[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2003/4

4/1
うわっ!!4がつだよ…

昨晩から引っ張り続けたホームページの更新を終え(その割には毎回代わり映えせんなー!?)、押し付けメール通信を発信する。
最近だんだんと、発行が押し気味である、しかも内容もマンネリ。そろそろなんとかしたいと心に思うのだが、そう思ううちに毎月まいつき月末が来てしまい、そしてそのまんま月を越える。誰かなんとかしてくれー!!って思うが、誰かにしてもらうとそれはそれで大変なのでどうしたものか…。
ああ、4月相変わらず安請け合いの僕は自分の首を締め続ける。
どうしたものか?
春なのに…。
クルマ走らせてると、桃畑がほんのり色付きはじめてきた。
やっぱ、春はいいねー!!
さあがんばろう!!
今日はそんなとこ。


4/2
どうしよう

手が止まっているので、とにかく次の仕事にかかる。
「カウンター用のベンチ(棚としてもつかえるよ!!)」の制作。
最終仕様の図面を描いて、そこから木拾いをして、木取りする。
レッドオークを格安(想像を絶するので金額は書けません…。)で入手できたので、それを主材に使う。レッドオークは初めて扱うが、レッドというだけあって、ナラより赤味が強い。
夜、その次の仕事の図面を書こうとMacの前に座ってそのまま曝睡、朝を迎えてしまった…。
こんな調子でこのところ一日置きぐらいにしか家に帰ってない、しかも気付くと夜中で連絡もしてないし…、さすがに帰ってカミさんの顔を見るのがちょっと恐い。(別にオネーちゃんと遊んでる訳やないんやからええやん!!)
そう簡単には行かないのだ。
ひとつ片付くと又ひとつ、問題は尽きない。(ネタも尽きなくてええやん!!)
仕事なら尽きないほうが嬉しいのだが。
こまった…、今日はそんなとこ。


4/3
レッドオークって!?

「カウンター用のベンチ(棚としても使えるよ!!)」以降、略して「カウンターベンチ」と明記させていただきます。(なんじゃー!?最初ッからそれでわかるやないか?回りくどいなー!!)
の続き、木づくりをする。
この間、カンナ盤の刃を替えたばかりなので、調子がいい。
これがまたしばらくすると切れなくなって、あの面倒な交換作業が…と思うと欝になり、材を削るのも惜しくなってしまうが、そんなことをいってると仕事も進まないので、心を鬼にして、どんどん材を送る。
ちなみに、昨日ここにレッドオークと書いてあるのを読んで、お客さまから「それってどんな色?赤…なの?! 赤…レッド…(ファックスより抜粋)」とご質問をいただきましたので、ちょっと解説させていただきますと、レッドオークという名の示すとおり、オーク=ナラ、北米産のナラの一種です。ちなみにウイスキーの樽に使うのはホワイトオークで、分類の為、あえてレッドと称しているのだと思いますが、決して「
真っ赤」な色をしている訳ではありません。
ナラより微妙に赤味は強いですが、けっして「
真っ赤」ってことではありません。(くどいって!?)詳しくは来月の「今月の木」にて公開!!(そんな予告する程のこともないんやろ!?ここをコピペするだけちゃうん?)
そ、そんな見すかしたようなことを…。
まあ、それに近いことを○×△□…今日はそんなとこ。(突然ですが検閲入りました。)


4/4
春の長雨

で、
せっかく咲いた桃の花が散ってしまわないかちょっと心配。(なんじゃ、そりゃ!?)
「カウンターベンチ」の続き。
木づくりできた部材を木目や色身を見てどのような向き、組合せで使うかを木寄せする。そして墨付けし、加工に入る。
まず角のみ盤でホゾ穴を掘り、その穴にあわせて、丸ノコ盤でホゾを取る。
ベンチということで強度がいるので、2枚ホゾ、2段ホゾを適所に使い分ける。
ひと通りホゾを加工し終えたら、機械で落とせないところを、ノミで落す。
仮組はじめたところで、カミさんから電話で、風汰が熱だしてるから薬買って帰ってきて。だそうで、適当なところで仕舞って帰る。
雨は降り続く…。
今日はそんなとこ。(なんか普通の日記やなー!?)


4/5
一日塗装屋さん

朝から、西宮のお客さまのリフォーム中のお宅にてカウンターの塗装。
リフォーム後に入れる家具のほうをご依頼いただいていたところ、お打ち合わせ中にカウンターのこともちょっと小耳に挟んでしまい、お節介焼きで塗装を引き受けることになったのである。
加工と据え付けのほうは、材料を購入した材木屋さんとリフォーム屋さんの大工さんでやってくれているので、素地調整からが僕の仕事。
素地調整といえば聞こえもいいが、やっていることはほとんど他人のあら探しである。
要はカウンターというダイニングキッチンの一番の見せ場で、材もお客さまがご自身でわざわざ探してこられたお気に入りのケヤキの板なので、相応の仕上がりを求められるものである。その完成度を上げる為におせっかいで引き受けた訳なのだから、僕が気になるところは人が手をつけたものであろうと可能な限り手を掛けていかないことには、最終的に満足のいく仕上がりにはできない。
人それぞれ、職域や役割があり手の掛けどころも違うので、仕事が悪いとかそういう問題ではさらさらないことは言い訳がましいが、ひと言付け加えておくとしましょう。
僕は、僕の仕事をするだけである。(わー、ええかっこしいや!!)
基本的に一回塗のあっさり仕上げとしているので、いかに塗装素地をきっちりつくっておくかで仕上がりが決まる。訳あって塗ってからのウェットサンディングもしない。
いうなれば塗るまでに勝負は決まるのである。(ちょっと板塗るだけで話引っぱりよんなー!?)
そばで見ていた大工さんにすれば、まあ、カウンターをオイル塗装するだけなのになんとも時間のかかるこっちゃなー?と思われていたかもしれない。
素地を仕上げて、塗装に入る。
塗料がのったところから、濡れ色にかわる。
時間を置いて、無駄な塗料を拭きとると、鮮やかなケヤキの色が浮かび上がる。
塗り上がった板を見たときに、透き通るように立体感を持って見えるのは、細胞を透過して本当に奥行きが見えているという話を聞いたことがある。ことの真意は別としても本当にそのように見える。
お客さまにもお気に入りの板が無事に化粧を終え、喜んでいただけた様子でほっとする。
現場で作業をすることはほとんどないが、いつもアトリエでひとりでやってる過程を見ていただくのも、こんなことやってるってことが少しでも見てもらえていい機会なのかもしれない。
ほんまに塗装ひとつで引っぱりよんなー!?
今日はそんなとこ。


4/6
休んでる場合じゃないのに…

朝から、チビ達の相手をして、カミさん買い物に連れていったりすると、結局休みになってしまう。
日曜日ぐらい休んでもいいかとも思うのだが、どうしても仕事への焦りがあって、休んでると気がかりで、気が重くなり神経質になって、ちょっとしたことで家族にも八つ当たりしてしまう。
良くないなーって反省するのだが、働いてなんぼの生活をしていると、時間を金額につい換算してしまい、無駄に待たされたりして時間を過ごさされてしまうことに、ついつい過敏になってしまう。
それにこの時間に作業できればお客さま待たせている仕事の納期が少しでも早くなると思うと、やっぱり焦ってしまう。
多分僕だけじゃなくて、家族にも相当ストレスになってるんだろうなー。
申し訳ない…。
かといって、休みに仕事してもそんなに効率上がる訳でもないことも重々わかっていることなのに…。
なんともしんどい。
いっそのこと日曜なんてなかったらいいのに!?
日曜のバカー!!(おいおい!日曜に当たったって事態はかわらんやろ!?)
結局休んでも、休まらないのだ。(精神衛生上、相当悪いと思うぞ!?)
休むと疲れる。
今日はそんなとこ。


4/7
京都木行(紀行?ってことか!?あかん、もひとつやなー!!)

ダイニングテーブルの制作を依頼いただいているお客さまが、ネットで見つけた銘木屋さんWood Shop MARUMANでいい板を紹介してもらったということで、京都にあるそのお店へご一緒して板を見に行く。一緒に見に行くといってもお客さまは滋賀県の方なので、そのお店で落ち合うということになる。
午後一の待ち合わせなので、高速代を節約する為、最低距離だけのって行くので片道2時間をみて出発。
1時チョイ前に到着、着いて余裕があったら昼飯と思っていたので、昼飯抜き。
お客さまと落ち合い、早速、お店の方に板を見せてもらう。
倉庫の中に入ると、これまで写真でしか見たことのないあっと驚くような立派な木がいっぱい。さすが京都の老舗銘木屋あるとこにはあるものだ、ただし、恐くて値段は聞けない。
すでに、平置きしてくれてあるその板はタモの耳付き板、大きさが長さ3m×幅800から700mm×厚さ90mmの立派なものである。
パッと見ると板のバランスから実際の大きさが感じ取れなかったのだが、尺を当ててみるとちゃんとそれだけの寸法がある。要するに、厚みと長さが、見慣れているものより大きかったので、視覚的にひとまわりほど小さく見えてしまったのである。
木目通った、クセのないおとなしい板であるが、お店の人も首をかしげる程のお得なお値段であった。
お客さまも、写真で見た時から一目惚れされていて、実際にご覧になって期待を裏切ることのない板だったようで、その場で商談成立となった。
お金のことは、お客さまとお店とのことなのでお任せして、その間倉庫の中を物色してみる。いやはいや目の正月、いや、盆と正月いっぺんに来た状態である。
勇気をだして何点かお値段を聞いてみるが、なるほど!?というお値段である。これ程の木はそりゃそうでもしかたがない。
もしかしたら積んで帰るかもと思い軽トラに乗って来たので、板はその場で僕がお預かりして積んで帰ることになった。この板をまた取りに来たり、送ってもらったりして、誰が負担するにしろ余計なかかることを思えば、軽トラでとことこ走ってきて正解であった。お客さまをお見送りして、お店のかた(聞くと三代目若だんなさんでした。)にいろいろ他にも案内していただいた。
今まで見ていたところは、まさに氷山の一角で、建物の裏にも膨大なストックがあった。
まさに、札束抱えて買い物に来てみたいここ!という感じである。(札束なんてどこに持ってるんだ!?)
まあ、いうまでもないが例え話だ。
帰りは、荷台いっぱいに載った状態が、まさに板が走ってるという感じで、振り向いて見る人もいてなかなか楽しいものであったが、スピードも出ないのでずっと下道で行きの倍近く時間がかかった。
時間的にクルマも多く、これはさすがに疲れた。
せっかく京都にいったので、あそこにも行きたかったのだが、それはまた次の機会。
京都木行(奇行ちゃうん!?)これにておしまい。

アトムお誕生日おめでとう!!(って、ちょっとミーハーすぎないか、さすがにこれは…?)

今日はそんなとこ。


4/8
仕事、仕事!!

「カウンターベンチ」の続き。
仮組を済ませて、脚置きと畳摺りの角をカンナで丸く落す。
ノコで荒取りして、あとはせっせ、せっせと手で丸く削っていく。
嫌な雨降りだ、風がきついので材料にかけてるシートが飛ばされて難儀なもんだ。
座板と棚板を取り付ける為の溝と穴を加工をして、仕上げカンナを掛ける為に水引きして養生。(なんとまあ、一日これだけかい?)
書いてしまうとこれだけなんだけど、他にも細々いろいろやってんのよ。そんなこといちいち書き出してたらきりないでしょう!!(ほんまかいな!?)
ほんとはもう次の仕事にかかってないといけないのに、どうしよう!?
スケジューリングだけはいつまでたってもうまくできない。
ほんとどうしよう…。
今日はそんなとこ。


4/9
仕事、仕事PART2

引き続き「カウンターベンチ」の続き。
仕上げカンナをかける。この間研いだ時に「そろそろ裏ださないかんなー!?(シャレか?つまらん。)」って思っていたのがそのままになってしまっていたので、その前に裏だしする。裏だしして、裏押ししたら、刃を研ぐ。(だしたり、押したりなにをやってるんだ!?)道具についての詳しいお話しは木工系のサイトによく解説されてるので検索かけてみてください。(って、じゃあここはなんなんだ?)
まあ、細かいことはおいといて…。(おい、誤魔化すなよ!!)

で、部材のカンナがけ。せっせ、せっせとカンナで削る。見えないところでも手がかかるところ(つい触っちゃうところってことね。)はそれなりに仕上げておく。
小ガンナで面取り、ちょっと多めの糸面って感じ。
糸面取りに面取りガンナを使わないのは、面取りも造形のひとつだと、かっちりした幾何形状にちょっとファジーさを意図的に与えたいと思って。(またコイツなにいってるんのかわからん!?)
ひと通り仕上がったら、組み立てに入る。
まず、側面のほうを組み立てる。
で、養生。
その間、座面と棚板をどうするか考える。
当初、スクエアでいこうと思ったが、ちょっとだけナチュラルな雰囲気の板を使ってもいいかと思い、いろいろ詮索する。
なかなか結論はでない。
煮詰まったので、気晴らしに材木屋さんに次の仕事に使う為頼んでいたタモの板を引き取りにいく。
夜、木の暮し研究会の打ち合わせがあるので、株)木匠へ。
夏以降のイベントの企画を考える。
自然大学での合宿も、ちょっと意向は違うが、夏休みに日程変更して、小径木で筏(いかだ)をつくって裏の川で水遊びをしよう!!という、安易で申し訳ないが、自分達がとにかく楽しもう的企画することにした。(要するに、自分達の家族サービスを兼ねてる訳やね。)
崇高なお題目も必要なのかもしれないが、僕達は僕達のスタンスで活動するほうが無理がなくていい。(無難やねー!?)
皆でラーメン食べて、事務所に戻ってメールのチェック等々してると、はたまた睡魔が襲いくる。(満腹なんが悪いんちゃうん!?)
で、やっぱり家に帰れなかった…。家族は元気でいるだろうか?(昨日顔見てるやん、大袈裟やなー!?)
最近なんか片道15分の距離が妙に遠く感じるのはなぜだろう?
なぞだ…?今日はそんなとこ。


4/10
仕事、仕事PART3(もういいって!!)

週末の納品に向けて、そして次の仕事とその次の仕事の納期、そして百貨店の催事出展と精神的にかなり追い込まれている。
見通しが甘過ぎた…。
とにかくできることからやっていくしかない。
ということで「カウンターベンチ」の続き。
本体を組上げてしまう。
結構でかいので、ひとりで組むのは大変。
ここでの失敗は取り返しがつかないので、いつものことながら緊張する。
なにかひとつ組み立てる度に、白髪が増えていくような気がするのは単なる気のせいか?(そりゃまた大袈裟なことで。)
もしかしたら寿命も縮まってるかもしれない…。(そんなこといったら、木工の職人さんで年輩の方おらんようになるやろ!?)
養生してる間に、座板と棚板を段取りする。
悩んでいてもきりがないので、なんとか決心をつけて、タモの板を木取りする。
棚板は幅矧ぎするが、座板はちょっとクセのある板なので暴れて目違いがでると嫌なので矧がないことにする。
まあなんとか、カッコはついた。
それでも1週間近くスケジュールを押してしまった。

どうしよう…。
材料は仕入れちゃってるから、支払いのほうが先にきそうだ。

ははは、はは…。
はー、今日はそんなとこ。


4/11
仕事、仕事PART4(しつこいって!!)

朝少し早くでる。
ちょっと風邪っぽいので、薬とドリンク剤でドーピングして誤魔化す。
「カウンターベンチ」のほうは目処がたったのでちょっと安心。
座板の木づくりと棚板の仕込みをして、角丸をカンナで削る。
次の仕事の段取りも進めないといけないが、眠い。
まだ先が長いので、ペースを掴んでおかないとカラダ壊しそう。
無理して、またクルマぶつけるのもなんなので、キリのいいとことでしまうことにする。
独りで仕事してると体調はほんと気になる。

いやいやほんと。
今日はそんなとこ。


4/12
私が悦にいる瞬間


「カウンターベンチ」も大詰め。
棚板と座板を仕上げて、塗装する。
今回、座面に使ったタモは刃の通りがいいので、カンナで仕上げて素地はカスペーパー(使い古したほとんど目のないサンドペーパーってことね!)で毛羽取りだけにする。
研ぎすました刃が、薄く綺麗に板の表面を削いでいく。
カンナを引いていくと、削り屑が渦巻きながら伸びていく様は、我ながら「嗚呼!なんかそれっぽい…。」と悦にいってしまう。(こいつなんなんだ!?)
そういう心地よい時の仕上がりは、一見するとただの板なのだが、なんともいえず品のあるただの表面になっている。(要するにどう違うんだ?)
仕上げた板を面取りし、本体に取り付ける。
木地は完成!!
そして塗装。
塗料はクライデツァイトのグロスクリアーオイルを一回塗りの
あっさり味で。
これで乾燥を待つだけ。
ほっ!(一週間程押してるけどな!しかも、ホッとしてる場合ちゃうし。)
今日はそんなとこ。


4/13
納品だけだったはずが…


できたてのホヤホヤの「カウンターベンチ」の納品に一路神戸まで。
独りだとさすがに運べないので、毎度お馴染み井本氏に急遽手伝ってもらう。
春らしいいいお天気だったので、軽トラで走る。
日曜の朝なので、湾岸線もクルマは少ない。しかし如何せんこのクルマどんなにがんばっても法定速度までなのだが、それでもスリル満点なところが楽しい。(おいおい!)
お約束の時間にお宅に到着、無事納まるべく場所に納めて、図々しくも早速そこに陣取ってお茶をご馳走になる。
楽しいご夫婦で、話題も尽きず、カウンターとベンチのバランスと座面の奥行き感が、これまたくつろげてしまうので下手をすると夕方まで居座ってしまいかねないので、そこそこでお暇する。
井本氏の今日の日当は昼食なので、昨今話題(関西ローカルやろ!?)の国道2号線ラーメンストリートでラーメンを食べようということになったのだが、何の前情報もないので、しばらく走ったが取りあえず次に見つけたところにしようということにした。
そんな経緯なので、すっかりお店の名前を見るのを忘れていたがトンコツ細めんで結構美味しかった。
その後、せっかくなので、前にガーデンデザイナーさんのお仕事で彼と一緒だった西宮のお客さまのお庭の経過を見せていただきにいこうということになり、井本氏がガーデンデザイナーの今田さんに連絡を取ると、丁度、同じ市内の夙川で講習だそうで、終わって4時には落ち合えるということになり、少し時間が空いてしまうので、次のお仕事をさせていただくお客さまのお宅がこれまた市内なので、設置場所の配線の位置が変わったというのを実際に確認しに伺うことにした。
連絡先の控えを持っていなかったので、ダメもとでお伺いしたのだが、たまたまお出かけするのにはち合わせて、お会いすることができた。
先週、ケヤキのカウンターを塗装しにきた時より、お部屋も完成に近づいてきており、塗装も落ち着いていい感じになっていた。
そのあと、奥様がお部屋のリフォームの参考にしたお気に入りのカフェに連れていってくださり、おまけにお茶もご馳走になってしまった。
そのお店は、年輩の大工さんが内装に古木等を使い、現場アドリブで建てたそうで、雰囲気たっぷりの落ち着いたお店であった。屋根には一面芝が植えてあり、お花が少し咲いていて店構えもこれまた面白いかった。
お客さまと別れて、まだ少し時間があるので、苦楽園あたりをイケメン二人(誰のことやねん!?井本氏だけならまだしも!!)で散策する。
2年程前にきた時に食べたジェラート屋さんを探したが、記憶の限りあったであろう場所になく、食べそびれたのは心残りである。(喰うことばっかりやな!?)
そんなこんなして待ち合わせの時間になったので、お客さまのお宅へ向う。
めったにつくらないアウトドア用のカウンターだったので、経時変化が気になっていたのだが、かなり雨風に気をつけて使ってくださっているようで、表面のワックスは落ちているが、それがかえってガーデンファニチャーらしい風合いをだしていた。
お庭のデッキから向いの公園と街路樹の桜が見える絶景の中、お茶と美味しいシュークリームをいただいてしまった。(一日中、ご馳走になってばっかりやな!?)
という、予定外に勝手気ままに行動してみたが、いろんなことがタイミングよくはまり、結構いろんなことのあった一日である。
お腹はたぷたぷになったが…。(それは単に太ったんちゃうんか?)
今日はそんなとこ。(だらだらと長過ぎ!読んでられるかー!?)


4/14
なんかちょっと嬉しかった


次にかかる「テレビを上に置くチェストのようなもの、略してテレビ台」の図面を描きながら、可動部分の機構を考えていたのだが、いっこうに得策うまれず行き詰まってしまったので、ホームセンターや本屋さんで脳の空気を抜きに行った。
たまたま本屋さんで見たスローライフ系の婦人雑誌を見ていると、昔おもちゃメーカーで席を並べていた同期入社の女性を見かけた。
彼女もデザイナーでかなりアクの強いタイプで、やっぱり組織的な性格ではなかったようで、僕と同じ頃会社の動乱期に退職した。その後の経緯はいろいろ耳にはしていたものの直接会って話したこともなかったが、雑貨デザイナーになって代官山にお店を開いていたり、なかなからしい活躍をしているということは知っていた。
その文によると、どうやらけっこう年下の男と結婚したらしい。
そして、ちょっとだけ写っている顔は、さすがにちょっとだけエエ年になったがなんとなく幸せそうで、相変わらず彼女らしい生き方をしてるんだなーって思った。
もやもやしていた僕の脳だったが、それを見るとなぜだか妙に嬉しいような、ワクワクしたような気持ちになった。
彼女の幸せから、少しだけ力を分けてもらった。
僕もがんばろー!!って本屋さんをでて、さっそうと軽トラに乗ってアトリエに戻る。
ワクワクした気持ちでMacに向ってみて気付いた。
元気を分けてもらったが、知恵を分けてもらった訳ではなかった…。
きれいにオチたところで、今日はそんなとこ。(そ、そんな…)


4/15
やつれてるらしい。


「テレビ台」の図面を仕上げ、パース画のイメージイラストにしてお客さまにメール&ファックスで確認していただく。
進行オッケーをいただけたので、木拾いして木取り表にする。
夕方、木匠の若い職人さんが寄ってくれて、僕の顔をみるなり、「やつれてますねー!?声に力ないですよ。」だと。
確かに、歩くペースは遅くなってるかもしれないが、そこまでいってないだろう。
これからの制作のこともあり、心配なのでちょっと早く帰ることにした。
なんせ心とからだのバランスが資本である。
はぁー、疲れた…。今日はそんなとこ。(疲れてるんやないか!!)


4/16
地味だけど…。

「テレビチェスト」(「テレビ台」っていうのもちょっとベタ過ぎるからなー!?)の制作。
木取り表をもとに木取りする。
框組の箱もの(木の枠材のホゾ組で構成された箱型家具っていうことやな!?)特に引き出し付きは、とかく部材が多い。
いろんな板を引っぱりだして、無駄なく無理なく木取りしていかないといけない。
ここでどの木をどこに使うかで、最終的な仕上がりも左右する。
しかも、無駄な木の使い方をしないように歩留まりという財政的側面も持っている。
なんでもいいから書いてるとおりの寸法をって訳にはいかない。
地味な作業だけど、すごく大切。
そばで見てると、腕組んで板を眺めてるだけにみえるのだろうけど、動きが止まった時は頭ん中、フル回転中なのだ。(ほんまは寝てるんちゃうん!?)
たまにはそんな時もある…。

木取りの時点で仕上がりの木質感のイメージをほぼ把握できる。(ほんとかよ!?)
っていうか、それができないと木取りもできない。
地味だけど、けっこう楽しい。
今日はそんなとこ。


4/17
制作日記だなこりゃ(ちゃうんか?)

「テレビチェスト」の続き。(この書き出しで、しばらく続くんやな?)
ちょっと押してるのでね!
木取りした部材を木づくりする。
いっぱいあるので、同じ厚み、幅の材を効率良く機械にかけていく。
機械使っても、木目木質があるので、なんでもかんでも突っ込んでしまえって訳にいかない。
機械というのは便利なもので、簡単に切ったり削ったりしてくれる。
逆にいえば、ちょっと削り過ぎれば、見せたいところの木目があっという間に変わってしまったりする。
そういうこともあるので、どの部材のどの面が見えるところになるのかとか、そういうことも意識して機械にかけないといけない。
いうなれば、食器洗浄器や全自動洗濯機的にはいかない。
あくまで作業補助的な機械的な機械なのである。(あー、訳わからん!?理屈っぽいなー!!)
なんにせよ、活かすも殺すも人間次第ってことだな。
話は飛翔するが、夜、TVチャンピオンで曰く付き(詳しいことは半年程前の日記のどこかに…。今回も声はかかったが、かかっただけだった。)の家具リフォーム職人をやっていた。前回見逃したので、今回はテレビの前で始まるのを待ってまで見てみた。(ミーハーなやっちゃ!?)
リフォームというか、リメイクかー。
手間かかってるよね、実際。新しくつくるのと同じぐらい。
日本で一番高いのは人件費(手間賃)だから、金額に換算すると新品買うのと同じくらいかかっちゃいそう。

まあ、お金のことは価値観の問題だからなー!?
1000円のペラペラの紙みたいな材料でできたカラーボックスに10000円の手間をかけて、数年で飽きてしまうようなデザインのリメイクすることの意味は…。(飽きたらまたリメイクすればいいねん!!)
モノを捨てない、無駄にしないことは大切。これは基本的なこと。
そうなった背景、そして現実、そういうバックボーンはどこにいったんか?
リフォーム依頼者という人の立て直したっていってでてきた家なんか、立て直す前の家のほうがそりゃ不便かもしれないが、どう見てもいい家やもんな。
まあ、こういうこともできるのねーって、見せることは演出上大切なことではあるが。
テレビのことで、あまり深く語るのもアホかと思われそうなので、やめとこう。(負け惜しみにも聞こえるぞ!!)
そうかもなー!?
でもやっぱりテレビでたら仕事増えるんかな?(下世話なことをいうなよ、情けない。)
情けない…、仕事しよ!!今日はそんなとこ。


4/18
制作日記だよしばらくは…

「テレビチェスト」の続き。
朝から晩まで、ほとんど缶詰め状態なので、他の話題はない。
木づくりできた部材を改めてどこにどれをどの向きで使うか木寄せして、間違わないように合い印をつける。
で、墨つけ。
計算上、定規に目盛りのない数字もでてくる。
それでも1mmの間に見えない目盛りが見えてくるものである。手前味噌だが、人間の感覚って鍛えると鋭くなるものだ。(ほんとかよ!?)
どこにどのホゾを使うかはデザインする時点でほぼ決まっているが、実際の部材の大きさを見て、最終的なことを決め墨付けする。
そして加工に入る。
ホゾ穴を角のみで掘って、その穴にあわせてホゾを取る。
框組の引き出しは部材が多くホゾ組の箇所も多いので、結構加工するところが多い。
文字にするとこれだけのことなのだが、この日の作業で角材や板が部品に姿を変える。
眠い…、キリがいいので〆る。(つまんねー日記!!)

今日はそんなとこ。


4/19
なかなかしんどい。

「テレビチェスト」の制作。
本体のホゾの仮組をし、微調整をする。
その後、内部の桟等細かい部材のホゾを取る。
仮組と微調整をして、構造の部材の加工はほぼ終わり。
次に鏡板の段取り。
木づくりした板を眺め、見栄えよく並べる順番を考える。
またも板とにらめっこ。
ああでもない、こうでもないと板を並べ替え、ベストであろう並びに辿り着いた。
で、今日は、長男風汰の6歳の誕生日なので、少し早く帰ることにする。
もう6歳かー!?
たった6年なんだけどねぇー。(おい、また振り返るつもりちゃうやろな?)
いやいや、今日はやめておこう。
カミさんが生地からつくったハンドメイドピザといつもの手作りケーキでお祝いする。
チビの少しお兄ちゃんらしくなった嬉しそうな笑顔をみると、心の疲れもとれる。
今日はそんなとこ。


4/20
ちょっと息抜き(そんな余裕あるんか!?)

木の暮し研究会のイベントで寄せ植え教室。
講師は井本氏で、素材の準備もおまかせなのでちょっと楽をさせていただいた。
いつもいろいろ一緒にやっている井本氏なのだが、よくよく思い起こすとちゃんと仕事しているところを見るのは初めてである、すごく新鮮。知り合って2年近くになるのに…。(なんだそりゃ!?)
鉢植えの土のブレンドの仕方からいろいろお話しをしていたが、これ又奥が深い。
僕も、余った植物を寄せ植えしてみた。
夕方、今春平塚の技術校を修了して岡山の工房に修行にはいるという伊藤さんが、岡山へ引っ越しの途中でうちに寄ってくださった。
昨年在校中に、ネットを通じて知り合って、メールのやり取りを数回してお会いするのは初めてである。
メールでの印象と変わらない雰囲気であったが、年齢を聞いてちょっとびっくり。
僕より5歳程年上であった。
見た目的にも、せいぜい同じくらいかと思ったが、いやー若く見えた。
賀來家お馴染みお好み焼きパーティーでおもてなしして、いろいろお話しをした。
年上の方にも関わらず、いつもの調子で御託を並べて失礼千万。
チビ達もいっぱい遊んでもらって、楽しそう。
岡山へいって、ぜひがんばって夢を実現してください。
新しいスタートを始める少しふけた新人さんを見ると、いくつになっても新鮮さを忘れてはいけないと思った。
さあ、また一週がんばろう。
今日はそんなとこ。


4/21
月曜日(なんじゃそりゃ!?そのまんまやないか!)

昼前から出かけるので、今朝は早起き。
「テレビチェスト」の続きは、鏡板の加工。
幅方向に矧ぐ為の本実を加工する。
框へ取り付ける加工に入る前に、出かける時間がきてしまった。
次に制作するブラックチェリーのダイニングテーブルの打ち合わせに東大阪のお客さまの新築されたお宅へ伺い、実際に置く場所を見ながら細かい仕様を決めていく。
あまり納期がない…。(どうすんねん!?)
その後、「テレビチェスト」のお客さまのカウンターワゴンをうちで塗装する為、制作したGOOD WOOD LIFEの野村君の豊中にある新しい作業場へ引き取りにいく。
阪神高速のそばの工場地域にある貸し工場で、うちのアトリエの2倍以上は広そう、2階もあって、事務所やショールームに使えそうである。
市内へのアクセスもいいので、いい場所だ。(羨ましいんちゃうん!?)
まったく羨ましい。
某有名デザインユニットの仕事をしているので、仕事の単価も高くて、注文も多いので仕事が切れないというのが、これまたいい。
まだ若いのに、いいこと尽くめである。
そんなこともあるものなのだ、羨ましい…。(な、情けない…。)
人のことを羨ましがっていてもしかたがないので、しばらく話してブツを受け取って帰る。
戻って作業を進めたかったが、夜に機械を動かすと空気が澄んでいる為か、やはり音の響きが日中より大きく感じて気になってしまう。まだしばらくここで仕事をしないといけないので、やはりご近所との関係性を考えると、やめておく。
次の仕事の図面を描くことにするが、ちょっとの早起きがたたりまたもやMacと向かい合って寝てしまい、
やっぱ家帰れなかった…。(なにやってんだか?)
これでまた、不規則な生活が始まる。今日はそんなとこ。


4/22
火曜日(なんじゃそりゃ!?そのまんまやないか!)

お泊まり、清々しい朝だった。
とにかく引き続き「テレビチェスト」の制作。
鏡板の加工の続きをして、本体との仕込みの調整。
本体の細かい部分の加工の残りを済ませ、忘れ物がないか確認する。
組立前に、カンナの通らなくなるところを仕上げる為、水引き養生。
その間、ちょっと一服&カンナの刃を研いで、台の調整。
部材に仕上カンナをかけ終えて、面取りをして、さて組み立てるかと思いきや、ちょっと気力的に限界かな。
組立は結構集中力がいるもので、下手をうちたくないので明日に持ち越す。
しかし、もう後がなくなってきた…。
もう一息なんだけど。
今日はそんなとこ。


4/23
水曜日(なんじゃそりゃ!?まだ引っ張るんか!)

もうちょっと「テレビチェスト」の制作。(まだやっとんのか!?)
本体の組立。
大きさ的にはそれほどではないが、部材が多くとホゾも多く、とにかく向きと場所を間違わないように再三確認して組み立てる。
いつものことだが、ドキドキする瞬間。
無事に組み上がるとホッとする。やっとカタチになった。
あまりホッとしてる時間もないので、作業を続ける。
天板に使うタモの板を木取りして矧ぎあわせる。
片方に耳がついてるので、バランスよくクランプをかけるのがちょっと難しい。
夜、近鉄百貨店上本町店の催事に出店するので、その搬入にいく。
結局、新しいモノをつくってる暇がなかったので、じぶんちショールームにあるモノを掻集めてディスプレイしてしまった。売るものなにもない…。(なんなんだそりゃ!?)
期間は24日から一週間なのだが、今週は寝る間も惜しい一週間なので、売り場にはカミさんに立ってもらう。
その間チビ達はおばあちゃんに見てもらえるのだが、チビ達にとって初めての体験大丈夫だろうか?
なんでも経験だ!!
今日はそんなとこ。


4/24
切羽詰まりまくり。

朝から、カミさんを駅へ送り、その帰りの足で風汰を幼稚園へ送る。
立樹は、一緒に事務所にきて、おばあちゃんに子守りしてもらう。
「テレビチェスト」の制作も後がなくなってきた。
引き出しの制作に入る前に、本体の表面の目違いを払って、仕上カンナをかける。
昨日、矧ぎ合せた天板をカットし、スライドの機構を仕込む。
そして引き出しの部材を木取りしたものを木づくりし加工に入る。
ほとんど終わっている状態なのだが、いろいろ細かくすることがある。
なかなか終わらないが、あと一日で仕上げないといけない。
がんばろう。
愛想無しで、今日はそんなとこ。


4/25,26
日記書く時間も取れなかった…。

「テレビチェスト」納品のお時間も決まったので、死んでも完成させていといけない。(死んだら終わりやないか!?)
言葉のあやで、死ぬよりは、死ぬ程謝って納期遅らせてもらうだろう。
ということなので、カミさんの送り迎え以外はずっとアトリエに缶詰めであった。
もう25日のことは遠い昔のことのようになにをやっていたのか思い出せないが、引き出しの加工を済ませ、組み立てて、削りあわせて仕込み終わったのが日付けの変わり目ぐらいだったような気がする。
焦ってくるとパニクってしまい、なにをすればいいのかわかっていることが見えなくなる。段取りも悪くなり余計に作業効率が落ちる。
あとは取っ手をつくって、引き出しの底板、裏板等で完成。
取っ手は、天板を矧ぎあわせたときに切り落とした耳の部分を使う。
ちょっとだけ側を残してL字型に加工する。表面はバンドソーの跡をマチエールとして残す。(単に夜中にプレナー稼動させられなかっただけじゃないの!?)
実はそうでもあるが、実際アクセント的にもいいので、すべてヨシである。
裏板は、サブロクのシナ合板から切出すのであるが、狭いアトリエの中ひっくりがえっているのででかい板振り回す場所がない。しかたがないので手ノコで切るが、それが余計に時間をくって焦りを助長する。
さすがにどうにもいかなくなりそうなので、お客さまに連絡して時間を1時間ずらさせてしていただいてしまった。
1時間の有余であるが、1時間なんてあってないようなもんである。
気休め程度であるが、気は休む。
なんとか、完成させて(塗装はいつしたんや!?)西宮までクルマを走らせるが、24時間以上労働なので途中睡魔が襲いくる、睡魔どころでない、意識が急になくなってしまう。(寝たら死ぬゾー!!ってやつやな。)
さすがに死の危険を感じたので、意識を保つ為大声で歌を歌いながら走った。
高速道路なので、人目を気にしなくていい。というか人目を気にしている余裕もないのが現実である。
なんとが無事にお客さま宅へ辿り着き。
ほんと辿り着いたって気がしたよ。
早速、リフォーム完成ホヤホヤのお部屋に運び込む。
テレビをセッティング(ちょっとここでも、いろいろ面白い偶然必然話があったのですが長くなるので割愛します。)してみるとスライドの機構も問題なさそう。
これは、はじめての仕組みでちょっと不安だったので、ほっとした。
帰りは、ご主人が夜、関空から飛行機に乗られると言うので、関空の近くまで運転していってくださるといってくださり、図々しくもお言葉に甘えてお願いし、お出かけまでの時間これまた図々しくも、お部屋で横にならせていただいてしまった。
ホッとしたのもあり、横になった瞬間から爆睡である。
家に帰り、チビ達つれてカミさんを迎えにいって、久しぶりに家でご飯をたべ、残った仕事片付けに戻ろうと思ったが、そのまま食卓に突っ伏して寝てしまった。
こんな調子だから仕事が先延ばしになるのだ。
反省…。
昨日と今日はそんなとこ。


4/27
疲れに行ったようなもん。

今日は一日、近鉄百貨店上本町店の催事の接客。
一週間の出店なので、カミさんも馴れないことにお疲れなので中休みでその代わり。
僕には中休みはない…。
結論からいうと疲れを倍増させに行ったようなもんだった。
朝から晩まで、立ってはいるが、お疲れ顔のむさいオッサンじゃ避けて通られても仕方がないかもしれない。
売れないのだから、売るものがなくても大丈夫であった。(売るもんないから売れへんちゃうんか!?)
いやはや疲れに行ったようなもんである。
こういうことはやっぱ人当たりのいいカミさんにオマカセにしておくのが無難だな。
参った…。
今日はそんなとこ。


4/28
一息ついてる暇もなし。

連休前にダイニングテーブルを納めないといけない僕であった。
とにかくまずは天板を矧いでしまうことにする。
ブラックチェリーの46mm厚の板を5枚矧いで幅850mmにするのだが、部材一枚当たり荒材で約50mm厚で長さ約2000mm、幅200mmの板、こいつが結構重い。
木づくりするにしてもいくら機械を使っていようが、取りまわすのは人力なのでこれが結構なハードワークである。ここにきてのこの作業はもう気力だけでは乗切れない。しかたがないのでがんばるドリンクでドーピングする。
がんばるドリンクは明日に疲れを持ち越すので、翌日倍疲れるのだがもうそんなこともいってられない。
木づくりして、なんとか半身づつ矧ぎあわせたところで、カミさんから電話があり駅まで
迎えに行く。
チビ達はおじいちゃんがお風呂に入れてくれていて、僕ひとりで迎えに行けたのでカミさんと晩飯を外食することにした。
駅に行く途中で、最近できたチェーン店の焼肉やさんを通った時、無性に「肉食いてー!!」な気分になり、カミさん
もお疲れのようなので、ちょっと贅沢ではあるが特別に焼肉にすることにした。
たまにはこのくらいの贅沢も許してもらえるだろう。(誰に許してもらってるんだ!?)
なにせ思い出すかぎり、カミさんとこの前焼肉外で食ったのは、横浜に住んでてチビ達うまれる前のことなのだから。(貧乏なのね、奥さんかわいそー!!)
カミさんを家の前で降ろし、あとの残りを矧いでしまう為にアトリエに戻る。
道中、ものすごい睡魔に襲われてしまい、這う這うの体でアトリエに戻り、そのままクルマのシートで爆睡してしまった。
気付くと明け方4時前だった。慌てて作業の続きにかかり、天板を矧ぎあわせてしまう。
とにかくなんとか一枚になった。
しかし一枚になったらかなり重い、取り回しのことを考えると木ならず気も重くなる。(またオッサンみたいなことを…。)
綺麗にまとまったところで、今日はそんなとこ。


4/29
黄金週間

世間はどうやらゴールデンウィークらしいが、もう暦がどうのこうの訳わからなくなってきた。
ちなみに今日は何曜日だ?
「ブラックチェリーの
ダイニングテーブル」の続きである。
天板矧ぎあわせてから、脚の図面を描く。まったく持って順序逆であるが、なにせ天板矧ぎあわせないと気が落ち着かないのだ。
Macの前でモニターを凝視していると、えもいえず睡魔が襲いくる。
むっちゃくちゃ効率が悪い。
おまけに納まりがまとまらない。
幕板を入れたくないので、どうするか悩む。手間かけられる時間も限られているし、強度も必要、うーん、どうしたものだか。
悩んでいる時間はない。
どうなるんだいったい!?
波瀾の展開は明日へ続く…。(なんか苦しまぎれやなー!?)
今日はそんなとこ。


4/30
4月終わった…。

これまた引き続き「ブラックチェリーのダイニングテーブル(長いなー!)」の制作。
天板と脚部の接合と反り止めを兼ねて幕板を寄せ蟻で吸い付きにする。
加工の手間と納期を考えるとちょっと厳しい選択であるが、長手の幕板を省く為に天板の厚みを利用するにはこの方法がベストかと苦渋の選択。
ということで加工する。
まず天板裏面の目違いを払い、先に仕上げまでカンナをかける。というのは、蟻が納まってから厚みを減らすと嵌め合が緩くなってしまうのをさける為である。
天板のほうから先に蟻溝を掘る。
あらかじめルーターで下穴を掘ってから蟻溝を切る。
溝に合せて幕板を蟻にして、あとは微調整。
片方が納まったところで、もう夕方、催事の搬出があるので出かける。
こんな時にもう!!って感じであるが、カミさんも待たせているし放っとく訳にもいかないのでしかたがない。
この一週間、たった一週間のことだけど、結果はどうであれ、カミさんには馴れないことをしてもらったけど、ひとりで接客することで僕の仕事をいままでより知ってもらえたと思う。チビ達はちょっと寂しい思いをさせたけど、その分ちょっとしっかりしたようにも見え、おじいちゃんおばあちゃんにはやんちゃなガキどもの子守をさせてちょっと老け込ませてしまった。
やっぱ家族の助けがあってこそ、僕のような生き方が成り立っているということをあらためて思い知ることができた。
家族だけではないが、やはり家族があってこそかな。
賀來家のみなさん、お疲れさまでした。そしてありがとう。(なにを綺麗にまとめとんねん!?この偽善者が!!)
でも僕はまだお疲れさまとはいってられないのであった。
うー、今日はそんなとこ。


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