ピンクリボンのこと、ブルー・リボンのこと

 乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを訴える啓発運動のシンボルマークで有名になっているピンク・リボンは、若い女性の乳がんのイメージが強すぎて高齢者の乳がん、特に男性の乳がんのイメージが感じられないように思うのは私一人だけでしょうか?
 
厚生労働省の指導で、女性特有のがん、乳がん・・・・・は、40才、50歳、60歳は無料・・・、の検診広告が溢れている現状では、乳がんは女性だけの「がん」かな?と錯覚してしまう。

 はじめに、ピンク・リボンは女性乳がん、じゃあ、ブルー・リボンは男性乳がんかなと思っていました。
 ところが日本では、ライトブルー・リボンは前立腺がん、ダークブルー・リボンは直腸がん、結腸がんだそうです。米国の男性乳がん患者のWeb を検索するとピンク・リボンにブルーで装飾したリボンをいろいろと考案している。やっぱり男性のプライドとして、女性との違いを強調している感じです。
 しかし、人間の乳房細胞にできる癌は、現時点では男女の相違点がわからないそうですから、すべて同じ乳がんと考え、男性乳がん患者でも乳がん患者会などに入会(現在では喜んで歓迎してくれました)し、乳がん特有の治療法などの情報を入手し、おしゃべりして、最後は笑ってリラックスできる機会を持つべきと思う。

 そこで、googleで Pink Ribbon を検索してみると10月の乳がん月間の記事の中に「※世界数百万人、女性と男性は毎日、乳がんに苦しんでいる・・・」の文章があったので安心した。やっぱり、正しい表現をしている。


※Worldwide, millions of people, women and men are suffering from breast cancer every day.


 
ピンクリボンはピンクの明るさ(健康の極致)と同時に希望と強さを表しているようです。

 ところが、2011年11月に台北で開催されるRRI乳がんサポート会議
the 16th Reach to Recovery International Breast Cancer Support Conference )では
 
The conference will provide useful, practical information for:
Women diagnosed with breast cancer, their families and friends

・・・・・
とある。
 ここは、やっぱり
Women and men とすべきと思うと質問したところ、さすがRRIです。台湾の男性乳がん患者も招待しているし、日本からの参加も望んでいるとの返事を頂き、嬉しくなりました。
早速、11月にRRI出席を兼ねて、台北旅行に出かけてきました。男性乳がん患者にはお逢いできませんでしたが、世界の34ヶ国、680名が参加し、特にGala Dinnerではその女性パワーに圧倒され、元気を貰ってきました。台湾では年々乳がん患者が増加しており、しかも若い女性に増加しているそうです。2008年度では乳がん罹患者;8,136名、死亡者;1,600名だそうです(ポスターセッションより)。

今年は、第17回のRRI乳がんサポート会議が南アフリカ共和国のケープ・タウンで2013年3月20-22日に開催されている。
ここでは
・・・
We will reach together to improve the quality of life for women and men with breast cancer..
となっており、そこのブログの末尾のぺージには男性乳がん患者さんの”Men do get breast cancer"が掲載されております。男性乳がん患者も、次回は是非参加したいものですね。

最近はピンクリボン運動も男性乳がん患者にも開かれていますね。男性の私も、入会した乳がん患者会主催のピンクリボン運動の「母の日キャンペーン」にピンクのブルゾンを着用してブレストフレンドの女性達と一緒に参加して、ポケットテッシュを道行く若いカップル、中年の女性、男性に配布した。どうぞ、このポケットテッシュが乳房の「しこり」を感じたら乳がん検診に行くひと押しができるようにと祈りながら・・・・・・

 
数は少ないが、男性にも乳がん(悪性腫瘍)ができることを、家族で注意してあげることが大切と思います。そして、乳房に「しこり」を自己触診できたら、なかなか医者に行かない男性をご近所の外科に無理に連れて行ってあげることが大事と思います。超音波で測定し、マンモグラフィーが設置してなければ近くの診療所を紹介してくれます。
とにかく、還暦過ぎたら注意することです。
     
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