スギです。
日本を代表する木のひとつですが、私のつくるモノの中にはほとんど材として使われていません。
というのも、木の工房KAKUで使っているのは、いわゆる堅木と呼ばれる広葉樹を主に使うからです。
なぜ、これ程日本中にある木を使わないのかといわれますと、どこにでもある木だからかも知れません。
建築の内装の壁や床に使われる事も多いですので、コントラストをつける為、あえて使わないということも理由のひとつです。
ですので、杉についてなにか具体的にお話しできることはいえば、スギという樹の奥深さに対し、ほんのさわりの部分でしかないと思います。
それでも現在の仕事をする前は、森林組合の製材所で端材を担いでいたり、材木屋で杉杭の皮剥きをしたりと案外身近に関わっていたりします。
最近では、家具木工に使う広葉樹も中国、ロシア、北米からの輸入材が多くなりつつある中、もう少し国内に豊富にあるこの木を使ってみたいとも思っています。
ただ、家具用材として使う場合、きちんと乾燥された材が案外流通されていないことがネックになります。
そのあたり、なんとかならないかと思うのはちょっとわがままでしょうか？