[カコイのイコイ]


カコイのイコイとは…、

潤い、
和み、
再生、
喜び、
安らぎ…。

小さく切り刻まれ、本来の役割を終えた端材とよばれる木片。
それらに器という役割をあたえ、命ある植物との関わりにより、新たに意味を持つ存在と再構成する。




[カコイのイコイ04]
東京デザイナーズブロック2004出展
●展示会場:AVEDA ライフスタイル サロン&スパ
 東京都港区青山5-5-2
●日程:10月7日(木)〜11日(月)


制作/著作 木の工房KAKU+Riraku庭園空間設計
石器制作:あとりえ宏純
再生ガラス:菅 深雪





















<カコイのイコイについて>
モノづくりをしていると必ずといって突き当たってしまうのが、端材の問題である。
木の工房KAKUで扱う素材はほとんどが木なので、極端な話、刻んで土に還してしまっても、一般的なプラスチックのような問題にはならないし、使うべきところをきちんと家具として使った訳であるから、その残骸にまで役割を求める必要もないという考え方もある。

単に素材としての木材だけを見れば、そのような割り切りともいえる考え方もできるかもしれないが、家具用材になるような木ともなると、自然の中で相応に樹齢を生きた樹であり、人間という別の生命に伐られてしまったひとつの存在なのだと、敬意ともいえる思いすら覚える。
そのことにまで思いを馳せれば、役割を終えた端材といえど、おいそれと土に戻してしまうのは、人情として忍びないものである。

もう少し加工すれば、ちいさな部材としても使えるものもあるのだが、中にはボリューム感というか、塊感をそのまま表現の手段として用いりたくなる、存在感のある端材があり、そういう端材に出逢うと、こちらも手の込んだ細工をせずに、インスピレーションを素直に表現しようという気持ちになる。

とはいえ、伐採や製材される過程からいえば、自分達の手が届いている範囲は、ほんの些細なところかもしれない。
それでも、その些細なところからも、少しでもなにか広がればというヒントも実は発信しているつもりである。
例えばこれを見て、「こんな風にできるのなら、自分でもつくってみよう。」という気持ちににでもなっていただけるように、あえて簡単な加工で制作するようにしている。
必要なのは、素材に対する感謝と、自己表現に対する工夫への素直な気持ちなのかもしれない。

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■木の工房KAKU■
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