栄002発電機・組立&試験結果


塩ビパイプで作った発電機、栄002型(星型発電機)プロトタイプ を組立てました。
ついに、その全容が明らかに・・・・・・・

(fig−1)
(栄002型プロトタイプ)
これが、塩ビパイプにコイルを星型に配置した発電機です。

軸は、プロトタイプのためM8の長ネジです。
軸受にはベアリングの軸受を用意しました。
巻線のコアにはTDKのフェライトコアEI−40のEの部分を 使用しました。
総重量は、計測の結果、1.2kgでした。


(fig−2)
(固定子の内側)
ケーシングに穴を開けて、E型コアの真ん中の足を入れて磁気 の結合を改善しました。


(fig−3)
(回転子の状態)
ロータに付ける磁石の配置は、白く見えるスペーサの部分まで配置 すると、2倍の16極まで入れられてますが、・・・・
磁気はE型のコアを通るより、隣りあう磁石どうしの間に逃げ てしまうようで、磁気の結合は悪い効果しかありませんでした。

結局は、8極に落ち着きました。


(fig−4)
(回転子の磁石)
回転子の磁石はこんな風に取付けてます。
1極あたり3個の磁石を使ってます。


(fig−5)
(横から見た図)
コイルの固定方法がいまいちですが・・・・・・
コイルの巻数は、400〜450巻きとバラバラになりました。
なかなか、キチッと巻くのは難しいですね。



(fig−6)
(後ろから見た図)
ネームプレートを付けました。
あと発電機の端子を後部に付けようと思います。



(fig−7)
(ネームプレート)
趣味で、打刻用の刻印を購入してしまいました。
そんでもって、”SAKAE002”と打刻したネームプレートを、 付けてしまいました。(^^);


期待の試験結果は・・・・・・


(fig−8)
(テスト風景)
無負荷試験結果は・・・
回転数(rpm)発電電圧(V)
4509.0
51010
60012
66013
72014.1
75015.1
87017.3


(fig−9)
(負荷試験の結果)
負荷は電球で、12V−0.15Aを使用しました。

回転数N=600(rmp)
無負荷電圧=12(V)→負荷電圧=7.27(V)

回転数N=870(rmp)
無負荷電圧=17.3(V)→負荷電圧=10.5(V)



(まとめ)
なんとか、目的の12(V)が出てきましたが、やっぱり想像どおり 巻線の巻数増加で、負荷が取れないようです。
電圧降下の値から発電機の内部抵抗を計算してみましたが、52(Ω) の結果を得ました。
やっぱり大きいですね!
出力も600(rpm)で0.66(W)、870(rpm)で 1.37(W)という計算結果です。
対策としては、・・・タンデムの配置にして2倍の極数に増やして 巻数を下げる?
磁石の結合を改善するか、更に強い磁石を採用するか?・・・
たぶん、すべての対策をしても重量は2kg、負荷容量は5(W) くらいじゃないでしょうか?
なんとも、えらくコストパーフォーマンスが悪いようです。

もっと強力な磁石で、少ない巻線数で効率の良い磁気回路を構成 しなければ・・・・・