●さすがに9月は期末で忙しい。更新も滞って申し訳ない。
●以下、webで見つけた情報など。
●尾上菊之助主演の「若き日のゴッホ」 日生劇場(東京・日比谷)で10月1日〜13日、と 大阪松竹座で10月18日〜26日に上演される。画家になる前の青年ゴッホに焦点を当てた作品(ニコラス・ライト作、ジャイルス・ブロック演出)だそうだ。尾上菊之助と桃井かおりのゴッホ物語というのもちょっと想像できないが、情報のみ。
● 浜松市美術館の「秋季国体協賛事業 浜松市美術館名品展」で同館所蔵の岸田劉生「赤土と草」を出品するそうだ。会期は10月3日(金)〜11月3日(祝)。大津絵も出展されるようなので、ちょっと注目。お近くの人はぜひどうぞ。最終日11月3日は文化の日のため、無料とのこと。
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こゆるぎホームページの中の「阿波多羅 (二)より 『大磯駅周辺』」によると、「この脇の早坂さんのところは三島邸で、弥太郎の息子の通陽は一時白樺派の末流になり章道と言って小説を書いたが、後年ボーイスカウトの長になった。」とあった。三島章道と言えば、新しき村の記録映像を残している人物で名前は知っていた。その人がボーイスカウトとはと、少しwebで調べてみる。
●プロフィールは
BS山口県連盟・用語集などにあった。本名は通陽(みちはる)で1897(明治30)年生まれで、1965(昭和40)年に亡くなっている。実篤より一回り若い。家は子爵家で、22歳で爵位を継いでいる。それ以前の経歴では「文学への傾倒を深め創作活動と国文学の研究に勉める」とさらっと触れられているが、白樺へのかかわりには言及されていない。ボーイスカウト第4代総長の経歴としては、そのような惰弱な過去はふれたくないのだろうか。写真は
舞洲 TODAYというwebページにあった。なんだか三島由紀夫風。
●日本ペンクラブの「電子文藝館」に 瀧井孝作の「結婚まで」が掲載された。また、木村荘五・荘八の姉、 木村曙の「操くらべ」も掲載された。少しずつ充実していくようだ>「電子文藝館」。
●新しいニュースでは、
「高村光太郎幻の作品公開へ 愛知県のメナード美術館」(2003年09月24日付け河北新報)というのがあった。光太郎が昭和5年に制作した木彫の「栄螺(さざえ)」はその後ゆくえがわからなくなっていたが、昨年春に見つかり、購入先の
メナード美術館(愛知県小牧市)で展示されるとの記事だ。
展示されるのは「特別企画展 高村光太郎と智恵子の世界」で、会期は11月7日(金)〜12月14日(日)。webにあった写真では本物のような光沢のある作品に見えた。
●同館では現在「メナード美術館所蔵名作展2」を開催中で、
岸田劉生「信行之像」や梅原龍三郎「裸婦鏡」、ゴッホ「一日の終り(ミレーによる)」マティス「ヴェールをかぶった女」などが展示されている(9月3日(水)〜11月3日(祝))。
●「武者組“あるね”ニュース」発行。
●その他の展覧会では、奈良市あやめ池南の中野美術館で開催中の「近代日本の絵画」に、岸田劉生「青年の首」が出展しているらしい。会期は(前期)9月12日〜10月13日、(後期)10月17日〜11月24日。 奈良新聞のイベント情報で見つけたが、今は更新されて掲載がない。
●書店でふと季刊「銀花」2003秋/第135号( 文化出版局、8月25日発売)を見ると、柳宗理の特集だった。柳宗悦のご長男も今年米寿を迎えられたとか。その活動を紹介する文章とともに、誌面とwebページでは食器などの通販コーナーもある。
●明日は埼玉の新しき村の創立記念祭とメールニュースに書いたが、偶然「埼玉タウン情報サイト Acity2001」というwebページで、 毛呂山町の紹介と 毛呂山町長インタビューを見つけた。前者には実篤の自画像と新しき村の紹介があり、村の美術館の中の写真もたくさん掲載されている。また後者でも村についてコメントあり。
●日本テレビで毎週水曜21時54分から 「心に残る家」というミニ番組をやっているそうだが(未見)、そのサイトで 札幌の有島武郎の家が紹介されていた(2003年2月26日放送済)。映像の一部が掲載されているが、家の見取り図もあり、興味深い。バックナンバーには高村光太郎の妻智恵子の生家などもある。
●実篤で検索していたら、 「江戸net(江戸開府400年記念事業公式サイト)」というのに行き当たった。この中に人物事典があって実篤の項もあるのだが、作家としてのスタートぐらいまでしかふれていなくて、かなり不満。文字数に制限があるのはわかるが、生まれから書き始めて、字数制限が来たから終わらせた感じ。志賀直哉の項も同様で、石巻生まれと書く字数があるなら、作品名を1つでも増やせといったところ。機械的に同時代人を並べて見せるのはおもしろかったが。
2003年9月6日(土)●夏休みに行った 国立科学博物館(上野)の屋外展示、シロナガスクジラ(実物大!)の眼のあたりの写真を先頭に掲示した。デジカメのフレームに入りきらない迫力もそうだが、実際写真で見てみると、その眼の神秘的な感じが『お目出たき人』の表紙の眼を思い出させたからだ。
●8月19日に柳宗悦『工藝文化』(岩波文庫)の重版再開との由。
●すべて終わってしまったが、今年は全国各地で「芹沢けい^介展」が開かれたようだ。大阪日本民芸館、日本民芸館、鳥取民芸美術館、静岡市立芹沢けい^介美術館と4つの展覧会が開かれている。 「2003年の展覧会」に記録は残しておく。
●「武者組“あるね”ニュース」発行。
●実篤記念館のメールアドレスがkinenkan@mushakoji.orgに変わったそうだ。