[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2003/11

11/1
11月なのに…

もう…。
なにをやっているのか!?
ネタ切れというか、行き当りばったり的に日々過ごしてしまっているので、準備不足というほうが正しいのだと思うが、Macの前に座ったまま手が動かない。
高本君が作業に使っているハンドルーターが動かなくなったというので、機械屋さんに連絡をするも留守だったので、これなくして作業が進まないので、しかたがないので自分達でコードを取り替える。
これは無事に動いてくれたのでまあ、よかった。
それにしても、なんかぜんぜん前に進んでないってかんじ〜。
こんな調子であっという間に年末なんて、どうしょう…。
どうしよう、どうしよう
どうしよう、
どう…

どうはそんなとこ。


11/2
結局一日寝てた

妹が出産を済ませ無事退院したというので、簡単にお祝いをするというから自宅待機していたのだが、結局寝てただけだった。
カミさんは突然とち狂っちゃうし…。
子供達の前でしょっちゅうこんなことになってるのかと思うと、おちおち仕事もしてられない。
どうしたもんだか…。
なんだかもういろいろ空回りしまくりって感じだ。
恥ずかしくって、今日は書くことも無い。(って、いつも恥ずかしいこと書いてるやないか!?それより更新はどうなってるんだ?)
今日は勘弁してください。


11/3
HP未だ更新できず。

午前中、休みの高本君を連れて井本氏の現場へ。
庭に置く、ベンチをどうするかということで、打ち合わせに行く。
施主さんがお好きで集めているヒノキの丸太を使い、3本脚のスツールにすることに決定。
これだと、座っても、ミニテーブルとしても、花台としても使えるし、ちょっと変わったアクセントにもなる。
なんだかんだと雨の中、打ち合わせしてるとお昼になったので、一緒に昼食というか、足代代わりにご馳走になる。
近くにあるお蕎麦屋さんにいく。
このお店というのが、住宅地の中にあるのだが、いわゆる匠が民家をビフォアーアフターしたものらしい。
僕がいうのもなんだが、センスよくまとめられた空間で、普段だと自分の財布では食べないであろう決して安くないお蕎麦も、この雰囲気なら人を連れていくのなら(誰を連れていくねん!?)、自腹を切ってもいいかもしれない。
戻って仕事といいたいところであるが、連休チビ達の相手もろくすっぽしていないので、例のウルトラマンのところへ、安直であるが連れていくことで誤魔化すことに。
うちに帰り晩飯を食べてから、何をきっかけにか風汰と子供の頃よくやったじゃんけん手遊びをはじめて、小一時間ほどお互いムキになって遊んだのだが、結局なにもないところで始めたそれが一番たくさん遊んだ。
いつも見ているテレビも消して…。
そう思うと、ほんとに子供と向き合っている時間って取れてないなって思う。
仕事がうまく流れてないのだから仕方がないとはいえ、カミさんに家のことまかせっきりで、そりゃキレたくもなるわな。
だからといってホントにキレていいとは思わないが…。
なんか、すべて恙無くというのが、そこですでに無理があるのかもしれない。
すべてを求め過ぎて、結局、金もない、仕事もない、家庭もないなんてことになってしまっても元も子もないな。
この辺のバランスは、みんなどうしてるんだろう?
難しい…。
で結局、今日もまだ更新はできず。(それはあまり理由にはならんな!?)

で今日はそんなとこ。


11/4
更新はするつもりなんだが…

誠意作業中ではあるが、これがなかなかね。
連休2日結局ほとんど仕事をしなかったことになるので、たまった業務も順次片付けないといけない。
なんか一日あっという間に過ぎていく。
日記にまとめられない。
嗚呼…。
今日はそんなとこ。


11/5
ホームページの更新は

一応できたが、日付けは変わってしまったので、結局先月号から丸一月ということになってしまった。
唐突だが、前の番犬ゴンが亡くなって丸一年でもある。
慌ただしく日々を過ごしていると、もっと前のことのようにも思うし、ついこの間のことだったようにも思う。
一年というか、総じて時間の感覚がすっかりあちゃふちゃになっている。
もう一日ですら、いつ過ぎたかわからない。
まあそれが毎日更新をさぼった理由にはならないことは百も承知であるが…。
今日ではないが、そんなとこ。


11/6
こういうのが結構息抜きになる。

前日、井本氏から連絡があり、このあいだ打ち合わせした丸太のベンチを土曜日に現場に入るからできればその時にというので、モノがラフにつくれるものなので、こちらも高本君と二人で一日仕事と思っていたので、まあなんとかするよとこれまた安易に応え、他の仕事との兼ね合いもあるので、今日片付けることに。
施主さんが持っていたヒノキの丸太に杭丸太に使えない先っちょの細い部分を脚に丸ホゾで3本取り付けて完成というまったく簡単なつくりであるが、丸太の向きと脚の位置がうまくあえば結構面白い雰囲気に仕上がる。
僕のほうは、何度かつくったことがあるので、なにをするかわかっているが、高本君は始めてなので、取りあえずひとつその辺で転がってる丸太を使って試作してもらい、雰囲気を掴んでもらう。
本番は、小ぶりな丸太をそのまま使い、ちょっと小動物的な感じのスツールをひとつ。
少し大きめの丸太を半割にして、ブックマッチに並べてベンチとしても、簡単なテーブルとしても使えるようなのをひとセット。
こういうのはアドリブで制作するので、途中、若干のトラブルもあり予想より時間をとられてしまったが、なんとか完成させた。
ちょっと並べてみると、なかなか意図したとおりのいい感じになった。(また手前味噌やな!!)
ちなみに、やっつけ仕事じゃないよ。(って、誰にいってるんだ?)
今日はそんなとこ。


11/7
なにしてたんでしょう…

もうどうしたことだか、なにしてたんでしょう今日一日という日が多すぎる。
えっと、「スピーカースタンド」の発送の為に梱包を始めると、あれがやってきて、これをやって、それをやったあと、また梱包に戻って、そしたらまたあれをやって、それをやって、そうしてやっと荷造りが終わって、発送に出そうと思ったところ、また別のあれをやらなくてはいけなくなって、それが片付いてやっとに荷物を出しにいって…。
っていう間に一日は過ぎていった。
もう、今日はそんなとこ。


11/8
納品

朝から、高本君といっしょに井本氏の現場に丸太のベンチを納品に行く。
高本君は、作業場育ちの職人なので、あまり自分がつくったものを直接お客さまに手渡すという経験がなかったらしい。
ものづくりをしていて、プランニングの段階からお客さまとお話しをして、置いたところや使われる様子に思いを馳せながら制作し、それを直接お客さまに手渡し、ダイレクトに反応をいただくということは、確かに手間やプレッシャーも多いが、お客さまに喜んでいただけた時の笑顔はそれをはるかに上回る醍醐味がある。
感慨深いといってもいいぐらい。
少なからず、それの為にこの仕事を続けている、いや、そのおかげで続けられるのかもしれない。
そういう喜びもあるというのを、ぜひ知ってほしいし、そういう気持ちが技術にプラスされると仕事の質もひと皮剥けるような気もする。(って、お前なに様なんだ!?)
そういうちょっとだけ先輩の思いも込めて、クルマを走らせる。
現場に着くと、すでに井本氏は仕事にかかっていた。
施主さんもご一緒で、早速、モノを置かれるべき場所へ置いてみる。
ちょっと動物的なシルエットが、植物の中でよりいっそう存在感を感じさせてくれる。
並び変えてテーブルにしたり、レイアウトを変えてみる。
一見、奇抜なように見えるが、実用ということを無視していないことをプレゼンする意味もある。
いい意味で期待を裏切るものをご提案できたようで、施主さんにも喜んでいただけた様子。
毎度のことであるが、この瞬間までは内心ドキドキ冷や冷やになっている。
帰り、高元君に感想を聞くと、こわ〜い仕事ですね。といわれた。
実際は、表面に表さないが、様々な要素を考えに考えて答えを出しているので、思っている程恐いことにはならないのであるが、そういうことはオイオイ気付いてくれるでしょう。
モノづくりは技術だけではない、そういうことをあらためて思う。
カッコのいいところで、今日はそんなとこ。


11/9
きょうはきょうと

木の暮らし研究会の木工教室で朝から京都へ。
あいにくの雨模様で追い打ちを掛けられ、用意しにいっただけになってしまった。
ここで数回イベントをやっているが、人のこないのが当たり前になって、それに慣れてしまうのだけは避けないといけない。
住宅展示場の担当の方から、もう一手踏み込んでいけるようなご提案をいただいたのが今回のとりあえず収穫である。
雨の京都、帰りのクルマの運転は眠くて辛かった。
きょうとそんなとこ。(なんじゃそりゃ!?)
苦し紛れってことで…。


11/10
わあ、十日だって!!

というのに、朝からもう。
あーだ、こーだしてる間にまた一日終わってしまった。
次にかかるダイニングテーブルと椅子のデザインもまとめないといけないというのに。
もうすぐ12月、いや来年ですね
…。
どうしよう。(最近嘆き過ぎじゃないの
?)
また今日もそんなとこ。


11/11
名刺も渡しておくもんだ。

昼過ぎて、打ち合わせに大阪へ。
たまたま以前勉強会で名刺をお渡していたご縁で先日お電話をいただいた。
その方がおつき合いのある建築家さんが、ご施主さんから預かって大工さんに保管してもらっていたケヤキの板が、その大工さんの保管の仕方が悪く、反ってしまったのだが、それをなんとかテーブルにできないか、そういう人を紹介してといわれ思い当たりを探しているところ、たまたまその方のスタッフの方が僕のことを記憶に留めていてくださったということだそうだ。
その板は、多分昔建て替えの時にでも門の鏡板にでも使おうと保存されていたと思われる板でテーブルにするには少し薄くかったのであるが、一緒に置かれていた厚みのある長い
盤がケヤキということに僕が気付いて、それを挽き割って矧ぎあわせて使うほうがいいのではないかという結論になった。
一応制作の依頼もいただけるようなので、出向いた甲斐もあったかもしれない。
普段あまりむやみに名刺を配らないほうなのであるが、その方の会社で扱われているドイツ製の金物に興味があったので、資料を送っていただく為に名刺をお渡ししていたのであるが、そういう名刺だからちゃんと繋がったのかもしれない。
名刺も渡しておくもんだ。
今日はそんなとこ。


11/12
反省

お客さまからお叱りのメールをいただいてしまう。
慌ただしさにかまけて、お客さまへの心配りが足りなかった。
なんとも言い訳のしようがない。
メールのやり取りで仕事を進めている訳だから、直接お会いできない分のフォローを怠っては、お客さまを不安にさせてしまってお叱りをうけてしかりである。
毎日をバタバタ過ごしていろんなことが当たり前になっていってしまうが、それでも身勝手な仕事のしかたを少し見直さなければ、いずれ誰にも振り向いてもらえなくなってしまう。
いろいろ欲がある中でも、自分のキャパシティをきちんと捕えられるということも仕事のスキルには違いない。
学ばなければいけないことはまだまだたくさんある。
おごりは禁物。
注意注意。
足元を見据えて、今日はそんなとこ。


11/13
小屋づくり

あれやこれやと話が急転しだし、作業場を建てることになってしまった。
しかも、予算がないのでセルフビルドである。
材木屋の作業場が小丸太をつかって洋式小屋組いわゆる木造トラスで組まれているので、それと同じ組み方をすれば技術的にもなんとかなるようで、材料的にも予算をおさえられるということで、その方法を採用する。
僕も高本君も家具やウッドデッキはつくっても、建物に関してはほとんど素人なので、あれこれ調べ、実物を見ながら見よう見まねで取りあえずトラスを再現してみる。
作業も突貫であまり凝ったこともできないので、加工はチェーンソーのみという無謀ともいわれかねない割り切った方法である。
なれない道具でなれない作業であるが、相手は少なからず勝手しったる木であることにはかわりないのが救いである。
なんとかひとスパンのトラスを組上げ、強度を確認すると満更でもないできに、なんとかなりそうな気がしてきた。
まだまだ問題は山積みであるが、なんとかするしかない。
ますます余裕がなくなる今日この頃、どうなることやら…。
やるっきゃない!!で今日はそんなとこ。


11/14
小屋組

昨日つくった試作兼現物を採寸し、それを元に残りの小屋を組む。
ひとつできればあとはまあそんなに難しいことはないのであるが、そもそもそれが立ち上がった時に本当に大丈夫なのかは、組み上がってみないとわからないというのも恐ろしいところではある。
とにかくあまり時間はかけられないので、一日で小屋組を終わらせてしまった。
まだまだ土台のことやら建て前のことやら、悩みだすとキリがないのであるが、悩んでいてもしかたがない。
とにかく突貫するのみである。
しかしホントに建つのだろうか?
今日はそんなとこ。


11/15


テーブルでいうところのいわゆる「幕板」にあたるという解釈でいいのだろうか?
今回、12m×6mという面積の小屋を建てるので、12mの梁が必要になる。
米松の丸太を挽けば話は早いのだが、コストダウンの為、90角で4mの角材を組み合わせて集成梁にする。
その材料が、あまりいい用途に使う材でないので、梱包を開くと表面にカビが生えてたりする中から、ましなものを選るというところから始めないといけなかったりする。
ほんとこれ使って梁つくって大丈夫なんか?って感じである。
(っていうか、お前らホントに小屋なんか建てられるのか?)
まあ、今日はそんなとこ。


11/16
オープンルーム

今日は、このところの精神的な落ち込みもあり、ただのオープンルームにさせていただいた。
朝から、一枚板のテーブルをお探しでTDBの会場にもお越しいただいたお客さまが、わざわざお勧めしていた板を見に東京からお越しくださった。
その板というのが、ここで仕事を始めたときに初めて買ったトチの板で、いままでずっと寝かせてきてそろそろいい頃合いという、少し想い出深い板である。
そんな板なので、テーブルに使うにはクセもなくいい板だったので、実際見てお気に入りいただくことができた。
長さ3800mmの使う部分が2000mm、木端裁ちしたとして1500mmぐらい残る。
中途半端な長さなのでちょっと迷ったが、残った板で来年小学校へ入学するチビの机の天板にすれば、想い出の板を記念の板を変えて残しておけるとふと思ってしまった。
1500だったら、しばらくは二人ならんで使えるし、なおさら丁度いい。
いや、名案!!(って、そんなテーブルいつつくる時間があるんだ!?)
来年、学習机どうしようかと思っていたんだ。
ほんと丁度いい。(だからいつつくれるんだって!?)
丁度いいところで、今日はそんなとこ。


11/17
合成梁と柱の皮剥き

二人とも別個に次の仕事が動きだすので、小屋づくりもそろそろ一時中断しなければいけないので、とっとと梁を組み立てる。
3mの角材をボンドとボルトで締めあわせてなんとかカタチだけは12mの合成梁になった。
リフトで持ち上げると若干撓むが、中に柱も入るのでなんとかなるかもしれない。
もうこうなりゃ建てること自体が実験である。
梁ができたと同時に、柱になる杉の小丸太がトラックにのってやってきた。
泣く子も黙る皮剥きである。
伐ったばかりなので、まだ皮が剥きやすい。
剥きやすいうちに剥かないと、後で後悔することになる。
それでも10っ本は辛い。
剥かないと柱は立たないし…。
とにかく次の仕事にかかるまでに、皮だけは剥いておこう。
どなたか一緒に小屋づくりしませんか?
っていうか、皮剥きしてくれませんか?(って、誰に声かけてるんだ!?)
いい経験になりますよ。
切実です、今日はそんなとこ。


11/18
赤ちゃん産まれそう

朝から高本君から連絡があり、奥さんが産気付いているというので、一日お休みすることになった。
久々に独りなのをいいことに、小屋づくりをサボって次の仕事の段取りを済ませてしまう。
「ダイニングセット」のテーブルを先に取り掛かれるように、図面を仕上げて木取り表をつくり、材料の手配をしてしまう。
夜は、木の暮らし研究会の月例ミーティングであったが、もう次の通信の編集の話になり、伴い来年の予定を立てるのであるが、今年のイベントと照らし合わせながら「そんなのこのあいだやったばかりやん!?」ということばかりで、一年があっという間に終わってしまったということを物語っている。
まだ11月の半ばなので、一年を振り返るにはちと気が早すぎる気もするが、こんな調子じゃ振り返る間もなく、残りの日々も通り過ぎていってしまいそうである。
このごろちょっと駆け足過ぎて、ちゃんとしてないと思うことが多いのだが、これが自分で走っているというより、なんかに乗せられて走っているような感覚なので、ブレーキをかけてもいいものかすら迷ってしまう。
というかそんなことを迷ってる間にもどんどん勝手に通過していってるのである。
とにかくハンドルだけは離さないようにしないといけなさそう。
インターチェンジは間違わないように。

で結局、今日は産まれなかったらしい。
これだけは待っているしかない。
今日はそんなとこ。


11/19
赤ちゃん誕生

朝から高本君から電話があり、待望の赤ちゃんが産まれたそうである。
新しい命と新米パパの誕生を祝したい。
今じゃ、もうチビ達がいるのが当たり前の毎日になってしまったが、考えてみると産まれる前と後じゃ、自分自身も含めいろんな意味でがらっと変わってる。
ということで、もう一日お休み。
明日から違う仕事にかからないといけないので、丸太の皮剥きをやってしまう。
伐ったばかりの木なので、まだ剥きやすいのが助かる。
途中で雨は降ってくるし、もう。
まあなんとかいるだけ剥けた。
久々で疲れた。
おめでたいところで、今日はそんなとこ。


11/20
下請け仕事

こっちの材料は明日入荷になるので、その間納期のない高本君の仕事を手伝う。
ゼネコン絡みの下請けは、間の業者が多くなるとやり取りだけでかなりの時間を割かれてしまい、こっちまでくるときには、もう時間ギリギリやっつけ仕事みたいなことばかりになってしまいそうである。
養っていく為にはそういう仕事も多少なりしなくてはいけないが、やっぱり将来的には自分達の仕事で賄えるように力をつけないといけない。
正直、やっていてもただ手を動かしてるだけでなにやってるのかわからんという、あの悲しい気持ちになってしまう。
ただ、この感覚も悲しいことに慣れてしまうようだ。
慣れてしまうと、戻れない。
「単なる下請けはしません。」これは心に誓ったことだ。
あらてめて思う。
今日はそんなとこ。


11/21
お薦めはメープル

もう一日高元君を手伝うのであるが、その前に20日〆の請求書の出力をしたり他の用事をしたりしてるとお昼前になってしまった。
作業的には作業で、取りあえず僕のノルマは終えた。
夕方、近所の材木屋さんから連絡があり、頼んでいた材が入ったので、夜、事務所に戻ってから引き取りに伺う。
その時ハードメープルの板をお値打ち価格で紹介してもらったが、確かにお値打ち価格なのだが、ひとバンドル=一立米弱もちょっと一種目だけで在庫できないし予算的にも買えないので、半分に割ってもらって分けてもらうことにする。
それでも市価の半額ぐらいである。
ただ材料代が半額になったからといって、完成品が半額にはならない。
僕らの仕事の半分以上は手間賃(経費含む)だから、材料代が半分でもせいぜい2割程安くなればいいところである。
しかもこれある時だけ。
これからしばらくは、お薦めの材といえばメープルと答えることになりそうである
なんともヤ○ザな商売である。
けっして質が悪い訳ではないのでご安心を。
メープルのダイニングテーブルはいかがですか?
ということで、今日はそんなとこ。


11/22
幼稚園まつり

風汰の幼稚園の秋の文化的イベントがあって、鼓笛の演奏をするというので、朝からそれを見に行く。
近くの体育館を借りて、絵画とかの展示もあり、年少さんのダンスやら出し物が少々あって、それはいいのだが、それが済んだらなんかもうゲームコーナとか夜店みたいなことになって、それをPTAの皆さん方が協力してとかならいいのだが、先生達がぜんぶ準備して、くだらんオモチャや駄菓子が当たったりとかになって、もう見てられない。
この幼稚園のこういうところも2年通わせてると、いまさらどうこういう気もなくなってくるが、どうしても受け入れられない。
ただチビ達も他の子供達と一緒に楽しんでいるので、無理矢理連れて帰るというのはちょっとどうかと思ったが、だからといって一緒に喜んで参加するのだけはどうしてもはばかったし、子供達にもこういうことはこのお父さんは好んでいないということをわかって欲しかったので、ママが選んで買った券の分だけ遊んで、僕はあえて外から見ているというスタンスにした。
実際、どういう対処のしかたをするのが正解かというのは、ほんとに難しい。
というより、子育てに正解を求めようとすることがすでに難しいのではないだろうか?
それでも、曖昧に妥協するのは避けたいと思う。
ともすれ迷える三十代である。
悩みは尽きないということで、今日はそんなとこ。


11/23
秋の庭園見学会

木の暮らし研究会の秋の行事「紅葉を見にいこうよう」で、大阪は四天王寺さんでこの8月から公開された「極楽浄土の庭」を見学にいく。
四天王寺さんといえば、大阪の仏壇といわれる程、大阪の人にとっては馴染みのあるお寺だそうで、そもそも聖徳太子が日本で最初に建立したお寺で日本八宗の発祥でもあるという歴史的にも由緒のあるお寺なのだそうだ。
今回、井本氏のお仕事でおつき合いのある石屋さんがこの庭の改修を手掛けたご縁もあり、直々にご案内していただけるということになり、この企画が実現した。
僕自身、特別信仰心が強い訳ではないので、大阪に住んではいるものの、なかなか横目で見ながらも立ち寄る機会もなかったので、今回初めての拝観とあいなった。
本堂は、空襲で焼けて戦後修復されたもので、コンクリート製になっているので、由緒があるとはいえ、もうひとつ風情がないのが残念であるが、都会の真ん中で法律的な規制もあるらしいのでそれはそれで仕方がないのであろう。
お庭のほうは、執事長さんのご意向を石屋さんが「和」の精神に根ざした設計、施工をされ、要所要所まつわるお話しを伺いながら拝見していると、普通なら何気なく見過ごしてしまうであろう石ひとつ取ってもいろいろ意味があることがわかり、庭にも見方というものがあるのだと改めて知ることができた。
外にでて、皆で少し遅いお昼ご飯をとる。
お天気はよかったが少し肌寒いお天気で、冷えた身体に温かい鍋焼うどんが染み渡った。
秋も終わりのいい一日ということで、今日はそんなとこ。


11/24
三連休

決算の資料をまとめないといけないので、朝から事務所でたまった伝票を整理する。
この連休もチビ達とゆっくりできなかったので、お昼は外食する約束(といってもマ○ドナ○ドなのはどうかと思うが…。)をしていたので、一旦、家へ戻る。
一旦とはいったものの、日頃ゆっくり遊んでいないことと、カミさんもお疲れ気味なようなので、チビ達の相手をすることに。
遊んでる間にうたた寝して結局晩飯を食べて、もう一寝入りして、戻ったのは早朝に近い夜中であった。(もう一寝入りはいらんやろ!?)
朝までにまとめないといけないのに…。
うー、今日はそんなとこ。


11/25
とにかく

決算の資料をまとめ、やっと落ち着いて仕事にかかれそうである。
とにかくその前に、片付けやらなんやらしなくては…。
とにかく、今日はそんなとこ。(って、それだけかよ!?っていうか、最近ちょっと出番が少ないような気がするのは気のせいか?忙しさにかまけて内容的にもちょっとおもろない気もするし…。とにかくただ毎日書いてりゃいいってもんじゃあるまいし、っていうかこの頃、毎日書いてなさそうだし。とにかく苦し紛れに行間埋めてリゃいいってもんじゃないんだから…しっかりしろよ!!今日はそんなとこで許しといてやら。)


11/26
まあ普通の一日

というか、「ダイニングセット」の制作に入るので、しばらくはまた落ち着かない日々がはじまる。
プレナーの刃もしばらく交換していないので切れなくなってるし、これの交換も鬱になる。
ナラをメインで使うので、刃が切れていないと話にならない。
思わぬところで時間を食ってしまう。(って、ずっと先送りしてきただけやろ!!)
ああ、今日はそんなとこ。


11/27
木取りとは。

木取りである。
今回の素材は、厚さ66mmのナラの柾目板である。
見る限り狂いも少なく欠点もほとんど見受けられなく性の良い、製材品としてはかなりな上物である。
極端な話、どこをどう取ってもなんら問題は無いほどのものであるが、そういうもの程、手をつけるには相当に覚悟がいる。
なんというのか、寸法通り切ってしまえばそれまでなのだが、そう簡単に手を出せないというか、己を試されているようなそんな感じなのである。(どんな感じなんだ?わかりにくいなー!?)
暫しナラの板とにらみ合う。
にらみ合ったところで、なにがわかるのかと言われればそれまでなのだが、煮詰まらない己の覚悟を決める瞬間を待っているというのでは、カッコのつけ過ぎか…。
とにかく良い素材は、余程下手に扱わなければそれなりになるものでもあるが、より良く見せられるかどうかは、扱うもの次第になる。
それだけの素材を扱うに見合っている僕なのであろうか?
まだまだ素材に助けられているのだろうか。
そのへんはもっと時間が必要だ。
精進、精進で今日はそんなとこ。


11/28
木は重いのだ。

ナラの板を木づくりする。
ただでさえ重いナラの板であるが、今回のものは厚み66mmもある。
普段甲板によく使う厚みは30mmぐらいだから単純に倍の重さである。

日頃の不摂生がたたり取り回すのにヒイヒイ言ってる始末。
これをこれから、ああしてこうして、想像するだけでも疲れてくる。
でもこれだけの厚みがあると、完成後のボリュームもかなりのものである。
その姿を思い浮かべるとワクワクする。
それで心は軽くなるが、木の重さはといえばいっこうに変わらない。(そりゃそうやろ!?)
しかし、たいがい重い。
ふー、今日はそんなとこ。


11/29
ブローカー

ちょっと午前中、おつき合いのある材木屋さんから紹介いただいたかたに、突板屋さんをご紹介いただいたのだが、その連れていってくれた方がブローカーみたいなかたで、何を勘違いしたのか、一山二山数十万なんて買い物を勧めるのだ。
確かに単価計算するとかなりお買得なのだが、未乾燥だし、そもそもそんなお金すぐに準備できないしで、ちょっとお断りしたのだが、確かに情報網を元にモノを右から左に流して手間賃を取ってというビジネスをしている人にしたら、ここで勝負を決めないと、情報を垂れ流したのと一緒になるので、気持ちはわからなくはないのだが、どうしてもこういう類いの方は好きになれないし、したがって買い物する気には到底ならない。
次に直接このお店に来ても、多分、上乗せ価格になることは想像に易いので、もう余程のことがない限りここに来ることはないと思う。
ビジネスということになれば、好き嫌いどうこうより相互利益優先なのかもしれないが、どうもそこまで割り切れないのが、やっぱり甘チャンなのか。
でもどうしても欲しいものそこにあれば、そんなことも考えずお金を払うのかもしれない。
木に関わる人は相変わらず山師的な人が多い。
なんせ切ってみないとわからないという非常に博打的な素材だから仕方がないといえば仕方がないのだろう。
良い悪いは別にして、なんかどうなんでしょうという感じだ。
うーむ、今日はそんなとこ。


11/30
月末

いやー11月も終わってしまう。
どうしたもんだか、更新もなんにもできてない。
一旦、ズレだすとなかなか軌道修正できない。
気持ちが弱いんだな。
来月こそは気持ちを入れ替えて…。(次の更新は来年やで!!)
ご容赦ください。
今月はそんなとこ。


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というか…、
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