アメリカンブラックチェリーです。
ナチュラルに濃い色目の出る数少ない広葉樹という事で昨今人気のようです。ともない木の単価自体も北米産の木の中では最も高い部類に入ります。
「チェリー」=「桜」という名から、国産の桜同様に加工の難しい堅そうなイメージを持っていたのですが、初めて実際に加工してみると見た目よりも案外柔らかく、刃の通りも非常に良く、カンナ仕上げのしやすさに少々不意を突かれた感がありました。
それ故に刃物だけで仕上げた時の美しさは、キラキラして品がありなかなかのものです。
径の太い木が少ないようで、辺心材の色目の差がはっきりしているので木表で使うときはどうしても源平になってしまうようですが、それもデザイン的にうまく用いればいい雰囲気が出せると思います。
まあいってみれば、高級材のレッテルに恥じない木ということなんでしょうか。(なんか愛のない言い方やなー!?)
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