今回ちょっと掟破りかも知れません。
というのは、この材は私の手掛ける仕事ではめったに使いません。
それよりもっとすごいのは、近頃ホームセンターのチラシでよく見るSPFというこの木の種類、実は単独の木の名前ではないのです。
ですので、ここで紹介するのもはばかるところですが、たまたま木工教室のネタとして、「ホームセンターで手に入る材料で作る簡単木工」ということで、この材を使う機会があり、ちょっと調べてみるとそういう面白いことがわかり、やっぱりご紹介させていただくことにいたしました。
この呼び名の由来は、ちょっと検索すればでてくるのですが、今回のネタの最も大事なことなので、転載に近いですが図々しくも書かせていただきますが、S＝スプルース（エゾマツ）P＝パイン（マツ）F＝ファー（モミ）とマツ科の木の頭文字を略しているのです。
そもそもがカナダ西部内陸地域の亜寒帯針葉樹林を混成するマツ科の木を材として販売する際に、材としてよく似たこれらの木を十把一からげに出荷する為に便宜的につけたもののようですが、ホームセンターのチラシで見る限り、今では木の種類のように扱われているので、すっかりそう思われているかたもいるのではないでしょうか？
２×４住宅の規格部材として、乾燥済みでプレナーにかかった状態で輸入されていて、材としても柔らかく加工もしやすく、値段も安いので、初心者のかたにもDIY用として取っ付きやすい特徴を活かし、お陰ですっかりホームセンターでの国産材の市場を席巻してしまいました。
実際、こういう状態で供給されている杉の材があってもいいと思うのですがいかがなものでしょう？
また「値段が…、市場が…。」という答えが返ってきそうですが…。