[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2003/10

10/1
10月なのに…

もう…。
結局、未だに何もかも未完成なままである。
凹むのを通り越して、居直ってしまいたい気分である。
東京へ展示会場の下見に行きたいのだが、ぼやぼやしてると設営まで1週間切ってしまう。
もう、首が固まってしまって微動だにしない。
今日はそんなとこって場合か!?


10/2
10月2日なのに…

いまだに更新できていない。
ただ、ペンスタンドのほうは夜なべをともなったが完成した。
前のままの仕様でつくればもう少し早かったかもしれないが、だんだん欲がでてしまい、前よりも今風につくってしまって余計なところに手間をかける。
単価は上がってないのに…。
これは、プロとしてはどうなのだろうか?
決まった単価の中で、決まったことをする。
仕事なので当たり前といえば当たり前だが、前の仕様は、今の僕の仕様ではないからそのままつくることは、ちょっと気持ちが悪くて許せないのだ。(それはまあ、自己満足みたいなもんなんだな!!)
どうしたもんだか。
きょうはそんなとこ。


10/3
10月3日なのに…

いまだに更新できていない。
朝方にペンスタンドを塗装し終えて、養生。
やっとホームページの更新にかかろうとか思うが、ちょっと気力が抜けてしまって、充電時間が必要。
塗装が適当に乾いてきたら、梱包して発送する。
なんとか更新したいが、明日は朝一の飛行機で東京へ下見にいくので徹夜するにもそう時間もない、そもそもネタもない。
(この調子じゃ、10月終わっちゃうんじゃないの?)
かもしれない…。
きょうは…あーあ。


10/4
日帰り東京

東京デザイナーズウィークでの展示会場となる「東京サロン」を下見させていただく為、朝一から飛行機に乗って東京へ。
朝一の飛行機はなんとか割引で運賃がかなり安くなり、帰りも最終にするとまたなんとか割引が適用され、往復2万円ちょっとになる。
まったくの余談であるが、関空行きのほうが同じ時間帯でも割引率が低いのはなんでだろ〜?
さておき、2万円ちょっとでも、僕にとってはかなりいたいのだが、さすがに会場を下見せず当日にのぞむのはあまりにも、無謀で、不安要素も多すぎ、日帰りできることを考えると他の手段と比較しても一番妥当な選択になる。
とはいえ、約束は午後4時で、朝一の飛行機の羽田到着が朝8時というのはあまりに時間が空き過ぎるので、得意の別の用事をこじつける。
今、国立近代美術館工芸館で「現代の木工家具」という僕達の先達にあたる、現在のブームにも近い状態からは考えられない時代からこの仕事を始め、今に至る基礎をつくり上げた方々の作品が一同に見ることができるという企画展をやっていて、見に行く機会を伺っていたのだが、丁度いいタイミングだったので、開館時間を調べると移動時間を含めてこれまた丁度いいタイミングだったので、早速近代美術館工芸館へ進路を向ける。
会場の内容は、会期中なことと、書き出すとキリがなくなるのでちょっと具体的にはお話できないが、なんせ感動もんであった。
のと、大変烏滸がましいのであるが、ちょっと冷静な視線で自分のスタンスを測らせていただいた。
ひと回りふた回りみ回りぐらいして、そろそろお昼前だし…、というころ、ふと掲示板に目をやると、ちょっと気になる掲示があった。
ギャラリートークといって作者の方が作品をトークするという企画の案内だったのであるが、その中で今日の担当が「早川謙之輔さん」であった。
早川謙之輔さんといえば、技術校に通っているころから何冊か著書を読ませていただき、文字でしかはかりしれないが、その姿勢に少なからず影響を受けていて、会いたいけれど会ったことがなくて本当に会ってみたい方の上位に位置する大いなる先達である。
おおっこんな機会は偶然とは思えないと、もう少し詳しく内容を見ると、午後2時からとあった。
昼飯でも食ってどっかで時間潰せばいいやと思ったのだが、ふと嫌な予感がしてチケットを見ると、「再入場できません」とあった。
ふと貧乏そろばんを弾いてしまった。
ここから出るともう一回入場料を払わないといけない、だが時間は2時間以上ある…。
迷うことはない、なんとかここで時間を凌ごう。
待つこと2時間、途中ご本人の姿を何度かお見かけするが、小心者なのでお声をかけるきっかけが掴めない。
これが技術校に通ってる頃なら「今、勉強中なんです!!本を読ませていただきました。」とかなんとか言えるのだが、幕下(序の口ぐらいちゃうん!?)
と横綱ぐらいの差はあれど土俵に上がってしまったかぎり、そういうミーハーな声の掛けかたもなんだし、似たような若者にはすでに声を掛けられていたしで、なんせ恐れ多すぎてそういう感じではなかったのである。
実際にトークでのお話しを聞いても、やっぱり素晴らしい方で。ここまで至ってしかりだし、至ったからあの雰囲気があるのかもしれないが、なんせ待ってよかった。

これだけでも今回懐のいたい思いをした甲斐があった。
どっちがついでかわからないが、そんなことはもうどうでもいい。
とにかく今日はそんなとこ。(って、下見はどうした?)


10/5
あれまあ!?な一日

東京から帰り、事務所に戻るがクルマを止めたと同時に寝てしまい、気付いた時には朝方であった。
早くホームページの更新もしなきゃと思いきや、別のページに手をつけてしまいあっという間にお昼。
お昼過ぎ、お客さまのお宅へ打ち合わせにお伺いして、あれこれ話しているうちに夕方。
しばらくまともにうちに帰っていなかったので、食料の買い出しに連れていけということで、一旦うちに帰る。
晩飯食べて、チビの横で一緒にあろうことかごろごろ。
気付くと朝方。
嗚呼、更新は何処…
(どんな一日やねん!?)
今日はそんなとこ。


10/6
こりゃまあ!?な一日

なんとかやっとホームページも更新できて。(やっつけやけどな!!)
ホッとするのも束の間。
TDBの搬入まで2日もない。
なにをやっていいのかもうわけわからん。
しばらく留守にするしで、もう。
どうしたこうした。(だいじょうぶかそんなんで!?)
どもならんでこりゃ。
今日はそんなとこちゃうって!!


10/7
ほんじゃまあ!?な一日

明日は搬入の為、早朝からクルマを走らせないといけないので、今日中にすべての準備を済ませないといけない。
じぶんちショールームで展示している(使っている)モノをそのまま持っていくだけという安易きわまりない手段を取ろうとしているのだから、そもそも準備もなにもなさそうなもんであるが、そう簡単にもいかない。
こんなドタバタした状況に別件でちょっとごたごたしてしまうし、あれこれやっているともう出発時間まで数時間、寝る間もなくなってしまう。
準備はこれで万全なのだろうか?
若干不安である。(若干で済むのか?)
今日はそんなとこ。


10/8
東名高速全面工事中

寝たのか、寝なかったのかわからんぐらい、クルマのシートで寝て、出発準備をする。
家中から引っ掻き集めたモノをクルマに詰め込むのだが、欲出していっぱい積もうとするから、なかなか要領良く詰めず出発予定をかなりオーバーしてしまう。
搬入の約束時間までかなり余裕を持ってでてはいるのだが、少し焦る。
それでもまだ朝早かったので、大阪をでて関西圏をでるまではかなり順調に時間を稼ぐことができた。
…が、まさか!?な出来事が起る。
名古屋に入ってから、所要時間の電光掲示板を見てびっくり、尋常でないのだ。
名古屋に入って名古屋を出るまで120分。
そ、そんなバカな!?
見ると工事渋滞なんだそうだ。
工事渋滞なら、ここを抜ければなんとかなると思ったのが大甘だった。
東名高速全面工事なんだそうだ。
まさかそんなことになっていると気付いたのは、中央道へ抜けるタイミングを逃してから。
そこから先は、もう…。
ほとんどの区間一車線、速度規制である。
搬入の時間もあるし、平塚でご一緒した青木さんに現地で助っ人を頼んでいるしで、道中冷や冷やもんで、一刻でも早く近づきたいと、ほとんど休憩らしい休憩も取らずクルマを走らせた

神奈川県に入って、東京までの時間の掲示を見て、なんとか少しでも早めに着くとわかった時には少しホッとしたが、都内の道路状況もあるので、まだまだどうなるかわからない。
なんとかまあまあ、時間に間に合ったが、結局10時間ぐらいクルマに乗りっぱなしで、走りっぱなしであった。
搬入は呆気無いぐらい無事に済んだが、かなり疲れた。
僕の展示させていただくカフェの向いがスプートニクパッドといって、かなりメジャーなお店で海外のクリエイターの作品の展示等もあって、準備にもすごく活気があり、僕とここれでいいのかと少々不安にもなるが、僕のスタイルはこんなんなので、無理に背伸びもできないし、カミさんにもこれ以上やりようがないでしょとありがたい言葉もいただいた。
まあ、5日間はりきってまいりましよー!!
ってことで、今日はそんなとこ


10/9
TDB(TDLじゃないよ)初日なのに…

初日、カミさんとチビ達も一緒に出かける。
カミさんのお姉さんと青山子供の城で待ち合わせ。
隣の国連ビルの広場がTDBのインフォメーションセンターになっていて、いよいよイベントが始まるという空気が流れていた。
そこから、会場の東京サロンは歩いてすぐ。
いろんな意味もあり初日ということで気合いを入れてお店に入ると、なんだか大変なことになっていた。
昼間ミュージシャンの雑誌撮影が入っているが、展示は大丈夫だと聞いてはいたが、なんか機材やらなんやらでそれどころではなさそう。
おまけに貸し切りで撮影ということで、部外者一切シャットアウトということらしい。
まあ、こちらはお店の好意で使わせていただいていて、撮影のほうは使用料を払っているので、ごねたところで部が悪いし、平日のこの時間は多分人もこないだろうし、残りの日の
関係を考えると、まあ笑顔でこんなこともあるわと受け入れるのが無難なことは明白である。
かくして、撮影が終わるまで、スタッフの控え室で仕事をすることにする。
こんなこともあろうかと、ケータイでモバイルコードを導入しておいたが、早速役にたった。
結局、撮影が終わったのが夕方で、それから体裁を整えてお客さまを待つが、向いのスプートニクは人の流れが切れないが、こっちはさっぱりである。
まあ、そう簡単にはいかんわな。
夜、童具館で一緒に仕事をした仲間が顔を出してくれたのが、お店もオープンしているので、展示しているテーブルでビールを飲んで、気を使わず長居できるようにちょっとお金を置いておく。
その後9時から、TDBのオフィシャルオープニングパーティがあったので、出展者招待状があったので、のこのことひとりで顔を出したのが、大きな間違いであった。
細かいことはいわないが、一言でいえば、場違いであった。
こういう派手なことは、似合わなくなってるし、人見知りの激しい人間の行くところではそもそもない。
おつまみも食事もないところ、タダ酒が飲めるのをいいことに、すきっ腹にシャンパンとなんかわからんカクテルみたいなのを飲んで、帰り道ふらふらであった。
初日そうそうなにをやってるのか、まったく。
そんな今日はそんなとこ。


10/10
男の出合い

TDB2日目。
ちょっと早めに着いたので、同年代リンクに掲載させていただいている「snow on the beach」の柴田さんも今回出展されていて、昨日ちょっとすれ違いになったので、訪ねてみることにする。
オープンテラスのようなところに、展示されている作品を見ていると、作者さんらしい人に声をかけられたので、この人はもしやと思い、「柴田さんですか?」と確認すると、どうやらご本人決定。で、こちらも「賀來です。」と名乗り、おーはじめましてとなる。
ちょこっと話して、のち程ゆっくりととの約束をし、会場へ向う。
日中、人手はさっぱり。(大丈夫かよ!?)
夜は6時からこの会場で貸しきりパーティがあるというので、撤収しなければならず、昨日に続いてどうしたもんだか。
まあ、そういうことだから嘆いていても仕方がない。
そうこうしてるうちに柴田さんが見えたのだが、会場はパーティーモードなので、場所を柴田さんの展示している会場に移動する。
移動しながらいろいろ話し、座って話し、ラーメン屋さんで食事をしながら話し、お互いの活動をネットだけではあるが知っているので、まったく始めてなのだが不思議とこう掴みどころがある。
なかなか展示に対し直接的なフィードバックはないが、こうした新しい出合いができるのも、こういう機会ならではだと思う。
起ることすべてを前向きに受け止めていくしかない。
今日はそんなとこ。


10/11
またパーティー

TDB三日目、土曜日。
さすがに土曜日なので、街に人手はでているが、どうもこのお店は入りにくい雰囲気を醸し出しているうえに、入り口がわかりにくいので、なかなか我々(若者のユニットも隣に展示している。)のところまで辿り着いてくれない。
しかも今日もまたパーティーがあり、それが午後4時から始まるので、実質展示時間は恐ろしく短いので、余計に焦ってしまう。
手を拱いていてもしかたがないので、椅子を一脚入り口に置いて、興味を持っていただいたお客さまを誘導するという、街でよくある版画の販売みたいなことを始めてみた。
もともと人通りはいいところなので、たとえ椅子一脚でもいいも悪いもダイレクトに反応が返ってくる。
無視する人はまったく無視だし、眺める人はジッと眺めてくれる。
いずれにせよ、もう少し会場への案内をつくらないといけない。
早く撤収しなければならないので、どうせならその時間につくろうと、かなり悩んだが小型のプリンターを衝動買いしてしまった。
会場案内と、屋外展示でもう少しなんとかならないか?
会期も残りわずか、とにかく思いつくことを試してみるしかない。
せっかくなのだから…。
今日はそんなとこ。


10/12〜14
ど〜した毎日更新は!?

<前置き>
それは13日の朝のこと。
12日の日記をUPしようとこっちに持ってきていた愛用の旧型iBookを開いてキーボードに向っていたときのことであった。
横でチビ達がテレビを見ていて、その中の一名がちょっと背の高い椅子にフラッシュダンス座りをしていた。(なんだフラッシュダンス座りって!?)
そこまでは別に他愛のない日常の朝の風景であったが、次の瞬間、ちょっとしたふいにバランスを崩し大きな音とともにフラッシュダンスが後ろに崩れ落ちた!!
後ろにダイニングテーブルがあり嫌な角度でぶつかったように見えた瞬間、テーブルの上の飲み残しの牛乳が宙を舞った。
一瞬の出来事であったが、牛乳がiBookに舞い降りる瞬間までスローモーションのように見えたのだけははっきりと覚えている。
チビか、愛用のiBookか、一瞬迷ったが、こうなってしまったらダメなもんはダメだし、人としてやっぱりチビのほう気遣うべきだろうし、迷った挙げ句立ち尽くすしかない程、唐突な出来事であった。
立ち尽くす僕、周りの大人達は慌てだす。
チビのほうは、見た目の派手さの割にあっけらかんとして大丈夫なようなので、iBookのほうの心配をする。
メインの回路はショートしていない様で、画面は起動したまんまであったが、キーボードもトラックパッドも動かない。
内部に流れ込む前に、通電を止めてしまわないと最悪全損してしまうので、慌ててバッテリーを抜いて強制的にシャットアウトする。
とりあえず外せるとこだけはずして牛乳を拭き取り、気にはなるがやはりTDBの会場に出かけない訳にはいかないので、後ろ髪を挽かれながらも一旦でかける。
翌14日の朝、一日置いて内部も乾燥してるだろうと、一度試しに電源を入れてみるが起動しない、何度か試してみるがまったくダメ。
これはまいったと落ち込みかけるが、ハードディスクは稼動しているようであるのでちょっと安心。
データさえあればなんとかなる。
この中でお客さまとのやり取りをすべてしているので、すべてのデータがここにある。
逆にいえば、ここのデータがないと仕事がまったくできなくなるということである。
ITの弱点をここに実体験をえて垣間見た。(そんな他人事のように…。)
修理に出してしまうと預けてしまう間、まったく仕事が滞ってしまうので、最悪、中古ででも動く機械を入手して、ハードディスクを乗せ変えるか、なんとかデータだけでも取りだせないかと、秋葉原を訪ね歩き、クイックガレージというPCの対面修理をしてくれるところを紹介してもらい、そこへ駆け込んだ。
担当の方に状況を説明すると、早速電源を入れる。
な、なんと普通に起動した。
なんか一瞬力が抜けたが、まだ油断はできない。
立ち上がってから、チェックしていくとトラックパッドも問題なく動いている。
たださすがにキーボードだけは、一部押されっぱなしになってしまいアウトであった。
念のために分解して細部まで診断すると5000円かかると言われたが、ここまで来たらしのごの言ってられないので、診てもらうことにする。
手慣れた手つきで、本体を分解されていく愛用のiBook、まるで
外科手術を受けているよう。
隅々までチェックしてもらった結果、
派手にぶちまけられた割に内部に侵入されていなかったようである。
もしかしたら後から症状が出るかもしれないが、診たところキーボードの交換だけで大丈夫だろうとのこと。
大袈裟な話であるが、ホントに救われた気分である。
キーボード交換だけでも結構な出費であったが、そっちはそっちにお願いすることができそうで、思っているよりお金もかかっていないので、まあ総じて不幸中の幸いであった。
しいていえば、今こうやってキーボードを叩いている瞬間も、子供の頃給食の牛乳をこぼした後のあの匂いがほのかに香ってくるのがちょっと…ということぐらいか。
とまあ、長々とした前置きでなにが言いたいのかと言えば、愛用のiBookがないのでこの間の日記が更新できなかったということ。
もともとキーボードを叩きながらはじめた徒然なる日記で、紙上に記述するタイプの人間ではないので、その間の日記は永久欠番ということ。
要するに、毎日更新のはずの日記を何日も更新していない言い訳をしているだけのことである。(こんなとこまで読んで損した!!)

それでは、本題。
TDBのほうは、無事に終了したのであるが…。
言葉は悪いが、マスターべション的イベントにこれまたマスターベーション的に参加した結果がこれという事実だけが残った。
なんだかんだ言ってビジネスをやってる訳だから、出した分以上を回収してナンボという費用対効果の原則を無視して活動することは死活問題につながる。
今回それをあえて見ないフリをして自己満足の為、ちょっとの打算で押し切った。
だから結果どうであれ僕的には満足な訳であるが、自分の満足の為だけに仕事をしている訳ではないという、いつも自分の仕事について口にしていることとのギャップをどうするのかと問われれば、なんとも返しようがないのも事実である。
少し焦って急ぎ過ぎた。そんなところもあるかもしれない。
でも、僕の中ではひとつ吹っ切れたところもある。
この授業料が高いか安いか、僕次第である。
例えば、東京やニューヨークにモノを並べに行くのが僕の仕事の目的でもなければ、そこで物売りすることが目的でもない。(売れるに越したことはないけどね!)
そこだけは浮き足立って見失ってはいけない。(なんや、また負け惜しみか!?)
とりあえず無事終了、
怒濤の1週間ではあった。
今日はそんなとこ。


10/15
ど〜なるこれから

朝早く、家に到着。
あまりに眠く、少しまだ時間があるので、そのままクルマの中で寝る。
目覚めてから、荷物を降ろし家の中に運び込む。
さすがにテーブルだけは、ひとりで運び込めないので、訳あって現在フリーの株)木匠の元職人の高元君に電話をして来てもらう。
彼を呼んだのは、彼と僕の今後の動向で東京へ行く前に少し話していたので、その続きもしたかったこともある。
テーブルは心なしか行く前より重くなっているように感じたが、とりあえず一通り荷物を運び終える。
そして彼を呼んだ本題にはいる。
彼が今なぜフリーなのかは、一企業の内部事情に関わることなので一応の公共であるここで詳しく触れるのは避ける。
僕はと言えば、最近ひとりでできる限界を常に感じている。
かといって、今の段階で新しい人材を育成する余裕もなければ、ベテランの職人さんを雇い入れる程の仕事量も確保していない。
でも、彼ならジャンルはウッドデッキ等の外構関係ではあるが、作業場さえなんとかしてあげれば、自分の仕事をこなすことができるし、まだ若いので人件費もベテラン職人に比べれば負担は少ない。
もともと器用なタイプなので仕事のシェアリングもできるようになれば、今後もう少し提案形の商品開発もできるかもしれない。
ただその代償として、僕は少なからず管理職という立場にもなり、ひとりでぼつぼつという今のペースでやってはそうそういけなくなる。
それでもまあ、もともと遊びでやってる訳ではないし、ひとりより二人というし、そもそも自分に甘い性格なので、誰かに見られているというプレッシャーは今後の成長に必要なのかもしれない。
彼がフリーになった問いう話を聞いたとき、いろいろ考えこれも必然いい機会だと、覚悟を決めてみた。
そういうを踏まえ、もし本人がよければどうよ!?という話をした。
こちらも今までの仕事より高いレベルのことを彼に要求することになるので、彼自身も覚悟が必要になり、悩んでいた。
僕は、昼過ぎからお客さまのお宅へ打ち合わせに伺う予定になっていたので、取りあえず考えて返事してと、時間が経てば僕の覚悟も薄まると釘を刺して、一旦分かれた。
夕方、覚悟を決めたと電話があった。
これで僕も本当に腹を括らないといけなくなってしまった。
ど〜なるこれから!?
考えていたってなるようにしかならない。
まだ、現実社会に戻り切れていないというのに…。
今日はそんなとこ。


10/16
なかなか戻れない

中途半端に若いと、自分の体力を過剰評価して無理をし過ぎるきらいがある。
まさにそんな感じ。
疲れが取れない。
そもそもいけないのは、クロージングパーティーの時、ガキどもに混じって酔って踊り狂ったことだろう。(ガキどもっていうのはどうかな!?)
いまだにその時にぶつけたとこやらが痛い。
首もちゃんと回らない。(なにやってんだか!?)
分別はきちんともたないと後できちんとしっぺ返しを食うことになっているものだ。
そんなことより早く気持ち切り替えて仕事を始めんといかんで、ほんと。
今日はそんなとこ。


10/17
うーやっほーい!!

って、なんてことはない。
景気付けに
書き出しをちょっと明るくしてみた。
こっちの景気はさして変わらないが、急に仕事をひとつ回されてきたので、急遽高本君の受け入れ体勢を整えないといけなくなった。
道具も場所もろくすっぽないが、なにより仕事がないと始まらない。
その仕事が回ってきたのだから、環境は仕事をしながら整えていくしけばいい。
つべこべ悩んでいても仕方がない。
やるときゃ、やるっきゃないのだ。
がんばりましょー!!
ってことで、景気もついたし、今日はそんなとこ。


10/18
ごほっ、ごほっ…

いやー、こっち戻ってから肩凝りがひどいなと思ってたら、どうやら風邪ひいてるようです。(ようですって、他人事みたいに。)
ここ数年ひいたことないほどちょっとしんどいです。
今日は、風汰の幼稚園の運動会があって、朝から見に行ってきました。
まあ、毎年おんなじようなことをしているので、あんまり興味はないのですが…、なんてクールに気取ってみても、会場に入って我が子が走るという段になると親バカちゃんりんがムクムクと覚醒するもので、なんとか雄姿をデジカメで撮ろうと人込みを押し退けシャッターチャンスを待ってたのですが、デジカメが悪いのか、自分が悪いのか、写ったのは走った後の子供達を誘導している園児のお母さん。
画像だけ見ると、まさにそのお母さんを狙って撮ったように見えてしまうようなナイスアングルだったので、我ながら意味もなく気まずい気持ちになってしまい、誰にも知られないように秘密裏に消去した僕は小心者。
動きの激しい競技の撮影は諦め、最後の組み体操にかけることにした。
幼稚園の組み体操とはいえ、そこそこできる範囲で本格的な組み体操になっている。
うちのチビは背の高いほうなので、ピラミッドやら、ヤグラの時は土台側に回るのであるが、上に数人の子供達がのったときも首を一生懸命持ち上げて踏ん張っているのを目の当たりにすると、「普段頼りなく思えるうちの子が、あんなに頑張って…」感が込み上げて目頭が熱くなるのを感じるのは、風邪のせいだろうか?(それは関係ないやろ。)
そんな我が子の姿を納めんと体裁気にせず必死で写真を撮る僕は、きっと僕がいつも思っているあーあな親達と寸で違わないのだろう。
親なんてみんなこんなもんか。
納得。
今日はそんなとこ。


10/19
もひとつ調子が悪げ

久々にちょっと寝坊する。
昼から、木の暮らし研究会の木工教室に出かける。
規格材の範囲であれば、基本的には自由なプランでオッケーという木工教室。
初日はプランニングから制作図を描いてもらい、木取りと材積表にして材料費の計算まで。
当日事務局で出席できるのが僕と飴村代表だけだったので、でない訳にもいかないので、風邪クスリとがんばるドリンクでドーピングする。
如何せん、素人さんのプランニングなので、基本的には構造までは考えられてないので、どうやってつくるかをアドバイスしてあげないといけないので、あまり支離滅裂な発言もする訳にいかないので、この体調ではちょっと辛かった。
むりむり過ごしていたら、うちから電話で買い物に連れていけと。
もう、どうせいちゅーねん。
結局、帰って買い物にも連れていきましたよ。
ろくろく寝て過ごしもせんのに調子は戻りつつあるのは、寝込むことすら許されないっていうことか?
タフな身体に産んでくれてありがとう。
今日はそんなとこ。


10/20
仕事がうまく運ぶようにするのも仕事

ヒト1人仕事してもらうにもいろいろ大変。
なれない場所で訳もわからないうちは勝手にやってという訳にはもちろんいかないし、ただでさえ限られた環境の中、段取りよく、効率良く仕事が運べるように基本的にはお任せをしながらも時に適度に手をだし口をだし、というまさに管理職というに相応しい役割をこなさなければならない。
自分の懐から人に賃金を支払って仕事をしてもらう。
よくよく考えれば、賃金を料金や代金と置き換えれば、日常的に起っている事柄なのであるが、やっぱり相手の生活というレベルまで責任を負わなければならない雇用という立場になると、微妙どころじゃなくかなり違ってくる。
こればっかりははじめての経験なので、これからいろいろ身を持って知らなければいけないことも出てくるだろう。
慣れるまでは、自分の仕事もすこしペースが落ちるかもしれない。
まあ、ランニングでのスタートなので、ある程度仕方がないし、スピードがのれば今以上の仕事ができそうな気がする。
そう思えば、そんな時期も必要。
それよりこの仕事ちゃんと人工でるんか?
そんなことにも今までよりシビアにならないといけない。(って、今までエエ加減過ぎたんやろ!?)
そんなこと…あるかも。
今日はそんなとこ。


10/21
雨の中、なんとなく普通の一日。

早いもんで、気付けば20日過ぎてるし…。
朝から雨降り、高本君は屋外で作業してるので、雨をしのげるようにブルーシートと足場丸太で急造の大型テントをつくる。
朝からずぶ濡れ。
風邪の治りかけなので、こじらさないように着替えて厚着する。
材木屋の〆の請求も出力しないといけないので、伝票まとめて入力。
そんなこんなでお昼も過ぎ、ようやく自分の仕事にかかる。
お待たせしている「スピーカースタンド」の制作。
ブラックチェリーの板を木取りして、木づくりしてホゾの加工をする。
やる時は集中して一気にやる。
で、いつもより少し早く帰る。
カミさんにアイスクリームをお土産に買って。
まさに今日はそんなとこ。


10/22
そして今日もなんとなく普通の一日。

高本君の仕事はもともと納期的に厳しかったので、助っ人を頼んでおいたのだが、今日と明日の2日間都合があったので助っ人が合流してくださる。
その方は、僕よりひと回り世代の上の方なのだが、将来自分で家を建てたいと大工の棟梁の運営する私塾に通われ技術を覚えたところ、会社の都合で失業させられてしまい、現在失業者兼大工さんの手伝い等をされているかた。
奥様が木の暮らし研究会の会員さんで、その関係で失業以前の数年前から顔見知りであったが、失業されてから何度がお仕事を手伝っていただいたこともあり、今回も急なことでちょっと手が足りないので、鼻ッから当てにしていた。
読んでのとおり根っからの職人さんでないが、その分を知恵と工夫と勇気で補おうという気概は、僕らと通ずるところがある。
将来的に、どうされるのかはご本人の問題であるが、フリーでお仕事を続けられるのなら結構当てにさせていただきたいと思う人である。
お互いさま。
人って、一人ですべてできる訳じゃない。
あらためて思う。
今日はそんなとこ。


10/23
きょうもそこはかとなく普通の一日。

納期を圧縮する為、僕も高本君の担当の
仕事を手伝う。
なんか風が強く、気温も低めなので外での作業は気持ち辛い。
作業は丸太の欠き取りで丸ノコを荒く入れたところをノミとカンナでがんがん取っていくというどちらかというと大工仕事のような感じ。
数が結構あるので、体力勝負になってくる。
今日一日、三人でかかってあらかた目処がたった。
日が暮れ出すと一気に寒くなってきたので、キリがいいので少しだけ早めにしまう。
秋らしいというより、少し寒くなってた。
なんだかんだで10月も後半。(今月まともに仕事してないやん!?)
今日はそんなとこ。(しかとかよ?)


10/24
ちょっとダメな一日

あれ!?あれれ…。
なにしてたっけ一日!?
なーんかバタバタしてる間に終わってしまった。
なんか段取りワルーなままで一日過ごしてしまった。
いかんこれじゃ。
今日はそんなとこ。(って、それだけか?)


10/25
もう一週間か!?

風汰の運動会から、もう一週経つのか…。
あれこれ忙しい一週間で「スピーカースタンド」も中途になっていたが、やっと腰をすえられた。
設置面とスピーカーとの点接点を確保するために底と上の木口面を丸く削る作業。
昇降盤での荒取りから、小ガンナで荒削りする。
あいかわらず手間のかかる作業。
あれこれ途中で合いの手がはいり、夜はカミさんが育児サークルのお母さん方と懇親会に出かけるというので、子守りの為、早く帰らなくてはならず、結局荒削りまで。
なんかもうあっという間に一週間過ぎてしまった。(いつものことやろ!?)
そういやいつの間にか風邪は治っているのだが…。(それだけ時が流れてるってことよ。)
今日はそんなとこ。


10/26
なかなかのステップアップ

朝から、木の暮らし研究会の木工教室。
ステップアップ木工教室2回目ということで、皆さん前回デザインしたものをつくっていきます。
参加者各人に事務局の担当がそれぞれ指導というかお手伝いにつける構成になったので、結構、密度の濃いものが完成した。
加工の難易度もあり、どこまで本人がつくったのかわからないようなところも一部(かなりかな?)あるが、制作のプロセスや手間を間近で見て体験してもらえるということでも、案外意味があるんじゃないかと思ったりもするので、まあそれはそれか。
たった一日の中でできることなので、こちらもかなり駆け足なところもあるが、完成したモノを見てお喜びいただけたようなので、それもまたそれ。
こっちもかなり集中したので、仕事なみに疲れた。
相変わらず地道な活動であるが、ちょっとは進化もしている筈。
じっくり行きましょう。
それはそれ、今日はそんなとこ。


10/27
なかなか仕事も進まない。

目覚めるとニンニクの匂いの充満したクルマの中であった。
決算の資料を出力するというので、溜まっていた伝票を夜中に入力しようと思い、出かけもののそのままクルマで寝てしまった。
昨日の木工教室が終わって、みんなでラーメンを食べにいったのだが、僕はトッピングに揚げニンニク、おまけにこってり味を食べたもんだから体中の穴という穴からニンニクの香りを発散させていたのだ。
夜が明ける前にひと仕事終え、次に、
ぼけっとしてる間にカウンタープレゼントの当選番号が過ぎ去ってしまっていたので、ついでにホームページも少しだけ更新する。
あとは坊主頭の続き。
荒く削っているのを、仕上げていく。
これもなかなか終わらん。
なんかかんかとやっているようでも仕事は片付かない。
なんでだろう!?
段取りの問題か?
これだけはあいかわらず。
こまったもんで、今日はそんなとこ。


10/28
こりゃもう仕事もなにも…。

お見積もり依頼のメールに返事を書く為に、いろいろ調べたりしてたらもうお昼。
昼から決算の資料を出したり何たらしてるともういい時間になってるし。
高本君の
仕事の追加分の段取りと工程を立ててもう夕方。
なんかそれだけで一日終わってお腹いっぱい。
今しばらくこんな調子なんだな。
また今日はそんなとこ。


10/29
今日は…

朝から、造園屋の井本氏の現場へ。
材木屋からご購入いただいた枕木を届けるついでに、ちょっと作業も手伝って欲しいということで、こちらもたんびたんび納品に付合っていただいている恩もあるので、ちょっと手伝いに行く。
枕木を敷設する作業なのだが、枕木って結構重く確かに一人で作業するのはちょっと辛いもんがある。
7月の京都以来、久しぶりの土いじり体験。
枕木を平面的に並べてデッキ状に使い、延長上の木口が外塀から張り出したように見えるという面白い見せ方になる。
彼がぼそっと、「岬公園のライオンのコーナーを見て思いついてん。」
なるほど、そういえば動物園ぽいかもしれない…。と思った。
僕もそうだが、いつもいろんなことを考えてると、どこでどういうヒントを見つけるかわからない。
思わぬものと思わぬものが引っ付いてということは多々ある。
世の中にもそうやって考えられたものはごまんとあるだろう。
案外無関係に存在するあらゆるものは、ひとつ媒介があれば関係性を持つことができる。
なんとなし無関心、無関係であることが当たり前っぽくなっているご時世。
もう少し単純に利害を抜きにいろんなことに関わりあってみるのもいいんじゃないだろうか?(仕事ほっぽりだしてるやつのいうことか?仕事ほっとく理由にはならんぞ!!)
…そんなとこ。


10/30
今日は奈良へ

昨日、株)木匠の社長が来た時に、木造トラスの合掌さんに材料納品にいくからついてこないかと高本君を誘ってたので、僕も便乗して一緒にいくことになった。(またそんな急に。)
朝からクルマを走らせ、奈良県内にある工場へ。
名阪国道を天理を過ぎた針インターを下りて15分ぐらいのところである。
建物は少し年期が入っているようだが、元鉄工関係の工場かと思われ、天井も高く結構いい広さの作業場である。
工場での加工は奥様が担当されていて、ついこの間ご出産を済ませたばかりで、赤ちゃんを傍らに寝かせて作業にかかられているという逞しさ。
お母さんが働かないといけない状況下では、下手に誰かに預けてというより、常に傍らにというのは、なんとなく昔ながらである意味赤ちゃんにとってもいい環境な気もする。
昔、僕の親父と飴村社長が株)木匠を立ち上げた頃に、とある棟梁といっしょに手掛けていたトラス工法の部材や、新しく開発中のトラスを見せていただいたりした。
一緒にいった高本君と大工さんもかなり興味深かったようで、部材の仕口と治具を見ながら加工方法をいろいろ考察していた。
木の構造にもいろいろあって、直接的に仕事に取り入れられなくても、実際に見ることで情報として貯えておけば、またなにか新しいつながりを見つけることができるかもしれない。
それはそれで必要なことである。(それでも月末のさなかになにをやってるんだ!?)
今日はそんなとこ。


10/31
こりゃ、更新も無理だな。

それは普通の月末であった。
「ちいさな木の工房だより」更新の為の編集をしなければならないところであるが、すっかり頭の中から抜け落ちていて、ネタがまったく思いつかない。
その上、急遽荷物の引き取りに大阪までトラックを走らせなければならなくなり午後いっぱいつぶれてしまう。
夜は、D-netというデザイナーの交流会が南堀江であるので、それに参加する予定にしていたが、その前に急遽お通夜に行かなければならなくなり、着替えたりなんたりで出かけにばたばたしてしまう。
おまけに月末なので職人さんに給料をお支払いしなくてはならないので、その準備もある。
なにがスゴイって、人様にお給金を支払うなんて生まれてはじめての経験である。
それで交流会から戻ってからなんて思っていると甘い甘い、アルコールが入っているから事務所まで辿り着いたもののそのまま寝てしまった。
そんなこんなで、結局ご覧のとおり、「ちいさな木の工房だより」は10月号のままである。(もうどうしょうもないな!?)
すみません、おはずかしい…。
こんな調子で今月はそんなとこ。


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