ヤマザクラです。
桜といえばお花見に綺麗な花を咲かせるソメイヨシノが有名ですが、あのソメイヨシノ等のお花見の桜は、花を見せる為に人が交配してつくった人工種になり、馬でいうところのサラブレッドのようなものなのだそうです。
このヤマザクラはその原種にもなった、いわば野生の桜になります。
うちの番犬の散歩コースの裏山にも何本か野生の桜が生えていて、春頃の花の季節になると、お花見の桜のように華やかではありませんが、なんとなく慎ましやかな美しさのある花を見せてくれます。
材としてのサクラですが、ずっと誤解していたことがありました。
カバ材と見た目雰囲気とも良く似ているので業界的にカバ材のことをカバザクラと呼称することから、材質も同様に似て堅くて少々削りにくいのかな?というイメージがあったのですが、実際に削ってみると案外あっさりと削れ、またその削り肌が美しいことに驚いたことがありました。
ヤマザクラ自体は材としてあまり流通していないのでなかなか使う機会に恵まれませんが、使うとすると、すっきりと品良く見せるデザインがあうような気がします。
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