〜今回の登場人物〜
 
  トオル (プロフィールはプロローグに)
  

  キヨミ


  クートウのポケモン博士 ヒロキ博士
  
  (情報)
  クートウ地方でポケモンを研究している博士。
  山のふもとで、日夜研究してる。
  トオルの母と昔から何か関係があるらしい・・・

 
  トップ
 
  (情報)
   チャットにでてくる、未知なる人物。
   おそらくトップはHNだと思われる。
  

  〜EPISODE1〜
        −第1話 旅立ち−


  夏休みの始まり――――トオルにとって、ポケモンを育てるのに
 一番いい時期が始まった。ワイトタウンでは夏の頃でも比較的涼し
 い。周りには緑がたくさんあって、カントーとは違って涼しいので
 ある。
  
  トオルが朝目覚めると、母に、
 「早くご飯を食べて、博士の研究所に行きなさい!!」
 といわれた。急いで、スバメの卵の目玉焼きを食べて、とりあえず
 リュックに、いくつかお菓子を詰め込んだ。靴を履いて、研究所に
 走っていった。
 
 「いってきます!!」
 
  博士の研究所へは、隣町の近くにある山の半ばくらいにあった。
 森を越えていかなくてはならないので、野生のポケモンには充分に
 気をつけなければならなかった。お菓子を持ったのは、道のりが長
 いためだと思われる。町を出ると、隣町へ行くための大きな一本道
 しかない。真ん中を歩けば、野性のポケモンが出てもどうにかなる。
 しかし、博士の研究所へ行くとなると、狭い森の道を超えなくては
 ならない。普段の学校では、体育と友達と遊ぶ時ぐらいしか運動は
 しないので、野性のポケモンに出会わず研究所に行くのはちょっと
 難しかった。野性のポケモンが出そうになったら、走って研究所に
 行くと、決心した!
 
  
  家から出て、とうとう研究所への森の道になってしまった。茂み
 に、物音がした。トオルは心に決めたように、研究所へ走っていっ
 た。その、物音は研究所に近づくに連れておおきくなっていく。そ
 して、森を出て研究所の目の前にとうとうポケモンは姿を現した。
 そのポケモンはコラッタだった。このあたりではよく見かけるポケ
 モンである。一見弱そうだが、人間が手を出すには充分強かった。
  研究所の前なのだが、コラッタが行く手を阻む。しばし、警戒し
 ながら、どうするか考えていた。そのとき、ひとつの放物線を描き、
 モンスターボールが放たれた。でてきたポケモンは、この地方では
 珍しいポケモン;ミズゴロウだった。初めてみる、クートウ地方に
 は生息しないポケモンだった。すぐに興味を引かれた。
 「ミズゴロウ、みずでっぽだ」
 博士の声が、あたりに響いた。その、ミズゴロウが放つみずでっぽ
 うはとても美しかった。コラッタはすぐに逃げてしまった。始めて
 見るポケモンの戦っている姿だった。
 
 「さぁ、研究所へ入りな」
 
  博士の名前は、ヒロキ博士である。この、クートウ地方で一番有
 名なポケモン博士である。彼は、カントーやジョウト・ホウエン地
 方などで見られないポケモンの研究をしている。他にもポケモンの
 生態なども研究している。今回、博士はトオルを通してポケモンの
 研究を進めようというのだ。トオルにはもちろん渡されるのはポケ
 モン図鑑である。今回は、博士が開発した特別版である。携帯電話
 の応用により、即座に研究室に情報を送ることができるのだ。ポケ
 モン図鑑には地図などの情報もしっかり入っているので、心強い見
 方である。特別な回線による携帯電話の機能も携わっている。即座
 に大量のデータを遅れるように改良されたのである。そんな新型の
 ポケモン図鑑を、トオルに手渡した。トオルは熱い感動で、胸がい
 っぱいになった。
 
 「こいつと一緒に、私の研究を手伝ってくれないか?無理にとは言
 わないが…」
 「僕にできるなら任せてください!」
 
 トオルは即答した。
 
 「ただ、私の研究を手伝うだけでも、つまらないから…研究を一緒
 にクートウ地方のポケモンリーグの頂点に立ってくれないか?」
 「絶対に…ポケモンマスターになります!!」
  
   
  その時、突然ドアが開く音がした。そこに立っていたのは…同じ
 町に住んでいるキヨミだった。キヨミはトオルと昔から学校が一緒
 で、幼馴染である。どうやら、トオルの後をつけて、研究所に来た
 ようである。ドアの向こうから聞いていたようだった…
 
 「博士!!何でトオルだけが…」
 
 トオルにポケモンマスターの話が出て羨ましかったみたいだ。
 
 「私にも…やらせてください!」
 
 博士はしばし考えて、
 
 「じゃぁ、トオルとキヨミのどっちがポケモンマスターに先になれ
 るか勝負をしてみよう!」
 
 博士はキヨミに、トオルと同じポケモン図鑑を手渡した。 
 「まずはじめにポケモン選びをしよう」
  博士は、2人を研究所の研究室に行かせた。部屋には、いくつか
 不思議な卵やまだ見たことのないポケモンの絵が飾られていた。そ
 の絵には輝くようなポケモンが、石に囲まれた場所に降り立ってい
 るものだった。トオルは無意識に声がでた。
 
 「博士、このポケモンは…?」
 「友人からもらったのだよ。友人はポケモンの写真撮影などをして
 いてね。その石の場所の近くに住んでいる人の言っている伝説を元
 に書いたそうだ。名前は……よく覚えていないな。」
 「伝説のポケモンか…」
 「旅の途中で出会えるかもしれないね。」
 
 博士は、台においてある見慣れないモンスターボールを渡した。
 
 「これは、私が特別にシルフカンパニーに作ってもらったのもなん
 だ。性能は使っていればわかるはずだ。」
 
 博士は、トオルとキヨミにモンスターボールを手渡した。2人にと
 って、初めて持つポケモンであった。トオルには、光ポケモンのア
 レック、キヨミには、神秘ポケモンの、レインが渡された。(光と
 神秘はこの地方に生息するポケモンに新しく分類された種類)
 
 「さぁ、早速2人のポケモンで、ためしに戦ってみよう。研究所の
 裏には対戦用のフィールドがある。そこで初バトルだ!」
 
  2人は、対戦用フィールドに向かった。
 
 「さぁ、初めてのバトルになるね。じゃぁ、はじめよう!!」
 
 トオルは、モンスターボールを握り締めた。
 
 「行け、アレック!!」
 「頑張って、レイン!!」
 
 2人のポケモンはフィールドに出された。アレックは、外見からす
 ると、犬のようなポケモンである。レインは、人間型に近いポケモ
 ンである。ポケモンの様子から、おとなしそうである。トオルのポ
 ケモン、アレックはひっかくをくりだした。そして、レインは体当
 たりで返した。まだ戦闘になれていない2人のポケモンは相当きつ
 いと思われる。―――――そして、2人のポケモンの体力は限界に
 近づいた。立つのがやっとなくらいだ。2人のポケモンは同時に攻
 撃をした!この攻撃は2人のポケモンには相当きついらしく、力尽
 きて、2人のポケモンは倒れこんだ…
 
 「よし、そこまでだな。2人とも、ポケモンを戻すんだ。」
 『もどれ!!』
 
 2人はポケモンを同時に戻した。
 
 「このボールにポケモンを入れれば、徐々に体力が回復できるよ。
 それと、ポケモンのコンディションが図鑑にも出るようになってる
 からね。」
 
 2人は、初の戦闘が終わって、握手をした。
 
 『お互いに頑張ろう』
 「さぁ、この夏休みを利用して、ポケモンを極めてくれ!今日はも
 う、いいから…明日から、ポケモンのたびに出てくれ!!道は厳し
 いかもしれないが…」
 
  このあと、2人は家に帰った…。2人は同じ町に住んでいるが、
 家は少し離れている。2人は、パソコンでチャットをやっていた。
 ・マスターボール・というサイトのチャットである。

 トオル:今日はよかったね!
 キヨミ:そうだね。初めてのポケモンをもらったしね…
 トオル:明日から、僕のたびが始まるよ…
 キヨミ:そうだね…
 トオル:なんか緊張するな
 トップ:入室しました
 トオル:こんばんは
 キヨミ:こんばんは
 トップ:ポケモンもらったんですか?>お二方
 トオル:そうなんです。今日、博士の所の行ってポケモンもらいま
     した。
 トップ:ポケモンは本当におくが深いですよ。
 キヨミ:私はとにかく頑張ろうっと。お互い頑張ろうね>トオル
 トオル:そうだね。
 トップ:クートウ地方のある、ミステリーゾーンに未知なるポケモ
     ンがいるそうだよ。
 キヨミ:そのポケモンにあって見たいな…(退室)
 トオル:未知なるポケモンって一体どんな姿なんだろう…
 トップ:そのうちわかるさ… 
 


 〜TO BE CONTINUE〜
           −続く−



 〜ポケモン図鑑〜

 光ポケモン アレック 600

 タイプ 光
 身長 60p
 体重 35`
 
 特性:かがやく  相手が強いほど、能力が上がる。
  
 クートウ地方で発見されたポケモン。まだ、わかっていないことがあるため
 博士も研究中…

 
 聖なるポケモン レイン 608

 タイプ 神秘
 身長 55p
 体重 40`
 
 特性:聖なる守り ピンチの時に、防御力が強くなる。徐々に回復。

 突然発見された、神秘なるポケモン。ある研究者の説によると神の使いだと
 言われている…




読んでくださってありがとうございました!

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