[組替え脚のテーブル]

<一枚板天板を載せたタイプ>

この脚は組替えることで、ダイニングテーブルとしてもローテーブルとしても使えます。
この脚をデザインしたきっかけは、お客様からのオーダーでした。
まず世にあるハイ&ロー兼用脚といえば、どなたが最初に考案したのか存じませんが、T字形か箱形がほぼ主流なので、当初はなにかそれに近い別の方法が思いつくのではないかと、少し易くお受けしたのですが、実際デザインする段になると、そうは問屋が卸してくれず、なかなかいいアレンジも思いつきませんでした。
それもその筈、世にあるほとんどがこのカタチということは、それ程完成度も高いということだということだと思います。
そうなると、あえてそれをつくるぐらいなら仕事をお断りするか、又別の方向で考えるしかないと思い、少し色々考えてみました。
そんな中、自分の知ってる範囲ではあるが、いまある兼用脚は、デザインがあまりに機能に寄りすぎていると思い、それじゃあ、ハイ、ローどっちに使ってもテーブルとしてのデザインが保たれるようなのってできないのかな?というところから思考が広がりました。
たまたまサイズが良かったこともあったりと色んな要素が重なり、このデザインに行き着くことができました。
デザインを検討する中で大切にしたかったコンセプトが、組替えやすいこと、組替える時に余計な細かい部品を付け外ししなくていい、組立に際しドライバー等の道具を用いないということでした。
これは、いざ組み替えようというときに、面倒なプロセスがあると、組替えがおっくうになり、折角の機能の活躍する機会が減ってしまうということ。
また細かい部品を付け外しすると、万が一失ってしまうかもしれないという恐れ。
組み替える際にいちいち道具箱を開けてというのも…。
ということを考慮してのことでした。
世にある先輩脚と比べますと、まだまだ産まれたてで、本当の意味での完成度ではまだまだ及ばないかもしれませんが、違った発想の組替え脚として完成していければ、これはまた嬉しいものです。



<シンプルなスクエア天板>


[page top >>]


■木の工房KAKU■
e-mail : kaku@kinokoubou.com
All Rights Reseved,Copyright Woodwork studio KAKU

[home >>]