新・闘わないプログラマ No.504

予約する


今年は私事で新幹線に結構乗っています。行き先は東北方面と東海方面なのですが、いつも急に行くことになり、また帰りの時間もはっきりしないことが多いのです。
一昔前までは、駅の「みどりの窓口」に行って切符を買う(と同時に、指定席なら、そこで座席の予約もする)のが普通でした。いや、かなり昔、もう何十年も前から「指定席のプッシュホン予約」などというシステムがありましたが、使い勝手がよくなく、私もほとんど使ったことがありません。
今はJR各社がWeb上での予約システムを立ち上げていますから、家などで簡単に指定席の予約をすることができます。たとえば、

といったものがあります。首都圏などJR東日本管内に住んでいる場合、制限が少ないという意味ではJR東日本の「えきねっと」のほうが優れているのですが、名古屋や大阪(それに新横浜でも!)といったJR東海・西日本の駅では受け取れない、という問題があり東海道・山陽新幹線に乗る場合には使い勝手がよくありません。もちろん事前に往復分の切符をJR東日本の駅で受け取っておく、という方法はありますが。
逆に「エクスプレス予約」の場合には、首都圏では東京・品川・新横浜でしか切符を受け取ることができませんから、たとえば「新宿から乗って品川で乗換えて名古屋まで行く」と言った場合、新宿で乗車券(東京都区内→名古屋市内)を買って、品川で予約しておいた特急券を受け取る、という二度手間になってしまい、これも面倒です。
結局のところ、国鉄分割民営化の段階で、変なところに会社の境界を設けてしまったところに元凶があります。できればJR各社で統一的な予約システムを作ってほしいと思うのですが、JR各社の思惑があって難しいのでしょうねえ。

さて、先日、お盆の帰省ラッシュのピーク時に、あらかじめ取っていた「こだま」の特急券を1日前の列車に変更する必要が出ました。私の場合、エクスプレス予約は使っていませんから、窓口に行って変更する必要がありました。
意外と知られていないことのようですが、JRの場合、有効期限内で未使用の切符は、1回に限り、そのときに発売されている同種の切符に、無手数料で変更することができます(ただし指定席の場合には、変更前の列車の発車時刻までに限る)。このとき、指定席の切符の場合には、指定席の切符にしか変更できませんが、変更先の列車の指定席が満席の場合に限り自由席の切符に変更することもできます。
で、「こだま」特急券を1日前の列車に変更しようとしたのですが、時は帰省ラッシュのピーク時。ふだん空いている「こだま」と言えどもまったく空いていませんでした。
「こりゃあ、自由席かなあ。でも自由席もいっぱいだろうなあ」
「グリーン席ならまだ余裕がございますが、いかがいたしましょうか?」
「しゃーない、グリーン席にするか」
「はい、では差額○○○○円になります」

まあ、混雑のピークだし、今日は仕方ないよなあ、グリーン席で余分な金がかかっても。そういえば東海道新幹線のグリーン席なんて、乗るの初めてじゃん。ええとグリーン車は真ん中あたりにあったはずだから、もうちょっと先かな……って、なんじゃこりゃ? よく見たら自由席もがらがらじゃん。

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