[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2002/11

11/1
相変わらずの月初めで…。

結局、日が変わって(って、月も変わっとるやないか!!)明け方ホームページの更新を終えた僕は、早朝着替えと朝食を食べに家へ一旦帰った。
とんぼ返りで戻り、メール通信を編集発信。
ひと段楽した時にはもうお昼。
それから、木の暮らし研究会の山歩きの会が次週末へと迫って来ているので、参加者の方への資料をつくり、メールと郵便で発送。(こういう資料がメールで送れるから便利だね。郵送代も結構バカにならないんですよ。)
残った時間を、「プレイテーブル」の作業。
ご依頼主さんより、角を丸くとって欲しいとご希望があり、脚の角になる部分を少し大きめに面取りする。上と下でテーパーになるようにアールの径が違うし、その大きさのルーターの刃を持っていないので、手で取る。(手で取るといっても、手でむしり取るんじゃ無くて、手ガンナで削るのね。)
丸棒削りの要領で、(って、どんな要領か普通のヒトにはわからんやろ!!)なおかつテーパーを意識して削る。
最初に全部荒く取ってから、仕上げていく。
一本仕上げた時点で、この状態での肉体労働はあまりにしんどいので、今日はここまで。(って、納期あるんやろ!!)
さすがにアカン。で、今日はそんなとこ。


11/2
なんということ、仕事してないやんか!?

この月曜日にチビ達の七五三のお参りにいくというので、晴れ着という程ではないが、ちょっと小奇麗な衣裳を着せてやりたということで、カミさんがちょっと都会のデパートまで買い物へ行きたいというので、昼前からチビ達を事務所に連れてきて預かる。
勝手に遊ばせておいて、デスクワーク(次の仕事のプランニング&スケッチ)ぐらいはできるかと思っていたが、それは余りにも甘い読みであった。
よくよく考えれば、わかりそうなもんだが、なかなか一緒に買い物へでかけられないこともあり、その埋め合わせの意味もあるので、まあ、しかたがない。
しかし、夜からお客さまのお宅へ打ち合わせに行く予定もあり、スケッチを描き上げたかったので、そろそろ痺れが切れるか、というときに近くの駅までついたという電話があった。迎えに行き、自宅まで送り、ちょっと昼寝がしたくなりクルマでうとうとしていると、カミさんが戻ってきて、「サイズが小さいの。」というではないか!?
なにをいうてるんじゃ!?しっかりしてくれよ!!
明日は、木工教室で終日動けないので、その脚でデパートまで交換しにクルマを走らせる。
7時に約束だから、なんとか戻れるが、スケッチがまだ…。
焦る気持ちと裏腹に、夕方の渋滞。
なんとかデパートに到着し、カミさんが交換しに走る。
程なく、戻ってきたので、帰途につく。
時計とにらめっこしながらクルマを走らせる。
う〜ん、ぎりぎりやな。自宅までは送れないから、打ち合わせ終わるまで、事務所で待たせておかないといけないな…。
そう思いながら、事務所に着くと、丁度社長が帰るところだった。
「グッ、タイミング!!」乗せて帰ってもらえ。
いそいで声をかけ、カミさん達を乗せ替える。
そのまま慌てて事務所へはいり、スケッチを1枚急いで描き上げ、お客さまのお宅へ。
打ち合わせをすませ、戻ると、時刻は…。
なんということだ!!一日仕事になってないやないか。

はぁ〜あ、今日はそんなとこ。


11/3
一日木工教室でした。

今日は、木の暮らし研究会のステップアップ木工教室ということで、朝から一日木工教室でした。
今回は初めての試みで、参加者のかたにつくりたいものをデザインしてもらって、つくってもらうという、ほんとに大丈夫なんか!?と思いながらも、大丈夫さ!!とうそぶきながらはじめた企画である。
先々週に、図面を描いてもらって、木取り表までできているので、今日は朝から夕方までかけて制作する。
基本的に複雑な加工はないようにデザインの時点でチェックしているので、レッドウッドの規格材をカットして、ビス止めで組み立てるだけなのであるが、ステップアップといいながら、ステップアップでない参加者のかたもいらっしゃるので…。
元来「ヒトはつくり出す生きもの」なので、参加者のかたはつくりはじめると熱中して(そもそも自分がつくりたいものということもある。)、スタッフのほうはヒヤヒヤしながら気を使い、あっという間に時間は経った。
とりあえず、ほとんどのかたがなんとか完成させることができ、(多少のコトはご愛嬌ってことで…。)達成感で満足そうでした。
こっちは、一日中、気を使いっぱなしで、身も心もぼろぼろって感じでしたが、試みのほうは多少(じゃないか?)の反省点を残しながらも一応の成功を見ることができ、ちょっと安心。
木匠の社長と祝杯を上げ、疲れがでたのと、酒を抜く為クルマで仮眠。
仮眠をすると決まって仮眠で無くなるのが悪いとこ、(わかってるならなんとかしろよ!!)日付けが変わってお目覚め。そのまま事務所へ戻り、メールなどのデスクワークをしてから帰宅。時計は夜中のおやつの時間。
まったくもって、なにやってのだか?
ほとほと呆れたところで、今日はそんなとこ。


11/4
いってきました七五三。

今日は、チビ達の七五三のお祝。
都合のいいことに三歳と五歳なので、今年一度に済ませてしまう。
風汰が三歳の時には、すでに立樹が存在していたので、その時にお祝いせずに、二年後の今日まとめてやってしまえ!とすでに決まっていたのだ。
午前中にお参りにいけばいいことにかこつけ、久々に朝寝する。
寝たのはいいが、慣れないことをすると、寝覚めが悪い。
母屋には、姉の子(七歳)がこれ又お参りの為に晴れ着を着付けてもらいに来ていた。
ここのウチの下のチビも立樹と同い年の三歳なので、まとめてお祝いされてしまうくちだ。ウチと違って小奇麗な普段着を晴れ着といわれ着せられていないだけ、ましだ。
そんなこんなで、近くの神社にお参りにいく。
通り一遍の儀式を済ませ。(神事に対しなんちゅう言い方をすんねん!!)
子供達にはお土産を手渡された。
中に絵馬が入っていたので、父親の権限で書かせてもらう。(オマエにそんなもんあるんか?)
風汰は「健康第一」自分で署名をさせるが、カミさんが書いた手本を見ながら書いているはずが、なんだか訳のわからない宇宙文字になっている。(ということは、今月のトップページの文字はいったい…!?)
立樹は「元気ですくすく」(すでに元気ですくすくなのだが、こういうことにこれ以上ということはないので、まあいいや。)
汚い走り書きで、挙げ句に当たり障りない標語みたいな文字に、我ながらもう少しなんとかならんもんかと悲しくなってくるが、それもご愛嬌。

帰りのクルマで、お土産の中身をあける子供達。それの中身を見て愕然とする。
入っているのよ、ゴミみたいなおもちゃの数々。
こんなところにもか!?もういい加減にしてくれよ!!
たっかい祈祷料払ってるのは、しかたがないとして。
そんなくだらんもんもらう為にお金払ってるんとちゃうちゅ〜ねん。子供に媚びたことせんでも、別に千歳あめだけでもええやないか!?
こういうちょっとしたくだらんことの積み重ねで世界中のゴミが増えてるんとちゃうんか?(おいおい、エキサイトして話が飛躍しすぎやぞ。)

お昼は、ちょっと贅沢に外食しようと迷いに迷って辿り着いたのが回転寿司(な、情けない!!)。
こんな贅沢なことを言えるもんではないが、お鮨はお鮨屋さんでちゃんと食べたい。
和久先生の元で仕事をしていた頃、一度か二度、お気に入りのお鮨屋さんに連れていったもらったことが、そこの一貫の握り鮨の醸し出すそこはかとなく品のある雰囲気、今でも心のそこに残っている。その味など実際にはもう記憶の片隅にはないのであるが、なにかが心に残っている。
いってしまえば回転寿司は生の魚をご飯の上に載せて食べているというだけの食べ物なのだ。マ○ドナ○ドのハンバーガーと同じ世界の食べ物である。
食べられるということ自体が贅沢といえば贅沢であるが、文化をもつ人間としてこういう感性は大切にしていきたい。
帰りは口直しに「パテスリーカイト」でケーキを買って帰って、お茶を飲む。
僕はいつものガナッシュ。
やはり、本当の食べ物を食すと気持ちが豊かになる。

夕方、お客さまがお見えになるというので、アトリエにいく。
お話を伺い、じぶんちショールームへご案内する。

お休みモードで、チビ達と一緒に布団へはいって寝る。
しっかし、ダラダラと長い日記やな〜。(って今日に始まったことちゃうやろ!!)

何となく平和な一日、今日はそんなとこ。


11/5
朝からちょっと…。


昨晩、チビ達と一緒に早く寝たので、日が昇るずっと前に仕事にでかけた。
事務所に着き、扉をあける。変に静けさを感じ、それと共に嫌な予感がした。
「ゴン!」と犬の名を呼んで部屋の中での寝場所である机の下を覗き込んだ。
気配がない。
「あっ」と思い、机の裏に廻ってみると、そこで静かに横たわり身動きしないゴンがいた。
一昨日から、急に元気がなくなり、食欲さえもうしなっていた。昨日見に来た時には、大好物の缶詰めを鼻先に持っていってもしゃがみ込んだまま、いやいやするようになっていた。
どのくらい経っているのだろう、もう身体も固まってしまっている。
養生用の毛布を出してきてそれにくるんで、朝、他の人が来るまで外の涼しいところでそっとしておいた。
そして、遺体を火葬してもらう為に役場へ持っていく為に箱を探すが、横たわったまま硬直しているので、丁度いい大きさの段ボール箱もなく、また、長い間僕達を癒してくれたゴンにありがとうの気持ちもあり、木箱の棺桶を簡単だけどつくることにした。
その棺桶にゴンを入れ、蓋をし、皆でビスを打ち、役場へ運んだ。

そのあと、バタバタと何ごともなかったように一日が過ぎ、ゴンの死んだのが、早朝の出来事のように思えないのがなんとも悲しい。

別れは突然やってくる。今日はそんなとこ。


11/6
やっぱ、さみしいね〜。

朝、事務所にやってくると、いつも出迎えてくれるはずのゴンがいない。
わかっているはずなのになぜか期待してしまう…。

真カバの材を譲ってもらえるというので、大阪市内の平林へ。
いつも材木屋に出入りしている仕入れ先の若い専務(若いといっても僕とそんなに変わらない。っていうことはやっぱ若いのか!?)が偶然見つけてくれて先週末に連絡をくれた。外材(南洋とかチリ松とか家具材ではない系)専門なので、僕の仕事で直接の関係はないのだが、なかなかいい男(顔ではない。気持ちが…。)で歳も近いこともあり、材木屋に寄った時にはアトリエへ顔を見せてくれ、いろいろと世間話をする。顔も広いので、材木屋さんを紹介してもらったりありがたい存在である。彼にすると、僕のような材木屋的常識で商品価値のない材を使って家具をつくることが目からウロコのようで、彼なりに僕のやっていることは新鮮に目に映り、ある意味勉強になっているらしいので、お互いいい関係なのだと思う。
そんな感じなので、たまたま出入りしている倉庫で、虫に喰われて処分(材木業界で処分というと焚きものかチップである。)されそうになっていたところを、彼が発見し、僕ならたぶん喜んで使うだろうと話をつけてくれたそうだ。
で、缶ビール一箱を抱え、引き取りにいったのだが、見てびっくり、真カバ(雑カバだろうな?)の結構いい材なのである。しかも、量も意外に多い。(都合によりあまり詳しく書けませんが、缶ビール一箱とはちょっと比べられない。)
要は側(白太の部分)に虫喰い穴があるので、商品として売れないので、価値がない。ということである。ということは、材木屋の利益というのは、これだけの量を処分しても大丈夫なぐらい、他の部分に乗っているということなんだろう。そりゃ材木高いはずだ。
知ってはいるが、またまた改めて考えさせられる事実に遭遇してしまった。
日本って国がもう少し全体に物価が安く生活できて、僕の手間賃を安くしても家族が普通に生活できるようであれば、値段も安くできて少しでも数がでるようになれば、もう少し、こういう無駄な材も減らせられたりするのかと、安易に考えたりもするが、それがそんなに簡単でないから、今の経済は低迷してるのだろう。(まあ、お前ひとりじゃどうにもならんってことやな!?)
現実というのは、はるかに厳しい。
しかし、それでもなんとかしようと考えるのが人間の知恵でもある。
なんとかしたい!!(まあ、簡単じゃないな!!)

現実の作業はどうした…。今日はそんなとこ。


11/7
月曜日が休日だと曜日の過ぎるのがやたらと早いと思いませんか?
(思いませんか?って誰に聞いてんねん!!)

週明けてから、なんかバタバタといろいろあって、なんとも落ち着かない。
午前中、ようやくこの間の木工教室の参加者のかたへお礼の記念ハガキを制作し発送し終え、午後から、「プレイテーブル」の続きに何日かぶりにかかることができた。もう続きはどこからかわからない。(なんてことは実際ないし、何日かぶりなんてことも大袈裟に書いているだけですので、「私のお仕事を…」と検討中の皆様ご安心ください。まあ、それに近いことは確かですが…。)
汽車を収納する引き出しに取掛かる。イメージとしては、汽車を立てて連結した状態で並べてコレクションケースのように使ってもらえるような感じ。
実は、当初、つける予定ではなかったのだが、テーブルとして使う時の天板を必要になった時につくることにして、予算を引き出しにまわすことになった。
本体のデザインはできあがっているので、そこに付け加えることになるので、違和感の無いように、デザインする。こういう時は、無理無理ラインをつなげてしまうより、結構取って付けたような見せ方をするほうが、意外なようだが違和感なく仕上がったりする。
で、今回はそれ。
イメージが固まったら、ざっと制作図を描き、木拾いをして木取りをし、加工にはいる。
なんとか組立てまでしたかったのだが、途中、この日曜日の山歩きの会の段取りに時間を取られたりして、ちょっと無理そう。
慌てるとろくなことが無いのでキリのいいところまで。
なんとか今週中…って思ってスケジュールを見る明日は金曜日じゃないか!?
月曜日が無いだけで、そんなに早く一週間が終わるんか!!(って、お前がきちんとスケジュール管理してないからちゃうんか?)

あちゃ〜。でも、今日はそんなとこ。(って、結局終わるんかい!!)


11/8
仕事してるで〜。

ようやく落ち着いた普通の日だった。
「プレイテーブル」の続き。
引き出しの続き。
前板に底板の嵌溝をトリマーで掘り、下端の両角だけ少し大きめのアールを取る。そうするとちょうどポケットみたいなイメージに見える。面取りをして組み立てに入る。
組み立てる前に内側等あとでカンナのかからない箇所に部材ごと先に仕上げておく。
で、水引きして養生。
乾くまで、本体の枠の角
をトリマーで面取りする。
仕上げて、組み立て。
この引き出しは後付けなので、構造的には吊り引き出しになっているので、吊り桟を本体に取り付ける。本体もちょうどいいところに貫きが入っていて、我ながら驚いているのだが、そこに取付ける。
片方取付けて、ちょっと休憩。
ちょっとの筈が…。(って、いつもそうやな?)
椅子に座ったまま爆睡。(それやったら、休憩すんなよ!!)
夜中に目覚めるが、目覚められない。うちに帰るのも面倒…。
……そのままのカタチで寝続けてしまった。
なさけない僕。なさけない…。嗚呼、今日はそんなとこ。


11/9
だいじょうぶか?

明兎に角、今日中に「プレイテーブル」を塗装していまいたいので、なんとかかんとか完成させる。というのは、明日は木の暮らし研究会の山歩きの会で一日アトリエを空けるので、一日まるまる塗装の養生にあてられるからだ。僕の使っているオスモウッドワックスは乾燥時間12時間となっているが、冬など気温が低くなってくるとそれより時間がかかる。デキルだけ長く養生しておくにこしたことはない。
そんなこんなで、作業しているとカミさんから電話。
「買い物いけないかな〜?」ここのところ、日曜もへったくれも、ずっとバタバタすごしているので、食品の買い出しにもいっていない。そういえば今朝冷蔵庫見たらからっぽだった。そんな時間…と言い出したいところを最近の状況を思い起し、ゴクッと飲み込んだ。夕方いって、晩飯食べて出直せばいいやと思い、「夕方やったら時間できる。」と応える。チビ達とも時間過ごしてないな〜。
で、夕方、一旦うちに帰り、スーパーへ買い物へいく。

月曜日以来ひさびさに家族4人での夕食。アツアツのおでん。この時期にはありがたい。
(まあ、週に一回も子供と食事のできないお父さんもいるんだろうけど、それはあまり健全なあり方ではないと思っているので、申し訳ないとは言わないでおく。世のお父さん、大変なのはお互いさまだと思います。家族と過ごす時間をつくることにも少しスケジューリングのノウハウを活かしてください。)
とはいえ、一旦帰るとなかなかチビ達(とくに立樹)に放してもらえない。
アトリエに戻れたのが10
時前。明日の出発が朝6時なので、ここを5時半には出ないといけない。まったく寝ない訳にはいかないし、さあどうなる。
作業の続きをし、塗装前の素地研磨の為のお湯引きを済ませたのが日付け変わる前。乾燥まで一旦手を止め、事務所で暖をとる。(この時期、夜になると底冷えする。)
そのまま仮眠状態に突入。
約二時間の睡眠時間を経て、素地研磨から、塗装の拭き上げが済んだのが4時半ごろ、ひとまず安心であるが、次の予定が…。
うちに帰り、慌てて準備をする。山歩きなんかまったくしないので、何を持っていっていいのかわからない。ガイドさんの案内に書いてあるものを取りあえず用意し、出発。
途中、朝飯を買いにコンビニへ、ドーピングの為ドリンク剤を買って飲む。いっぱい歩くのでいつもより少し高いやつをふんぱつ。
しかしこんな状態で、はてさてだいじょうぶか?12キロ歩くのだ。
さあ、それは明日のお話。今日はそんなとこ。


11/10
なかなか貴重な体験でした…。(長くなるで〜。)

今日は、木の暮らし研究会のイベント「紅葉の芦生の森を歩こうよう(笑)」でした。
朝から、クルマ2台で参加者の皆様とガイドさんとの待ち合わせ地点の滋賀県の朽木村生杉へ。
琵琶湖の横を走り、だんだんと山間部に入っていくにつれ気温が下がる。
道路の温度計を見ると、3度となっている。窓を空けてみると空気の冷たさがうちのほうとは違う。
山のてっぺんのほうには、雪も見える。
朽木村に入り、細い田舎道を入っていくと、だんだんと道路にも雪が残っている。
ガイドさんの情報では、前日に5cmの積雪があったそうだ。
クルマが通って轍ができているが、雪道の走行となるとハンドルを握る手も慎重になる。
しばらく、そんな調子ではしり、集合場所に到着する。
すでにガイドさんと現地集合の参加者のかたも到着していた。
軽く挨拶をすませ、山の入り口までクルマでもう一息走る。

この時期の積雪は結構珍しいらしく、例年だいたい12月に入ってからだそうだ。
山の入り口に到着し、そこからさらに京大演習林の入り口まで林道の坂道を約1.5kmほど、ここからは徒歩で向う。
途中、ガイドさんからスポットスポットで木のお話等を説明してもらう。僕も製材された用材の木のことなら仕事柄多少の知識はあるが、生の木(生の木ってなによ!?)のこととなるとこれがなかなか知らないことばかりで「ほ〜っ」となることがいっぱいでした。
入り口までのこの林道を1時間程歩くが、先に山に入った足跡があるものの、意外な雪道(深いところだと10cm近かったかな。なんせ長靴数年ぶりに大活躍!)なので(って、たぶん普通の道でも)、この時点で結構疲れてしまった。(おいおい、そんなんであと何キロも歩けんのか?)
やっとのことで、演習林に辿り着き、本番開始。
目の前にほんものの原生林を目の当たりにすると、今までの疲れも吹っ飛ぶ。
ここから、細い林道なので、一列で前の人のあとに続いて
歩く。(執拗に道幅を広げない為でもあるそうです。)
目指すは、この森一番の大トチ。直径で2mはあるそうだ。原生林の野生の大トチ、どんなもんだか興味津々。さてその先に待ち受けるもの
は…!?

……取りあえず、ここまで。
さて、続きを書く時間があるのか?


11/11
すみません、昨日の続きじゃないです…。

山からの帰り(おい!いきなり帰っとんか!?)、眠気と闘いやっとこさ事務所に辿り着き、カミさんに頼まれた幼稚園のバザー用の一輪挿しをとっととつくってしまおうと思ったのだが、クルマを止めた瞬間に気が抜けてそのまま終了。ここだけの話、木匠の事務所で井本氏を降ろしてから、ここまでひとりで戻ってきた途中の記憶も結構曖昧なのだ、事故がなくてほんとに良かった。(おまえ、そんな無茶すんなよ!?他人巻き込んだらどうすんねん!!)
目が覚めると明け方4時、あわててつくり出す。
まあ、程よい端材に丁度いい穴を開けて、軽く磨いて、オイルを塗るだけで、作業的にはどうってことはないのだが、今日必要だというので、なんとか間に合わせないといけないから、こっちへ戻ったのだが、良く考えると1時間程の作業の為に、布団での睡眠を犠牲にしてしまった自分が情けない。(自己管理が甘いんだよ!!)
で、それを持って、朝食と着替えと無事に山から帰れた報告に一旦うちへ帰る。
カミさんが、一輪挿しをカッコよくラッピングする。ただで渡すもん(しかも僕がつくったこともわからず、誰の手に渡るか、しかもバザーだからただみたいな値段で売られていく。)にそんなこだわらなくてもええやんか!?とぽろっと言ってしまいそうなところを自分のことを思い返し、飲み込んでしまった。
そしてまた戻り、このあとの仕事の段取りをする。
一日まるまる留守にすると、なぜだか余計な仕事が増える気がするのは僕だけか?)
今週、来週とちょっと納期にケツを叩かれる仕事(下品な表現やな〜。)がつまっているので、ほとんど合宿状態になるかも知れない。
山登りの会の後フォローもせないかんし…。(そんなこといってこんな長い日記書くなよ、おまえ!!)
しかし、クルマで寝ても眠気は取れんな〜。
ゆっくり寝られるように改造するか?(って、それはなんか本末転倒やろ!!)

いやいや、ほんと。今日はそんなとこ。


11/12
まいってるで〜。

「デッキ用のカウンターテーブル」なるものを制作している。
この前、造園屋の井本氏が連れてきたガーデンデザイナーの方から頼まれたのだが、基本的に外で雨ざらしになって朽ち果てていくモノはつくりたくない主義なので、井本氏の仕事としてつくる場合は、朽ち果てていく前提で、素材そのままであまり手間をかけずに(金かけず)つくることで話はついている。で、そのつもりで話を聞いてみたのが、蓋をあけると「あれ!?」ってことになってしまって、人のいい僕はまた断りきれずに安請け合いをしてしまった。
やれ天板を削れ、丸太を磨け、塗装をしろだの、どうせ外で雨ざらしになれば一緒やないか!?といいたくなるものに、必要以上に手間をかけるのはどうも性にあわない。かといってやる以上中途半端なことはできない。このジレンマ。
なんだかんだいって結局きちんとやってしまうのであるが…。
ケヤキの天板を仕上げ、耳の部分を南京ガンナと小刀で手触りよく最小限の面取りを神経質にし(あ〜、これが雨ざらしになって朽ちていくのか〜。)、脚にする米松の丸太(テーブルの脚に丸太を使うのは○×□△…。)をワイヤーブラシをハンドドリルに付けて磨く。
この丸太がまた乾燥もしていないから、心割れしてくるはず。割れを逃がしながら、天板の動きも吸収するようになおかつ手間をかけず(これが重要)どうやって取り付けるか?ここまでやった以上、この問題も解決しないときがすまない。
納期はもうすぐそこ、さあどうする!?(とっととやらんと又赤字やぞ!!)
来週末まで納品しないといけないダイニングテーブルも、もうかかりはじめないと…。
お、おそろしい〜ことに〜。
眠れない、(けど睡魔は容赦をしない。)今日はそんなとこ。


11/13
なんと1年だ。

この日記をつけだしてから、1年になった…。
おどろきだ。これまで生まれてこのかた日記なんてろくすっぽ書いたことがないので、どうなるものかと思っていたが、1年は続けることができた。
いやはや、なかなか大いなる通過点だな。
これもひとえに、こんな駄文をおもしろがってくださる超一部の奇特なみなさまの励ましのお声によるところが大きいです。ほんとにありがとうございます。

そんなとこで、「デッキテーブル」の続き。
天板の素地を仕上げ、脚と天板を接合する超簡易吸い付きを加工し、あとは塗料が届くのを待つ。
オスモ社のウォーターレペイントという防腐効果のある塗料を下地に塗る。
作業場は養生で使えないので、次の仕事に備え少し早いがうちに帰る。

そっか、1年か〜!?
なんか長いような短いような…。
これからも続くのなら、きっと先のほうがうんと長いはず。

心機一転。今日はそんなとこ。


11/14
ちょっと中だるみ。

期末決算なので資料をださないといけなく、ちょっと朝早く来て、溜め込んでいた領収書を財務ソフトに入力する。ざっと貸借見てみるとゾッとした。結構やってるつもりだが、数字は正直だ、きびしい。これであと一年程で最低食えるようになんとかしないと、進退見直さないといけないのだが、はてさてなんとかなるのか!?(なんとかなるのか!?って他人事みたいやな〜。)
まあ現実には蓋をしておくとして…。(おい!それでええんか!?)

「デッキテーブル」の仕上塗装。
一応の水はじきの為、オスモノーマルクリアを塗る。
室内のテーブルでは、申し分のない撥水性とその持続力を見せてくれるが、雨ざらしではどうであろう?ちょっと経事変化のデータがとれるので楽しみである。
塗装の養生をするが、その間遊んでいる訳にはいかず、次のダイニングテーブルにかかるのだが、作業場を占拠されているので、天板を外で削ることにする。
こういうことに備えて馬の一揃えでもつくっておけば良かったのだが、備えていないからこういうことを思う訳で、しかたがないのでフォークリフトを馬代わりに使う。
トチの板であるが、そんなに広くないが先のとんがった面白いカタチである。
いつものごとく電動カンナでざっと平面をつくるのだが、そういえばこないだ使ったきり研いでないやと思い、研摩しようと刃を外してみると、刃先が真ん丸なのである。
なんとこりゃ!?と思い起こす。
そういえば、随分前に割れ止めのボンドみたいなやつを塗った板を削ったことがあったな〜。やっぱあれかな〜!?
原因を思い出したところで、刃が切れるようにはならないので、とっとと研ぐ。
あまりに丸すぎて、なかなか刃がおりない。
かれこれどのくらい研いだのだろう。これじゃあ、機械屋
さんに機械で研いでもらったほうが安く上がったかもしれない。う〜ん、難しいところだ。
悲しくなるぐらい、研ぎ続け、ようやく刃がついた。
そんでもって、ようやく板を削り始める。
いつものとおり、定規を当てながら高いところを落して平面をつくる。
ざっと平面に近付いたら、手ガンナの横づりで精度を上げていく。
このぐらいかいなというのと、外が暗くなるのが同じくらい、丁度キリがいいので手を止める。
明日は、作業場があくので、今日も早いが、作業はここで終了。
作業が終わっても仕事は終わらない…。今日はそんなとこ。


11/15
天板削り

「デッキテーブル」の塗装が乾燥したので、組み立ててみる。(納品時はばらして持っていく。)
なかなか外で使うにはもったいない仕上がりである。(これまた手前味噌やな〜!!)
引き取りにくるまで一時的に作業場から外へ出しておく。
入れ替わり、トチの板がはいる。
その前に、作業台の平面をひさびさに確認すると、天板の30mm合板が反ってしまっていたので、裏返して上から5mmの合板を貼り、いろんなところに楔をかましたりして平面を調整する。
昨日、表を削ってあるので、その面を基準に裏を削り、厚みを出す。
やることは表と同じ。
途中、ガーデンデザイナーの今田さんが引き取りにきてくれた。
予想以上のなかなかの完成度だったようで、さすがに外で使うのは…といってくださったのだが、これは外で使う仕様ですから、室内には合わないでしょうね〜。と笑って話した。納品は当初おまかせする予定だったが、お施主さんのお顔もみてみたいし、置いたところも見たいので、ちょっと遠いが(といっても西宮であるが…。)おつき合いさせていただくことになった。
でもって、板削り。
これが、普段機械だよりの現代人にはなかなかの肉体労働で、平面でたときには、ちょっと笑えない状況なのである。
いや〜、運動不足の身にはほんとこたえる。(これを黙ってても自動で削ってしまう機械があるんだよな〜!!)
一息ついたまま、寝てしまった。(おい、またかよ!)
で、うちに帰ってない…。今日はそんなとこ。


11/16
天板削り2

「ダイニングテーブル」の続き。
納期の都合上、今日中に天板の下塗りをしてしまいたい。
裏表を削り平面と厚みが出たので、長さを切る。長さは最大使いたいので、木口を少し落す程度であるが、木端(側面)の一部が直線の切られているカタチなので、その直線に対し直角になるようにカットする。
側のカタチを小刀と南京ガンナで整え、面取りをし、傷の補修をすませて、仕上げる。
仕上げカンナをかけて、一旦夕食と昨日帰ってないのでチビ達(カミさんも)の顔を見る為うちに帰る。
夕食を食べて、ちょっとチビ達と遊んで、寝付いた頃合いをみて出かける。
戻ったはいいが、ちょっと眠いのでイスで
仮眠。(ソファーベットみたいなのがいるな〜。しかしそんなんあったら、ますますウチに帰らんようになるぞ。)
程なく目覚め、作業再開。
素地調整をして、裏面から塗装する。
なんとかできあがったので、今日は午前中打ち合わせで出かけるのでその間養生できる。
戻ったころには仕上げ塗りができるでしょう。
あとは、脚か〜!?
一応デザインは決まっているから、なんとかなるか。
しかし、いっぱいいっぱいやな〜!!ふ〜っ、今日はそんなとこ。


11/17
ロールケーキって凄い!!(じゃなくて、「凄いロールケーキ!!」だろ。)


朝から、ご依頼いただいたテーブルの打ち合わせに豊中市へ向う。
距離的にも時間節約の為、贅沢に高速道路を使ってみたのだが、途中の5kmの渋滞に見舞われてしまった。前の晩、ろくすっぽ寝ていなかったので、渋滞でペースが落ちた途端に睡魔が僕を襲ってきた。「クルマスローダウン→うとうと→側壁近付く→気付いてハッとする→ホッとしてアクセルを踏む→ちょっと進む→クルマスローダウン…。」渋滞を抜けるまでその繰返し、よく生きて生還できたもんだ。時間にして十数分程であったと思うが、命の危険を感じ異常に長く感じた。
なんとか、無事に危機を脱し、(いつものことながら、大袈裟やな〜!)待ち合わせ場所の建築中のお宅へ到着。
はじめまして(お会いするのは。)のごあいさつを済ませ、早速、中に案内していただく。
お宅のほうは、建築家さん設計だそうで、都市型の縦長の敷地であるが、中庭的にデッキを使い、全体に立体的に構成されていて、素材感のあるいい空間である。
空間を見れば、おのずと何をつくればいいか見えてくる。(って、エエカッコし過ぎちゃうか!?ホンマに大丈夫か〜。)
ちょっと、当初の方針と違った思い付きもあり、それもご提案できるようにお話が進んだ。

お土産に、お近くでお薦めのロールケーキ(Flatというお店です。)をいただき、甘味好きの私は年がいもなく大喜びしてしまいました。(ほんとに、お気遣いありがとうございました。)
ちなみに、このロールケーキ、まったくのプレーンで、ケーキにクリームを巻いているだけという非常にシンプルなものです。それでいて美味しい。見た目ごちゃごちゃとさせていろんな味で誤魔化してしまうのは簡単ですが、このシンプルさで美味しいと思わせるのは、本当に難しいことだと思います。(このあたりのところはモノづくりに共通しております。)
一本のロールケーキを通じ、素を学ぶ。
そ・れ・が甘味道、う〜ん、奥が深い。(って、ホンマに訳わからんな〜!)
今日の教えはこのぐらいにしておきましょう。

で、今日はそんなとこ。(おい、あとの話はどうした!?)


11/18
デザイン論(って、そんなこと言えるんか!?)

「ダイニングテーブル」の天板が仕上がったので脚の制作にかかる。
イメージをもとに、使う材を探し、寸法を擦り合わせながら図面に落しこむ。
先に寸法を決めてから、それを元に材料を切り出していくというのが、普通というか当たり前のやりかたなのであるが、今回のような場合、(というか普段もよくやっているのだが。)「ここにこれを使おう。」とか考えながら、その材から取れる寸法をベースに全体のプロポーションのバランスを微調整し、制作図面を描く。考えようによっては、なんかご都合主義的で、借りてきたカタチで自分のつくり出したカタチじゃないじゃないか!?という捕らえ方もあるのだが、人間なんてまったくゼロからモノを産み出すことができない存在、(そもそも僕の使っている素材の木なんてその際たるものだ。)だと考えれば、資源を無駄なく使うという視点からのアプローチもデザインといっていいと思ったりしている。ただ、完成したものが、取って付けたようなチグハグさではなく、全体として見た時にひとつのカタチとして完成されていないと元も子もないのではあるが。(また、おまえ理屈っぽい話を…。変なヤツだと思われるぞ!!)
そんなことで、作図と木取りを済ませたところで、なんか一日終わってしまった。
納品は23日に本決まり、さて、間に合うのか?
明日は早く出るようにして、ウチへ帰ろう!!
こりゃ、またしばらく合宿だな…。今日はそんなとこ。


11/19
間に合うのか?

「ダイニングテーブル」の続き。
昨日、木取りした材を木づくりする。この辺はいつものとおりであるが、機械作業なので、気持ち的にはいつものとおりにならないように、常に緊張感を持っているように心掛けている。(注意一秒…)
補足をすれば、機械といっても、全自動の最新機能満載というものではないので、木の目にあわせて、微妙に手動で調整しないといけないのです。例えば、手押しカンナ盤なんかでも、両逆目の材の場合は、習い目の時から逆目になるところで送りのスピードをちょっと遅くするとか、最後のひと削りを削り量を少なく、送りをゆっくりにすることで、きれいな面にして、あとで仕上げやすくするとか、知っていれば当たり前のことなんだけど、機械なのになんで!?と普通は思ってしまうようなことをやっているのです。
クルマに例えるなら、エンジンと車輪とハンドルは付いているけど、オートマでもなく、パワステでもなく、カーナビなんてもってのほか!!なのです。
逆に、だからこそ融通がきいたりして、手道具の延長的な使い方もでき、木という画一的でない素材で、単品生産という非効率的なことを少しでも効率化(僕に都合のいい意味で。)できたりするのかと思う。だって機械なかったら大変だよ!!板一枚平らにするのだって、円い穴ひとつ開けるのだって…。(でも、昔のひとはそれをしていたんだよね、そう思うとちょっと考えさせられるものもある。)
余談はさておき、そんな調子で、ホゾの加工までなんとか済ませた。
明日は、納品の立ち会いにいくので午前中は外出。
まあ、なんとかなるでしょう。(って、そんな呑気なこといって大丈夫か!?)
今日はそんなとこ。


11/20
こ洒落た庭とデッキテーブル

朝から「デッキテーブル」の設置の為、兵庫県西宮市へ向う。
ちょっと早起きだったので、高速使わずに下道で行くことにした。さすがに途中通勤時間帯にぶつかり、2時間ちょっとかかったが、ほぼ予定通り到着。
造園を手伝っている井本氏はすでに到着していたが、肝心の今田さんが少し遅れてくるとのこと。
「なんてコトだ、せっかく朝一で出てきたのに〜!!」
しかたがないので、井本氏の仕事を邪魔しつつ、今田さんプロデュースの庭を見せて
もらいながら、到着を待つ。
敷地自体は狭いのだが、隣の公園の樹木をうまく借景に取り入れて、こじんまりとしていながら、しっかりと主張のあるなかなかこ洒落た雰囲気で、「この面積でこんな風になるんだ!?」とちょっと新鮮である。(って、えらそうに評論できる程庭のコト知ってんのか!?)
程なく、今田さん到着。
早速、クルマからブツを降ろし、梱包をほどく。
運ぶのを手伝ってもらった井本氏もコトの経緯を知っているので、出来上がりに興味があったようで、完成したものを見て、やや驚きのようであった。
まさかここまでやってるとは思っていなかったようである。(そりゃそうさ、割れのひとつひとつに小刀で面取りしてるんだから。)
施主さんも、できあがりに満足していただけたご様子。
幅のない板を長さでフォローし、高さを少し低くすることで、もたれかかって座るベンチようのにも使えるので、デッキという限られた空間ではなかなか重宝しそうである。
デッキに置いた感じも庭の雰囲気とうまく収まり、今田さんの目論見が見事にはまったようである。
あまり余裕がないので、ちゃっちゃと置いて、ちゃっちゃと帰るつもりだったのだが、テーブルを前になんだかんだと講釈たれてる間に結構時間が経ってしまった。(相変わらずおしゃべりやな〜!!もちょっと、寡黙で凛としてれば、らしくっていいのに。なんか台無しやな〜。)
午前中に済ませたかったので、帰りは高速を使う。
昼からは、引き続き「ダイニングテーブル」の制作。
ホゾの仮組と調整をし、貫の相欠きを加工する。
残り時間はあとわずか…。
どきどき、わくわく(って、なんでワクワクしてんねん!?) 今日はそんなとこ。


11/21
なんとかなりそう?

午前中は20日〆請求の事務処理で作業は一時中断。
たまっている納品書を入力して、こんな時にと思うがいたしかたがない。
ちゃっちゃ(昨日から、「ちゃっちゃ」がおおいな〜。)と済ませ、「ダイニングテーブル」の続き。(なかなか完成せんの〜!!大丈夫か?)
相欠きの加工を済ませ、仮組と調整。
仕口の加工がひと通りできたので、全体を仮組してみる。
まあ、こんなもんでしょう。(って、呑気な…。)
畳摺りの前後を傾斜に取る。
これは、いつものとおりバンドソーで荒取りし、カンナで仕上げる。これでなんとなくそれっぽい。
前後木口を大きめのアールに取る。
テンプレートで墨付けし、カンナで削る。これでもっとそれっぽくなる。
角の面取りは少し悩んだが、今回はすっきりハッキリと見せたいので、糸面で仕上げることに決定。
取り寄せを頼んでいたアジャスターが夕方届くはずだったが、待てどもこない。
取付け穴をブツ合わせで加工したかったのだが、しかたがないのでメーカーの図面寸法から取って加工する。
これでひと通り加工は済んだ。(ほっとしたね〜。)
仕上にかかる前の水引きをして養生。
乾燥を待つので、一旦家に帰る。
明日の早朝(深夜に近いな)に再開予定。
午前中に組み上がればオッケー!!
…の筈。(っておいおいほんとに大丈夫なんか!?)
なんとかなりそう?(なんで疑問形やねん!?誰に聞いてるの?)今日はそんなとこ。


11/22
なんとかなった!!(…かもしれない。)

タイムリミット間近である、どうなることやら。
朝から仕上げをかける。
カンナはいつもの寸六であるが、途中で刃がこぼれてしまい、研ぎ直すかと思いきや、ふと裏を見るともういっぱいいっぱいであった。こぼれたぶん研ぐと確実に裏きれ。押してる時間も惜しいので、ちょっと重いが2寸に持ち替え作業を続ける。道具の管理を怠るといざというときこんなことになる。毎度のコトながら要反省である。(そうじゃ!!しっかりしろよ!)
なんとか仕上げて、組み立てる。
焦るとろくなことがないのが世の常であるが、様々なトラブルを乗り越え無事に組み上げる。
取合えずホッとする。
アジャスターも到着。これまたホッとする。
毛羽取りの為のお湯引きをして、養生する間に、次の仕事の段取りを考える。
毛羽取りをして、塗装。
乾燥時間も十分。
いやはやなんとかなった!!と思い、イスに座ったところで脱力。
そのまま爆睡。(今日は特別許してやるわ!!)
夜中に目覚め、乾燥状況を確認。かなり冷え込んでいるが、大丈夫でしょう。
なんとかなった!!いやはや、今日はそんなとこ。


11/23
すごいもん見たで〜!!

午前中、「ダイニングテーブル」の納品。
井本氏にヘルプをお願いし、軽トラの荷台に積み込み、お客さまのお宅へ向う。
マンションの10階にあるお部屋へ運び込み、さっそく設置する。
ダイニングテーブルとしてはそんなに広くはないのだが、個性的なカタチのもたらす存在感が、より大きく見せてくれる。
脚とのバランスも絶妙。(って、相変わらず手前味噌やな〜!!)
お客さまも、随分お待たせしたので、完成したテーブルを見てご満足いただけた様子。
記念のお写真を撮って、早速テーブルでお茶をいただく。
まっさらのテーブルでお茶をいただく。いやはや、いいものです。
次の予定もあるので、ほどほどでお暇する。
その後、井本氏と二人で芦屋へ向う。
株)木匠の飴村社長が関わった、豪邸の庭につくったテラスハウスの完成見学会を見に行く為だ。
4分の1円弧の形状の傾斜屋根を木のトラスで組み上げるという、木造の常識ではちょっと考えられないという特殊な工法でつくられた建物である。
二人で走るといつもの通りのお約束で、多少の迷走をし、芦屋から有馬へ向う途中のほとんど山の上と言っていい程の場所にある(途中、紅葉が素晴らしくきれいでした。)住宅地にある会場へ到着。とはいえ芦屋(しいていえば田園調布のような地域)である、周りには大豪邸(たいがい大きいだけで決して美しいとはいえないのが悲しい)が立ち並んでいる。
会場のある邸宅も駐車場に見たこともない外車が数台並び、いきなりの世界観の違いにびっくり。
中庭にある真新しいテラスハウスを見てはたまたビックリ。
内装が…、調度品が…、色が…
…恐ろしくてコメントできない。
しいていえば、悪趣味なのだ。これも僕のちっぽけな常識と価値観をはるかに超越した…。
今日の教訓!!(なんなんだ!?急に…。)
(復唱ご一緒に、「きょうのきょうく〜ん!!」)
お金を持ちすぎるのも考えもの。
(「おかねをもちすぎるのもかんがえもの!!」)
ありがとうございました。
今日はそんなとこ。(おまえ結局何を見に行ったんだ!?)


11/24
これからの話。

オープンルームで座談会をやった。
木匠の社長とスタッフ寺地さんと奈良の建築家の方を
ゲストに「木の暮らし研究会」のこれからの活動について話し合った。
木の暮らしって、いったいなんなんだろうということから、現代社会の抱える問題、教育問題にまで話はひろがった。しかし、話題は広がるのであるが、結論的なことでいえば根元にある問題は同じなんじゃないか?ということで、あらかた同意であった。
そういった根本の問題に対し、どういったコトを提案していけるのか?また実際の活動としてどう結び付けていけるのか?ということが課題になる。
ただ、一度に大きなものを動かすということは、実際問題難しい。やはり自分達の範囲から、提案して活動し続けていくことが大切だろう。

それと自分達のマインドを常に高く保ち続けていくことも大切だ。自分達の存在を見て、こういうのって有りだね!!と思わせるだけのクオリティーを求め、具現化し続けるような生き方をしていかなくてはいけないだろう。
いずれにせよ、時間はかかる。しかし、やり続けていくという地道な活動が今は大切なんじゃないかと思う。パッと出てポッと消えていくものはこの世にごまんとある。そういうことではなく、じわ〜っと燃え広がっていくような活動を続けて行きたい。
(しかしこれじゃあ、飯食えないんだよね〜。)
難しいところだ…。
しかし、未来はたぶんこういうところにあるはず。(なんて、ええカッコしいなんだ!!)
今日はそんなとこ。(おうおう!!お客さんこなかったことうまく誤魔化したやないか!?)


11/25
は〜るばる、来たぜ、あいち〜♪
(調子に乗って書いていると長篇になってしまった。)

朝から「プレイテーブル」の納品に愛知県刈谷市へ向う。
愛車に詰め込んでみたが、微妙に入りきらず、義兄貴のクルマを急遽拝借。(いつも済みません、しかも長距離なのに…。)

せっかく愛知方面に向うので、他の用事を数件つくった。
名古屋で、10年ぶりの友人を訪ねてみた。
童具館の元スタッフで、ご実家が、木の玩具の名店「遊ぼ」を営んでいるのだが、最近、子供の造形教室をOPENしたのをネットで知り、せっかくだから訪ねてみようと出発直前に思い立った。
思い立ったからのアポなしである。
名古屋に到着し、(到着も何も、名古屋の高速で急に地下に入ったと思うと、出口がとびとびになり、いきなり終点まで強制的に運ばれてしまったのにはビックリ!!)
まずは、千種区にある、「遊ぼ」を訪ねてみる。
こじんまりとした、小奇麗な木の玩具のお店であったが、そこにいきなり場違いなむさ苦しいオッサン(青年)が(靴を愛車に置き忘れて、サンダル履きである。)登場し、「勝田さんいますか?」と宣うものだから、さぞかし怪しまれただろう。(しかも、そこのオーナーはご両親の勝田さんであることを思い出すが、彼のフルネームを思い出せないものだからよりたちが悪い。)これはまずい!と思い、とっさに童具館で一緒に仕事をした…となぜだか言い訳がましくフォローし(お前は、おんな時期に仕事してなかったやないか!!)、ようやく納得してもらう。
しかし、彼はいなかった。
営業か何かに出かけているのか、今日は会えない残念と思ったところ、言いにくそうに「ちょっと健康診断にでかけているので、お昼までには戻ると思います。」とのこと。
お昼だったら、時間的にも大丈夫と思い、戻ったら連絡いただけるように電話番号を残し後にした。
しばらく時間があるので、他の用件にあたってみる。
ちょっと訪ねてみたい工房があったので、そこに向う。
そこも名古屋市内で隣の区である。
一件目に向う。地図だけを頼りになんとか辿り着いたが、残念なことにお留守であった。
そもそも、アポなしなので、会えたらいいやと思っての行動であるが、残念と言えば残念である。しかたがないので、もう一件へ向う、一件目からそんなに離れていない場所にある。なんとそこもお留守であった。
まあ、時間があったら寄ってみたいと思ってアポを取らなかったので、それはそれでしかたがない。気持ち的には、気になっていたものが見れたので、ヨシ!!としよう。
途中、勝田氏より連絡があり、お昼でも食べようということになり、待ち合わせ場所の「遊ぼ」のお店へ再度
向う。
お店へ入り、見知らぬ土地で、久しぶりの顔を見つけ少しホッとする。
お昼に名古屋チックなものをリクエストし、みそ煮込みうどんを食す。
なんか不思議なことにそんなにご無沙汰って気がしない。この間別れて、10年の月日が経ってるなんて、不思議な感覚だね。
食後に彼のアトリエへ案内してもらう。ビルの一室であるが、改装してそれっぽいつくりになっている。いろいろ大変そうであるが、楽しそうであった。(その辺の感覚は良くわかる。)
話はつのるが、次の予定(というか本来の目的)があるので、これでお別れ。
次はまたいつ会えるかわからないが、お互い元気でがんばっていればそれはそれでいい。
はてさて、名古屋を後に、本来の目的地である刈谷市へ向う。
お客さまからファックスしていただいた地図を見て、かなり近くまで無事に到着したのだが、交差点の信号をひとつ間違えかなりの迷走。
それでもなんとか到着。
おまちかねの「プレイテーブル」をお部屋に運び込み、組み立てる。
本人の息子さんもそばに居たのだが、何ができるのかちょっと興味はありそうであるが、傍らで列車遊びに夢中である。
テーブルが組み上がり、ボードを置いてみると、コトのすべてが理解できた様子。
早速、お母さんと一緒にレールをレイアウトしていく。
お茶をいただいて一息着かせていただき、記念撮影をと思い、レールのレイアウトに参加する。こういうことを始めるとちょっとうるさいのが未熟大人である。
写真映りのいいようにカッコよくレイアウトしないと気が済まない。
お母さんのつくったところを壊してまで、納得のいくカタチにつくりかえていく。(アホか?お前。)
記念撮影を無事に済ませ、次の用件もあるのでお暇する。
次は隣の豊田市へ向う。(なんともせわしないな〜!?)
ネットで懇意にしていただいているWood Worker keiのkeiさん(なんかごちゃごちゃしてんな?)を訪ねる為だ。
こちらは事前にアポをとっているので、無事に着きさえすれば、問題なく会える。
地図を片手に豊田市へ向う。たいした迷走もなく(って、やっぱ迷走してるんだ!?)近くまで辿り着く。近くまで来たが、夕方過ぎて薄暗くなっているので、目的地を発見できない。しかたがないので、keiさんに電話をかけて助けを求める。
すぐにクルマまで、自転車で駆け付けてくださった。
道ばたで落着きのない「はじめまして」のごあいさつをし、正しい道順を教えたいただいたにもかかわらず、行き過ぎてしまう有り様。(お前、それは病気ちゃうか?迷走病。)
早速、ショールームに案内していただく。
ベニマツでできたスッキリしたデザインの家具達。
すごく完成度が高い。こういうスタイルのモノは下手なごまかしが効かないだけに、本当に技量が問われる。(何をえらそうに生意気なことをいってんねん!!)
見た目ただのおじさんなのに、凄い。(keiさん失礼。)
時間を忘れて話をさせていただき、本当に時を忘れてしまった。
すっかり長居をし、お名残惜しいが、帰らない訳に行かないので、これでお暇、帰途に着く。
高速代節約の為、名阪国道亀山入り口まで国道23号線を走るが、眠気に襲われ、ぼ〜っとしてる間に表示を見過ごし、なんか聞いたことのないところ(河芸って書いてた。)まで行き過ぎてしまった。
名阪国道に入って途中、さすがに朝4時起きでは眠気に勝てず、身の安全の為、少し仮眠を取る。3時過ぎに目覚め、出発。
明け5時前に無事事務所へ到着。今に至る。
盛り沢山な一日すぎて総括できない。なもんで、今日はそんなとこ。


11/26
なんだかな〜の一日

愛知から帰り、そのまま昨日の分を含めいろいろとやって(いろいろってなんやねん!?気になるやないか!)なんだかんだとお昼すぎ。
「ダイニングテーブル」を納品にいったままやりっ放しのアトリエをざっと片付け、そういえばこないだ裏切れしていたカンナの裏を出しとかないとと思ったところが運の尽き。
カンナの刃を抜き、裏を出そうと玄翁で叩き、金盤で押した(なにやってんのか全然わかんナ〜イ。)ところまでは、いつものとおり。刃を研ぎ直し、ちょっと削ってみたところ嫌な手ごたえ。な、なんだ!?と思い、刃を見ると…。が、が〜ん!!刃先がかけてるぢゃないか。それも中途半端ではない、幅で10mm、奥行き2mm数字で見るとたいした大きさではないのだが、実際欠けているところを見て、これからやらんといかんことを考えると、その数倍、数十倍は大きく見えているのだ。(大袈裟やな〜。)大袈裟ではないのだ、実際やったことのある人にしかこの悲しみ、苦しみはわからない。
かなり慎重に叩いたのだが、当たりが悪かったのだろう。
研いでもわからなかったのだが、地金で隠れたところで割れてしまったみたいだ。
僕もほんとにまだまだである、実際こんなことを書くのも恥ずかしいぐらい。
「はずかし〜!!」って顔を覆いたくなるくらいこれは、初歩的なミス。
もうこれ以上は書きたくない。
しばらく、欠けた刃先と破片を呆然と見ていたが、見ていたところで、直る訳ではない。
修復にかかる。
欠けが大きいので、研ぎ直すというより、刃先をつくり直すようなもんである。
大まかな刃のカタチまでは、グラインダーとベルトサンダーでつくり、再度裏を押す。
そこまでは順調なのであった。(順調っていったって、こんなことしてること自体が順調ちゃうやん。)
最終的に刃を付けようと、砥石で研ぐのだがそこから先が不順調(そんな言葉あるんか?)。
妙に硬いのである。あと数mm、いや、もうコンマゼロ数mmがなかなか下りないのである。普段なら、もちょっと研げるのであるが、どうしたもんだか!?
なんか、研げども研げどもって感じ、まさにエンドレス状態に陥ってしまった。
結局、何もできずじまい、刃も付かずじまい、クルマも返せずじまい(どういう関係があるんだ?)になってしまい、なんだかな〜の一日であった。(もうちゃんとしてくれよ!!)
いやはや、今日はそんなとこ。(なんだかな〜。)


11/27
やばいかも!?

次の仕事にかかる。
「一枚の板をくり抜いた写真立て」をつくる。これがね〜、いざつくろう!!となるとなかなか難しい。別に特別難しいことをする訳ではないのだが、難しい。(どういうこっちゃ!?)
まず、ベースになる板を探すところからはじまる。
現実問題、値段のこともあるので、普通に家具に使えそうなところ以外の材から探す。(これは普段からそういうのを除けてあったりするのでいいのだが…。)
そこから、ご希望のイメージにかないそうな板を探し出す。
そうして選んだ板だが、ある程度の大きさのものなのでそのまま使う訳にもいかない。
今度はこの板のどこをどう使うかを考える。写真を入れる部分を切り抜くのでその大きさはもちろん考慮しないといけないし、切り抜く位置のバランス、自然なカタチをどのくらい残すといい感じになるかだとか、いろいろなファクターを考慮して、最良解を探し出さないといけない。
これは!!っと思ってすぐにできることもあるし、なかなか辿り着けないこともある。
今日は、後者であった。
2枚の板を取るのだが、板とにらめっこしたまま、膠着状態になってしまった。
「あ、あかん…、いま動いたらやられる。」両者一歩も動けない。(っていうか、木はそこにあるだけやから、おまえがやればええんやろ!!っていうか、そもそもの意味がわからん。)
煮詰まった。完全に煮詰まってしまった。
「ブレイク!!」レフリーが間に割って入る。(おまえ、なんの話をしてるんだ!?)
こういうときには、お茶に限る。
コーヒー一杯飲んでると、株)木匠の飴村社長がやってきた。(また唐突に話が跳ぶな。)
この前の話(オープンルームの座談会)
から、ちょっと面白い話を持ってきてくれた。
しばらくというか、かなり話し込んで、カミさんが風邪で寝込んでいるとチビから電話があり(カミさんがダイヤルしたと思うが…。)早く帰らんといけなくなり、アトリエを締めにいき、作業台の上に置かれたふと板を見てみると…。(うそや!!絶対につくり話や!!)
いよいよ近づきつつある。(危ないぞ、こいつ!!みんな離れろ!!)

(余談)
うちに帰ると、カミさんが寝込んでいた。
昨日の夜中に、カーテンつくっていて、朝がた僕が出て行こうとしたら、そのままうたた寝していた。それを見て「風邪ひくぞ!」って注意したのにこのざまである。
「自己管理をしっかりしてくれ!!ただでさえ時間がないのに。」と思うと、さすがに同情できず、というか少し腹立たしく思ってしまい、ちょっとあたってしまった。
思えば、病人に鞭を打ってしまい申し訳なかった、反省である。が、僕の状況からそうなる気持ちもわかっては欲しいもんだ。(わからんと思うが…。)
下のチビが起きていて、晩飯食べてないというので、冷蔵庫にはいっていた中華そばをそば汁で煮て食べてみた。情けない味だが、結構うまかった。

もうなんのこっちゃわからん、今日はそんなとこ。


11/28
考えてる時間

「写真立て」(昨日と違って随分略してるやん!!)のつづき。
昨日見つけたラインで、板をカットし、外形をきめる。
そこに今度はくり抜く位置を決める。きっちりとした四角の場合は寸法で追っかけられるが、耳の付いた不均等なカタチの場合、バランスをみながらこれまたいい位置を探さないといけない。
写真を入れるとなると結構大きく穴をあけるので、ちょっと位置がずれると妙にアンバランスに感じたりしていやらしい。ここでもかなり気を使う。(そんなこといって、結構思いつきで位置決めてるんちゃうんか!?)
位置が決まれば、あとはくり抜くだけ。
なんか、頭抱えている時間のほうがやたらと長いような気がする。
たかだか写真立てやないか!?と言われてしまえばそれまでであるが、そこに使うヒトとつくるヒトの気持ち、そして木という素材への敬意という関係がある限り、たかだか写真立てではなくなると思う。(また、訳のわからん方向へ向ってきたで〜!!)
そうでないと、僕らの存在の意味がない。
頭を抱えている時間もお腹はすくのだ。その時間に対しても対価をいただけるように、いいモノをつくって結果として表さないといけない。それもまた現実。
まだまだハードルは高い。

また泣き言みたいになってしまった、いかんいかん。今日はそんなとこ。


11/29
月末なのに…

いや〜、なんだかんだとしているうちにすっかり(うっかりちゃうんか?)11月も終わりを迎えようとしてるじゃありませんか!?
はぁ〜。
どうしよう!?
いろんな意味で困った。
勢いがんばってはいるけれど、変な強迫観念で動いているような気がしてきた。
こりゃいかん…。
パーソナルなメディアという原点を忘れちゃいけない。
肩の力をたまには抜かないかんかな?
力み過ぎると、それはちゃんと伝わってしまうもんね。
みんな疲れちゃう。

これじゃ、「ナチュラル」とか「シンプル」とかええカッコいってるくせに、口ばっか…。
適当にやろう!!良い加減(いいかげん)でいこう!!


無理に奇抜なことったって、長続きせんよ。
普通にがんばろう。(って、またネタのない言い訳か!?)

バ、バレたか…。今日はそんなとこ。


11/30
いやはや…

もう、大変。
ホームページの更新といっしょにレイアウトをちょっと触りだしたところ、ドつぼに…。あれを触るとこれも触らないといけない。
あれよあれよと、時は流れ、日付けはすっかり12月1日。(って、それじゃあもう11月の日記ちゃうやん!!)
だ、れ、か〜!!た、す、け、て〜!!

今日はそんなとこ。今日なのか?昨日なのか?


■木の工房KAKU■
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