[diary]

ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

■2002/10/1〜

10/1
早いもんでもう10月か〜!?

早いものでもう10月である。毎月、毎月、月初めにはこんな書き出しで我ながらオッサンになったものだとイヤになるが、寄る年並にだけは勝てないのが人の常、いたしかたない。
う〜ん、なんせしんどい一日だった。早朝(世間では深夜かもしれない。)に這這の体(これがまた変換されないんだ。)でホームページを更新し、朝一でメール通信(恥ずかしいのでメルマガとはいわないことにしておく。)を発信し終えた時点で、気持ち的には「今日はそんなとこ」なのだが、そんな呑気なこともいっていられない身の上。普通の一日に入る。
「アタッシュケース」制作再開である。「さて、仕上げて塗装してしまおうかいな。」と出してきて蓋をあけようとしたら、さあ大変!蓋が硬くて開かないのである。今日は台風の影響で朝から雨、湿度も十分上がっている。そのせいか木が膨張してしまっているのだ。
これだと湿気を中に入れない、なんと素晴らしい精度でつくられているのだと我ながら感心するが、実のところそうは言ってられない。桐の箪笥だとこの原理で中の着物を守っているのだが、アタッシュケースじゃそうもにもいかない。蓋が開かないアタッシュケースじゃ話にならない。
ということで、当っているところを削り、ちょっと当るか当らないか位に調整する。
いや〜、ちょっと間を置いておいてよかった。あのままつくって納品してたら、お客さまが雨の日にへらブナ釣りの道具自慢に出かけたとたんにクレームで戻ってきてしまっていただろう。不幸中の幸いである。
で、塗装。トチの縮みがキラキラしてほんとに綺麗だ。もうご近所中に見せて廻ってもいいぐらい。(って、そんなもの見せられたって、ご近所さんが迷惑やないか!!)
あとは、中の緩衝部材を桐でつくれば、やっとこ完成。(いつまでかかってんだよ!!)
さあ、帰ろう、と帰ったところが、一家総爆睡中。起こすのもなんだし、かといって自分で何とかする気力もないので、晩飯抜き、寝た!!
月が変わろうが、何も変わらない。今日はそんなとこ。

10/2
早いもんで、もう2日

朝から、お客さまへお礼のケータイストラップをお送りする為の準備。
お昼前に、山王木材さんというかたがお見えになったので、てっきり材木屋へ営業に来たのかと思って対応していたら、僕のほうを訪ねてきてくださったのだそうだ。
以前営業メールがはいっていたので、お返しに毎月メルマガを送りつけていた(送りつけていたって、それじゃ迷惑メールじゃねえか!!)のを見てくださっていて、わざわざお訪ねくださったそうである。普通こんな細々とやっている工房に材木屋さんが営業にはお見えにならないと思っているから、つい勘違いしてしまったのだ。
「じぶんちショールーム」(なんかこの名前も飽きたな〜。なんかいい名前は無いものか!?)にもご案内し、いろいろ見ていただいたが、僕の木の使い方(兎に角、使える限り使う的発想)は材木屋さん的な概念には当てはまらないようで、意外にお楽しみいただけたようである。
まあ、実際、材木屋さんからまとまった量の仕入れはできないので、営業的には無駄足に近かっただろう。(ご足労さまでした。)
あとは、「アタッシュケース」の最終仕上げ。
底と蓋の裏にコルクシートを貼り、内側に中身が動かないように桐材で押さえと枠をつくって組み付ける。
で、蝶番で箱と蓋を組み立て、革ヒモのステーをつける。
開閉チェック、ロックもしてみる。万事オッケー、ようやく完成である。
う〜ん、なかなか曰く付きではあるが、完成すると愛着もわく。そもそも僕的には、出来に問題は無いのだからそれもそうだが…。
う〜ん、これは手放したくないな〜。
なんにしろ、用途があってつくられたものなので、使われてナンボである。
これ持って、道具見せにでかけていただいてもきっと恥ずかしくないと思う。(相変わらず手前味噌なヤツだ!!)こんなケース、そうそうないよきっと。
いや〜、ひとつ肩の荷が降りた。
さて、次は…。
あしたは〜どっちだ〜♪ (なんだぁ?)今日はそんなとこ。

10/3
なんちゅう一日や!?

材木屋で飼っている犬のゴンなのだが、フィラリアにかかっているうんぬんのことは以前ここで書いたが、経済的理由から病院通いを止めたのであるが、さすがに最近腹水が溜ってきて見ていて痛々しくなってきたので、もう一度病院へ連れていって腹水を抜いてもらうことになった。で、さすがに同じ病院へ連れていくのはバツが悪いので、もう少し近くの病院を捜して連れていくことに。タウンページで捜すと動物病院というものは結構そこら中に一杯あるもので、一番近場のところを選ぶ。
診察時間は9時からなので、それにあわせて出かける。軽トラの荷台に乗せていくのだが、抱きかかえると異常に重い。これは相当お腹に水が溜っている、動きも鈍くなるはずだ。
で、病院にいき、今までの経緯を話し、腹水を抜いてもらうことになったが、ここの病院はスタッフが少ない(たぶん夫婦二人とかなんだろう。)為か、処置中も犬を押さえる為に立ち会わせてもらえた。お腹に管を刺し、水をそこから出すのだが、どんどんと溢れるように水が出てくる。洗面器で受けているのだが、何回か別の容器に開ける事をくり返し、結局4リットルの水が排出された。4リットルっていうと、水換算で4キログラムである。この犬の普段の体重が16キログラムそこそこだから、25%増量していた訳である。さすがにお腹の皮ものびきってたぷたぷになっている。
ここの病院は、事情を察してくれ、しばらく薬が合うか様子を見て、大丈夫なようなら、薬だけを出してくれるそうなので、ゴンもしばらく生き長らえることができそうである。
これじゃ愛犬日記なので、仕事の話も少々。(少々って…!?)
留守中に電話が入っており、昨日お問合せいただいたインテリアコーディネーターの家具屋さんがアトリエ近くに来ているので、突然で悪いのだが打ち合わせに行きたいということ。
それじゃあ、どうぞということで、来ていただく。
アトリエから、じぶんちショールームへ移動し(珍しくじぶんちショールーム大活躍。)お話を伺う。お店のお客さまがスツールとミニテーブルを一点もので欲しいということらしいのだが、いつものごとくご予算が…。お困りのようでもあるし、わざわざお越しいただいているものを、無下に扱うのもなんなので、ご予算内でできる仕事ということお話させていただく。(往々にして、つくりだすとそうはいかないのが人情なので、お金持ちにはなれない。)
なんだかんだしていると、中途半端な時間なので、もう随分お待ちいただいているカウプレの賞品をつくることにする。ご希望は「趣味で集めているぐい飲みを飾る飾棚」といっても、そんな大きなものはできないので、スパイスラックみたいなミニ飾棚になる。
棚板にするめぼしい板を見つけ、それをベースにデザインを練る。
賞品とはいえ、せっかくだから気に入ってもらいたいので、ああでもない、こうでもないと考える。こういう場合ある程度からはつくりながら考える。
そうこうしていると、「アタッシュケース」のお客さまがお見えになった。
えっ、明日のはずじゃあ!?写真とってないやん!!
既に辺は暗いので、今から撮影する訳にもいかず、泣く泣くお渡しする。
さようなら、アタッシュケース。幸せになれよ!!

名残惜しいものである。記録も残らない…。
おヨヨ…。(おヨヨって、また懐かしいなぁ!)今日はそんなとこ。

10/4
なにやっていいんかわからん!?

朝から、へらブナ釣りのお客さまがお見えになった。
持って帰って、中身を入れてみたがちょっときつい様で(制作時に現物あわせしなかった。)調整して欲しいということ。
おっとラッキー!!これで写真とれるやん、しかも中身付きで。
で、お預かりして、調整する。
なんせ中身ウン十万の品、調整中出したり入れたりするのも気を使う。
調整後、撮影。万事オッケ〜!!なるようになる。
それで、えっと、明日は「クラフトフェステバル in タンバ」へ出かける(一応出展)ので、ちょっと準備をしなくてはいけないのだが、アウトドアのイベントは初めて(正確には初めてではない…?)なので、なにを持っていっていいのやら、皆目検討がつかない。
一応雨はしのげるように、ターフなるものは買ったのだが、テント張るのなんて中学生のときのキャンプ合宿いらいだ。ちょっと不安なので、そばの空き地で練習をしてみるが、ちょっと危ういが、まあ、なんとかなるだろう。
あとはディスプレイするのに、地べたに直接置く訳にも行かないし、どうしようということで、ネットでいろいろ調べてみたりして検討する。(しかし、それって今頃することか!?もっと段取りよくやっとけよ!!)
フローリングの半端をもらってきてあったのを思い出し、ちょっとひいて見ると一畳チョイある、これを持っていこう。後は適当に雰囲気のある板を持っていって台にして…。
あといるもんは…?
なにがなんだかもう!!(だから、段取りだって!!)
なんか寝られへんぞこりゃ。
だから、段取りが大事だっていってるじゃないか!?で、今日はそんなとこ。

10/5 〜6
いってきました、「クラフトフェスティバルin タンバ」

<はじめに>
二日間、おまとめになってしまいますことをお詫び申し上げます。(理由を言わんか!?理由を…!!)
バタバタとしてる間に、寝たのか、寝てないのかわからないまま朝がきてしまい、家(じぶんちショールーム)にある荷物と家族一式をクルマに詰め込み、会場のある兵庫県氷上郡柏原町へ向かう。
だいたい2時間ぐらいの道のりと考えて出発したものの、大阪府下を出るのに1時間チョイ、2時間走っても3分の2位のところまでしか辿り着かない。
2回程会場へは行ったことがあり、だいたい2時間ぐらいだったな〜と思っていたのだが、たいした見当違いであった。よくよく考えると、前回も決して2時間ぐらいでは到着していないし、しかも今回は、ワンボックスカー(いつものごとく、義兄貴にお借りいたしました。)に荷物と家族一式詰め込んで、峠を越えるので、根本的なスピードも違う。
あちゃ〜、オープンに間に合わないじゃないか!!(なにやってんだか!?こいつは。)
焦る気持ちをおさえつつ、安全運転を心掛け、半ば諦めかんも交えながら、クルマを走らせる。結局会場へついたのは、オープンを30分程まわってからであった。
会場を見ると、出展者のテントがところどころに張られており、設置する場所ないんじゃないかと心配になったが、取りあえず急いで受付に向かう。運営事務局の細谷さんが出迎えてくださり、一年ぶりのごあいさつ。(細谷さんとはネットで知り合い、一昨年のこの会場で始めてお会いして以来の顔見知り。)
で、設置場所を求めて、会場を彷徨い(彷徨いってまた大袈裟な!?)。広場の見晴しのいいなかなか絶好(しろうと考えで)のポイントが空いているいるのに気付いた。
ここいいんじゃないの!?でも、なんで空いてるんだろう?
もしかしたら設置できない場所なのかな?
わからないことは取りあえず聞くことに。
特に問題はないらしい。
おお、ラッキー!!と早速そこに設営することにする。
(この身の程知らずの行動が、あとで後悔を招くことになるのだ。)
荷物一式をおろし、早速設営。
さて、ここからが今回最大の難関である。
買ったばかりのテント、昨日取りあえずまねごとだけはしてみた。
本番はどうだろう!?
また、説明書どおりに組み立てる。途中までは一度やっているのでなんとかなる。
頭の中で何度もシュミレーションもやった。すべて成功している。(なんで、テントひとつ張るのにこんなに大騒ぎしてるんだ、こいつは!?)
すったもんだのすえ、見事テント(ターフだっけ?)は立ち上がり。
やればできるもんだと自己陶酔。
その絵は、初めて子供を連れてキャンプにやってきたお父さんそのものであった。
パパ「パパ、頑張るからね!!テントだってはれるんだから。」
子供達(複数なのか?)「パパ、頑張れ〜!!」
ママ&子供達「わぁ〜、パパ、すご〜い!!」
(アホか…。)
そもそもテントなんて張れるようにできているもんなんだから、よくよく考えるとたいしたことではないのであった。
で、展示のレイアウトをしていく。
こういう場は初めてなので、取りあえず考えてきたとおり、やってみる。
この時点で既にお昼前、ちび達はもう落ち着いておらず、どこかへ行きたがっている。
(こういうところへ子供を連れてくるのは賛否両論あるのでしょうが、私の持論としてはこういうところにも家族を連れていく派なので、ご容赦ください。)
カミさんに子供を託し、あとはひとりでやる。
ばたばたと、なんとか一通りレイアウトをする。
見てると、もひとつ人出が少ない気がする。
あまり人も流れてこない。(これには重大な理由があった。)
そんななか、削ろう会に一緒に行った中村さんが遊びに来たついでに顔をみせてくれたり、京都のどんどこさんの寄ってくれて、また、知り合いの材木屋さんから前々からお話を聞いていたご近所の材木屋の松下さんという方がわざわざネットで見て訪ねてきてくださったり、同年代リンクの工房GAKUさんも出展されていてお話をさせていただいたりと、初めてのアウトドアイベント出展でどうなることやらというなか、心強いお声を掛けていただきました。ありがとうございました。
夜は、駐車場で車中泊。このクルマはシートが平になるのでチビ達にとっては何の不自由もない。なんかいつもと違うので、こんな狭い中で眠るのが楽しそうである。
さすがに大人二人はつらいので、僕は結局、運転席を倒して寝たのでいつものとおりである。
後編につづく(って、こういう時って完結した試しがない!!高山の時だって…。)
(…っていうか、長過ぎ!誰もここまで読まんで!!)

<どたばた、たんば後編>(っていうか、10/6 ね!)

こんな状態でも人間って偉いもんで、きっちりいつもと同じ時間帯に目がさめる。(え〜、それって単に歳とったってことじゃないの!?)
朝食を食べ、支度して(着たまんまやろ、きたな〜!!)、顔を洗いに公園へ行くと、チビ達が遊びたがるので、ひとしきり相手をする。(こんな朝から、走り回りたないちゅ〜ねん。)
オープンまでしばらくあり、のんびり今日の段取りを考えていると、周りが動き始めてきた。「みんな早くから準備するんやな〜!?」と感心しているが、だんだんとその数が増えてくる。「はて?そんなにみんながみんな熱心なもんか?」ちょっと疑問に思いスケジュールを確認すると、なんと、昨日より1時間早いじゃないか?(もう、しっかりしてくれよ!!)こりゃマズイとさっさと設営場所へ向かい準備にかかる。
昨日の反省を踏まえ、少々ディスプレイの方法を変えてみる。より室内空間的な見せかたにする。(それじゃ、アウトドアの意味ないじゃん!!)
これでどうだ!!
会場もオープンし、来場者の姿も増えてくる。
「結構ひと来てるし、ちょっとは見てもらえるかも!?」淡い期待だった…。
身の程知らずな行動がここで仇となった。
ひとは流れるものなのである。(商売の鉄則その1)
例年はここの広場がひとの流れのメイン的な感じになっていたのが、今年は出展者が増え、広場を囲む通路に沿ってひとが流れていくようになっていた。
毎年、広場内に出展される方の話でもやはり、人が流れてこないということだった。
しかも、広場の中でも陸の孤島的に設営されたテントにはよっぽどの求心力がないと辿り着いてこない。(こんなとき一芸があれば…大道芸でも習っておくか!?)
ちょくちょくと、流れ着いてきてくださるお客さまはいらっしゃったが、外を流れるひとを指をくわえて見ている時間もなかなか悲しいもんだ。
そんなところに釘を刺すように、雲行き怪しくなったきた。
突風と雨に見舞われだした。
風に煽られ、たなびくテント。飛んでいってしまったらどうしよう!?未知の経験に恐ろしく不安になる。
人足もまばらになり、もう踏んだり蹴ったりである。
天候も夕方頃には少し落ち着きこのまま撤収まで持つかと思いきや、ギリギリのところでまた降り出した。これは、踏んだり蹴ったり撲られたりといったところか?
雨の中、撤収。おかげさまで(って誰のおかげ?)テントが大きいのでなんとかそれほど雨に濡れずに作業はできたが、なんだがバタバタとし撤収して、挨拶もそこそこにバタバタと落ち着かずに帰途に着くことになった。
雨の中の夜の山道、ゆっくり安全走行である。
かなり睡魔に襲われてしまったが、なんとか無事家まで辿り着くことができた。よかった!!
片付けは明日にしよう。タンバの二日間はそんなとこ。<close>

10/7
二日留守にすると…

昨日はやっとこさ帰ってきたので、今日は荷物を片付けたりの後始末に追われてしまった。
テントなんかも濡れたまんまだから干さないけないし、クルマも掃除しないといけないし、あれも、これも…ハァ〜。
他にもしなくてはいけないことがあるからね〜。
あ〜、しんど〜。(しんどい、しんどい、言ってる間にさっさとしなさい!!)

合間に、カウプレの「小意気な飾棚(小)(フルネームは長いので割愛)」を撮影して梱包して発送する。
昼過ぎに、三井住友VISAカードの方が導入の説明にお見えになった。
お支払い方法の中にカードという選択肢もあったほうがいいかと思い、導入してみようと検討中なのである。問題は審査が通るかどうかだが…。

なんか、夜まで無意識に動いていたような感じである。
なんだか訳わからん。仕事も片づいとらん。
どうしてくれんねん、もう!!(そんなこと言われたって、ねえ!?逆切れすんなよ!!)今日はそんなとこ!!

10/8
まあ、なんとか落ち着いた

朝から雨、なんともうっとおしい天気。
こんな日にはなにかが起こる予感!!

以前、2脚の注文を1脚と勘違いし納品するというお間抜けなことをしてしまった「風汰の椅子」のもう1脚をつくる。
1脚だけつくると非常に効率が悪く採算にあわないのだが、今回はこちらのうっかりミスなのでペナルティーである。しかも既に納期引っ張ってるし…。(よく反省しなさい!!)
この椅子の本体は中途半端な大きさなので中途半端な長さのナラの角材を引っぱり出して割り返し(大きな角材を小さな角材等に挽きわることだと思う、たぶん…。)木取りをする。板目で割ったので、チビ椅子にはもったいないような面白い虎斑がでた、ラッキー!!(子供のものだからといってなめちゃ〜いけない。)背板の分まで間に合わなかったので、端材の山からクリの節周りの面白い木目の材を見つけそれを使う。
で、木づくり。脚の部分は割ったままの共木の状態(上から見て□□を田になるように使うと木目が揃っていい感じになる。う〜ん、説明し切れない。)で使うので、関係を失わないように注意する。
木づくりができ、部材が揃ったところで終了。
夜、「樹望塾」へ出席する為、ちょっと資料を準備する。(結局使わなかったけど…。)
夕方、市内へ向けて出かける。丁度帰宅の時間帯なので、ところどころクルマが止まる。
挙げ句に曲り角ひとつ間違えるし…。(まっすぐ目的地に着くことはないんか!?)
今日のテーマは『物造りの未来に樹望はあるか?』
この問題は、こういう仕事をしていると切っても切り離せない。
そんなことで、ネットという切り口で面白く展開しつつあるということで、少しお話をとご指名を受けたのだが、なにを話していいのやら一瞬にしてパニクってしまい、収拾のつかない話になってしまい、ご参加の皆さんにちょっとご迷惑をかけてしまうという不始末。
こういう場に集まられる前向きな方々は、「ピンチというのは、裏を返すとチャンスである。」と言われる。それは、僕も常々思う。具体的にどうこうということもあるが、気持ちの上でもポジティブになれるような気がするのだ。
不景気、不景気といって嘆くことは誰にでもできる。
でも、そこをどうするか、もしかしたらどうもできないかもしれない。
それでもなんとかしようじゃないか!となんとか知恵を絞ってみる前向きさは失いたくないもんだ。
樹望というのはそこにあるもんじゃなくって、つくるものなのさ!!(うゎ〜、青くさ〜!!)
あいも変わらずまとまらないが、今日はそんなとこ。
(おい、何か起こったんか?)

10/9
う〜ん、普通の日!!

この間、タンバに持っていった椅子をメンテナンスする。
「ブナの小椅子」なんだけど、座面に丸ホゾで差し込んでたのだが、中途半端な乾燥材だったらしく(これまた無責任な表現やな〜!?)、制作から3年、乾燥が進み少し木が痩せたので、座面と丸ホゾに目違いができてしまったのと、変形で背板のホゾの胴付が笑っちゃっていた(胴付きがちゃんと付いていないコト。)。
座面のほうは、目違いを削りタッチアップ塗装をする。
胴付は、座面のカタチなりに墨を付けてノミで調整する。
ブナのようなちょっと癖のある無垢の材料を使うときは、ほんとに乾燥の状態だけは気をつけないといけないと改めて考えさせられる。
まあ、ここで直しておけばもう木も落ち着いてるだろうし、しばらくは大丈夫だろう。
そして、「風汰の椅子」の続き。
なんとか今日中にと思い加工をするが、焦るとなぜだか物事はよくないほうへ…。
『切ったらアカンとこ切ったりするねん!!』
致命的でなかったことは幸いだが、結局余計な手間が増える。
ホゾを取り、仮組まで済ませたところで、一服。
晩飯買い食いするか?と腰掛けた…。
不覚にも睡魔に襲われ撃沈。(疲れてたからね〜。)
終〜了!!王者への道は遠退く。(なんのこっちゃ?)
っていうか、完成してないやん。今日はそんなとこ。

10/10
今日って体育の日じゃなかったっけ!?

祝祭日って、カレンダーの色で判断してるから、なんか知らん間に体育の日が14日になってるやないか!?(正しくは、第2月曜日ということになるのか?でも結構前からちゃうんか!)
運動会というものに関わらなくなったから、そんなに気にならなかったんだろうな。
日記つけるようになって、改めて日付けというものを見直すとそんなんなんだね〜。
(日付けにまつわる余談でした。)

朝一で、ゴンを病院へ連れていく。
ちょっと診てもらい、薬も合っているようなので、しばらく分の薬をだしてもらう。
(近くだと早くていいね!!)
支払いやらなんやらで、銀行と郵便局へ。
そして…。
はい、不覚にも「風汰の椅子」の続きをば。
座面の木取りをしてしまってから、受け桟の加工(座面の収縮の方向と関わってくる)をし、部材に仕上をかける為に水引きする。
乾くまで時間かかるので、仕上と組立ては夜することにして、(って、また寝てしまうんちゃうか?)次の仕事「押し花ライトスタンド」25個にかかる。
ざっと木拾いをして、木取りをする。
規格材のフリッチ(挽き材)の在庫を持ってないので、ちょっとこういうまとまった量の仕事の時には木取りするのがめんどうなのだ。ある程度まとまった大きさの使えそうな材をひっぱりだす。
まとまったお金が入ったら、こういう仕事用の材もちょっと買っておこう。(まとまったお金が入るのがいつのコトやらわからんが…。)
ひととおりチョイスした時点で、置いておく。あまり遅くなると機械動かせなくなるから木づくりできないし…。(野中の一軒家みたいな騒音を気にしなくて良いアトリエがいいな〜!!)
仕上にかかる前に、カンナの刃を研ぐ、時間を掛けずにさっさと研ぐ、でも切れるように。この間、削ろう会にいったとき、テレビに出ていた棟梁のお話を聞け、その方が「仕事の時はこんなに時間を掛けて研がないよ!!カンナだとせいぜい5分で研がないと仕事にならないもん…。ノミだったらひと揃え昼休みにお昼食べてから研いでしまう。」ということだった。
う〜ん、その話を聞いてちょっと反省した。切れ刃付けるのに何分も時間を掛けて、せこせこと刃を研いでいてはプロとしては心構えがなっとらん。と改心し(たつもり…)、それからこっち、刃を研ぐ時間の短縮に気を付けている。かといって切れないんじゃ話にならないけどね。(まあしかし、仕事してりゃあ、当たり前といやぁ当たり前の話かもしんない。)
で、仕上削りと面取りして、前後づつ部材を組み立てる。
養生して、また明日。
結局、今日も仕上がらない。今日はそんなとこ。

10/11
木取りに想う。

朝から、なによりまず先に「風汰の椅子」を組み立ててしまう。
「押し花ライトスタンド」(これじゃなんだかわからんな!?)の木取りと木づくり。
クリの角材を主に使うのだが、節があったり、割れがあったりして、それをなるべく無駄なく使おうとすると、木取りもなかなかひと筋縄ではいかない。効率を取れば捨てるところが多くなり、捨てるところを減らそうとすると効率が悪くなる。これはどこ世界、分野でも抱える問題なんだろう。
まあ、あえて言うなら、僕の仕事では手間のほうを取りたい。というか取る。(おいおい、断言してるで!!)
僕の使っている広葉樹の木は杉等の植林されている木と違い本当の意味で自然資源である。ともすると樹齢何百年の木もざらにある。そんななかでも、できる限り一般に美味しいところを取られた残りの材や、材木屋さんで売れなくなった在庫等を探して集めているので、一般に言う欠点が多く少々グレードが低いものが多い。そんな材でも、ちゃんとその材にあわせて手間をかけることにより十分に使えるのだ。それで少しでも無駄になる木が減ればいいじゃないかと思っている。
ただ、僕の場合、つくったものを販売することで、効率を優先する実社会で生活している以上、その手間をどう負担(負担という表現が妥当かどうかは置いておく。)するのか?という問題も常に絡んでくることは避けられない。
その辺をどう解決するかは、僕自身にかかってくる。
しかし、僕だけが息巻いて、すべて背負っていくことはムリがある。
だから、できる限りつくるモノの完成度、付加価値を高める努力を惜しまず、それを理解していただける方に出会っていきたいと思う。
あ〜、また日記かいてるのに、なにやら訳のわからんことになってきた。
「僕は今の生活が続けていければそれでいいので、少々お高い手間賃は、社会自然への投資、還元と思ってください!!」なんて声高に言ってしまうと変なアマちゃんみたいに思われて、みんな引いちゃうんだろうな!?(って、言うてるやん!!)
あっあ〜♪ わかってくれとは言わないが〜♪ そんなに俺が悪いのか〜♪ ララバイ、ララバイ…(ふっるいな〜!?しかも誰も悪いなんて言ってないやん!!)
まとまらない…。今日はそんなとこ。
(んで、仕事はどこまで進んだんだ?)

10/12
なにしてたっけ?(ということは、いつ書いたんや?)

昼からカミさんの用事で、子守をする為一時帰宅。
なんか久しぶりにゆっくりチビ達と時間を過ごす気がするが、しばらくすると眠気に襲われうとうととしてしまった。(って、子守の意味ないやん!!)
カミさん戻ってから、明日のお出かけ先への手みやげを買いに例のケーキ屋さんへ(この頃、ビンボ〜やったからここのケーキも久しぶりやな〜)って思い、各人ひとつづつケーキを買って食べることに。下のチビの立樹(2歳)が選んだのは、『抹茶のムース』なにを思ったのか、色に魅せられたのか、トッピングの大きなクリに惹かれたのかどう考えてもこいつにこれは食えんやろ!?という選択である。
この頃、こいつが反抗期で僕に似て言い出したら聞かない。(って、お前はまだ反抗期なんか!?)
食べなかったら、僕のと交換してやろうということで、僕は彼が好きな「ガナッシュ」を選んだ。
家に帰り、みんなでおやつにケーキを食べる。立樹は自分の選んだものが目の前に出され満足そう。早速、クリから手を付け、そして抹茶のムースを口に含んだ途端、顔が変わった。『な、なんじゃ〜このあぢは…!?』(心の声、たぶん…)
やっぱりな、と僕は思い。これと替えようか?とガナッシュを差し出す。
立樹「ううん。」と首を横に振る。
「おいしくないでしょ?」とカミさんと僕。
「ううん、おいしい。」と立樹。
こ、こいつ!!なにをいってるんじゃ!?お前の顔が、いまさっきすべてを物語ったやないか?
まさか?と思い、再度同じ問いかけをしてみるが、返ってくるのは同じ言葉。
しかし、かといって、食べる訳でもなく、少しするともてあそびはじめた。
「食べ物で遊んじゃダメでしょ!!」
「ううん。」もう、なにをいっても無駄である。
取りあえ放っておくことにし、僕は彼の目の前で美味しそうに「ガナッシュ」食べた。
しばらく黙って見ていたようだが、ついに「こうかんこ。」(交換してくれよ〜の意)とひとこと発した。
彼の目の前にあるのは、見るも無惨な抹茶のムース。(もともとムースだからまあ…。)
こっちもいう程残っていない。まあ、条件は似たようなもんなので交換する。
目の前に大好物の「ガナッシュ」が現われた途端、今までと打って変わって食が進む。ガツガツとむさぼり喰う。(我が子の行動にこんな下品な表現もないだろうと思われるかもしれないが、まさに書いたごとくなのである。)
ほかにも、小悪魔的行動をあげればきりがない。
この時期、上のチビにもこんな時があったけど、カミさん曰く「ここまでじゃなかった。」状態である。
子供には笑わされることも多いが、泣かされることも多い。
子育てって…?
てなところで、今日はそんなとこ。(きょうは〜? ふぅ〜ん。)

10/13〜14(なんか最近手抜きちゃうんか?)
素敵な二日間だったな〜!!
(ちょっと駄文の長文ですので、覚悟してお読みください!!)

今日は、この前(9/18参照)うちに遊びにきてくれた前田さん(この後の流れからいって名前ださんのも不自然だしな〜。許してくださいね。)のお招きで、長野県松本市の美ヶ原にあるご実家に遊びにいった。
簡単に遊びにいったと書いてしまえばそれまでだが、走行距離約400km、時間にして約6時間の道中である。
朝の5時からクルマを走らせる。ほとんど渋滞も無く走るが中央道から岐阜あたりから、インターの出口が混み出す。よくよく思えば、連休中だし、この時期のこのあたりは紅葉のメッカで人出も多いはずだ。長野道に入ると松本IC渋滞3kmの表示、まあしょうがないなと諦めモードで列に並ぶ。市内に入ってもしばらくクルマの列は続く、さすがに他府県ナンバーのクルマが多い。(斯くいう自分も類にもれずである。)
市街地を抜けるとクルマも減り(減りというよりほとんど無くなった。)、地図を頼りに一路美ヶ原へ…のつもりが、お約束の迷走。(なんで毎度まいどそうやねん!!)
今回は珍しく、後戻りなく、感があたって走るべき道に迷い着いた。
どんどんと山を登っていく。まったく地感がないので、どこまでいくのかまったく検討が着かない。しかし、景色は紅葉が深くなり、カミさんも大喜びである。
ようやく地図にある目印を見つけ、小さな路地に入り、この辺かいな?と思ったところ(思ったというより、その先林道でまさかこの先…と思ったのだ。)でクルマを停め、それらしき道を歩いて入ってみる。
ちょっと入った時点で一目で一般の民家とは違うとシャレた建物が、建物を廻り込むと広いお庭が広がり、棟続きの工房らしき建物。やっと辿り着いたと確信した。
入り口玄関らしきところへ着いたところ、我々の気配(というかチビ達の声でしょう。)に気付いて人が出てきた。おおっ、ようやく見覚えのある顔を見つけた!!奥様発見である。挨拶もそこそこ、クルマとカミさんを取りに戻り、敷地の中にクルマを止める。
改めて、再会のごあいさつ。つい一ヶ月前のコトなのになんか懐かしい感じが不思議でいい。
ラブラドルのサンクも出迎えてくれる。チビ達は自分達より大きな犬にはじめ戸惑うが、大喜び。
おもてなしの準備を待つ間、敷地の中を散歩する。栗の木がいっぱい実を落し、チビ達が珍しがってそれを拾う。すぐ目の前に広がる山の景色は、もう秋の色でいっぱい。
そんなこんなで準備も整い、再会を祝して乾杯。美ヶ原の山々をバックにガーデンパーティー、なんとも贅沢。なにより天気がいいのがよかった。
ビールがうまい!!
料理も美味しい。
景色もきれい。
こんなに楽しんじゃっていいのか?とちょっと罪悪感を覚えたが、ここまできてそんなことは考えないことにした。
そして、しばらくするとご両親である木工芸家の前田純一氏ご夫妻がお戻りになった。
ほろ酔い気分の僕の中に一瞬にして緊張感が走った。
僕らのような駆出し木工家?にとっては、おおいなる先達である。
このレベルのヒトには、なかなかそうそう会えるもんじゃ無い。
実は、お盆の迷走の旅は、この地へ氏を訪ねたかった(しかも、勢い、いきなりアポなしで!!)という訳のわからない動機から始まったものなのだ。
作品から感じる印象と同じ、繊細で厳しさと優しさを兼ね備えた印象を感じさせる方で、周りに漂う空気の違いを感じとることができた。
なにより、初対面の我々を本当に気さくに向かい入れてくださり、チビ達も一緒に遊んでもらい、感動もんである。
すっかりお言葉に甘えて、夕食もご一緒させていただくことになり、ご夫妻はうどんすきの食材のお買い物に出かけられ、その間大胆にもデッキで昼寝をさせていただいた。(紅葉の山を見ながらの昼寝は、う〜ん、死ぬ程心地よかった!!)
また、前田さんに少し工房を案内していただく機会にも恵まれた。(これはまた死ぬ程うれしいもんです、うん。)
どこぞのプレハブアトリエとは比べ物にならない(と云うかそれは比べたら失礼だよ、キミ!!)程、きれいに片付けられており、仕事場と云うのは斯く云うもの、いいモノをつくろうと思ったら、やはりこういう基本的なことは大切だと反省するとともに、かなり恥ずかしくなってきた。
また指物師ならではの数々の豆ガンナも見せていただき、モノをつくる為にまず道具をつくるという本物の世界を垣間見ることができた。(あるもんだけでできるものを考えてたらアカンねんでホンマ!!)
日が暮れだして少し肌寒くなり、お部屋に入ると、チビ達も前田さんご夫婦とサンクに随分遊んでいただいたので、少し疲れて眠たくなったのか、お昼寝タイム(時間的にお昼寝とは云わんか!?)立樹を寝かし付けてる間に不覚に僕も眠ってしまった。(しかしよく寝るな〜!!)
目覚めると、夕御飯のうどんすきの準備をしていただいており、恐縮して席に着くと、改めて乾杯していただいた。(なんか変な日本語!?)
それから、どのくらいの時間だろう、とにかくいろんなお話をさせていただいた。思い返すと少々生意気なことをいってしまったかもしれない。
なかなかこんな機会はないので、時間が経つのがほんとに惜しかった。
あげくに、日帰りするはずが、お泊まりまでさせていただくことに。(おまえら、好意に甘え過ぎ!!)
翌朝、早く目覚めると、氏が隣の部屋のMacの前でホームページの作業をされていた。(Macユーザーというのがこれまた嬉しかった。ちなみに、氏のこの日の日記に写真付で載せていただきました、うれしい!!)
前田さんご夫婦は既に東京に戻られており、僕達も連休最終日の渋滞を避ける為、早くからおいとまさせていただくことにした。
ばたばたとしているにも関わらず奥様(この奥様がこれまた素敵な方でした。)がお見送りくださり、別れ際、カミさんに木工家の奥様というお立場から優しいお言葉をくださいました。余談なんだけど、彼女(カミさん)の周りの人々(姉妹、お友達)はほとんど普通の生活人(この言い方も変なんだけど、まあそういうことです。)の妻なので、やはりちょっと環境が違うみたいで、似た状況の方からアドバイスのような言葉をかけてもらえる機会があまりないので、彼女にとってもいい経験だったんじゃないかな〜。
いろんな思いや、新たな思いを胸に、名残惜しいが松本を後にし、大阪へ向いクルマを走らせる。
帰りは総じて下りが多い為か、1時間程、来る時よりも早く着いた。
日々慌ただしく過ごしていると、見失いそうなことや、不安なことも多くなるが、先を生きる人とお話をさせていただくことで、正されたり、確信したり、新たに発見したりすることができる。
この二日間の出来事が、何か次に進むきっかけになればいい。
うん、よかった。松本の二日間はそんなとこ。(いや〜、だらだらと長かったな〜!!誰もここまで読まへんで。)

10/15
…やっと追い付いた。(なににやねん!?)

まあそうそう毎日いろんなことも起こらないもので、普通に一日過ごしたほうかな。
また二日留守にしたので、溜起仕事を片付けたりしてから、「押し花スタンド」の続きの作業。
夕方から、この日曜日に開催する木の暮らし研究会の木工教室の打ち合わせに木匠へ。
昨日の分(文?)が長かったから、今日はこんなとこにしておこう。(って、ちょっとあんた短過ぎへんか?)
…やっと追い付いた。(だ、か、ら〜。なににやねん!?)

10/16
今日も普通かな!?

「押し花スタンド」の部材の加工が、電気部品を買ってこないと先に進めないところまでひと段落したので、ちょっと休んでいた(お待たせしているお客さまをまったくなんだと思っているんだ!!)「風汰の椅子」の座面の加工をする。丁度いいケヤキの板を前に気取りしておいたものを、現物合わせでカットする。
そして、縁のアールを革貼りっぽい感じにカンナで削る。
仕上げ前の水引きをし、養生。
で、昼過ぎから、部品の買い出しに大阪へ。
小さな部品もまとめて買うと結構な金額で懐が痛い。木でつくれるものなら、手持ちの材でなんとかするのだが、電気部品となるとそうもいかないのが頭の痛いところである。
ちょっと出かけるつもりでも、クルマで往復すると2時間ちょっと(高速は使わない。)まるまる移動にかかるのでかなわない。
戻ると夜やもんな〜!!買い出しも半日仕事である。
早く「どこでもドア(fromドラえもん)」つくってね!!そこのあなた。
まったく仕事にならん、今日はそんなとこ。

10/17
あっ!!結婚記念日だ…

あらから、もう9年か〜。
カミさんもこの24日で三十路に足を踏み込むし、はたちの嫁さんもらったってよろこんでたのに、そりゃおばさんにもなってくるわな〜。
僕だけやな、いつまでも若いのは。
なんて振り返るのは、来年の十周年(スイートなんとかダイアモンドなんて買えとか云われへんやろな!!)のときにしておきましょう!!

午前中、ちょっとMacで作業し、(そんなことしてる場合じゃないのだが…。)昼から、またまた続き。(いつまでかかるんだ!?なんか深みにはまってきた。)
「押し花スタンド」は、昨日買ってきた電気のソケットにあわせ、ボール盤で座ぐりする。φ27mmの穴を20mm掘る。抵抗が大きいので、ゆっくりおろさないといけないから時間がかかる。なんか知らんが全部掘り終わるまで、けっこうかかった。
「風汰の椅子」は、座面を仕上げ、毛羽取りなど塗装前の素地をつくる。
このお客さまへ、お孫さんの誕生お祝とお礼を兼ねてお贈りする写真立ても一緒に塗装できるように、つくっておいたものを仕上げる。
で塗装して、日付けが変わらんうちに帰宅する。
帰り道、コンビニで彼女の好きなアイスと甘いものを食べるとかならず塩っぱいものを食べたいと言うに決まっているので、ポテトチップを買う。
お祝は来週のお誕生日まで先送り。(って、何でも先送りやな!!)
ちょっとだけハッピーな気分で、今日はそんなとこ。

10/18
にっちも、さっちも、どうにもブルドック!!

午後3時過ぎに(って、いきなり昼過ぎかい!!)、「風汰の椅子」をご注文のお客さまが引き取りにお孫さんと娘さん(そのお母さん)と一緒にお見えになった。
ご自宅の近所にある結構有名だというこだわりの養鶏場「大北養鶏場」の卵をカミさんのお菓子づくりにどうぞとわざわざお土産にお持ちくださいました。
お孫さんのお母さん(娘さん。わかってるからいちいち書かんでいい!!)は、出産の為の帰省中で、来年の1月には妹さんのほうもご予定だそうで、「風汰の椅子」を追加で2脚ご予約いただきました。(僕のことだから、今から注文しておかないと、なかなかできあがってこないからだそうです。)
あとは「押し花スタンド」をとにかくなんとかしたいので、がんばる。
すべての加工をすませ、水引きし、仕上て、組み立てる部材があるので組み立てる。
接着の養生のため小休止、夜食にカップ麺(こんなんばっかり食べてたら、カラダ壊すでほんま!!)を食べ、腹八分感でうとうと。
…熟睡。(またか!?)
日付け変わって目が覚め、塗装に入る。(接着も固まりタイミング的には丁度良いのだ。)
毛羽を取って素地調整。
散らかっている机の上を片付け、部材を並べる。なんか結構いっぱいやな〜。
ざっと塗りはじめる。
細かいのいっぱいを、はけ塗りなので、結構手間がかかる。
しばらく養生して、拭き上げ。これまた面倒。(仕事なんだから、面倒面倒いうな!!)
塗り上がった時には…。
もう、うち帰るのもなんだし、ここで仮眠。
カラダ痛くなる…、今日はそんなとこ。

10/19
これじゃぁ内職やな!!

「押し花スタンド」の塗装が終わり、電気部品のアッセンブリをする。
陶器製のソケットにコンセント付きのコードをつけて、木の部品に固定する。
コードの先は、昨日のうちに、材木屋の事務所に仕事にきていたお袋に剥いておいてもらっていたので、結構時間が短縮できたが、ソケットへはコードの銅線をビスで留める方式なので、たいがいな手間である。
机の上にできたものを並べていき、本体を組み立てるが、コードがごちゃごちゃで、なんだかもう!!って感じである。
できたものは、東京へ発送するので、箱詰め。途中電話がかかり、なんか「福知山技校に通ってるもので、誰ぞ(よく聞き取れなかった)に紹介してもらったのですが、見学にいっても良いですか?」というので、「別に見ていただくようなところでよければいいですが、いつですか?」と聞くと「いま日根野(泉佐野市)にいるので今からいってもいいですか?」とのこと、はは〜ん永井さん(泉佐野在住の木工芸家)とこにいってたな!?と内心思いながら、仕事もひと段落着いたとこなので、「やりっぱなしでよければどうぞ(まさにやりっぱなしである)」と、お返事した。
荷造りも終わったころ、電話の主が登場。25歳の木工家志望の青年で、経緯を聞くと、やはり永井さんのところへ見学に来たのだそうで、ついでに他にも見学できるところがないかタウンページで調べたところ、木匠を見つけ電話したところ、こっちに振られたということである。
永井さんのところに来たついでというのが、ちょっと気に喰わない(これまたちいさいやっちゃな〜!!)ので、さんざん苦労話を聞かせて、この仕事をするのは相当覚悟と努力とセンスが必要だから大変だというロクでもない(けどほんとの)話を吹き込んでおいた。最近、話が説教臭く、その上同じ話を繰返すようになってきて、我ながら、ちょっと気をつけないといけないと反省することが多い今日この頃である。
そんなこんなで、お客さんも帰り、仕事の区切りもいいので、たまにはチビ達が起きてるうちに帰ってみることにした。
なんか久しぶりに落ち着いて晩飯を食べるような気がする。
はぁ〜、家庭っていいな〜!!(なんか変なCMみたいなフレーズ)
って、思いつつ食卓を囲むが、どうも家族のバランスが崩れているような気がする。
具体的にどうという訳ではないが、そういう空気を感じる。
仕事ばかりで、内側向いてない時間が多いからな〜!?
こういうところから家庭崩壊って、はじまるのだろうか?(そんな冷静に構えていいのか?)
仕事的には結構正念場なので、どうしてもそちらに注力してしまうことになる。生きていく為には、ここは気を抜けない。かといってだまって崩壊していく訳にもいかない。
どうしたもんだか頭が痛い。正直、こんなことに悩む時間すら惜しい。
頭いた。もう、今日はそんなとこ。
■■予告■■
次週より、家庭崩壊日記に題名変更されます。

10/20
やっぱ崩壊かな?

今日は風汰の幼稚園の運動会だった。
あいにく僕は木の暮らし研究会の木工教室の予定が入っていたので、見にいけないといっていたのだが、木工教室は昼から出ればよくなり、少しぐらいは顔を出せるようになったのだが、カミさんはそういう予定がはっきりしないで、中途半端にいけるとか突然言い出すところが気に喰わないらしく朝から機嫌が悪い。(考えれば、それはお前が悪いんちゃうか!?)あげく、「中途半端に顔を見せると、下のチビが別れ際にごねるから、一緒にこないで。」とまでいわれてしまう始末。
しかたがないので、皆が出てから、ひとりで会場へ向かう。
会場の町営の体育館は既に大勢の保護者の方々でごった返しており、ここでも類にもれず、ビデオおとん(お父さんを指す方言)、カメラおかん(お母さんを指す方言)が大活躍である。
そんな中、開会式とともに運動会が始まる。
貼り出してあるプログラムで出場競技を確認すると、タイミングよく2番目の競技に彼等のダンスがあった。
こういう時、ひとりって身軽なもので、一番よく見える場所へ図々しくも人のいないことをいいことに他人のレジャーシートだろうがお構いなく、陣取った。
入場門のあたりに風汰を見つけ、声をかける。(まったく親バカちゃんりんである。)
僕を見つけ、照れくさそうに、手をあげる。
「おとうちゃんここで見てるで〜!がんばって踊るンやで〜!!」とさすがにこれは大声で叫べないので、心の中で声をかける。
ウルトラマンコスモスのテーマにあわせ(って、なんでウルトラマンコスモスなのかは僕的にはかなり納得が出来ないのだが…。)ダンスを踊る。
見ていてなんとも頼りないのだが、彼なりには一生懸命踊っているのだろう。
最後の最後まで、あちゃふちゃなダンス(彼の名誉の為にいっておくが、全体的にそうなのである。)ではあったが、がんばる我が子の姿に、おとうちゃんは目頭が熱くなった。
この子達の為にも、なんとか家庭崩壊だけは…。心にかたく誓いながら、タイムオーバーで、結局家庭を置き去りに仕事に向かう。(う〜ん、現実は厳しい。)
昼から、木工教室。今回は、制作するものを皆さんそれぞれで考えてもらい、簡単に三面図にしてもらう作業なので、こういう経験の少ない方がほとんどで、なかなか難しいかったようである。こういう基本的(で地味)な作業を通じて、これから制作するものが明確になっていくので、結構重要なことなのです。
終わってから、スタッフ(といっても、木匠の社長と井本造園の井本氏の3人)で今後の活動方針等を話し、軽くお食事といってる間にうちに帰るとまたみんなすでに寝ている時間だった。(やっぱ、僕が悪いのか…!?)
う〜ん、どうしよう?
困惑するままに、今日はそんなとこ。

10/21
なんだかな〜、しっかりしてくれよ。

今日は、材木屋の締め日なので、請求書の出力の為、朝から溜っている伝票を入力する。(溜めなきゃいいのに、こういうことって、つい後回しになっちゃうんだよな〜!)
そんなこんなしてると、ケータイに電話があり、でると「紀陽銀行です、先日ネットバンキングで振り込みいただいた振込先の口座番号が違っていましたので、手続に来てください。」というのである。
行かんでいいから、ネットでバンキングしてるのに、来いとはどういうこっちゃ?ネットでなんとかならんのか?と聞いてみるが、「なんともなりません、来てください。」の一点張り。
確かに間違えてしまったこちらに根本的な非があるのだが、銀行のATM機でも、振込先口座番号を入力したら、振込先名を自動で返してくるから、先端をいくネットバンキングならそれぐらいのコトできていると普通は思うやないか!?(普通は思うか〜?)
結局、ゴネたところでしかたがないので銀行まで行くのであるが、まったく何の為にネットバンキングを利用しているのかわからない。導入する銀行も田舎のマイナーローカル銀行が変に頑張って、ろくろく利用者が起こしうるミスやその対応をシュミレーションせずに先を急いでネットバンキングなんか導入するからいけない。やはり最低でも普及しているATM機と同じ操作感を持たせておくべきではないだろうか?コンピューターのコトはしろうと考えかもしれないが、人の使うものをつくっている人間としてユーザビリティ(使用感)ということは常に頭に入れているつもりである。そういう視点で見るからより厳しくなるのかもしれないが、僕が感じることぐらいは、最低押えておかないといけないことではないかと思う。
まったく関係ない話になってしまったが、意外に便利になったようで、そのくせ融通が利かないことって多いと思う今日この頃である。
次にかかるローテーブル(これがまた面白いものをつくるのだよ。)のプランを練るが、さすがにしんどくて集中できないので、少し早いがうちに帰る。
そんなこんなしてる間に、一日ぐらいすぐに終わってしまう。
そして納期が…。こまった、寝る。(おいおい、寝たら解決せんがな!!)今日はそんなとこ。

10/22
まただ…。

次の仕事は「ローテーブル」の制作なのだが、これがまた面白いご注文で、お子さんが遊ぶ木製レールセットのプレイボードを載せるローテーブルなのだ。
先日、そのプレイボードを送っていただいており、それにあわせたサイズで、将来的には天板をのせて使えるようにしっかりとしたデザインにし、しかも諸事情で、脚が取り外せる構造にしなければならない。
とりあえず、なによりプランを固めないと前に進まないので、頭を捻る。
ああでもない、こうでもないとしてる間にかなりの時間を費やした。
気付くと、日も暮れている。(もうすっかり日が暮れるのが早くなったな〜。)
いよいよ集中力も低下してくる。
ダラダラと夜なべに突入。(よくないな〜。)
途中、ちょっと椅子に座ったまま寝たり、夜食を買いにコンビニいったりし、そんなことしてる間に、いい時間になってきた。
追い込まないと前に進まないのが悪い癖だが、朝までになんとかしようとラストスパートをかける。
ひとつほどけると、あとは結構どうにかなる。
取りあえずどうにかなりそうなところまで進んだので、着替えと朝食を食べに一旦うちに帰る。
こんなことしてりゃ、いつかカラダも壊しそうだ…。
家庭どころじゃないぞ、こりゃ!?
ってなぐあいで、今日はそんなとこ。(あんた、基本的になんか間違ってないか!?)

10/23
おっ、なんか普通の一日じゃん。

「ローテーブル」の制作。
まずはいつものとおり木取りから始まる。今回使うのは、脚にナラ、幕板兼プレイボードの枠にクリ。ボルトでのノックダウン(分解組み立て式ということ)なので、脚に鬼目ナットを使うつもりなので、脚には堅くて丈夫なナラを選んでみた。
木づくりにはいり、バンドソーで角材を挽き割るが、ノコが切れていないのと、モーターが100Vでパワーがないせいか、刃が外に丸く膨らんでしまう。もともともらいモノの機械なのであるだけありがたいのだが、機械刃物を研摩してもらっている機械屋さんうちに来るといつもモーター交換したほうがいいよといってくれるのだが、懐と相談するといつも先送りになっている。こんなことになるので、交換したいのはやまやまなのだが…。(ビンボーはつらいのう!!)
そんな感じで作業はすすむ。
適当な時間でうちに帰る。
かみさんが日曜日にフリーマーケットで売るんだと、服をいろいろだしていた。そんな中に真っ赤なピーコートを見つけた。僕が若かりしあの頃、関西人の類にもれず派手好きで買ったものだが、ジーンズ(実はデニムにはうるさい。)とあわせるとそんなに嫌らしくなくて気に入っていたのだが、この頃すっかり着るものの数が減ってきて(オッサン化が進んできたんじゃのう!)、出番がなく(というか、もう着てもイメージが違うんだろうな…、トホホ)すっかり箪笥の肥やしになっていた。
なんとそれも売ってみるらしい。ちょっと寂しい反面、妙に好奇心が湧いてきた。(悲しい性だ。)
誰がそんなもの買うのか!?これは着るヒトをかなり選ぶぞ!!

…しかし、もしそんなヒトがいたら顔をみてみたいもんだ。
フリーマーケットとはいえ、何でも売りゃエエってもんじゃないだろう!?
ってなところで、今日はそんなとこ。

10/24
いやいや、たいへんたいへん。

今日は、カミさんの年に一度の誕生日なので、たいしたことはできないが、早く帰ってきてケン○ッキーフライドチキンと美味しいケーキ(アトリエから近いほうのお店)を買って慎ましやかにお祝いをしましょうと朝からみんなで約束して仕事に出掛けた。
そんななか午後から、木匠の社長からお願いされてちょっとお手伝いをすることになっていたので(そもそも、よその手伝いをしている余裕など到底無いのだが、普段より何かとお世話になっている故、お礼ということで…)、木匠の工場へいく。シナ合板で構成された店鋪什器をつくるのだが、当初、先方の予算の都合上、簡単なつくりで構わないので作業的には2、3時間もあれば終わるだろうという話しだったのが、実際つくり出すと、なかなか割り切ったことができず(へんにプライド高いんだね〜!?)、また、材料のシナ合板の18mm厚というのが、これまた相当に重く取り回しにくく(運動不足だな!)、予想外に時間がかかりそうな気配がしてきた。
実際、時計の針はどんどん進んでいく。そのことが気になって、焦ってしまって余計に仕事が進まない。これじゃあ、らちがあかないと思い、遅くなるかもしれないとちょっとうちに電話をしてみる。
しかし、電話の向こうでは、チビ達が今かいまかと首を長くして待っている様子が微かに伝わってくる。いや〜、これじゃ、いくらなんだって帰れないとはいえない。
覚悟をきめた。(いつものごとく大袈裟やな〜!!)
一旦帰って、やることやって落ち着いてから出直そう、徹夜も致し方ない。
社長に、事情を話すと笑って承諾してくれた。
工場の鍵を借り、取りあえず買うものを買いに廻り、帰途についた。
うちに着くと、みんな首を長くして僕の帰りを待っている。
チビ達と一緒にハッピーバースデーを合唱(叫んでいただけかもしれない。)し、ほんとにささやかであるが、家族水入らずでお祝いをした。
帰ってきてよかった。
一通り、食べて落ち着いた頃合いを見計らって、仕事に出かける。
行き着いた先は、人陰のない真っ暗な工場。普段は昼間しか顔をださないし、スタッフの人もいる。打って変わった光景のなか、作業を再開。
取りあえず、やることやったから精神衛生上はスッキリしているので、落ち着いて仕事ができる。ただ、広くて暗くて寒くてむっちゃ寂しいことを除けば…。
元来恐がりの僕にはこれはちょっときつい。物音が聞こえないように耳栓をして作業する。(こわがりやな〜!!)
なんとか明け方には片付いた。
万事オッケ〜!!眠いけど。

手前味噌ですが、カミさんお誕生日おめでとう、そしていつもありがとう!!
あのひとコレ読んでないけどな…、今日はそんなとこ。(家庭崩壊日記はどうしたんだ!?変わり身の早いやっちゃ。)

10/25
いかんな〜

なんだか疲れがどっと出てしまった。
一日なんだか頭がスッキリしない。
仕事もいまいち進まない。
忙しいのはいいのだが、人間って、ある程度規則正しい生活リズムというのは大切なことかもしれない。
カラダ壊してしまうと元も子もない。
僕ひとり突然いなくなっても、社会的には何の影響もないけれど、うちの家族にとっては大問題だろう。(たぶん…。)
そういうこともちょっとは考えないといけないお年頃になってきたね。
いや〜、こういう時はちょっと弱気になってしまうね。
こんな僕のつくるものを気長に待ってくださっているかたもいてくださるのだから、ありがたいことだ。きっと、いろんなところから支えてもらっている、元気を分けてもらって、また気を取り直してがんばりましょう。
ポジティブにいこう!!
前向きにいこう!!
よし、明日から。(明日からかよ!?)で、今日はそんなとこ。

10/26
はまったよ。

朝から、(株)木匠の飴村社長より電話があり、「いま忙しい?」
い、いやな予感…。
どうやら一昨日つくった什器を昨日持っていったところ、先方との取り違いでの仕様変更と、僕の勘違いの寸法間違いで、そのまま返されてきたらしいのだ。
今日の3時に持っていかないといけないのだが、手がないので手伝いに来てくれないか?ということだった。
本音をいえば、あれとはもう関わりたくなかったのだが、僕の寸法間違いということもあるので、責任の一端もありいかない訳にはいかない。
道具を持って、工場へ向かう。
昨日の超
早朝、作業していた場所にあれがそのまま並べられている。
これをまた見ることになるとは…。
社長より説明を受けて、ちょっとびっくり。その場に持っていってわかったことの多いこと。社長のところですでに孫請けで、持っている情報は漫画に寸法と簡単な仕様の書かれた紙が2枚で、詳しい話を聞きようにも、その親も紙切れ情報しかないようで、らちがあかなかった。
そんな状態で、社長のほうでも安い予算のお義理仕事だったようで、カッコを付けてくれれば…。というような感じになっていたので、わからないことをこっちで都合のよいように判断してしまったことも仇になった。
寸法のミスは、どうしょうもない僕のアホミスなので、なんとも言い訳ができないが、それにしても「?」なことが多かった。
僕が、基本的にお客さまと直接お話をしてモノをつくるスタイルをとっているのは、ええカッコしぃ(カッコ付け)みたいだが、お客さまとの対話の中で、最良のモノをつくっていきたいということなのであるが、少なからず今回のようなことが起こるのが嫌だからというのもある。確かに図面と仕様書のとおりに最善の結果をだすというのが職人というものだと言われてしまえば返す言葉はないのだが、それでも今回は情報が少な過ぎた。
たまに子請けの仕事をすることもある(これが意外に生活の為というより、先方に頼まれて断れない僕のお人好しの性格による場合がほとんど。)が、なんというか割り切れない気持ちで終始してしまうことが多い。これは慣れなのかもしれないし、この仕事で生計をたてていかなくてはならない以上、あまり贅沢を言ってはいられないのかもしれないが、基本的なポリシーは守っていかないと、結局何も残らないような気がしている。
こういう判断はいろんな要素がからみ合うので、安易に断ればいいと言い切れないのが本音であるが、それでも最良解を出せるように、ある程度の判断基準は持っているようにしないといけない。
結局、一日タダ働きであるが、授業料を払ったと思えば安いもんか!?(そんな悠長なこと言ってられる身分なのか?)

お待ちいただいているお客さま、本当に申し訳ございません。
こんなヤツだと、どうかお許しください。(おまえ、甘えてるんと違うか!!)
これじゃあ、愚痴ってんのとおんなじだな…。
すみません、今日はそんなとこ。

10/27
休んだぜ〜!!

今日はカミさんが近所の生協でフリーマーケットに出店するというので、チビ達の子守担当である。
朝から、クルマで荷物を運び、その足で、チビ達と一緒に事務所へゴン(犬)の散歩にいく。
途中、コンビニでおやつを買い、事務所でちょっと仕事を片付けながら、ネットで仮面ライダーのホームページを見せたりして時間を過ごす。
お昼は、こんなときこそパパが腕を振るってパスタをなどと書けると、なんとも都会的で(なんで都会的やねん!?)かっこいいのだが、そんなことは到底できないので、(カッコ悪!!)近くの○ック○ナルド(伏せなくても…。)へいって、ハンバーガーを食べる。3人でこういうところで食事するのは初めてなので、3人揃って新鮮な感じであったが、男親と幼い兄弟計3人が横に並んで、シェークひとつを回し飲みしながら食事をしている図は、ちょっと客感的に見るとクレイマークレイマー的で哀愁が漂っていたような気がする。
一旦うちに帰り、みんなで昼寝をするが、結局、僕ひとり爆睡してしまい、カミさんが帰ってきて起こされたのが夕方であった。
まったく役に立たない子守である。
まあ、よく寝れたのでよかったと言えばよかったが、人間寝溜めというのはできないようになっているので、実際よかったのかは疑問だ。
ひとつ言えることは、よく寝たところで、もう育たないということだろう…。(訳わからない!?)
実りの無い一日であった。(そんなことないやろ!!)ふぅ〜、今日はそんなとこ。

10/28
訳わからんまま一日終わったじゃないか〜!!

読んで、そのまんま。
なんか訳わからんまま一日終わってしまった。
昨日休んだからではないと思うが、月曜日というのは、なぜだか訳がわからんまま終わってしまうことが多いような気がする。
あれして、これして、それもして…。
結局なにも片付いていない。
困ったもんだ。

これじゃあ、仕事も進まん訳だ。
いいかげんにせい!!

そんなんなんで、今日はそんなとこ。(おい、ほんとにこれで終わりなんか!?)

10/29
特にたわいない一日。

ただ、月末だけは確実に迫りつつあるが…。ど、どうしよう!?
引き続き「プレイテーブル(ローテーブル)」の制作(まだできてないんか!?)
脚のテーパーを加工する。
いつものように、赤鉛筆で太めに墨線をつけて、バンドソーで墨残しで荒取りする。もう切れてないのか、腕が悪いのか、ちょいと木目に負けて流れてしまう。
残った分を所定のところまで、カンナで削って仕上げる。ここで一汗。
本体と脚を留める金物に鬼目ナットとキャップボルトとというものを使うのだが、鬼目ナットがいつもの金物屋さんで取り寄せるとひと箱単位になってしまうというので、タウンページで探した堺市のネジ屋さんへ一走り買いにいく。いなかに住んでいると、必要なモノが手にはいりにくくて困る。ネジちょっと買いにいくのに往復1時間チョイというのもなんだかだ。
話は飛んでいくが、この検索に使ったインターネットタウンページがなかなか使える。
検索データの付近の地図も一緒に表示できるのである。
試しにうちの材木屋(僕とこは掲載されていないのだ。)を検索してみると、地図の位置もドンピシャだった。
なんとすごい世の中になったもんだ!!(って、お前が知らなかっただけちゃうんか!?)
で、ネジ穴を開けて、本体を組み立てる。
なんだかんだしてると、また遅くなった。
我ながら思うが、やっぱり何か手順がちがってるのかな〜?
段取り悪過ぎか!?
なんかそういうことも一度じっくり考え直さないといけないのかな。
う〜ん、今日はそんなとこ。

10/30
月末でっせ〜!!

いや〜、なんだかんだといってる間にあんた、10月も終わりますよ!!
大変、大変(って、いっつも大変ばっかりやな!)
う〜ん、毎月やってくるわりにうまくやり過ごす術を得ることができない。
これはどうしたことなんだ!?(なんだ!?って、ちょっとはちゃんと考えたことがあるンか?)
いやはや、まいった。
ということで、「ちいさな木の工房便り11月号」の編集もしなくてはいけない。というかする。
ネタ、ネタ、ネタが〜!!ひとりの頭で考えられる限界はこの辺ではないだろうか!?
しかし、そんなことはいってられないので、考える。
考えたところで、ないものはない。困った!!
おいといて、(って、置いておくんかい!)気晴らしに(って、仕事が気晴らしかい!って、そういう問題かぃ!?)「プレイテーブル」の作業をする。
本体を組み立てたものの目違いを払う。
1200×800mm程の大きさの長手勝ちの枠になっているので、地べたに養生をして立てかけ、クランプで作業テーブルに固定する。
長手の木口を少しちりに取っていたので、目違いを取りながら、カンナをかける。
木口かけるとすぐに切れやむのよ、で、片側かけて刃を研いで反対側。
全体の目違いを取ったところで、脚を組み立ててみる。
まあ問題なさそうである、強度もでてるし。
夕方から、木の暮らし研究会の山歩きの会のスケジュールの打ち合わせに(株)木匠へ。
打ち合わせついでに、11月のオープンルームのイベントに講座をしてもらうようにお願いする。交渉成立!この社長も日曜日とは縁の無い人チームだ。
打ち合わせ後、その足で、上のチビが風邪をひいて熱があるので、アイスを買って晩飯を食べに帰る。
カミさんも調子が悪いようで、元気なのは弟の立樹だけ。
ご飯を食べて、立樹の相手をし、出直すつもりが寝かし付けながら、一緒に寝てしまい
出直せたのは、朝の4時。(やることいっぱいあるのに〜!!)
人に与えられている時間は平等なのである…。(どういう意味や!?)
要するに、やっぱ寝ない訳にはいかんということ。
どうにかならんかな〜睡眠って!?ふぅ〜、今日はそんなとこ。

10/31
相変わらずの月末で…。

とにかく編集。
なんかもうネタ的にも煮詰まって、頭が廻らない。
そうすると効率も悪い。
そもそも、ギリギリまで何も考えていないのも悪い。
悪い悪いの悪循環である。
ちょっと、思いきってコーナーのリニューアルでもしてみるか。
いやまて、おおいなるマンネリズムを目指す為には、ここでもうひと踏ん張り、我慢が大切。
今月も、兎に角なんとか取りあえず乗り切ったという感じだ。
いっこうに成長がない…。(困ったやつだ!!)
またひと月終わってしまった。ふぅ〜、今月はそんなとこ。


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というか…、
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