[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」up-to-date >>

■2003/12/1〜

12/1
12月だというのに…

ちょっとまだ更新はお預け。
「ダイニングテーブル」の制作中。
ナラの板を雇いざねで矧ぎ合わせる。
今回は厚みが60mmと厚いので雇いざねを2段にする。
ただでさえ重い板が、幅を増すごとに益々重くなる。
高本君がいてくれるので、その点は相当に助かる。
ひとりだとこれだけの板を取り廻すだけでいっぱいいっぱいになりそうなところである。
助かった。
やっぱり一人より二人である。
うん、今日はそんなとこ。


12/2
膝下周り

制作中のダイニングテーブルであるが、どうしても一点気にかかることがあった。
お客さまのご希望で天板高が640mmとダイニングテーブルとしてはちょっと低めなのであるが、それに天板を厚くすることで膝下の空間が通常より低くなってしまう。
天板下までの高さそれ自体は、普通の体格の方であれば支障ないのであるが、脚を繋ぐ幕板が膝にあたってしまう。
四方から座るの予定なので、脚の位置でなんとか逃げる設計をしていたのであるが、それでもどうしても気になっていた。
天板ができあがり、そのボリュームをみて、バランス的にもその気になることが余計に気になり、なんとかならないかと頭を捻りまわして、ひとつの結論にいたった。
幕板を無くそう。(なんじゃそれだけのことか!?)
幕板を無くすとなにが起こるかといえば、天板と脚をどうやって接合するか?という問題がおのずと湧いてくる。
しかも搬入時のことを考えノックダウンしたい。
どうするか?
もう、こうするしかない。(どうすんの?)
ということで、やってみる。
ということで、今日はそんなとこ。


12/3
テーブルの脚

「ダイニングテーブル」の脚であるが、寄せ蟻で天板に直接接合する。
この方法で、幕板抜きでノックダウンが可能になる。
天板の厚みが十分で、性のいい柾目板なので、反りをほとんど考慮しなくていいからこそできる方法である。
ただまったくごまかしが効かないので、少々、手間と神経は使わないといけないが…。
天板に脚だけ。
なんともシンプルなシルエットになった。
板のボリュームがストレートに伝わって、なかなかカッコイイ。
納品間近、さあ、仕上げ仕上げ。
で、今日はそんなとこ。


12/4
木のハートの制作

注文いただいていた木のハートをつくる。
オリジナル商品の飾りになるそうであるが、ハンドメイドの味のあるハートということで、ハートのカタチから考える。
ハートといえばいろんなカタチがあるが、僕のイメージでは立体になった時にラブリーでグラマラスな感じのハートがいい。(もう何を語ってるんだ!?)
イメージはあるのだが、それを立体にするとなるとそれはそれなかなか難しい。
普段の幾何形態を組み合わせた木工品なら、図面に描いたとおりつくればカタチになるが、こういうものはそうもいかない。
ちょっとしたところで形状的に矛盾がでてくる。
まあそこはそこ、なんとかしてカタチにはするのだが、ハートを睨みながら首を捻っているオッサンの図はあまり見れたもんではない。
なかなかカワイイもんである。(ほんとかよ!?)
かわいィーいー、今日はそんなとこ。


12/5
テーブル完成

「ダイニングテーブル」の仕上げと塗装。
カンナの刃を研ぎ、天板を削りあげる。
柾目なので削りやすいのだが、逆目を掘らないように、切れやむ前には刃を研ぎなおす。
天板一枚削るのに、何度か繰り返す。
斑がきれいにでて、いい感じ。
細かいところまで仕上げたら、塗装に入る。
塗料がのったところから、濡れ色にかわり、これぞ“ナラ”という発色をしてくれる。
乾燥するまで、養生しながらたまに染みでた塗料を拭き取る。
お客さまのお宅の納まるべきところへ納まって本当の完成。
気にいりいただけるだろうか?
それまでは、気が気ではない。
ってことで、今日はそんなとこ


12/6
お片付け

「テーブル」が完成したので、次に「ダイニングチェア」にかかるのだが、高本君の作業場がなかなか建たないので、僕のアトリエで二人動けるように溜まりにたまった端材を整理することになった。
独りだとどうしても、なあなあで後回しになってしまい、恥ずかしいことに後押しされてやっと重い腰をあげた。
こういう仕事していると、その時その時どうしても半端な大きさの材がでてしまい、その時には「あんな時使おう」と思って置いておくのだが、その「あんな時」がこないで月日が過ぎてゆき、使われない「あんな時使おう」材がどんどん溜っていく一方で僕のアトリエを占拠してゆく。
独りだと、そんな中でも介潜りながらなんとか作業をするのだが、さすがに二人となるとなにもない状態でも狭いのに、そこに機械はあるは、作業台はあるは、端材はあるは、ではにっちもさっちもどうにもブルドックである。
ただ整理しようと端材を外に出していたのはいいが、他のところも気になり出し、どんどん店開きをしたはいいが、途中で雨降りになり、結局中途半端なままで終わってしまいそうなのは、なんともいつものとおりではある。
散らかしただけか…。
とほほ、今日はそんなとこ。


12/7
木版画教室

木の暮し研究会のイベントで木版画教室だった。
講師は、昨年と同じで会員の方にお願いしたので、準備を手伝う以外は見てるだけになるので、今回はお礼の意味もかねて彫刻刀を研いでいた。
当初、砥石でせこせこ研いでいたのだが、教室で素人さんが使うものだからかなり強烈に刃こぼれしているものもあり、らちあかんと思っていたところ、場所が堺刃物会舘ということもあり、包丁研ぎ用に回転砥石を使わせていただけるようになり作業が強烈に早くなった。
普段自分が使う刃物はどうしてもこの回転砥石というのを使う気にならないのであるが、こういう時には現金なもんで、マシンありがたやになる。
程なく砥ぎ上がると、今年もまたオリジナル版画を彫ってみた。
昨年もやったので、なかなかまあまあのできであるが、これは今年も我が家の年賀状には
使われない運命である。
カミさん的には、もうアイディア決まってるらしいし。
まあ、しょうがないところで、今日はそんなとこ。


12/8
穴掘り

小屋の柱を立てる位置をだして、穴を掘る。
地面がコンクリートなので、ハンマードリルを使って割っていく。
ハンマードリルのパワーがないのか、コンクリートが厚いせいかなかなか割れない。
らちがあかないので、どうするかと話していると、高本君が木匠の工場にもう少し大きいハツリがあるのを思い出し、電話で確認してみると確かに大きいのがあることがわかり、それを借りにいってもらう。
工事現場で使うようなごっついやつだった。
こんなの使うのは、はじめての経験である。

さすがにパワーがあり、がんがんコンクリートを割っていくのだが、パワーがあり過ぎて逆に振り回されてしまう。
しばらくするとなんとなく慣れてきて要領も良くなってくるが、結構深い穴を掘るので、今度は重たさで疲れてくる。
ひと穴掘り終えた時には、くたくたである。
全部で6ケ所、仕事が立て込んでいるので合間をみての作業になる。
掘り終えるのはいつになるのか、というより小屋が建つのはいつのことやら!?
年内に棟上げできるか?それも不安だ。
今日はそんなとこ。


12/9
遅すぎる更新

なんとかやっとホームページを更新し終えた。
一度ずれ込むと、きっちりした性格の僕は、きっちりひと月ずれた頃更新しないと気が済まない。(うそつけ、だんだん遅くなってるやないか!?)
新年からは、きっちり元のペースに戻したい。
切に願う。(って、自分でやらんといかんやろ!!)
うー、今日はそんなとこ。(みじかー)


12/10
すごい機械

長2800×幅900以上という大きな一枚板の天板を急遽探さなくてはいけなくなり、ネットで検索して大阪にある一枚板のテーブル専門にされているお店に問い合わせたところ、在庫があるということで、お昼から実際に伺ってみる。
守口市にあるフィオレフジイというお店で、そこには今まで見たことのないすごい機械があった。
高周波をあてながらプレスをかけて反りを延ばしてからバーチカルプレナーでフライスして平面をつくってしまうという、貴重な一枚板が反りによって失う厚みを最小限にする画期的ですごい機械であった。
おれならうちにも一台といいたいところであるが、特注でつくらせたというその設備、ウン千万円だそうだ。
お金がないから、セルフで小屋をビルドしようという我々にはあまりにも縁のない金額である。
そもそも、そんな投資してしまうと、一枚板のテーブルばっかり相当制作しないと、償却もヘッタクレもない。
なんでも効率といってしまえばそれまでだが、電動カンナで板の状態を確認しながら板を削り、手ガンナで仕上げる。
繊細な作業で少し時間がかかる分コストにも還ってしまうのではあるが、そうやって仕上げた板だからと好んでくださるお客さまがいるのが救いである。
天板になる樹だって、効率良く育って大きくなった訳ではない。
なんでも人間の都合で解釈しちゃいけない。
そんな気がする。
決して設備ができない負け惜しみではない。(ほんとか!?)
そんなこともないか…。
うーん、今日はそんなとこ。


12/11
3分の1

もう、12月も3分の1過ぎてしまった。
どうしよう…。
12月になって1年の12分の11過ぎた訳だから、残りの12分の1の3分の1の36分の1を足して、36分の34で2で約分すると18分の17になるのか?(なるのか?って、ちゃんと計算しろよ!!)
そんな計算したところで、残りが20日程であることにはかわりはない。
残り20日で、やらなあかんこといっぱい。
どうしょう…。
今日はそんなとこ。


12/12
ドタキャン

ついこの間、急遽いるからと探し当てた一枚板が先方のクライアントからこれまた急遽ストップがかかってキャンセルになった。
急いでるからもう進めて欲しいということだったので、こちらも急いで情報を探してお店まで見に行って前金まで建て替えて後の段取りまで組んでいたところの出来事である。
切ったり貼ったりしていないだけ、まだダメージは少ないが、余計な時間と経費使わされ損である。
おかげさまで年末を比較的ゆっくりと過ごせそうでありがたいのであるが、ゆっくり過ごせば実入りが少なくなって、正月が過ごせなくなるというのもまた現実ではある。(それは負け惜しみやろ。
小屋も建てないといけないので、できた時間はそれなりに使いではある。
まあ、美味しい話に落とし穴ありというのは、昔から言われていることなので、ある意味仕方がない。
のったこっちも悪いのか?
困ってるところ頼まれたのだから、そんなことないよな。
まあ、過ぎたこと言っても仕方がない。
気を取り直して明日へ向いましょう!!
今日はそんなとこ。


12/13
椅子モデル

お昼から、ダイニングテーブルの納品に伺うので、その際に続けて制作させていただくダイニングチェアの5分の1モデルと背板のフィッティング用実寸サンプルを見ていただく。
モデルは昨日できているので、背もたれを午前中につくってしまう。
テーブルのほうは、お部屋とのマッチングもイメージどおりで、お客さまにも気に入っていただき、椅子のほうもイメージを掴んでいただけたようで引き続き制作を進めさせていただく。
椅子の場合、全方向から見たくなるもので、イラストだけでイメージを掴んでいただきにくいところがあり、モデルとサンプルを見ていただくという方法になるが、準備するのになんだかんだで1日分の人工ぐらいはかかってしまうので、1セットの制作の場合、それが売上的に償却できるかはなかなか難しいところではある。(それは経費として計算しておくもんやろ!?)
椅子はやっぱり定番を持つのが常套になってしまう由縁。
なかなか難しい。
今日はそんなとこ。


12/14
京都です。

木の暮らし研究会の京都イベントだった。
事務局メンバーで都合がついたのが僕だけだったが、独りで行くのも寂しいので、家族総出で行くことにした。
しかし相変わらず恐ろしい程人が集まらない。
ネタがケータイストラップという地味さのせいかもしれないが、そうでもないかもしれない。
うーん、京都まで来ているというのに…。
おかげさまで、このあいだ落してきたケータイストラップつくる時間もありましたが。
まあ、今日はそんなとこ。


12/15
片付けられない症候群

なんかシランがいち日終わってしまった。
ふと、まわりの書類の山が気になり、整理し出すときりがなくなった。
2年前ぐらいの資料がそのまんま山に埋もれてたり、何の為の資料かまったく意味がない。
それでもまだ片付いていない。
毎日、振り返ることなくただ目の前の課題をクリアーしているだけで生きているといえるのか?
心とからだの疲れが、そんなことを思わせるのか?
やりたい仕事をやる為といえばそれまでだが、なんかどうにもひとり空回りしている気もしないでもない。
ズルズルと生活のペースが乱れていく。
どこかで歯止めをかけたい。
なんか余裕がないんだな、これが。
うーん、なんか泣き言になってしまった。
見苦しいところを…スミマセン。
もう今日はそんなとこ。


12/16
木の暮し研究会通信

木の暮し研究会の通信の編集。
今年最後の号である。
なんだかんだといいながらまた一年続けることができた。
これに結構な手間を割かれることは、なかなか辛いものはあるが、楽しみにしてくださる会員の方の声を聞くと、ありきたりな感想であるがやってて良かったと思う。
2000年初夢企画からもうすぐ4年になる。
って、まだ4年か?
もっとやってる気もするがそれは気のせいか。
もう時間の感覚がすっちゃか、めっちゃかである。
ああっ…。
今日はそんなとこ。


12/17
お役御免

ダイニングチェアの制作。
座面の板矧ぎを高本君に手伝ってもらい、僕は部材の木取りにかかる。
土曜日に納めたテーブルと同じナラの木でつくる。
夜から、やっとこさ編集を完了した木の暮らし研究会の通信を印刷しに株)木匠の事務所へ向う。
前回から、ここのカラーコピー機を使わせてもらっているので出力のスピードは少し早くなったが、紙面がA3両面プラスA4になったので、できあがるまで結構時間がかかる。
封筒へのアッセンブリーはオマカセできることになり、2年間の作業もお役御免となった。
それでも編集担当はしばらくお役御免にならなそう。
ひとりでやってると結構マンネリになってしまうので、そろそろバトンタッチ…とはいえ、そもそも事務局が僕らだけなので言ったところで仕方がない。
来年もがんばりましょう。(これだけは年内に終わった訳だ。)
今日はそんなとこ。


12/18


わぁ、一日終わってしまった。
なんにもしてない。
仕事してない訳ではないのだが…。
こんな僕ってどうよ?(どうよってのもどうよ!?)
とほほ、今日はそんなとこ。


12/19
寒波

風がきつくて、この冬で一番寒い。
金属ができた定盤、定規、刃物の類いは触れると熱が奪われるので非常に冷たい。
金属のみならず、ナラ等の堅い木は熱伝導がいいのか触ると冷たい。
丸ノコからの向い風が些細なようだが案外寒い。
この冬はいがいに暖かかったので、急にくるとこたえる。
ダイニングチェアの続きは、木取りと木づくり。
寒波でも作業は順調。(ほんとかよ!?)
今日はそんなとこ。


12/20
治具加工

ダイニングチェアは加工に入る。
まず傾斜を加工する為に治具をつくる。
傾斜の分だけ治具がいるので、椅子は型仕事ともいわれている(というのを聞いたことがあるやろ!?)
治具もただじゃないので、コストとの兼ね合いでできるだけ治具の少ないデザインにするのもデザインではないかと思ったりするのは、手前勝手な解釈すぎか…。
まだまだ部材の段階ではあるが、角度がついた部品が増えてくると椅子らしくなってくる。
仮組するのが楽しみになる。
今日はそんなとこ。


12/21
積木遊び&忘年会

オープンルームのイベントで積木遊びのワークショップだった。
終わってから、集まるついでに井本氏達とお鍋で忘年会を開く。
忘年会なんていうけれど、今年も残り十日程になってしまい、忘れてる余裕なんてない。この調子でいくと、あれや、これやとやり残してしまいそうな勢いである。(そんなこといいながらビール飲んでひっくり返ってたのはどの誰や!?)
いつの間にこんなに年の瀬になってきたんだいったい。
えらいことだ!!
はー、今日はそんなとこ。


12/22
スパート

ダイニングチェアの加工の続き。
年内に納める為、ラストスパートにかかっている。
高本君に角のみでホゾ穴を掘ってもらい、僕はとにかくホゾ取りである。
なんとか1脚仮組できるところまで辿り着いた。
20日
〆の請求書の入力もはいって、なんだかんだとすることが重なり、焦りの為、気が荒くなってしまう。
こんな時は、つい人に対してもとげが立ってしまう。
僕の悪いところだ。
こんな時期はみんな忙しない。
僕ひとりがなんで?っていう世界に入ってしまうのは、やっぱりおかしい。
こういうの善くない。
まだまだケツの青い証拠かもしれない。
こんなんじゃ、いい漢になれない。(漢って書いて「オトコ」と読ますのいつからなんだろう?)
うー、自己嫌悪…。
うー、今日はそんなとこ。


12/23
おいてきぼり

チビの幼稚園が冬休みにはいったので、早々から横浜へ帰省するらしい。
一緒に行きたかったのだが、この調子なので今年は僕ひとり居残りになってしまった。
で、急遽家用の年賀状をつくらなくてはいけなくなり、朝から慌ててレイアウトをする。
が、うちのカミさんは自分の思うとおりでないと納得しない頑固者なので、やり直すことになるのでやるだけ無駄であった。
しかも、僕も現在とげが立ってる状況なのでお互い嫌な気分になりながら年賀状を印刷することになってしまった。
そして、そのまま新大阪までお見送りに走る。
改札に入っても見えなくなるまで手を振るチビ達を見ていると妙に寂しくなる。
2週間しかも年末年始込み(しかも2年連続)のにわか独身生活である。
またいっそう生活習慣が乱れそう。
どうしたもんだか。
ねー、今日はそんなとこ。


12/24
クリスマスイブ

だからといって、なにがある訳でもない。
仕事である。
ダイニングチェアは、仮組調整と背板(笠木か?)の加工。
直線で構成したシンプルなデザインなので、背板のカーブをカンナで削り出すことで少し有機的なラインを加える。
ダイニングチェアの座り心地は背もたれの位置とからだとの当り具合が結構重要だと思っている。
少し大胆な発言をさせていただけば、中途半端なカタチだけの座ぐりなら、しないほうがマシで、そんなところに手間=コストをかけるのなら、背もたれに気を使うほうがいい。(いいのか、そんなこと言切って!?)
ちょっとした椅子論でした。(へぇ〜)
今日はそんなとこ。


12/25
クリスマス

なんていっても過ぎてしまえばなんてことはない。
ダイニングチェアの部材を仕上げる。
椅子の場合、組んでからカンナをかけづらいので、部材の段階で仕上げておく。
ということで、ひたすら削ってひたすら刃を研ぐ。
カンナかけてクリスマスが過ぎていった。
だから別に
どうってことはない。(そんな呑気なこといってる余裕があるのか!?)
余裕はない。
早く組み立てないと…、今日はそんなとこ。


12/26
面取り

ダイニングチェアの大詰め。
仕上の続きと面取り。
椅子は身体に直接触れる機会が多いので、あまり角々しくしないほうがいいのであるが、今回の椅子は直線重視なのであまり角丸にしたくないこともあり、角が立たない程度の小さい丸面を取る為、すべて小ガンナでの手作業。
この作業、こだわったはいいが侮り過ぎていた。
予想以上に手間がかかってしまった。

手で取っても、ルーターで取っても、同じ丸面なのかもしれないが、手作業の若干ファジーな生きた線(いい様に云うねー。)が機械加工直線重視のデザインに少しでも柔らかさをプラスしてくれていると思っているのは単なる自己満足だろうか?
とにかくあまりもう時間が残っていない。
急がねば…、今日はそんなとこ。


12/27
ラストスパート

もう朝も昼も昨日も明日もへったくれもない。
夜中に前後脚部材を組み立てて養生の間、仮眠を取る。
カミさん達が帰省しているので、家に帰る必要がないのですっかり泊まり込み。
接着剤の乾燥を早める為、事務所の暖房を強めてそこで養生させる。
全体を組み上げ、養生の間に座面と取り付け用の木駒をつくる。
座面のシルエットの削り出しが、丁度木口を曲線に削らないといけないので、これまたやっかいである。
当初小ガンナでやろうと思っていたが、荒度リをお願いした高本君が際ガンナだとやりやすいことに気付いてくれ、仕上を豆際ガンナで削ってみるとなかなか要領よく仕上がり助かった。
座面を仕上げ、本体に組み付けた時には日付けは翌日。
塗装の前に、全体をお湯で拭いて毛羽立たせる。
乾燥までの間、一旦仮眠。
とりあえず今日はそんなとこ。


12/28
続・ラストスパート

やばっ!!と思い目が覚めると明け方未明。
納品は午後、塗料の乾燥の兼ね合いからもうタイムリミット、さっさと塗装にかかる。
一脚づつ、毛羽取りをして手触りよくしてから、塗料を塗る。
塗り上がったら、暖房を効かせた事務所に移し乾燥を待つ。
4脚完了したのが明け方、なんとか間に合いホッとするともう気力がない。
都合、事務用椅子で3泊さすがに疲れた。(もうちょっと最初から段取り良くしろよ!!)
納品までの間、ウトウトとしていると、お昼過ぎ高本君が納品の手伝いに来て目が覚めた。
クルマに積み込んで、納品に向う。
先々週に先納したダイニングテーブルの傍らに並べると、まるで誂えたよう。(…って、誂えたんやちゅーねん!!)
待ちかねた相棒がやっと来たなって感じ。
テーブルだけでも存在感はじゅうぶんだったが、やはりあわせてデザインした椅子がくるとそれ以上に決まる。
なんかもう誂えたみたい。(って…!!)
新しいお家に新しいダイニングセットで新年を迎えていただける。
ほっとした。
しかーし!!年内の仕事はまだ終わっていない。
年越せるのか…!?今日はそんなとこ。


12/29
脱力

まだ年内にしないといけないことてんこ盛りなのだが、なんか脱力してしまって頭も身体も働かない。
こういう切り替えというか、そういうのをメリハリよくやってこそプロの仕事というものなのだろう。(
つくり続けてナンボの仕事だからねー!!)
こんなんだからまだまだなのか?
年内復旧の目処はなし…。
うー、き、ょ、う、は、そん、な‥とこ…ばたっ!!


12/30
30日

なんだって、どうしよう…。
昨晩、両親も出かけて家が留守になるので、久しぶりに家へ帰って布団で寝たら、疲れがどっとでたのかすっかり寝過ごしてしまった。
午前中はないようなもんで、午後はオークビレッジの匠塾の塾生さんが帰省にあわせて、家具製作者志望の方が参考にお話しをということで遊びに来てくださった。
どうしても最近話がくどくなってきてるのは、オッサンが染み付いているせいだろうか?
師走も師走、今日はそんなとこ。


12/30
大晦日

とはいえ、地球の片隅、大阪の片田舎でひとりどう足掻いたところで一年は終わる訳である。
どんな一年だったにしろ、なんかバタバタと過ぎてしまった。
こういうときは、周りを省みる事を忘れ、自己中心的な思考になってしまう時だから気を付けないといけない。
すでに兆候をも感じる事がある。
こんな調子であくせく生くのがどうやら性分なようであるが、ひとつ周りに対する心遣いも忘れないようにしていかなければならない。
先走ってるつもりで、気付くとひとり全然違うところを彷徨ってるなんてことになっては本末転倒である。
自信と自省を伴っていきたい。

善きにつれ悪きにつれ、又一年。
ヒトとの関わりの中で生かされている事を思い知る。
ありがとうございました。

今年はそんなとこ。


■木の工房KAKU■
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