。
速い、リズミカルなのがラファエル、宇宙的に引っ掻く感じなのがキコなのだ。
「Aurora Consurgens」からの曲は、ひとつの曲に静の部分がなく、アコギ等もないため、CDでは物足りないが、ライブでは威力を発揮する。
明確な力強い方向性が、ダイレクトに伝わってくるのだ。
ライブ向けなのが確認できたのが、今日の収穫である。

Rebirthで大合唱

“Rebirth”では、エドゥがみんなで歌ってほしいと言っていたのに、私は歌えない。
ごめんね〜、Rebirthはレンタルで済ませたので、歌詞がわからないの。今度ちゃんと買って歌えるようにしておくから。。
アコギ調のイントロは、ラファエルが弾いていた。遠目でわからなかったが、ギターは変えていなかったような。。(レスポール)
ギターソロの後半のラファエルのパートは、残念ながら音が出なかった。
アコースティックなピックアップからエレクトリックなピックアップに切り替えた時のトラブルか?
最初からアンプをいじってたし、思い通りにいかなかった点があったみたいだ。まぁ、初日だから。。かなし〜。

最後は、「Temple Of Shadows」から“Spread Of Fire”だ。
ドラムスのアキレスは、赤いプロレスラーのようなヘンなマスクをかぶっていた。
♪Glorious〜 の部分で大合唱だ。
サビがわかりやすくて、歌は早口でなく、しかも疾走曲っていいね!
こぶしを突き上げながら一緒に歌い、気分爽快だった。
左から、キコ、フェリッペ、ラファエル。
2人のギタリストのけぞりながら弾く絵は最高♪


全部の曲が終わると、メンバーは小刻みに同じ音を弾く。その間にエドゥが「Thank You〜!」と挨拶する。
キコは、ちょっと弾くと即座にギターを外してそれを上に突き出してガッツポーズ!!、が、音は鳴り止まない。あれっ?
見ると、ラファエルが職人魂を見せて、顔を上げずにずっと弾き続けていた。おお〜っ、下支えがラファエルだったのか。そういや、他の場面でもキコがリフを弾かないで観客に手を振ってアピールしてたっけなぁ。それでも良好な関係を築いているんだからたいしたもんだ。
だって、何回も2人は近づき、向き合って高速ツインギターを弾いていたもん。確認し合いながら楽しそうにね。
2人の仲がいいのは見て取れる。お互いにリスペクトしているんだろうなぁ〜。

やっぱりテクニカルでメロディアスは好き

家に帰ってから、改めてAngraを聴くと、ライブの感動が蘇る。
頭の中を、Angraのさまざまなメロディが駆け巡る。最近そんなことはなかったから(そこまで入れ込んだCDがなかった)、とっても新鮮だ。
常に音楽と共にあって、幸福〜♪





Blind Guardian セットリスト


War Of Wrath
Into The Storm
Born In A Mourning Hall
Nightfall
The Script For My Requiem
Fly
Vallhala
Time Stands Still
Mordred's song
Welcome To Dying
And then there was Silence

  ―アンコール―
Imagination from the other side
The bard's song(in the forest)
Mirror mirror



ドラムセットの移設、ライティングの設置、機材の搬入などの準備に20分をかけ、Blind Buardianの演奏が始まった。
ところどころ、ぽつんぽつんと空席ができていた。
これから1時間ちょいあるけど、せっかくだから聴かないともったいない。
Angraで使ったスクリーンは取り外され、シンプルな仕様だった。

ブラガ様のお通り〜

Angraが終わっちゃえば、ブラガは静かだろうと、タカをくくっていた。
蓋を開けたら大間違い。
右隣の男は、Angraの時は、一緒に手拍子したりする程度だったのに、ブラガになった途端、どうしたの?の大活躍。
ハンズィが登場したら、『ハンズィーーー!』と、天然デス声で叫ぶ、叫ぶ。
それだけならまだ良かったのに、後ろの男はさらにデス声のクセに、4割増しで雄たけびだ。その隣りの男の野太い声だって負けてない。
かくしてあっという間に地鳴りのようなデス声包囲網に覆われてしまった。殺気立って異様な雰囲気だ。
他の場所は、クリーンな声のが多いのに、ああ何で私の周りだけ。。。

そのハンズィったっても、黒の上下を着てごまかしてはいるものの、おなかのぷっくりとした膨らみは隠し切れなかった。
髪の切り込みも鋭くなっている。
あんなのがカッコいいんだろうか?
が、「ハンズィーーー!」の叫びを聞くにつけ、あのオトコらの中では、ハンジーはカッコ良くて英雄なんだろうなと思い、笑いが止まらなかった。

さて、その隣りの男は、ますます快調だ。
天然デス声で、ハンジーになりきって、ヘドバンし、歌い、手を突き上げる。いや目の前に観客がいて、手を差し出してるノリだ。
よくよく見ると、右手はマイクを持っているように、あごの近くに添えていた。すっかりなりきっている。
いいぞ〜〜、もっとやれ!
家の中でもそうやってるのかと考えたら、またしても笑いが止まらなかった。ひとりで笑いをかみ殺してる私も不気味だぞっ!

ブラガの演奏

他の場所はブラガファンばっかりじゃないと見えて、ずっと座ってる人もいたし、1曲目、2曲目が終わると帰る人もいた。
私は、こうして(別の意味で)楽しんでて、それなりに満足だった。
個人的には、“Time Stands Still ”は、メロディアスで美しくていい曲だと思う。変リズムがあったし。こういう曲ばっかりだとファンになると思う。
“Welcome To Dying”も合唱しやすくてノレた。
ただし、私は「♪ウェルカム・トゥ・ダイエー〜」かと思って歌ってたんだけど。。(ダイエーにようこそって、ヘンだなと思ったのよね)
新作の“Fly”はわかったんだけど、ライブでも浮いていた。
“The bard's song(in the forest) ”は、知ってる曲で良かった。この曲だけアコギに持ち替え、情感たっぷりだった。
最後の“ Mirror mirror”は、ブラガを代表する曲だということだけは知っていたので期待したが、疾走するだけで、印象的なサビがあるワケじゃなかった。ちょっと残念だった。

全体的に疾走曲が多く、ライブ向けだったんだろう。
隣の男は、ついに最後まで完唱した。たいしたもんだ。
どの曲も同じに聴こえてしまうのは、曲の構成が似てるからだろう。歌メロがあり、ギターの早弾きの間奏があり、また歌メロだ。
リズムの変化は感じられない。
変化をつけているのは、ハンズィの声だ。時にクリア、時にデス声になる。その加減のバランスがいい。
ストレートな疾走曲が好きな人にはいいのだろう。
動きの面でも、バンドでの重要度でも、ハンズィは目立っていた。他のメンバーはサポートメンバーのように、黙々と演奏していた。

が、アンコールが終わり、ギターを外してみてびっくり、みんなおなかが出ているぞっ!
一様に黒い服を着ていたので、遠目じゃ誰が誰なのか、見分けがつかなかったぞ!
う〜〜ん、やっぱり男性向けのバンドなんだろうね。
ドラマーは上半身裸のスキンヘッドで、プロレスラーみたいだったし。

ブラガのライブは水準が高く、さすが長年やってきただけあると思った。
演奏は安定していたし、ブレがないし、楽曲も大合唱をさせるのがあった。
Angraの時よりも、少しは音質が向上していたし、アンコールがあってうらやましかった。
もっと予習しておけば良かったなぁ〜。そしたら、みんな同じなんて思わなかっただろうに。


2/12(月)の追加公演のレビューは こちら