新・闘わないプログラマ No.216

いまさらながら


部屋の片隅に忘れ去られたように放置されていた埃まみれのオレンジ色の物体、それに久々に電源を入れました…いや、何を隠そう、iMacなんですけどね。
確か、Mac OS X 10.1かなんかを入れたのが…あれ? いつだっけ? 確か去年の秋頃のような…でもって、インストールしたはいいけど、そのまま放置してました。どうしてもMacじゃないといけない、っていう利用法も別に無くて、そもそもあのiMac、手軽なインターネット端末として使えないかなあ、ってのと、Mac OS Xを入れてみたかった、ってのが手に入れた理由なのですが、結局あまり使ってなかったというのが現状です ←お金のムダ。
そんなiMac、久しぶりに電源を入れたのには訳がありまして、それは何かと言いますと、DVDソフトを買ったからなんですね。世間の流行に取り残されているのか、DVDソフトを買ったのはこれが初めてだったりするのですが、そういうわけで当然の如くDVDプレーヤなる代物は家にはありません。というわけで、そのソフトの見るためにiMacを久しぶりに立ち上げた、というわけです。
確か、Mac OS Xは10.1からDVDビデオの再生がサポートされていたよなあ、と思いつつ、とりあえず何も考えずにディスクをドライブに挿入すると…特に問題なくプレーヤのソフト(何て名前だったっけ?)が起動しました。
しかし、ソフトが見れたのはいいとして、これ使いづらいですね。画面にメニューやらコントローラを表示させていると目障りだし、かと言って非表示にするとショートカットキー(いっぱいあって覚えきれない)で操作しないといけないし。それになんか反応が鈍い。まあ、専用のDVDプレーヤと比較すると操作性その他が劣るのは仕方ないとは思いますが。

さてさて、そんなわけで久しぶりにiMacというかMac OS Xを立ち上げた私なのですけど、折角の休みで時間もあるし、このOSに触れてみようかと、いまさらながら思いたちました。
インストール直後にも多少触ってはみたのですが、時間が無くてそれほど深いところまでは見ていなかったので、この機会にいろいろといじくり倒してみようかな、と。まあ、ベースとなっているUNIXの部分はいいとして、その上のユーザインターフェース(Aquaって言うの?)の辺りの設計思想というか、そのあたりがいままでのMac OSともかなり違う概念もあるし、どうなっているんだろうか、というわけでして…しかし、ホント「いまさらながら」だなあ。
で、OSに付属してきたマニュアルはほとんど何の情報も載っていないし、OSのヘルプも貧弱だし、ということでとりあえず何か参考になる情報は無いかとwebを巡ってみたのですが、ううむ…アップルのサイトをはじめとして、どこもいまいち。なんかこう、お手軽に今までのMac OSと比較して、ここがこうなっていて〜、みたいな情報が簡単に得られる(いやもちろん、そういう情報が無いわけじゃないですけど、たとえばあまりに初心者向けに書かれている情報だと、読んでいて眠くなってくるし、アップルのサイトのようにショーバイで書いてあるところは、なんか話が華々しい割に抽象的で「いったい何を言っているの?」だし)。
それでもって仕方が無いので、本屋も覗いてみることにしたわけですが、何冊かぱらぱらとめくって見て、まあこれならそこそこいいかなあ(この場合の「そこそこ」とは、内容の良し悪しというのもありますが、それより重要なのが値段)という本を一冊買ってきました。
アスペクトムック「Mac OS X ビュンビュンテクニック」2002年3月25日、アスペクト刊、という本です。タイトルはいまいち、というかかなり恥ずかしいのですが、内容は値段(1600円)にしては、そこそこいいのではないか、ということで。ところでアスペクトってアスキー関連の会社でしたっけ? 違ったかな? ここの書籍を買うのは多分はじめてで、私にとってはあまりなじみがない出版社です。ちなみに同社のサイトにはいま現在、まだこの本の情報は出ていないようです。
さてさて、ごろごろしながらこの本を読んでいて、いまさらながら発見したのですが、Mac OS Xの10.1からはSMBクライアント機能があるんですね。SMBってのはWindowsのファイル共有などに使われるプロトコルでして、そのクライアント機能があるってことは、要するにWindows側(もちろん、UNIX等+Sambaなんかでも可)で公開している共有資源をMac OS X側でマウントできる、ってことです。もっと簡単に言っちゃうと、Mac OS XからWindowsのサーバに接続してファイル共有が可能、ってことですね。そうか、知らなかった。今までMac側にファイルを送るのにわざわざFTPを使っていました。
で、このSMBクライアント機能を試してみると、当然のことながら、Windowsにも、Linux+Sambaにも、簡単に接続することが出来ました。ちなみに逆(Mac OS XをSMBのサーバにする)は、Mac OS X自体がUNIXなわけですから、そこにSambaを入れればいいわけですね…とりあえず必要が無いので、私はまだ入れていませんが、後で時間があったら試してみようっと。
他にも「へえー、そーなんだあ」という新たな発見がいろいろと…しかし、本当に「いまさら」ですなあ。結構技術的な話も簡潔にまとまっているし、Mac OS Xの概要を知るには悪くない本だな、と感じました。

さて話は変わって、最初の方に書いたDVD、やはりiMacで見るのはきついなあ、ということで、本屋に出かけたついでに電器店もまわって、DVDプレーヤのカタログも集めてきました。しかし、DVDプレーヤって安いんですねえ。興味が無かったんで知らなかったのですが、安い奴なら2万以下であるし、これなら買ってもいいかな、と思ったりもしました。
でも、そこで考えました。そういえば、知り合いがPlayStation 2でDVDソフトを見てたなあ、あれもいいかも知れないなあ、と。いまさらながらPlayStation 2に興味を持った次第です。
今までゲーム機って買ったことも無いし、なかなかそういうのをやっている時間が取れない ←ってのは結局言い訳で、ほとんどゲームには興味が無いんで時間配分の優先順位が低いだけですが、「ゲームもできるDVDプレーヤ」としてならあってもいいかな、と。
しかも、このPlayStation 2、Linuxも動くんで、その辺もちょっと興味があったりしています。いま、家の次期サーバ機を何にしようか悩んでいるところでして、もし、このPlayStation 2 + Linuxがよさそうなら、それにしてもいいかなあ、などと思ったりもしているところです。

というわけで、この3連休、久しぶりに時間が空いたので、そんなことをして遊んでいるわけですが、そんなに時間があるのなら本でも読みなさい、あの積読の山をなんとかしなさい、という声が聞こえてきたような気もするのですが、気のせいということにしておこう。

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