冷却ファンの発電実験
改造前に手を入れない状態で、どういう状態で発電できるのか実験してみました。
モータ2個をベルトで直結1台をモータに、1台を発電機にして諸般の測定してみました。
(測定風景)
写真・右下の電球は12V・10Wですが、電圧が低下しましたが、
一応点灯しました。
測定結果は次ぎのとおりです。
(モータ側・TOYOTA)
電圧:12(V)
電流:2.4(A)
回転数:2070(rmp)
(発電機側・MITUBA)
電圧:6.9(V)
電流は計器が不足して計れませんでした。
仕様の12V・10Wから逆算してみます。
電球の抵抗R=12×12/10=14.4(Ω)
電流 I =6.9/14.4=0.479(A)
発生電力P=V・I=6.9×0.479=3.3(W)
ガ〜ン、10〜20Wくらいでると期待してたのですが・・・・
これじゃ、自転車の発電機のほうがマシってことになるの?
発電機側・無負荷での測定結果
(モータ側)
電圧V(V) | 電流I(A) | 回転数N(rpm) |
|
12 | 1.98 | 2400 |
|
(発電機側)
電圧:9.4(V)
(試験結果のまとめ)
結果らしいものは無いのであるが、諸般の数値について想定してみると以下の
とおりと思われる。
1.モータの出力は期待したより低い
これは12Vを加えた単体での回転数、2台をベルトで接続し無不負荷で
発電させた時の回転数、そして発電機側でランプを点灯した時の回転数が、
それぞれ2700→2400→2070rpmと低下していることで明らかです。
モータ出力の定格は、次項2.の内容と考えあわせ10W程度と想像される。
2.ベルト接続での機械的な損出は意外に大きい
前述の回転数の低下(300rpmダウン)がそれを示している。
回転数は発電して3.3Wとっても、300rmp落ちてるので、この
機械的損出は同じ容量くらいの損出と思われる。
3.冷却ファンの発電機としての容量想定
回転数を、モータの定格?付近2700rpmで回転させるとしたら、比例計算で
2700×3.3/2070=4.3Wとなる?
前項1.のモータの出力想定で10W、発電機とした場合はこれより数値が一般的
には落ちると考えられるので、この想定はそんなに、おかしな数値ではないと思わ
れる。