『大神クン日記』その壱

○月×日
今日は久しぶりに帝劇へゆく日だ。
米田ののんだくれジジイと久々の談笑&ナンパゲージいきなり赤。
んっ、なんじゃこりゃあああああっ!!
その後「思うトコロのある隊員は??」のセクハラに近い質問に、「マリア!!」と即答する。
ああっ。マリアに会える!!
・・・と、感激の再会を果たしたのもつかの間、マリアは急遽「にぅよーく」へと旅立つらしい。
がるるるるるる。よーねーだーっ。テメぇ、からかってっぺや?!

○月△日
マリアがいない間、ガキになつかれいい迷惑だ。やたらコギャル言語を連発する高飛
車な小娘に対し、必死でイヤミを返すもヘトヘト。しかし今後の戦闘を「フッ」と考
えてしまい、身を低くしておべんちゃらを使う自分に嫌気が差す。
マリア。早く帰ってきてくれっ。
でないと、オレはもう、もう・・・。

△月□日
今日は今日とで、やたら無口なマセガキが配属になった。
おいっきさまっ、16才なんだったら自分を「ボク」と言うのはやめろっ!!
オレのいた海軍では、お前のよーなヤツは即刻強襲艦の見張り台に3日間張り付けさせられるんだぞっ。
目を瞑れっ、歯を食いしばれっ、(ビシッビシッドカッボキッ)

・・・と、日記には書いておこう。

△月○日
すみれクンからキネマトロンで通販・・・ぢゃない、通信が入る。
やはり再会した時のことを想定して話をしていたため、
感情&本心を押し殺してなんなく好感度アップ。

△月▲日
神崎邸に強襲。
すみれクンを探していると、なにやら取り巻きが邪魔立てをする。うるさい。
おおっ、カンナはすでにやる気だ。隊長であるオレに指示を求めてきたが、
何を言っても聞きそうにないのが判ったため、いーよいーよと"Go!!"のサインを送る。
すみれクン奪還成功。
いくら隊員のため・・・ゴメン、「信頼度アップ」の為とは言え、少々げんなりしながら帰投する。
ああっ、マリアさまっ!!

▲月○日
やっとマリアが帰ってきた!!
さっそくツボを押さえながらイチャつく。
むふふーん、これだよこれっ!!
マリア以外のキャラはどーしたのか?!という質問だが、それは以下の理由により判明するだろう。
さくら>
ヒロインが確定しているのをいいことに、取り柄もなく騒ぐトコロ&余裕コキまくり
のあの態度
すみれ>
・・・昔つきあっていた女によく似ているから(悪いか?!)
カンナ>
「どんな悩みもメシを喰えば吹き飛ぶ」と豪語する単細胞さ加減
紅蘭>
アノ際にも妙な関西弁でイかれそうだから
アイリス>
超音波な奇声を発するのはそろそろやめとけよ。いくら温厚なオレでも(以下略)
織姫>
コギャル言葉に加えて巻き舌が入ってて聞きづらいことこの上無し!!
レニ>
・・・目を瞑れっ、歯を食いしばれっ、うおりゃあああああああっ!!<<(謎)

以下、次号


『大神クン日記』その弐・夏休み特集

×月●日
今日からしばらく、米田長官様の有り難きご厚意により、「夏休み」を頂くことと相成った。
早速に覗きを敢行しようと試みるが、そんなLIPSはどっこにも出てこない。・・・るーーーーー(涙)
どうして帝劇内だとあんなに自然に「体が勝手にお風呂に動ける」のか、
今更ながら自分のカラダに不自然さを感じる。

夜には隊員全員と水狐(この時点でとっくにバレバレだぞキサマっ!!)で枕投げを開始。
堪能しようにも、やはり好感度を意識しすぎて硬直する。あっ、いけねっ。うっかりガキをかばっちまったっ。
かーっ、ぺっ。

快いどころか、かなりの激務を連続でこなしたような疲弊感を覚え、やっとこさ床につく。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。(エルフ風)

などとポケかましてる場合ではない。
一体どこから湧いてでてきたのだすみれ。
「お前、漢の寝所に夜這ってきたからにはそれなりの覚悟はできてるんだろーなっ。
ぅおりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
・・・と、鬼畜に走ろうかと思った矢先、マリア達に発見される。
オレも手のひらを返したかのよーに怒ってみる。
気まずい沈黙が流れるのを想像していたのだが、・・・おおっ?!「マリアの好感度上昇」!!
いや、嘘じゃないって、ホントのハナシだってばさ。やってみるもんだよ、ハラショー。

深夜。
一人で風呂に入ってみよーかと思い、脱衣所で服を脱ぎ温泉場へ足を運ぶ。
おっ、マセガキ、もとい、レニが先にきてるじゃないか。
ここは男同士仲良く・・・ってキサマ、さっき自分だけ女子隊員達と同室で寝てたぢゃないかっ。
判りやすいぞキサマの素性!!
どーしてそーやってオレを陥れようとするのだ、みんな。
それにどう考えても、「あの」マリアまで気づかないハズがなかろう!!

・・・・・・。
るるーーーーーー。(滝涙)
もう、誰も信じるものか。

「グレてやるっ。」

×月○日
夏休み二日目。

今日は小隊編成でそれぞれが思うトコロで遊ぶ予定だ。
帝國海軍の男子たるもの、遠泳の十里や廿里こなせんでどーするっ、
と意気込んでみたが、
個人的に行ってみたい海では「ガキのお守り」をさせられることが判明したため、急に萎れる。
ううっ、泳ぎたい・・・。
仕方がないのでまたまた温泉につかる。

・・・っと、脱衣場から誰か来るっ。・・・あの声は・・・。
どっ、どわあっ!!
よりによってマリアだとおっ?!
い、いかん。いくらなんでもこの状況はマズイ。マズすぎるっ。
殆ど「野生のカン」で隠れることを思いつくも、それ以上に思考が回らない。
なにより過去の経験則から、シャレや冗談、ましてや「うっかりやってもーた」的な
過ちを「あの」マリアが許すハズが無い。
うーん、思考が堂々巡りを始めたぞ・・・と思っていたら、
このあと湯にのぼせてメチャクチャ恥ずかしい思いをするハメになる。
くっそー。これならガキのお守りの方が数百倍マシだった。
・・・ぷくぷくぷく・・・。

今日の疑問点。
「やはりマリア達も『カラダが勝手に風呂場へ・・・』を選択してたのだろーか・・・。」

謎は謎を呼び、次回へ続く・・・。


『大神クン日記』その参・正月から姫初めてみたかった編

新年。高めまくった好感度のおかげで、マリアと一緒に花小路伯爵の家へ 二人で新年の挨拶に伺うことになった。
よせばいいのに「米田支配人にもご挨拶を・・・」と、律儀なマリアは言う。
案の定ジジイのクチからは、

「恋人気分を持ち込んでもらっちゃあ困ると最初に言ったハズだがなっ。」

とネチネチ言われる。
挙げ句の果てに、それでもいいところを見せようというつもりか、

「まぁ楽しんでこいや。」

と吐き捨てるかのよーに付け加えた。

・・・ぱたん(支配人室の扉を閉める音) マリアが扉に向かって中指を立てている。
「マリア、なんだい?? 今の仕草は。」
訊ねるオレに、マリアは
「紐育流のあっかんべーですよ」と言って「フッ」と笑った。
・・・こわいよ、マリア・・・。

同日午後 花小路伯爵への挨拶も終わり、マリアに誘われるままに 横浜のとあるカフェーへと入ってみた。
さっそく、いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ・・・(以下略)。
船の見えるどこかの公園。
さざめく波。
飛び交うかもめ。
夕闇。
否が応でも盛り上がるムード。
・・・ふぅ。 よしっ、決めたっ!!

「今夜こそ漢になるぞっ。」

残る問題は、

「オレより身長のあるマリアと、どーやったら○○しながら接吻をするか??」

ということだけだ。

(と、そこで王子様の天からの声)
「コラコラ、このゲームは18禁ぢゃあないよっ。」

なっ、なにぃーっ!? 「瀬我叉丹」って、そーゆー機械ぢゃあなかったの??<<(ばきぃっ!!)

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!(血涙)
王子様、そりはあんまりです!!
では、私は一体なんのために他の隊員達におべんちゃらを使いつつ、
ここまでやってきたというのでしょう??
帝都なんざこの際どーだっていいんです!!<<(本音)
ただ、 ただマリアと○○するため「だけ」に私は、私はぁっっ!!

困った王子様はしばらく考え込んでいた様子だったが、
たった一言こうおっしゃった。

「それでは椎津上亜という会社から出ている『慰撫』という名のついたゲームを やってみることぢゃ。
外人ぢゃし声も同じなので、きっと心ゆくまで・・・」

ずばん!!

マリアの銃口が火を吹いたのはその瞬間だった。
がくりと跪く王子様。銃口からた
なびく煙を「フッ」と払うと、

「・・・それだって15禁にしてもらったのよ・・・。」

とだけ言い残し、
マリアは何事もなかったかのようにスタスタと歩き出した。

「マリアには触れてはならない過去がある。」

正月早々、今更ながらに思い知らされた大神であった・・・。

 

次回は、いよいよ最終回。 こうご期待!!

(珍しくおとーと(城司)からのツッコミ)
「お前今回壊れ過ぎ、もう止めないからな。」


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