新・闘わないプログラマ No.147

スキャナ


先日、ある写真をスキャンしようとして、久しぶり(2〜3年ぶりくらい?)にEPSON GT-8000というかなり年代もののフラットベッドスキャナを動かしてみたら、むちゃくちゃ調子が悪いことに気づきました。Photoshopで読み込もうとすると、TWAINのドライバのあたりでハングしてしまって、まともに動かなかったのです。
ソフトのハングなんで、ドライバが悪いのかなあ、とEPSONのサイトに行って新しいドライバを取ってきて入れてみたのですが、やっぱり調子が悪い。なんとかスキャン出来るときもあるのですが、大抵は途中でハングしてしまうのですね。
「こりゃあ、Windowsのドライバがなんか問題あるのかなあ。以前やっていたようにMacintoshでやって見よ」と、Macの方にスキャナを繋ぎ変えて同じようにスキャンしてみたのですが、やっぱりハングしてしまう…。どうやらハードウェアの方に問題があるようでした。
その写真は、スキャナをなんとかなだめすかして、やっとの思いでスキャン出来たのですが(←それまでにPCをリブートすること数百回 ←嘘、でも数回はリブートしたかな?)、これからフラットベッドスキャナを使う用途がちょくちょくありそうなので、「困ったなあ、いまさらこのスキャナを修理するってのもなあ。いっそのこと新しいやつを買ってしまおうかなあ」などと思ったりしたわけです。

そもそも、私はスキャナとの付き合いは結構長くて、最初に買ったのは確か10年くらい前のことだったと記憶しています。パソコン上で、フルカラーでフォトレタッチがしたくて、当時高かったEPSONのGT-6000ってやつを、15万円くらいで買いました。PC98のCバス(っていう名前は当時ありませんでしたが…そもそも、いまさら「Cバス」なんて言っても知らない人が多いか…)に挿すフルカラーボードと一緒に。
このGT-6000っていうスキャナ、インターフェースはシリアル(もちろんUSBのことでは無い…いわゆるRS232Cのことね)、パラレル(PC98のCバスに挿す専用パラレルインターフェースボードが必要)、あと本体にオプションを付けるとSCSI(ただしMacintoshでしか使えない)、という構成でした。最初はシリアルでPC98に接続して使っていたのですが、あまりの遅さに、すぐにパラレルインターフェースボードを買ってしまいました。
まあ、数十万円もかけたわりには、フィルムから直接スキャン出来なくて、プリントした写真を取り込むだけだし、フルカラーできれいに印刷できるプリンタも無かった(←いやいや、製品としては昇華型のカラープリンタがあったけど100万くらいしたので、とても手が出なかった)ので、実際にはあまり使わなかった、ということで…それにCPUがあまりにも非力で、画像処理がめちゃくちゃ遅かったし。
その後、画像処理ならやっぱりMacでしょ、とばかりにPC98を捨てて(←いや、捨てていない、今でも手元にある)、Macに走った私なのですが、その後、スキャナも、上に書いたEPSON GT-8000というやつに買い換えたりもしました。
このGT-8000、とにかく馬鹿でかい割には、A4までしかスキャンできなくて(一見、A3くらいまでスキャンできそうな大きさに見える)、しかもEPSONはWindows2000対応のドライバは開発してくれないようで、もうさすがに過去の機種かなあ、と思っていたところでした。

さて、このスキャナが壊れている、しかもスキャナを使う用途がこれからありそう、ということで、どうしようかなあ、と考えました。

結局は、EPSONの一番安いGT-6700Uってのを買いました。なんかいつもEPSONのばかり買っているような気も…。
しかし安くなったものですね。GT-8000の1/10以下の値段で、性能は上。設置面積も1/2以下。透過原稿ユニット付き、1600dpiのGT-8700Fってのも考えたのですが、フラットベッドスキャナにそんな性能はいらん、というわけで、一番安いやつに落ち着きました。
まだあまり使っていないのですけど、付属でついてきた「読んde!!ココ」っていうOCRソフトで遊んでしまいました。結構ちゃんと読み取れるんですね。
しかし、スキャナ本体に電源スイッチが無い、ってのはいったい??

さてさて、スキャナと言えば、以前から欲しいと思いながら、未だに入手していないフィルムスキャナ。
昔々、結構写真を撮っていたころには、フィルムスキャナって100万円くらいして、とてもとても手が出る値段じゃなくて、その後、値段が下がってきたら、今度は写真をあまり撮らなくなってしまって、購入の優先順位が下がってしまって…。
でも、また最近、欲しいなあと思うようになってきました。「フラットベッドスキャナも買ったことだし、ついでにフィルムスキャナも…」という悪魔の囁きが…。
Webで製品情報を調べてみると、フィルムスキャナって、ここ2年くらい、新製品がほとんど出ていないんですね。意外でした。
ひところ、いろいろなメーカからたくさん発売されたような気がしていたので、今でも結構活発に商品開発がなされているものとばかり思っていたのですが。よくよく考えてみたら、フィルムスキャナって、フィルム以外には使いようが無いし(←あたりまえ)、デジタルカメラがこれだけ普及してくると、一般的にはフィルムを使う用途というのがかなり減ってきているんですね。
私なんかは、未だにフィルムに愛着があるし(フィルムの銘柄による描写の違い、なんてのでも楽しめるし)、デジタルカメラは性能面でまだまだだ(別に解像度だけの問題じゃなくて)、と思っている方なので、フィルムスキャナを買うんならいまのうちなんでしょうかねえ。今後、もっと高性能で、それなりの値段で、という製品が出るような可能性があれば待ってもいいのですが、どうなんでしょうね。
インターフェースも、私は、以前は「SCSIじゃなきゃやだー」という人間だったのですが、最近は「USBって結構便利じゃん」などと、ころっと考え方が変わったので、フィルムスキャナーもUSBがいいなあ、NIKONあたりでそういうの出してくれないかなあ、などと思っているわけです。

まあ、そんなわけでスキャナについていろいろと思ったことを書いてきたわけですが、もともと私がスキャナを買ったわけは、自分で撮った写真をいろいろと操作したい、というのがきっかけだったわけです。何せヘタなもんだから、色が変だは、露出も合っていないは、傾いているは、余計なものが写っているは…そーゆーのをPhotoshopで修正してごまかそう、という不純な動機なわけでして。

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