1.経過と目的

退職前に勤務していた会社の HPを見ていたら Apulus の ICをハンドリングしていた。 大昔に 信越電気商会
(現、秋月電子通商) で、256KBit の D-RAM を使用した キットで作った ボイスキーヤーを思い出した。

アドニス電機製 VM-240      USA製 MFJ-434B

約 20年前に自作した 1CH ボイスキーヤー

現在の無線機(トランシーバー)の中級機以上は 3~4CHのボイスメモリーを装備(標準又はオプション)している。
現在、無線機用の外部接続タイプの ボイスキーヤーは
 ・アドニス電機 (詳細は こちらの リンク
 ・MJF (詳細は こちらの リンク
の 2社しか発売されていない。久し振りに自作して見ようと思い Apulus の HPを見ると、日本の総代理店は宝永電機と
なっており
担当の本部長にメールして Apulusの ボイスメモリー ICを頂き デモボードを借用し、確認・自作を始めました。

2.APR9600の日本での入手

インターネットで確認すると 私のなじみの 秋月電子通商 がヒットした。
 ① APR9600 と 28ピン IC ソケット ( 380円)
 ② APR9600 使用の ブレッドボードキット ( 1,000円)
 ③ APR9600 使用の プリント板キット ( 1,000円)

早速、② ③の購入を試みたが、一番欲しかった 左の写真の ③は売れ
切れ・入荷未定になっていた。
エレキジャック と言う、本・Web-BooK に紹介され可なり売れた様でした、
店員さんに入荷予定を尋ねたが 分からないとの事でした。
発売元は 睿意科技股份有限公司 AVIOSYS となっているので 台湾の
会社と思われる

3.Apulus APR9600 デモボードの問題点・確認項目と評価

最初は 貸して頂いた デモボードで確認していたが
ジャンパーランド方式で 非常に小さく老眼で普通の
半田コテでは ジャンパー変更は不可能でした。

目的は ボイスメモリーキヤーの製作で、録音品質と
AGCの要否 及びデモボードの様に 外付けのマイク
アンプを使用するか 内蔵マイクアンプを使用すかで
あり Apulusのデモボードでは小さすぎて検証不可能
でした


Intec Associates Ltd.の デモボードなら確認できそう
だが 無理なので蛇の目基板で自分で作る事にした

右の写真は関連の基板で相対の大きさ比較用です
下の写真は確認用の蛇の目基板です。

4.ボイスキーヤーとしての 評価・確認結果

① サンプリング周波数
  HF帯無線で使用されている SSBの音声帯域は 300Hz~2700Hzなので 4.2KHzのサンプリング周波数で(入力バンド
  巾 2.1KHz) 問題無いと思ったが 私の音痴の耳感では使えないので 6.4(3.2)KHzとした。
② マイクアンプ
  Apulusのデモボードは外付けの マイクアンプを使用しているのか不明であるが内蔵マイクアンプの方が Gain もあり
  外付けを使用する意味がない。又、小型の内蔵スピーカーの音質では今一歩で 外付けスピーカーが必要となる。
③ AGC回路
  無線用ボイスキーヤーは フォネックスの強弱を付けた方が良く AGC回路は使わない事にした。又、何故か Apulusの
  デモボードも AGC回路は使用していない。
④ メッセージ数

  私の常用機(TS-570S)の仕様は 3チャンネルで 30秒・15秒・15秒の 3チャンネルとなっている
  ①で 40秒を選択する必要があるので 10秒×4メッセージとなり (実際は約12秒×4) DX-QSO に 実用できる。

5.製作する 回路図とパターン

6.問題点と最終章

結論としては、APR9600は 非常に良く出来ている
作った ボイスキーヤーも 実際に使用できる物となった
基板は、諸般の事を考え 75×50mm にした

録音開始と終了時の ピー音 を聞きたいので、スピーカーが
必要で マイクロスピーカーを使用したが 良い音は出ない

"トラブル" らしかったのは、上記基板で録音時間以内に終了
する時にガチャンと言う音が入る、スイッチにチャタリング防止
用のコンデンサーや パスコンを取り付けたが、治らなかった。
Apulus製の デモボードでも発生していた
但し、蛇の目基板の内蔵マイクでは殆ど気にならなかった。
結論は、マイクを基板に取り付け チャンネル切替スイッチの
メカ音を拾っていた事で 実使用時は線材接続する事にした

以上、 2008-2-10 前川敬壮 

Aplus APR9600 検討&試作 報告書     前川敬壮

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