[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2004/4

4/1
卯月

う、うぉー!!
4月になってるじゃないか!?
あっという間に春本番
隣は何をする人ぞ…。(ワケわかんない!?)

4月なのだが、3月中の仕事目一杯引っ張っているので、実際4月になった気がしない。
なんか毎月毎月、我ながら嫌ンなる。
そんなことをいいながら、立樹の保育園の入所式だったので、いっしょに行く。
風汰も春休みなので、いっしょに連れていくことになっていたのだが、自分から独りで留守番すると言い出し、まあ、もう4月になれば7歳なんだからと思いながらも、成長を感じて妙に嬉しかった。
立樹なんて、なんかもう、こないだ生まれて、まだまだ赤ちゃんみたいなもんだと思っていたのが、イッチョ前に通園バックを肩から下げてるのを見ると、ちょっとばかし目頭が熱くなる。(だんだんおっさんになってきたんだよ!!)
帰り道、カミさんが来るのが遅かったので、二人で歩いて帰ってきたのだが、こうやって二人きりでゆっくり歩くことって、随分なかったような気がする。
仕事と家庭の折り合いって、土日祝日昼夜の境目があってないような僕のような生活(あんまりよくないねー!!)だと、なかなかバランスを取るのが難しい。
実際、バランスの崩れを感じることも多々ある。
どっちかを選べるものでもなく、いってみればどっちも大切。
二兎を追うものはというが、こればっかりは意地でも二兎を獲たい。
多分、この二兎は、まったく別々の方向に向かって走っている訳ではないような気がする。
ツガイのように二兎がもつれあって同じ方向に向かって走っているんじゃないかと思う。
この二兎は離ればなれにしちゃいけない、二兎をいっしょに丁寧に掴まえてあげないといけない。
そんなふうに思う。
立樹の入所式の話のはずが、なんかおかしな話になってきた…。
しかし、悩みの尽きない人生だ。(考え過ぎるからじゃないの!?)
嬉しいこと、しんどいこと、ひっくるめて人は生きてるのさっ!!(さっ!!ってのもどうよ?)
さっ!!今日はそんなとこ。


4/2
ちょっと息抜き

なんて場合ではないのだが、仕事の切り替えがへたくそなので、発想が行き詰まった時には、息抜きのひとつもしないといけない。(って、息抜きばっかりじゃないの?)
ちゃっちゃか、ちゃっちゃか次々と仕事が進められればいいのだが、コンセントレーションを持続し続けるのはひと仕事でいっぱいいっぱいかな。
かといって、やっぱり仕事が気になって中途半端に過ごしてしまうことになる。
まあ、それが息抜きといえば息抜きなのかもしれない。
それでも一日は一日なんであるが…。
さあ、次の仕事にかかりましょう!!
さ、今日はそんなとこ。


4/3
さあ

仕事、仕事。
昨晩から絞り出して、ようやくデザインもまとまったので、図面に起こし、木拾いをする。
それを元に部材となる材を探し、木取りして、木づくりをする。
とまあ、やることはいつものことなのだが、やってることといえば、つくるモノや樹種、元の材の状態と、ほとんど毎回、なにやら違うことがある。
いつものことだから、いつものようにといかない分、そこから手間と時間がかかるのであるが、面白いところでもある。
今回の材も、材木屋さんでもう数十年はデットストックになっていたであろうタモの角材から木取りする。
割れたり、虫喰っていたりするからデッドストックになっていたのだが、そういうところを外して木取りしてあげれば、乾燥状態のいい良材が取れる。
しかもほとんどの場合、内地の大径木から取ったものだったりする。
製造するという観点から見れば、そういうのを無駄、非合理とされてしまうのだが、僕のモノづくりはそういうところも含めてと思っている。
そこにかかった経費は最終的に商品の金額にのってくることになるのであるが、あえてそれはのせさせていただいている。
その分、僕の人件費は格安に設定している。
それがいいのか悪いのか、判断は人それぞれ違ってくるのだろうが、僕は然りと思ってやっている。
話すことでもないのだろうが、そういうこともわかったいただいた上でお仕事させていただけると、なおありがたい。
まあ、また高い言い訳みたいになってしまったが、隠すこともない現実の話である。
と、話はあらぬ方向にいってしまった今日はそんなとこ。(強引に終わったなー!?)


4/4
あいにく

の雨。
昼過ぎにやむらしかったのだが、結局夕方近く。
しかたがないので、アトリエの中で宴の会を開くことにする。
ということで朝から、アトリエの片付けをする。
子供たちがくるので、機械の電源を元から落しておくことを忘れないようにと、カミさんにも声をかけてくれるように頼んでおいた。
足元を片付け、移動できる機械を移動させると結構広い場所ができた。
ほとんど身内ばかりのなか、篠山の工房GAKUの中村さんが大阪へ用事でこられたついでにわざわざこちらまで脚を延ばしてくださった。
準備の段取りも悪く、クルマでお越しだったのでお酒も飲めず、ばたばたとしていてあまりきちんとお相手できず少々申し訳なかったかもしれない。
子供と遊んだり、真面目に語ったり、ゆったりと時間を過ごし、なんだかんだで結局、お開きになったのは夜。
お花見ができなかったのは残念だったが、ここで、こういう風なことができたというのもある意味めっけもんかもしれない。
いろんな人の手で建ったアトリエ、いろんな人の集う場所になればいい。
無事に竣工式も終えたし、しっかり仕事しないと。
って、片付けもせんとなー。
ふー、今日はそんなとこ。
(なんだ竣工式なんていっても、いつものメンバーで飲んだり食ったりしただけじゃないか?)


4/5
なんか

昨日の片付けして、仕事できるように復旧してると、またしばらく一人で仕事モードになるので、機械の配置等々、自分勝手に仕事しやすいように模様替えをはじめてしまった。
実は、そんな場合ではないのだが、仕事するにも仕事しやすいほうが効率は上がるので、思いきってやることにした。
デッキ材のような長い材は材料の段階だけになるので、それを考えなくて良くなると結構広く使える。
同時作業のすれ違いも考えなくていいから、自分が使う機械をメインに配置できる。
なんだかんだいって、アトリエ広くなったと思えば、いい仕事もできる。(借金も増えてるけどな!!)
相変わらずの一人親方で、仕事量はかわらないが、並行作業もしやすくなった分、効率は良くなるかもしれない。
エエもんつくりまっせー!!
今日はそんなとこ。


4/6
仕事々々

環境も整ったし、仕事もはかどるってもんよ!!
と思ったが、午前中に例のクリニックに木工機械と高本君の最後の仕事でやってもらった機械を据える作業台を搬入しに東大阪まで走る。
どうしても午前中に片付けたかったので、ちょっと勿体なかったが往復高速を使った。
結果的にかなり往復の時間が短縮されたので、勿体なくなかったのは儲けもんであった。(考え方がケチやなー!)
戻って作業。
只今、この日曜日に納める「学習机」の制作中。(って、もう学校始まるやないか!?)
まあ、それは色々事情がございまして…。
うちの子なんて、学習机いつになるのか…。(それは話が別やろ!!)
荒木取りしておいた甲板を木づくりして、矧ぎ合わせる。
一晩養生させる。
時間も程々だったので、切り上げて家に帰る。
最近、一日置きぐらいの帰宅が当たり前になりつつあるのはどうなのだろうか?
家族の皆さんも諦めて、家はそういう風ということになってきているのもどうなのだろう?
考えものだ。(とかいってあんまり考えてないクセに…。)
バ、バレたか!?
あはは、今日はそんなとこ。


4/7
入学式に想う

午前中、風汰の入学式に出席する為、一旦帰宅する。
彼の通う小学校は、昨年女児が行方不明になってかなり話題になった小学校なので、校門の前にも警察がいたり、なにかと大人が神経を尖らせている雰囲気があり、僕みたいにむさ苦しいカッコでいくと不審者と疑われてしまわないかと受付で父兄ですなんて、当たり前なことをいったりして、変に気を使ってしまった。
行方不明の事件は、身近で起こったことだけにかなり衝撃的で、子供を持つ親として中途半端にここでは話題として触れることはあえて避けてきたのであるが、その小学校に子供を通わせることになり、学校の取り組みや、玄関に千羽づるがあったり、そういうのを実際に目の当たりにすると、きれいごとで避けて通れないことだと実感する。
このところ、全国的に報道されるような幼児や児童に対する虐待事件が泉州地域で立続けに起こっている。
他にも、子供の巻き込まれた公共施設での不幸な事故も報道されている。
なんかもう、自分の子は大丈夫なんて楽観すらしてられない雰囲気である。
今ここにいるこの子達が、ある日突然いなくなったら…。
不謹慎かもしれないが、そんなことイメージしただけで、胸が苦しくいたたまれなくなる。
子供の事件の場合、ほとんどの加害者や原因は、大人のほうにある。
しかし、最近の状況を見ていると単純に加害者個人に責任を求めればすむような感じではないように思う。
それは、なんとなく社会的な風潮をみてしかりだったりする。
平気でルールを守らない、どう考えてもおかしいやんという行動をするいわゆる社会人が目にあまることが多い。(自分のことを棚にあげてよく言うよ!!)
それを見てりゃ、若いもんだっておかしくなるよ。
自分勝手と個人主義の履き違い。
よく耳にする言葉であるが、そんな感じなんだろう。
人間って、やっぱり社会的な生き物なんだと思う。
少なからず競争というものはあるが、基本的には共存しているもんなんじゃないだろうか?
おかしなところで几帳面にマニュアルどおりで、本当に考えて行動しないといけないところで思考がマヒしてるんじゃないかと思ってしまう。
僕自身を含む大人がひとりひとりもう少し自覚を持っていかなイカンとほんとに思う。
社会の流れがおかしいと肌で感じる。
そういうことから目を背けるのは、止めないかん。
堅苦しく、社会を変えていこう!!なんてプロパガンダを掲げるつもりは毛頭ない。
もっと普通に、自分も他人(ヒト)も心地よく過ごせる毎日を心がけていければいいんじゃないかな。
なんだか入学式の話が、説教くさくなってしまってしまったが、なんか特に最近そう思う。
戯れ言のように聞こえるかもしれないが、ほんとそう思う。
大人しっかりしよー!!今日はそんなとこ。(ちょっと自分のこと棚に上げすぎ!!)


4/8
仕事でござる

学習机の脚部の加工。
今回のデザインはポイントとしてしっかりとしたつくりをしながら軽快さ感じさせたいということで、幕板でなく、吸い付き桟に脚をほぞ挿しして甲板と合体という構造にしてみた。
吸い付きは今回は学習机なので背面があるので、通しの蟻指しになる。
吸い付きは木駒止めで。が手間がかからなくていいのだが、今回のデザインはいつもに増して部材を減らしてみたので、その分手間が増えてしまった。
加工自体は、ルーターと便利な刃物があるのでいいのだが、調整というかちょっとした加減をあわせていくのがなかなか神経を使う。
思ったより時間を押しているので、焦ってきた。
どんどんやらな、どんどん。
と、今日はそんなとこ。


4/9
陶芸家来る

学習机のほうは、もっぱら追い込みで焦りまくり。
引き出しの加工にはいる。
この机の構造的に、甲板からの吊り引き出ししかなく(というか、知らんだけじゃないの?)、吊り桟をどうやって組み付けるか、かなり悩んだのだが、手間はかかるが理にかなう寄せ蟻にすることにした。(ただでさえ時間無いのに…。)
とやかくいわずに加工するしかない。
昼過ぎて、倉敷の陶芸家のGENSUKEさんが神戸での展示会への脚をこちらまで延ばして来てくださった。
自分の誕生日プレゼントにカミさんとお揃いの夫婦茶碗をお願いしていて、その時に4月の展示会の時に持ってきてくださるということをメールでいただいていたのだが、今日がその日になった。
このあいだお会いしたのが初めてでそれが昨年の1月だから、一年ちょっとぶりになる。
その間、メールやら、風汰のお茶碗やらお願いしたりのやり取りはあったので、実際はそんなに久しぶりな感じはしなかったのが、ネット付き合いの妙である。
できたお茶碗は、最近の作者お気に入りというなかなか渋いもので、じぶんちのトチのテーブルの上に置くとカッコよかった。
そのお茶碗を見せたくて家に帰ったものの、立樹を寝かし付けてうかつにも眠ってしまった。
夜明け前に目覚めたが、焦ったところで後の祭り…。
残るは一日、今日はそんなとこ。


4/10
残るは一日

の大詰めである。
お娘さんの希望で引き出しに鍵をつけてことになっており、そのセッティング。
机のデザインにあうように、ちょっと昔風の鍵のついた金物をセレクトした。
ただ、こういう鍵を取り付けるのが初めての試みなので、位置合わせからなにからもうこの期に及んでかというぐらい、初めての試みであった。
作業自体は、穴掘ったりうんぬんなので難しいことではないのだが、なにせ勝手がわからないもので、つけたり外したりいちいち確認しながらで時間がかかる。
それでもなんとか取付け、最終的に組みたてて、引き出しを仕込んで塗装にかかれたのが、日付け変更直前。
午前中に広島までお届けに走らないといけないということで、早朝に出発する。
もうほとんど寝る時間はないが、寝ずに走るのはあまりに無謀なので、塗装をして触れるようになるまで、ちょっとだけ仮眠を取る。
もう今日もヘッタクレもないが、今日はそんなとこ。


4/11
とんぼ返りで

広島へ。
とりあえず仮眠をとって、なんとか目を覚してから金物の取り付け等々して、クルマに積み込む。
一路、広島へ。
距離にして約380km。
途中、眠気を感じる度にパーキングに入っていたので、1時間置きぐらいに休んで約4時間チョイで予定より少し早く到着。
お父さんに手伝ってもらい、真新しいランドセルと制服がかけてあるお部屋に早速運び込む。
ちょっと照れ屋さんのようで、むさ苦しいおじさんの登場に少し戸惑っていた様子。
鍵をふたつ渡して、ひとつをお母さんに預け、一緒に鍵を開けてみる。
ちょっと嬉しそう。
お茶をいただき、山仕事をされているお父さんと少しお話しをして、お暇する。
せっかく広島まで来たから…とは思うが、結構疲れてたのでそのままとんぼ返りする。
途中、どうしようもなくなって1時間程仮眠を取って戻ったのが夕方。
日曜だったので、ちょっと贅沢に家族と外食する。
一年振りの焼肉、どう贅沢でしょ!!
最近、自分ががつがつ食べるより、家族が食べてるのを見ながら適当に食べるのがよくなってきた。(オッサン化してるんちゃうか?)
貧乏が板についてきたのか?
やっと3月の仕事が終わった。
…と思ったら、ホームページの更新もしてないや。
まだ4月にならないのね。
とほほ…、今日はそんなとこ。


4/12
なんか

気が抜けちゃって…。
ここの更新も、次の仕事もあってそんな場合じゃないのだが、なんとなくひと段落感と、昨日までの疲れがでてきたって感じ。
ここの更新もエエかげんやらないと、今月も半分過ぎてしまう。
と思って、Macの前に座るのだが、春眠に襲われどうにもこうにも。
うーん、なんだかなー!?
ええい、今日はそんなとこ。


4/13
泥沼か?

今さらながらMac OSXを導入し、伴いサイト管理のアプリケーションもバージョンアップしたのはいいが、ブラウザの表示からちょっと雰囲気が違うこともあり、なかなか扱いに慣れなくてこまる。
伴い、フォントのサイズの指定の仕方を変えてみようとしたのはいいが、全部のページに適応させようとなると、その作業量を考えるだけでうんざり。
とりあえず今回更新する分だけなんとかするとして、あとはぼちぼち…。(なんていってると、いつまでたってもできないんだよねー!!)
わーっ、まだ更新できないよー!!
どうしたもんで、今日はそんなとこ。


4/14
泥沼じゃ!!

いまさらであるが、思ったより手こずっている。
ホームページ作成ソフトに頼り切ってレイアウトしていると、あっちこっち手を加えてる間にタグがむちゃくちゃになってしまっていて、それを整理しだしたら、もうにっちもさっちもいかなくなってきた。
そんなこと言ってる間に、もう今月も半分終わりそうだし、なんとか半分で更新したい!!
どうにかしてくれ、ほんとうに…。
ああ、今日も何もできずにそんなとこ。


4/15
やっちゃった

と思わせられたメールが昨晩遅く届いた。
それはホームページのメールフォームから送られてきたものだったが、署名がなく、なぜかご住所と電話番号だけはご丁寧に入力されていた。
どうしてかな?と思いメッセージの内容を呼んで一瞬ハッとして、冷や汗がでた。
その内容は『2.7に注文のメールをいたしましたが、全く返事がありませんネ。誠意のない対応に、不信感ガ募って言います!!!!!』と誤変換まじりの文であった。
毎日数件のメールを読ませていただいてる経験上、この誤変換加減から察するに相当頭に来てるのではないかと察せられる。
いただいたメールは大概翌日か、イベント等で出かけたり、制作の追い込みのときでも2日程度で返信することは方針として決めているので、たまに返事が遅いと怒られることはあっても、余程返信のアドレスが抜けているということでもなければ、返事がないといわれた覚えはない。
なので、このようなお怒りを受けてしまうポカをやらかしたとしたら、相当に痛い。
最近、ウィルスメールがかなりの量で送られてくるので、それらに紛れてトラッシュにいってしまったのかと思い、探してみるがそれらしきメールも見つからない。
かといって、ネットでビジネスを営んでいる以上、こういう件は信用に関わるので、このままにしておくのもなんなので、明けて、お昼前に記載されていた電話番号に確認を取ってみることにした。
身元もわからない相手にいきなり電話するのも勇気がいる。
ましてや相手はご立腹ときているのだから…。
業務と割り切ってもそれでも勇気がいった。
そんな中、電話をかけてみるとメールの相手らしき人は留守で、こちらもわかってることが全然無いのでまったく話が通じない。
ただ、電話番号と住所は一致した。
改めて、夜に掛け直すことにして、なんとなく嫌な感じで一日を過ごし、夜になったのでまた躊躇しながら電話をかけ直すと、やっとその人らしき人がでたので、メールの用件を伺ってみるが、驚いたことに、名乗ってみても、僕のことはまったく知らないらしい。
相手にしてみると、全然見当違いのところから電話がかかっていて、お互い困惑状態。
どうやら、詳しく伺うと、僕のリンクページからとあるサイトに飛んでそこに問い合わせをしたようで、それでまた悪いことにリンクページをブックマークしていたようで、このページをどうやらそのとあるサイトのページと勘違いされていて、ここのメールフォームから件のメールを送ったということである。
相手にしてみれば、とあるサイトに届いていると思っているお怒りメールが、全く知りもしない善意の第三者のところに届いて、恐縮して電話までしてきているのだから、バツが悪かっとは察せられる。
なのと、僕自身は、とりあえず自分のポカでなかったかことが判明しホッとしたこともあり、極めて善人っぽく振舞って電話をきった。
ほんとに一日というか、昨晩から変な気持ちで過ごしていたのはいったいなんだったんだ。
判明してホッとしたも何も、そもそも全く関わりのないことじゃないか!?
なんだったんだいったい。
ほんと便利な反面…。
まあ、いっかはっきりしたことだし。(って、単なる巻き添えやないか!?)
ホッ、今日はそんなとこ。


4/16
えーと、仕事仕事。

次に制作するテーブルの板を探す。
最近、案内をくれた岐阜県にある材木屋さんに問い合わせてみて、ちょうど良さそうないたがあったので、近々岐阜まで走ることになるだろう。
あとは、注文いただいているガラスの板を立てる角材に溝を切ったやつをつくる。
細かくて面倒な割に値段が…なんて、死んでも口にしたらあかん。(って、言ってるやん!!)
30×20×100mmの角材2組×20セットをひとつづつカンナがけして、面取りしてって、結構面どい。(仕事なんだから、面どい言うなよ!!)
できあがると、これ!?ってもんだから困ってしまう。
僕の先生が、いつも積木をつくってもらっていた木工所を話す時に、同じただの立方体でも、ここの立方体には品(気品)がある。といっていたのが、今でもモノづくりに関わる格言として心している。
これ!?ってモノでも、僕がつくったモノである。
間違いない。
ってね、今日はそんなとこ。


4/17
こまごまと仕事。

早朝からガラス立てを仕上げて塗装する。
夕方に発送するのでそれまで塗装を養生して、その間、こまごまとした用事をかたづけてしまう。
カタログの印刷をしたり、お客さまへお送りする、納品の時のお写真をプリントしたり…、そんなことをして一日が過ぎていった。
なんとなく穏やかな一日。
珍しい…。
今日はそんなとこ。


4/18
木の暮らし研究会のイベントで、

午前中、木匠のウッドデッキ作り教室で午後から井本氏の寄植え教室。
寄植え教室は、少し早く終わりそうだったので、急遽、レッドウッドの半端材でプランターカバーをつくることになった。
僕が突然言い出したので、材料も道具の準備も十分でなかったが、あるものだけで工夫して皆さんそれぞれオリジナルのプランターカバーを完成させていた。
今回は参加費を少しでも押さえる為、プラッチックのプランターを使っていて見た目的に少し物足りなかったのだが、木のプランターカバーをつけて、しかもそれぞれ自分で考えてつくったものだから、うまい下手ぬきにして、すごくいい感じにできあがった。
木工というと、どうしても完成度を言いがちになるが、単純にハンドメイドするということの楽しさは、こういうところにあるんじゃないかと改めて思った。
僕も、寄植えして、テキトーにある材組んでプランターつくったが、単純に楽しかった。夜、一日早く風汰の誕生日会を家族ですることになっていて、プレゼントの顕微鏡を買いにいったのだが、僕も忙しさにかまけて、下調べをしていなかったのも悪かったのだが、カミさんがとある大型玩具店にあるというので買いにいったところ、そこにあったのが、プラッチックでなんだか簡易につくったおもちゃっぽい顕微鏡ばかりであった。
確かに価格的にはリーズナブルではあるのだが、作りもいかにもおもちゃ的で、きっと長く使えないだろうということは予想でき、そういうものは、いくら金銭的に安く上がったとしても、僕的にはこういうものを子供に与えたくない派なので、風汰はどうしても今日欲しいというところを、改めて探すからと、無理無理帰ってきた。
大人の理屈でしか説明できない僕に対し、きちんと風汰にわかるように通訳してくれたカミさんは、改めてお母さんさすがだ!!と感謝するとともに、さすがにちょっと意固地で大人気なさすぎと反省する僕であった。
埋め合わせということではないが、好きなピザとケーキを買って帰ってお祝をして、久しぶりに子供達と一緒に寝た。
そういえばちゃんと布団で寝るもの何日ぶりか…。
という、今日はそんなとこ。


4/19
仕入れ紀行

テーブルに使うトチの板を仕入れに朝から岐阜に向かう。
上杉木材さんという材木屋さんが、先日、パンフレットをDMで送ってくれたのが縁で、そちらにテーブル用の巾広材をメールで問い合わせたところ、親切に対応してくださり、程よい板もありそうで、一度、直接見にいってみることに相成った。
クルマを走らせること3時間程、岐阜市中心から少し走ったところにあるお店に到着。
倉庫の中に、かなりの量の一枚板のストックがあるが、その大半が見やすく立てかけれているのが、いわゆる材木屋さんと違うことがわかる。
店主さんもこちらの希望を聞いて、その中から見合った板を的確に選び出して引っぱりだして見せてくださる。
こっちも調子に乗って、色々思いつきで言ってみるのだが、それでもたいがいの板がでてくる。
何枚か見せてもらった中で、実は予算いっぱい以上だが、ギリギリなんとかすればなんとかなりそうというお値段の板が気に入ったので、それに決めた。
板を積み込み、次に岐阜駅に行くので道を聞くと、駅の近くにショールームに案内していただき、寄らせていただくことに。
元は置き場だったところを改装した空間で、奥様がご案内してくださり、途中、お子さんが帰ってきて、丁度、風汰と立樹たちと年齢配分がおなじで、そんなこともあり、なんだかんだ結構長く話し込んでしまった。
そのあと、中京方面はあまりくることがないので、ネットで見たSHOP併設タイプの工房を2件見に行くことに。
一件は、岐阜市内にある「MONDO」というお店、ここはこの6月にオープンしたばかりだそうで、1階が工房で2階にSHOPというスタイル。
駐車場もちゃんとあって、ロケーションはジモティじゃないのでわからないが、クルマでくるならそんなに不便なところではない気がした。(迷わんかったからか!?)
一応、お客さんと間違われてしまうとご迷惑なので、素性を話し、それでもお相手してくださり、結構長く話し込んでいたかもしれない。
制作担当の夫さんは不在だったが、工房もちらっと見せてもらった。
それから、名古屋へ向かうので道を伺うと、これから向かう先の方と、こちらの夫さまが職業技術校の同期生ということでちょっと驚き、むこうでの話のネタができたとちょっとほくそ笑む僕であった。
そこから名古屋に向かい、全く訳のわからない道を地図を見ながら迷走もしながら、目的地である守山区にある「Holly Wood BUddy Furnitur」へ辿り着く。
ここには、なぜだか今回で3度目である、前回2回は、縁がなかったのか不在だったりで、お会いすることができなかったので、今回はどうかと思ったが、2度あることは3度あるとはこのことか!?なんと定休日であった。
あれあれと思いながら、外から暗いお店を覗くと、人陰が動いた。
その人陰がこっちを向いて覗いている僕に気付いてくれた。
すると、わざわざでてきてくださり、僕が大阪から来たことと、同業者でお客さんじゃないことを告げると、せっかくだからと中に案内してくださった。
丁度、配達の合間に戻ったそうで、少しタイミングがずれていたら、まったく会えなかったと思うと、3度目の正直とはこのことなのかとも思ったりする。
これからまた出かけないといけないというお忙しい中、お相手してくださり、僕もなんだかやっと会えた嬉しさもあり、色々お話しをさせてもらった。
なんだか共通するところが多く感じ、話が弾みこれ以上話し込むと、お出かけの時間が遅れてしまいそうなので、話の途中でお暇することにした。
寄るとこ寄るとこ、長話をしてしまうので、こちらお暇した時には6時を過ぎていた。
できればあまり遅くなりたくなかったので、帰路につく。
そこから急に大雨になりだし、暗い雨の中、慣れない道はやたら走りにくかった。
高速道路をでも相変わらずの大雨で、ちょっと危なく、適当に疲れもあったので、パーキングで仮眠を取ることにする。
結構寝たもんで、目覚めると雨も落ち着き丁度良かった。
そこから走って、着いたら日付けが変わっていたが、目が冴えて寝る気がしないのでなんかいろいろしてると、明け方近くなってきたので、ちょっと椅子で仮眠をとることにする。
仕事してんだか、なにしてんだかだが、それはそれで良かった。
そんな今日はそんなとこ。


4/20
ちょっと疲れも残りつつ、

一日空けると、一日分の仕事がちゃんとずれ込むもので、そんなことをあれこれやっていると一日あっという間である。
あれこれあれこれ、今日はそんなとこ。(おい、手抜きすぎ!!)


4/21
あれー!?

というまに、一日終わってしまった。
テーブルの脚のデザインのアレンジも途中だし、20日〆までの伝票も入力もしなくちゃいけないし、眠いし…。
天板は、荒削りしたから少し養生も兼ねたいから、まあ丁度いいっか。
今回もハイロー兼用脚なので、アジャスターを手配するが、近くの金物屋さんだと、メーカーの定価表の倍になってしまうので、大阪市内の代理店に直接問い合わせる。
送料がかかって送ってもらってもそのほうが安い。
メールで問い合わせて、ネットバンクから振り込めば、宅配便で荷物が届く。
わかってるものだから別に実物確認しなくてもいいから、外へ出ることなしに安く仕入れができる。
こりゃあ便利便利と手放しで喜んでいいのやら!?
そういう時代になってしまったわけだから、当たり前といや当たり前か…。
便利だねー、今日はそんなとこ。


4/22
アレンジ

テーブルの図面をまとめてイメージイラストにする。
基本構造は前につくったものをベースにするのだが、天板にあわせてアレンジする。
ダイニングテーブルの脚には、今回ブラックウォルナットを使い、これはすっきりと見せ、ローテーブルの脚には、天板の切り落としを挽きなおして、少し重たい雰囲気に見せる。
基本になる以前つくったものは、シンプルさを前にだしてハイローで共通したイメージを持たせたのだが、今回は、天板が一枚板ということもあり、それぞれ違った顔を持つようにしてみた。
これはこれで結構面白いものができる気がしてきた。
アレンジもデザインなのだ!!
ワクワクするねー。
うん、今日はそんなとこ。


4/23
木取り

テーブルの脚部の木取り。
図面引いてる時に、だいたいどこにどんな材を使うかイメージしているのだが、実際木を選っていると、またいろいろ思い付いたり迷ったりして、なかなか一筋縄ではいかない。
これも完成後のイメージにも大きく関わる作業なので、やっぱり気を抜くことはできない。
そういえば、あそこにあったあの木は!?なんて思いながら図面片手にあっちいったり、こっちいったりと、一見するとうろうろしているだけ。
いっこうに木が揃わないので仕事してるようには見えない。
試しに挽き割ってみたりしながら、だんだんと必要な部材が揃ってくる。
いきなり加工せず、荒削りして、1ケ所に集めて養生して慣らす。
いろんなところに置いてあった木なので、顔見せ自己紹介する期間みたいなもんだとは、誰かの言葉。
理屈があってやっていることだけど、こういう解釈も面白い。
なんとなく木ならではで、いいよねー。
ねぇ、今日はそんなとこ。


4/24
天板削り

この頃よく耳にするのことが、テーブルトップを天板というが、正しくは甲板(カンパン!?船か?)(こういたね、こういた。)と呼ぶ。というウンチクトーク。
専門用語的には甲板なのかもしれないが、一般には天板で通じるし、天板のほうが、テーブルトップって感じもするから天板でもエエやん。(そんなこといっていいのか!?)
なんてことはこっちに置いといて甲板となるトチの板を削る。(甲板っていってるやん!!)
もともと性のいい板で狂いも少ないので、荒取りした状態からもほとんど動きがない。
ほんと良い板だ。
ほとんど電動カンナを当てることなく、手ガンナでの横削りで面をだしてあとは習い目削り。
削って研いで、研いで削ってと、よくよく考えるとここ数百年、いやもっとかもしれない、百年程前にカンナがニ枚刃になったぐらいで、この段階でやってることはほとんど変わってないのかもしれない。
近代的にもっとオートマチックに平面にする方法はあるが、どうしても数百年生きた板には敬意を持って向き合いたいというワガママだけは譲れない。
感情論、それでもいい。
そういう仕事をしているつもりだから…。
それが感情論!?
そういう仕事なんだから!!
もう!!今日はそんなとこ。


4/25
お休みみたいなもん。

特別予定もないので、お昼までゆっくり家で過ごす。(予定がなくても仕事はあるやろ!!)
お昼から仕事にでるが、結局あんまり効率良く動けなかったので、いっそのこと休むべきだったかとも思う。
でもまあ、まるまる休んだところで気は休まらないから、少しでもここに来ることでかえって気休めになるのかもしれない。(仕事病や、仕事病!!)
どうなんでしょうねー!?
こういうサイクルに慣れちゃてるからなー。(病や、やまい。)
それならそれで…、今日はそんなとこ。(それならなによ!?)


4/26
とどのつまりが、

とりあえず表はおいてといて裏面を削る。
これまた、同じく…。(4/24日の日記に戻る。)
ここはけっこう体力勝負。
疲れた…。
今週中の仕事にしたいので、今週もまたほぼ住み込み。
家族の皆様、ゴールデンウィークが明けるまで私は存在しないものと思ってください。
よろしくお願いいたします。(なんて家族不幸なヤツなんだ!?)
今日はそんなとこ。
っていうか、どうにかならんか、毎日毎日どっかからやってくる僕とこのアドレスを語って返信されてくる謎のメール。
もう削除するのも面倒だ!!
もう!!今日はそんなとこ。(とどのつまりって!?)


4/27
はてさて

朝から、春の嵐に見回れた西日本状態。
下手な台風よりきつい風に、吾がアトリエはどうなるかと思ったが、まったくびくともしないので、かえってビックリ。
これで台風来ても大丈夫なことがほぼ検証された。
驚き!!
はてさて、裏面を裏面なりに仕上げて、表を中仕上げにかかる。
はたまた削って削ってとにかく削る。
ここまでくると大枠面になってきているので、細かいところを見ながら、仕上を意識して屑を薄くして削っていく。
削り肌が綺麗になっていくと、トチ独特の絹肌と縮み杢が浮かび上がってくる。
仕上がりがますます楽しみ。
はてさて、今日はそんなとこ。(はてさて、なによ!?)


4/28
そろそろ

ラストスパート。
天板の長さを決めて、節の割れに千切りを入れる。
トチの場合、木肌が白いので千切りにはケヤキ等々少し色味の違う木を使うのだが、今回は節目で赤味が強い部分になるので、白味がかったブナをアクセントに使う。
仕上げまでしばらく置いておいて、脚部の木づくりにかかる。
そうこういってると今月も終わりそう…。
いやはや、今日はそんなとこ。


4/29
いよいよ

脚部の加工。
ホゾ穴掘って、ホゾ穴掘って…。
2枚ホゾで、2倍、ハイローで仕様なので2台分と同じなので、結構な数の穴掘り。
穴掘りで、終わる一日。
これで間に合うのか!?
緊迫の月末。
と、いつの間にやら月末だった、しかもゴールデンウィーク…。
またこれで更新が遅れる。
と宣言したところで、今日はそんなとこ。


4/30
あーあ。

4月も過ぎ去っていく。
もちろん更新もできていない。(もちろんいうな!!)
追い込みもピーク。
今月はそんなとこ。(おい、それだけかよ!?)


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