新・闘わないプログラマ No.424

2倍


少し前に、DDIポケ……じゃなくてウィルコムの電話機を新しくしました。いままで使っていたのは「京ぽん(AH-K3001V)」だったのですが、今度は「洋ぽん(WX310SA)」にしました。いや、「京ぽん2(WX310K)」という案もあったのですが、いまいち京セラの電話機は使いづらいので、以前からよく使っていた三洋のほうが使い慣れていていいかな、という単純な理由です。
京ぽんの不満点は、何と言ってもデータを保存しておくメモリが少なすぎる(数百KBしかない)上に、外部メモリも使えない、ってところにありました。あとは、全体的に動作が遅い、というのも。ちょっと長めのウェブページなど表示すると、まともにスクロールする気にもならなかったですから。
まあ、そんなわけで洋ぽんを買ったのですが、こっちはこっちで「ううむ、いまいちかも」というところがあります。最大の問題点は、背面液晶があるというのに、そこに「着信あり」「メールあり」の表示がされない、ってところです。「リマインダ」と言って、数秒に1回光って、着信やメールを知らせる機能はあるのですが、それを見るためには、背面液晶を数秒間じっと注視していないといけないわけで、そんなことをするくらいなら電話機を開いて見た方が早いわけです。
この種の背面液晶って、「着信あり」「メールあり」を表示するのが最大の目的だと私は思っていたのですが、そうじゃないのでしょうか? 電池の残量や電波強度や時刻などの表示は、「せっかく背面液晶があるんだから、ついでに表示しておこうか」というものだと思っていたのですが。少なくとも、それは私の誤解だったようです。
あと操作性の面では、ブラウザを開いている最中やメールを作成中などにメールが届いても、ブラウザやメールの作成をいったん終了しないと、届いたメールを見ることができないとか、細かいところで操作性に不満が残ります。

話は変わって、私は料金コースとしては、「使い放題 [1x]」(←この2月から[1x]が取れて、単に「つなぎ放題」になったようですが、「使い放題 [4x]」というコースと区別するためにあえてこの表現にしています)というやつを選択しています。このコースは32kbpsのパケット通信がすべて無料です。これに「長期割引」「年間契約割引」そして「A&B割」をきかせて、月額料金が3,654円です。A&B割というのは、ウィルコムが指定したプロバイダでADSLやFTTHのサービスを使っているとウィルコムの料金割引が受けられる、というものです。これって、なんで割引になるのか最初は意味がわからなかったのですが、要するに「家でADSLやFTTHを使っている人は、家でパケット通信をする必要性が薄いので、それだけ使用パケット量も少ないだろう、だから割り引きましょう」ということみたいです。
それはともかく、この月額3,654円でパケット通信に関しては、メールでも、電話機によるウェブ閲覧でも、そしてPCにつないで通信を行っても、すべて従量料金は不要です。私のように、

という使い方ですと、この「使い放題 [1x]」というコースが最も便利です。ただし、問題点としては、特にPCにつないで使う場合には、32kbpsはあまりにも遅すぎる、というのがありました。
さて、先日、ウィルコムから「データ通信サービスの高速・快適化について」というプレスリリースが出て、そこで、「使い放題 [1x]」などのの料金コースを32kbps→64kbpsに増速する、という発表がありました。プレスリリースから引用しますと、

現在、「つなぎ放題[1x]」またはウィルコム定額プランオプションの「リアルインターネットプラス[1x]」でご提供している1xパケット方式(最大32kbps)を2倍の速度、2xパケット方式(最大64kbps)にてご提供いたします。これにより、お客様の従来の月額料金は変わることなく、より高速のデータ通信サービスをご利用いただけるようになります。2xパケット方式の開始に伴い、「つなぎ放題[1x]」は「つなぎ放題」へ、「リアルインターネットプラス[1x]」は「リアルインターネットプラス」に名称を変更いたします。

これは、機種変更前に使っていた京ぽん(AH-K3001V)は対応しておらず(増速に対応されない)、機種変更した洋ぽん(WX310SA)では使えるようです。これでやっと機種変更した意味が出てきました。これなら、モデムでダイヤルアップでインターネット接続をしていた昔(=ほんの数年前)と速度的には遜色なく使えます。まあ、なんとか我慢できる範囲内でしょうか。
この増速、電話機単体ではすでに64kbpsでの通信ができるようになっていまして、たしかに以前と比べるとかなり速くなったような印象があります。
一方、PCで各プロバイダに接続して使う場合には、4月までに順次対応予定ということで、すぐには恩恵にあずかれないのかなあ、と思っていたのですが、どうやら、各プロバイダの「使い放題 [4x]」(128kbps)用のアクセスポイントに接続すると、「使い放題 [1x]」の契約にもかかわらず64kbpsで接続されるらしい、という非公式情報を得ました。
私も試しにつないで見たら、確かにそれでつながります。先週末に遠出していたときに便利に使わせていただきました。でも、これは非公式な方法らしく、後になって、

「お前は『使い放題 [1x]』料金コースなのにもかかわらず『つなぎ放題 4x』のアクセスポイントにつないで通信を行ったから、その分のパケット料は別途支払え」

とか言われたらどうしよう……。

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