[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2003/9

9/1
9月なんですよ、

もう…。
ネタの仕込みも中途半端なまま、ホームページの更新に手間取り、結局なんだかんだ一日過ごしてしまった。
もう9月ですよ、9月!!
暑い暑いっていってる間に、涼しくなって寒くなっちゃいそうな勢いである。
今年も残すところ…ってのも、この調子じゃ気の早い話じゃないな。
大変だこりゃ。
今日はそんなとこ。


9/2
9月2日(って、そのまんますぎるやないか!?)

うーん、胃が痛い。
なんかちっともいろんなことが片付かない。
って考え込んでいるから片付かないのか、片付かないから考え込むのか、魔のスパイラル状態に陥ってしまう。
木をみて悩み、メールを読んで頭を抱え、あいかわらず仕事の交通整理が下手である。
度々、こんなこと書いてるとちっとも成長していないのがバレバレだ。
仕事捗る秘訣はなんだろう!?
やっぱり段取り八分か…?
行き当たりバッタリじゃダメね。(そりゃそうだろ!!)
今日はそんなとこ。


9/3
8月より暑いやないか!!

材木屋が社長ひとりの日なので、珍しくちょっとだけ忙しく度々手を貸しにいく。
「ごろ寝のできる長椅子」はちょっと仕様の変更があり、確認がとれるまで手が止まる。
大きな一枚板を削っているので、削り面を外気に馴染ませながらの作業なので、ちょっとあんた遅いわね!!ぐらいのペースが丁度いい。
その間、童具館で一緒に仕事していた元同僚に頼まれていた「風汰の椅子」も納期が迫ってきているので、そろそろかかりはじめる。(相変わらず、追い込まれないとやらんのか!?)
ホゾ加工まで済んだ部材が2脚分あって、それを使える分仕事は早い。
背板の曲線を帯ノコで荒取りしてから反り台カンナで削り、部材を水引きしてから、仕上げ削りし、角丸をトリマーでざっと落してから
小ガンナで仕上げ、前脚、後脚をそれぞれ組み立て養生する。
そのぐらいで、今日はそんなとこ。


9/4
しんどー

「風汰の椅子」を組み立てて、座面をつくる。
この間仕入れたトチの丸太半分についていた背板の端っちょがいい雰囲気だったので、それを使うことにする。
のだが、サイズ的にプレナーかからないので、帯ノコで荒挽き(ウインナーかよ!?)してから、カンナで木づくりする。
ここでこんなことをしてしまっている時点で赤字決定である。
いってしまえばたかだか小さな椅子である。
金額的に考えれば、こういうときは割り切っていかないと商売としてはちょっと問題ありなわけであるが、それができない故にこんなんなのである。

でもせっかくだから、ここにはあの板を使いたい。という思いには勝てない。
こんな調子で赤字はかさんでいく。
やっぱり問題ありなんだな。
今日はそんなとこ。


9/5
繋がって広がる。

完成した「風汰の椅子」を発送の為梱包する。
プレゼントでお贈り先直送するので、
同封するカードが送られてくるのを待っての発送。
なんとかひとつ片付いた。
午後から、28日の木の暮らし研究会のイベント「手作りおもちゃ教室」の材料等々準備の打ち合わせを講師の青木さんと飴村代表と株)木匠の事務所で行う。
木匠の社長にすると、青木さんの創作おもちゃの世界は新鮮だったようである。
木にまつわる仕事も、本当に幅が広い。
おかげさまでいろいろ遠回りしているので、僕は案外、木の仕事をいろいろ見る機会を持てていると思う。
それでも、まだまだ見たことがないことがいっぱいある。
おもしろいねー!!
今日はそんなとこ。


9/6
力のある木

「ごろ寝できる長椅子」の制作に戻る。
脚というか両側にあたる部分に使うカエデのこぶこぶのゴッツイやつを木取りする。
丸ノコでどうこうという代物ではないので、チェーンソーを使ってカットする。
途中、ご依頼いただいたお客さまが、途中経過をご覧にお見えになったので、ちょっと作業を体験していただく。
ここからどう料理するか、取りまわすだけでも大変である。
アクの強い木なので、手をつけるのにこっちもエネルギーがいる。
中途半端な気概でかかって、訳のわからないところで切ってしまうと取り返しがつかない。
木を扱う難しさのひとつである。
考え様によっては、切ればいいだけのことなんだが…。
それじゃあ、ちょっとね。
きょうはそんなとこ。


9/7
京都とんぼ返り

京都でイベントがあったので、朝からクルマを走らせる。
初歩の木工道具の使い方教室みたいなのだったが、講師は木造トラスを主にやっている施工の出来る建築士さんで、やり方がビミョーに僕らと違っているところ(正解、不正解ということでなく、職域上違うということ)があったが、余計な口を挟んで参加者のかたが混乱されるのもなんなので、ムズムズする口を押さえるのに一苦労だったが、逆に新鮮なこともあっておもしろかった。
しかし、参加者二組で京都までクルマを走らせるのも辛いものがある。
午後から、じぶんちショールームにお打ち合わせの来客の予定が入っているので、午前の部のイベントが終わるや否や、片付けもせず挨拶もそこそことんぼ返り。
お客さまが、お帰りになってから、チビ達のリクエストで久しぶりにウルトラマンのところ(円谷ジャングル)へ遊びにいく。
なんだかしらんが、こういうところはなんでもお金がかかるようになっている。
バッチやら、Tシャツやら、ちゃっちいくせにそこそこ高い。
案内するお姉さん達も、子供に媚びるような態度で、親にねだらせる典型的手法が見え見え過ぎて、そこにいるだけで疲れてしまう。
「君、自分に子供がいたらこれ買ってやるか?そういう気概を持ってモノを売ってるのか!?」と問いたくもなる。
こういうことでしか子供を満足させられない親にも責任はあると思うが、なんとかならんもんか?(って、ヒトのこと言えるのか!?)
連れていけといわれて、連れていってしまうのも似たようなもんか…?
親ってねー。
今日はそんなとこ。


9/8
いつまでも暑すぎ…。

暑い暑いというのもなんだけど、この暑さはなんなんだ!?
バテバテ。
「ごろ寝できる長椅子」の座面も落ち着いたので、平面決めにかかる。
平カンナでせこせことでているところを削る。
縮んでいるところや、節目があるので、
刃が切れなくなると逆目掘ってしまうので、2台平行して使うが、それでもじきに切れやむ。
研いで削って、削って研いでを数回。
仕上を意識して徐々に刃の出も小さくしていく。
しかし、これ悩ましいのは、脚のコブコブ君との接合部の仕口である。
あまりにごつすぎるので、組み立てて搬入するには二人以上必要になるし、導線の問題もあるので、ノックダウンにしたい。
となると、寄せ蟻になるのかなぁ?(誰に聞いてるんだ?)
このゴッツイ板の木口にどうやって仕口つけよう…?
考えただけで頭が痛い。
どうしたもんだ!?
今日はそんなとこ。


9/9
ひとり歩こう会

コブコブ君を加工する。
仕口を加工する前に、平面をつくる。
コブコブの裏面をカンナで削っていると見事な縮み杢が現われた。
コブもすごいが、この杢自体もかなりすごい。
つくづく思うが贅沢な素材だ。
夕方から、例のトークイベントの為、大阪市内にある大阪産業創造館へいく。
奇特な参加者の方が40名程いたのであるが、大勢の前で何を話したものやら最初は緊張もあり、しどろもどろだあったが、進行の方がうまくリードしてくださり、徐々にいつものペースを取り戻して余計なことまで喋りすぎ、ちょっと時間が足りなくなって最後のほうはかなり端折って無理無理まとめられてしまう始末。
こんなお話しを聞かされた皆さんは、どのようにお感じになったのでしょう…!?
近所の材木屋さんの松下氏が木工を生業とする若い人を二人従えて参加してくださっていたので、終了後、気前のいい松下氏のおごりで4人で食事をしにいく。
せっかくご馳走になったというのに、食べるのもそこそこ、イベントで話し足りず消化不良だった為、第二ラウンド開始である。
初対面でこんな話に付合わされるお二人も可哀想…。
しかも日付け変わる直前まで、電車あるのか不安になりながら駅につくと、案の定、途中の駅までしかいかない。
しかも、家から半端じゃなく遠い駅である。
仕方がないので、当てもなくその電車に乗る。
終点の鳳駅で降りざる得ないので、降りる。
どうしたものかといろいろ考えるが、調子に乗って喋りまくったあげく、終電乗り過ごしてしまった訳であるから、誰かに頼るというのはちょっと筋が通らないと思い、無謀だと思いつつもとりあえず歩いてみることにする。
途中ナントカランドみたいなところがあれば入って仮眠でも取ればいいやと思っていたがそういうところも行き当たらない。
途中、知らない道に迷い込みながらも、帰巣本能で知ってる道にでたりしながら歩き続けると、夜空に明るく光る一条の線。
カミナリである。
あちゃー!!と思い歩いていると、案の定雨が降ってきた。
ほぼ3分の2ぐらい歩いてたいがい疲れているところにこの雨である。
ちょっとひどくなってきたので、バス停で雨宿りする。
夜中だったので、ちょっとうとうとしながら小降りになるのを待つ。
ちょっと小降りになったのを見計らって歩き始める。
雨の中歩いてびしょびしょであるが、残暑厳しい夜だったのでマシといえばましであった。
かなり近くにきた時に、また雨が強くなってきたので、どこぞのお店の軒先きを借りて雨宿りするが、今度はなかなかやみそうにない。
長丁場を覚悟して座り体勢で仮眠を取るが、そう寝られるものでもない。
うとうとしながら雨をまっていると、あたりが薄ら明るくなってきた。
もう夜明けである。
まったくなにをやっているのやら、情けない。
情けないのだが、ランナーズハイじゃないが、妙に楽しかったりもする。

最後のほうは脚も痛くなってきたが、なんとか事務所まで辿り着くことができた。
一晩かけて歩いたので、結構な距離かと思いきや地図で見るとたかだか15、6kmの距離であった。
(翌日の体調のことも考えず、なにをやってるんだ一体!!)
ほんと…、考えると仕事する人間としてこういうのはちょっと恥ずかしい。
今日はそんなとこ。


9/10
ムッチャ脚痛い。

昨晩の無謀な行動のせいで無茶苦茶調子が悪い。(言わんこっちゃあない!!)
午前中はまったく使い物にならなかった。(情けない…。)

「ごろ寝できる長椅子」のほうは、こんな調子なので、コブコブ君に残っている樹皮を取るという手間だけかかかる作業をする。
大まかには取られているのだが、どうしても入りくんだ部分には残ってしまっているので、それをせこせこと取り除いていく。
こういうのって、へそのごま取る時や耳かきをする時みたいなもので、ついムキになってしまい際限なくなってしまう。(へそのごま取るとお腹いたくなるのはなんでだろー!?)
技術もへったくれもない機械すらも通用しない、まさに根気との勝負である。
まさに今日はそんなとこ。


9/11
しつこい皮と名月

少し残った皮を取っていると、はじめのほうにやったところをふと見た時、今一つ取り切れていないところが気になって、気になって結局そこに戻ってしまって際限ない。
ようやく取り終わって、木づくりに戻る。
裏を平面に削って、底になる木口面を切る。
木匠で借りた大きな丸ノコの刃ですら3分の2程しか届かないので、残りはせっせと手ノコで落すことになるのであるが、残りといっても元が大きいのでたいがいゴッツイ。
底をカンナで削ってならした時点で、上端を少し長めに木取りしていたので、肘掛け兼枕部分の曲面をざっくりシュミレーションしてみる。
曲面にすると、杢の見え方が平面とはまた違ってこれもまた美しい。
ようやく部材がカタチになってきた。(やっとか!?)

夜、家に着くとちょうど雲が晴れ、まん丸の月がくっきりと浮かぶように見えた。
これど仲秋の明月という美しい月、毎日夜空に浮かぶ月だからゆっくりと見る機会もそうないのだが、こうあらためて見ると結構美しいものである。
部屋に入るとニュースがやっていて、2年前のあの事件の追悼式が流れていた。
恥ずかしい話であるが、すっかり忘れていた。
まったく忘れていた訳ではないが、日常にすっかり日にちまでは流されてしまっていた。
あの事件があって、その後の戦争があっても、世界の危うさはいい方向に向いている気がしないのは僕だけだろうか?
この渾沌とした時代を乗り越えないと次の段階には辿り着かないのかもしれない。
世界中で十分以上の犠牲がでているのではないだろうか?
まだ足りないのか…?
今夜の月はあんなに美しいというのに

今日はそんなとこ。


9/12
木ってやっぱり難しい

お恥ずかしい話であるが、前々から何度かトラブった「TVチェスト」の引き出しがまた固くなったと連絡をいただき、朝から調整しに伺う。
見ると、一ケ所だけ側板が上下のすり桟と競ってしまっていて固くなってしまっている。
他の部分は変わりなくなのだが、この板だけなぜだか幅が伸びてしまっている。
この側板は、前に固くなった時に厚み方向に膨らんで削りなおした板である。
引き出しの側板は安定性を考えて同じ板から木取りしているので、条件はそんなに変わらない筈であるが、なぜだかこの板だけミソが付いている。
そもそも引き出しの削り合わせというのが、カンナ屑数枚という微妙な加減でやっているので、ちょっとクセが強いのが入っているとこのようなことになる。
まだまだ学ぶことは多い。
実は、この日お客さまが関西空港から旅行にでられるというので、帰り道ついでにと冗談でメールに書かれていたのだが、どっちにしろ西宮方面に走るついでがなかったので、それなら迷惑おかけしておりますついでに乗っていっていただくことにして、この日に予定を組込んだ。
ということで、関空まで少し脚を延ばしてお送りするが、往復の高速代と昼食までご馳走になってしまい、なんだかもともとこちらの不手際なのになんとも図々しいヤツと恐縮してしまった。
こういう仕事は、モノだけ売っていればいいというものではないと思っているので、こういうアフターフォローやりかたもありだと思っている。
費用対効果とか効率的という言葉からはかなり縁遠くなってしまうので、ビジネス的にはちょっと…な判断かもしれないが、やっぱりそうしてしまうのが僕なのかもしれない。(なかなかこれじゃまともな商売にはなりませんなー!?)
ヒトのやりかたトレースしてるだけじゃ、それを逸脱するのは難しい。
信じて進みましょう。(思い込んでるだけじゃダメだよ!!)
今日はそんなとこ。


9/13
いい題が…っていうかいつから題がつくようになったんだ!?

「ごろ寝できる長椅子」の続きは、脚部と座板の仕口の加工。
現場で組み立てられるように、寄せ蟻にする。
刃物との兼ね合いで、しっかり寸法把握しておかないと加工できないので、現物合わせで部分的に図面を書き直す。
で、加工に入る。
脚部に雌溝を掘るにも、いっぺんに掘れず、数行程と結構な手間である。
組込んでしまえば全部隠れてしまうのが、毎度のことながらちょっと寂しい。
かといって、見せるとなると逃げがなくなるので、用途以上に気を使って加工しなくてはいけなくなるので、本末転倒な気もしてしまう。

その辺は、ケースバイケースということで…。
もったいつけた割に内容がないよう。
今日はそんなとこ。


9/14
トラブルバスター

朝から仕事に出かけようと思ったが、チビ達の顔を見てしまい、ついついだんじり祭でも見にいこうかということになってしまう。
僕自身、だんじり祭りに子供時代あまりいい想い出がないので、この祭はあまり好きではないのが事実なので、二十歳頃デートで見に行って以来わざわざ脚を運ぶまでもないと思っていたが、チビ達が住んでる町のだんじり祭を見て喜んでたという話を聞いていたので一度見に連れていってあげようと気まぐれにふと思った次第である。
午前中は、お客さまが作業状況を見にいらっしゃるので、一家総出でアトリエにでかけ、僕が仕事をしてる間、チビ達はカミさんと適当に遊んでたりして、お昼から祭をやっている海の手へ出かけてみる。
途中、昨日の夜中、おおつかさんからかかってきた電話を思い出し、近くにいくのでちょっと電話をかけてみる。
なにやら今施工しているバーのカウンターに植物油系塗料で着色しようとしているが、いっこうに吸い込まず、着色しないということだったのだが、電話では状況がわからないが、弾かれるというのなら、ちょっと強引だが少し荒めにサンディングして吸い込み良くしてみればといって電話を切ったのだが、気になりついでに見に行ってみる。
あれからサンディングして一応は着色できたようであるが、見ると不自然にムラがある。
普通にやっていれば、ここまではならないので、訳わからんなー!?と思って話を聞いていると、ちょっと前にアク取り剤を塗っていたらしいということがわかった。
それを聞いて、ふと原因が思いついた。
漂泊されてるのか…。
アク取り、とかアク抜きとかいって市販されてる木部用洗剤は漂白剤と同じような成分だった筈。
もっと聞くと、その板自体も挽いてひと月程のズブナマの木(未乾燥ってことね!)。
そもそもオイルの吸い込み自体が悪い。
至った原因について仮説をたててみました。
そもそも漂泊成分をちゃんと洗い落してなかった。
しかも木部の水分に引っ張られて乾燥もしにくかった。
そこに自然塗料=植物油+顔料を塗っても、油弾かれ、顔料漂白or変色され。
あんたら無知すぎ…。
そのクセにアク抜きとか余計なことやりすぎ。
物言いが悪いのは容赦していただきたいが、そもそもセルフビルトみたいな感じでお店を作っているのだから仕方がないといえば仕方がないが、カウンターになるようなイチョウの大きな板を使うのだから、相応の気概と知識を持って素材に向ってもらいたいと思うのは傲慢だろうか?(傲慢やな、しかもお前にはいわれたくない!!)

お店なので、いろいろ考えてあってカッコはいいのだが、なんかデザイン学校に入りたての自己顕示欲の強いケツの青いガキが「作品です!!」とかいってお洒落なかっこで写真に写っているのを見るときのなんともいえない恥ずかしさと通ずるものを感じるのは僕だけだろうか?(お前にも言えてるけどな!!)
カウンターのほうは、漂白成分がどのくらい残留するのか僕にはわからないのでメーカーに問い合わせて、どっちにしても今追っかけても深みにハマるから、しばらく時間をおいてからやり直すほうがいいんじゃないの?ということでこれ以上関わらないことにする。(無責任やなー!?)
その間、小一時間クルマで待たされてたチビ達。
こんな親父に付合うのもなんだね…。
生まれを恨むんじゃないよ。
今日はそんなとこ。


9/15
普通に仕事

「ごろ寝のできる長椅子」もそろそろ完成させないといけないので、自分に追い込みをかける。
というか、相も変わらず追い込まないとできない質なので、今週は合宿を決め込む。
とにかく本体を組み立てられるようにしてしまわないとらちがあかない。
うーなんとか数日中に完成させたい…。(がんばれ!!)
とまあ、敬老の日もなんのその(ちょっと意味わからん!?)、今日はそんなとこ。


9/16
普通に仕事(そろそろ追い込まれてきたか!?)

なんとかやっとこ本体が組み上がった。
それにしても重い、こんなもん大人二人でも持ち上がらんぞ。
まあ、その為に寄せ蟻なんてことにしてる訳だが、仮組調整するだけでもたいがいである。
仮組した状態で、背もたれの位置を検討する。
ごろ寝できるように座面の奥行きを広くとっているので、その兼ね合いで実際に座っていい位置を見つける。
僕は背が高いほうではないのが、ちょっとまあなんなのだが、こういう時ちょっとだけ便利である。
いわゆる現代人の平均的体格をしている(最近、体脂肪率のほうは怪しくなってるけどな!?)ので、自分基準の人体寸法で人間工学的にだいたいいい位置が見つかる。(前にも書いたんちゃうか?同じ話繰り返し出すといよいよやで。)
やっぱそうか…?
今日はそんなとこ。


9/17
普通に仕事Ver.3(追い込み追い込み)

背もたれをつける。
この期に及んで、材料から探す。
ここまでカタチが見えてくると、図面の寸法より現物との兼ね合いのほうが大切なので、程よい材を探すことになる。
材が見つかったから、加工して仮組する。
座ってみると背もたれ感がなかなかいい感じ、ただ寝転がってみると若干圧迫感を感じる。
そもそもベッドではなく本気モードで寝るものではないので、ある程度仕方がないとは思うのだが、若干のせいでせっかくのごろ寝が心地よくないのでは「ごろ寝のできる長椅子」の名が廃ってしまう。
どうにかならんものかと、モノは試しとくるっと一回転させて前後変えて取付けてみた。
若干広くなった分、圧迫感もましになった。
見た目的にも変わらないし、これでいっか。(そんなんでいいのか!?)
これでいいーんです。
ほんとにいいのかは、論点の別れるところであるが、結果オーライでいいと思うのは安易すぎるだろうか…!?

ようやく部材が全部揃った。
あとはこまごました加工と仕上げである。
手始めに、コブコブ君をクリーニングする。
クリーニングといっても、歯ブラシで隅々までごしごしと水洗いするという、極めてアナログな作業である。
にしても、たいがいの手間である。
これだけのコブコブ長い年月がかかってできた自然の造形の妙である、機械で簡単に磨いてカタチを崩してしまうのは、どうも解せない。
それがどうしたなのかもしれないが、こういうことは気持ちの問題で、哲学の問題なのでしかたがない。(押し付けがましいのもなんだけどな!?)
それはそうだが…。
今日はそんなとこ。


9/18
普通に仕事Ver.4(追い込まれてるのか?)

脚部兼、肘置きの仕上げ。
手触りよくと、枕にした時にゴツゴツしないように側内面から上端(うわば)にあたる木口にかけて少し大きめのRを取る。
Rとはいったものの、正確にはR(半円)でなく曲面になる。
大まかなイメージを頼りに電動カンナで荒取りし、平ガンナでカタチを整えていく。
横ずりしていくので削りやすいのはやすいのだが、どうしても木口にかかっていくので、刃の切れ止むのがはやくなる。
研いで削って、削って研いでのパターンである。
この木、妙に刃こぼれおきるので、研ぐの手間がかかる。
仕事の半分ぐらい刃を研いでたような
気がする。
夜、お客さまからご連絡があり、土曜日の午後に持っていきますとお約束してしまったので、いよいよ追い込み本番である。
加工は終わっているので、まあ大丈夫なことは大丈夫なのだが…。(「…」ってどうよ!?)
もう一息。
今日はそんなとこ。


9/19
普通に仕事Ver.5(すでに普通じゃないやろ!?)

まあ、大丈夫とかいっておきながら、蓋を開けてみればかなり切羽詰まっている。
ちょっと余裕かまし過ぎた…。
追い込みかけまくりなのだが、仕上げの段階なので、心を落ち着かせないと仕上がりも浮ついてしまうので余裕かましている訳でもないといえばないのである。(なにいってんだか!?)
結局、塗装に入ったのは夜明け前だった。(乾燥するのか!?)
完成したといえばした。
あいかわらずこんなことで良いのだろうか…。
今日はそんなとこ。


9/20
どどーんと納品

なんとかかんとか完成した。
お昼過ぎに納品に出かけるというのに雨が降り出した。
お宅の前にクルマを止められるので、搬入時それほど雨濡れはしないが、それでも厳重に養生して積み込む。
岸和田市内なので、クルマで30分かからないところなので楽は楽である。
お宅について、ご主人に手伝っていただいて搬入。
養生をほどいて、早速組み立てる。
ここまできて失敗もなにもないが、ちょっとドキドキする。
当たり前であるが無事に組みあげ、置かるるべき場所へ置いてみる。
どういう反応があるかこれもドキドキである。
うーん、我ながらいい感じである。(ここで自讃しても仕方がないやろ!!)
お客さまもいい感じのようでホッとする。
早速、座っていただいたり、寝転がっていただいたりする。
ご主人には板の段階、部材加工の段階とプロセスをご覧いただいているので、完成感もお感じいただいてなおさらお喜びいただけている様子。
そこに納まった長椅子を眺めながら、お茶をいただく。
小一時間もすると、もうすっかり場所に馴染んだように感じるのは贔屓目だろうか?
制作前にお部屋を拝見させていただき、お客さまともいろいろなお話しをし、この長椅子があのお部屋でどのように使われるのかと常にイメージを膨らませながら制作する。
ここに置かれるべくして制作させていただいたのだから、当たり前といえば当たり前ではあるが…。
それでもなんとなく嬉しい。

ひと仕事終わった、でもこれは次の仕事のはじまりでもある。
生き続けるって、こういうことかな?
なんて…、今日はそんなとこ。


9/21
積木

オープンルームのイベントで積木遊びのワークショップでした。
子供達を相手にしていると、ものすごいエネルギーがいるのだが、こなれてきたのと単に疲れているのとで、いい意味で力が抜けて子供を見ることができるようになってきた気がするが、それでも疲れる。
今回はじめて参加してくださった方も何組かいたが、量があることで積木遊びが広がるというのを実際にお子様の遊びが変わっていくのを見て実感していただけた様子。
小学3年生のお兄ちゃんが真剣に遊んでいるのを目の当たりにして、年齢相応に遊びが広がるということを実感した。
そりゃ、大人(の筈)の僕が遊び出すと子供そっちのけになるし、ワークショップに参加した親御さんの中にもハマっている方もいるのだから、そりゃそうなのだが、なかなか口で説明してもわかってもらいにくいところである。
これだけは、ぜひ実際に遊んでもらってから…、というところか。
まあ、今日はそんなとこ。


9/22
結局何した

延ばしに延ばされている木の暮らし研究会通信秋号の編集にとりかかる。
その前に、ホームページにこの間納品した長椅子をUPする。
編集のほうは、というよりなんだかいろいろ気が乗らない。
すっかり机の前に座っているだけ状態でこれまた困ったもんだ。
どうしたもんだか…。
今日はそんなとこ。(そんだけかよ!?)


9/23
ちゃんとやった?

昨晩からぼーっと座りっぱなしなので、夜明けからそろそろ本腰入れて編集に入る。
午前中、いい感じに乗ってきたのであるが、義兄貴(姉の旦那さん)にビデオから画像を取り出してもらうため、お宅に伺わないといけないので、一旦家に帰る。
帰ると帰るで、チビ達が放っておいてくれないので、しばらく遊んで一緒に姉の家に連れていく。
で、なんだかんだして戻ったのが、夕食食べて、チビ達寝かし付けてから。(よくも一緒に寝なかったな!?)
そこからは、睡魔と煮詰まりとの長い戦いである。
今もまだ戦いは続いている…。
なんとか明日中には発送してしまいたいもんだ。
今日は(きょうは!?)そんなとこ。


9/24
やっとできた

なんとか通信を編集し終えて発送準備をして、足りない封筒を買いに行っていると、木の暮らし研究会の会員の方から電話があり、通信についてのお問い合わせがあった。
今月、仕事の流れでついつい発行が遅れてしまってしまっていたので、そのことを気にかけてくださっていたのである。
木の暮し研究会の活動は直接的な利益にならないボランティア的な活動なので、蔑ろにしているつもりはないが、ちょっと甘えてなあなあに考えてしまって、どうしてもひと仕事片付いてからとなり、今回発行が遅れてしまった。
少なからずこうして楽しみにしてくださる方がいることは、本当にありがたいことであるし、それにはきちんと責任を持ってお応えしていかなければいけない。
少し反省…。
なんとか発送はし終えました。(何日かかってるんだ!?)
しかもこの間ほとんど無収入…。(そりゃ、借金も増えるわな!?)
今日はそんなとこ。


9/25
力抜けてる

うーん、月末までにやらなくてはいけない仕事があるのだが、モチベーションが…。

うっとうしい雨は降るし、やんなっちゃう。

アトリエもやりっ放しだし、カンナの刃は裏切れしたまんまだし、次の仕事のかかる前に
それも片付けないと…。

嗚呼、気がのらない一日。
今日はそんなとこ。


9/26
そろそろ再起動か?

いい加減に手を動かしはじめないと又追い込みがかかってしまう。(っていうか、もう追い込まれかけてる筈やろ!?)
ということで、金山に送る「ペンスタンド」「ペントレー」にかかりはじめる。
随分つくってないし、恥ずかしいことに図面は無いしで、木取り表から細部の寸法を記憶を頼りに思い出すことから始めないといけない。(こういうことで時間をロスするんだね!?)
細かいことはつくりながら思い出すとして、取りあえず材料を集める。
小さいもので金額的にも…なので、大きな材を使えないので細かい材料で使えそうなところを掻き集める。
とはいえ、そう都合よく集まらないのが現実で中途半端な材料としばしにらめっこすることになり、手間との兼ね合いを換金すると大きな材から木取りしたほうがいいことは一目瞭然である。(じゃあなぜそうしない?)

昼過ぎから、某朝日新聞の広告特集の取材を受ける。
たまたまお客さまでいらした方が、その制作をされているということでお話しをいただいたのであるが、「スペシャリスト」という企画だそうで=僕でいいのであろうか若干不安だったが、それはそれ先方がそのように判断してくださったのであればヨシとしてお受けした。(相変わらずエエ加減やなー!?)
この仕事にいたる経緯等々をお話させていただくのだが、最近この系統のお話しをする機会が妙に増えて、だんだん記憶が曖昧になってきたような気がしてきた。
どんどん話が美化されていく気がするのは僕だけだろうか?(コワー!!)

やばいなー、ちょっと…。
どろどろとした過去は闇に葬られるのであった。(どろどろした過去ってなんなんだ!?)
今日はそんなとこ。


9/27
さて

取りあえず午前中「ペンスタンド」の木取りをする。
こんな調子で大丈夫か?と不安になるがやるしかない。
午後過ぎて、明日のおもちゃ作り教室の材料の確認と打ち合わせの為、おもちゃ作家の青木宏子さんと木匠の工場へ伺う。
材料はほぼ揃っていたので、その場で青木さんに試作してもらい、細かいところを打ち合わせしていく。
だいたい問題ないでしょうというところであとはお任せする。
青木さんはポジティブで明るく気のつかれる方(良く言い過ぎか?)なので、僕のようなジメジメ系な人間は、一緒に仕事させていただくとすごく救われるところがある。
明日は、青木先生にお任せなので随分気が楽だ。
木の暮らし研究会のイベントに参加される方は、いろんなオモロイ人に出会う機会があるので、結構楽しんでもらえる気がする。(いきなり宣伝か!?)
合うあわんは多少あるかもしれないが、それ抜いてもね。
まあ、今日はそんなとこ。


9/28
初の手作りおもちゃ教室

木の暮し研究会のイベントで手作りおもちゃ教室だった。
ご近所のカミさんとチビのお友達一家が参加してくださるので、我が家も一家総出で出かける。
今回の会場は年末の木版画教室と同じ堺市にある堺刃物文化会館。
大掛かりな準備はないのでいいと思って適度な時間で会場に入ると、しばらくしてちらほらと人が現れはじめた。
気が早い人が多いなー、と呑気に構えていると、どうも手違いで開始時間が間違って伝わっていたらしい。
刃物会館のほうで受け付けた方とこちらの事務局で受け付けた方で30分時間差があるが、早く来てくださった方をお待たせし過ぎるのもなんなので、後からの方はあらためて説明することにして始める。
さすがに青木先生は手慣れたもので、見ていて参考になる。
そのうち風汰も自分で作りたいと言い出したので席を用意してやると、お手伝いに来ていただいていた青木さんのご主人が一緒に作ってくださった。
自分の子供のことしかもつくることとなると、親バカでついいろいろ手をだし、口をだしになってしまのだが、青木さんのご主人はうまく自分でやるように手引きしてくれて、ちょこちょこ横目で見ていると、意外なことにいろいろ自分でやっていて、まさに親バカながらなんとなく嬉しかった。
おもちゃといえど、つくるという行為を楽しめるように考えられていたので、大人の方でも十分はまっていただけた。
そばで見ていて、それは十分感じられた。
よかった。(なんじゃ、その子供みたいな感想は!?)
今日はそんなとこ。


9/29
えらいこっちゃ!!

そろそろ月末とかなんとかいってるうちにもう9月終わってしまう。
「ペンスタンド」の納期が…。
とにかくやるしかないのでやる。
手押しも自動もプレナーの刃が切れていない。
バタバタ過ごして交換のタイミングを逃してしまっていた、なんたること。
良くないことだが無理無理使ってしまう。(良くないねー!!)
こんなことでまた月末を迎えてしまう。
懲りないやつだ。(というより成長しないねー!!)
うーん、今日はそんなとこ。


9/30
どえらいこっちゃ!!

9月が終わるというのにホームページの更新ができていない。
「ペンスタンド」がなかなかで、納期も遅れてしまっているのでそっちを優先させる。
とにかくどえらいこっちゃ!!
もう少し見通しというのを考えて仕事しないとほんとにまずい。
(言うばっかりやな!?)
ばたばたと日々やり過ごすばかりでは、成長もない。
やばいほんと、今日はそんなとこ。


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