男性乳がんの発症と治療

 がんは人間の細胞のどこにでも発生する。細胞から構成されている乳房は、機能は異なるが男女に存在する。したがって、男性は女性に比べ、少ないですが、乳房に乳がんが発生し、しかも、高齢者(65歳以上)に多く発生するそうです。
 
ただ、何故、乳がんが男性に少ないのかは学問的にわからないそうです。
 また、何故、男性に乳房があるのもわからないそうです。

 男性は学校でも、保健所でも男性乳がんの教育を受けておらず、まさか!まさか!でステージV、Wの手遅れに近い状態で発見される場合が多く、治療法も女性乳がんに準じて治療する。

 米国では、男性乳がんの診断された時の病期の割合は
  CancerQuest/Breast Cancer in Men  によると

   ・ステージT-〜40%
   ・ステージU-〜20%
   ・ステージV/W-40%i以上

病期;ステージV/Wの男性乳がん患者は男性乳がん患者全体の4割以上を占有している。
 日本では統計が無いが昔、国立がんセンターのHPに似たことが報告されていた。
 
 乳がんの治療法は

 
 現在のがん情報サービスHPには男性に関するものは一切記述されていません。
 昔は「男性の乳がんは、年間の死亡数で女性の乳がんの100分の1以下のまれな乳がんですが、女性の乳がんに比べて生存率が低い(予後が悪い)ことが知られています」の説明だけでした。
 我が国の男性乳がんに対する認識がこの程度です。
 現在、男性乳がんと女性乳がんとは微妙な相違があるとも聞くので、国立がんセンターが中心になってもっと研究して欲しいですね。男性乳がん患者会が厚生労働省にお願いするより方法が無いのかな?

★アメリカでは、項目を設けてもっと詳細に説明してあります。
  男性の乳がんの治療(PDQR)は下記HPを参照してください。
http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/treatment/malebreast/HealthProfessional
日本語訳は
http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese-s.jsp?Pdq_ID=CDR0000062745&l=5?s=0501

        
「男性の乳がんはまれである。全ての乳がんのうち、1%未満しか男性に発生しない。
 診断時の平均年齢は60歳から70歳の間であるが、全ての年齢の男性が罹患する可能性がある。 全生存率は女性の乳がんのそれと同様である。
 男性の乳がんの予後がより悪いという印象は、より遅い病期で診断される
いう傾向に由来するとみられる。

★米国の年代別男性乳がん患者の症例数と死亡数の推定
https://www.cancerquest.org/patients/cancer-type/breast-cencer



 総人口は32,177万人に対し
2016年推定では、男性乳がん患者は症例数が2,600名、死亡数が440名です。2017年推定では、男性乳がん患者は症例数が2,470名、死亡数が460名です

★英国では
 総人口は6,471万人に対し
・男性乳がん患者症例数;390
http://www.cancerresearchuk.org/about-cancer/breast-cancer/about

★豪州では
総人口は2,396万人に対し
2017年において
男性乳がん患者症例数;144。
http://www.bcna.org.au/understanding-breast-cancer/

★スエーデンのDr.Jonas Berghさんによると
[S37]の男性乳がん患者の治療の項目で 男性乳がん患者の治療は臨床試験へ加えられ、層別解析されることが望まれる
とおっしゃっておられる。本当に早期に着手して欲しいですね。
  http://nyugan.info/stgallen/2007/s09_07.html

        
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