いわゆる普段使いのダイニングチェアとしてデザインしたものですが、制作当初、材木屋でサイズカットした半端材というのが市価より若干安く入手でき、その中にある材を有効に活用して構成を考えるという、条件付でのデザインのスタディモデルでもあります。
尚、一番長い部材でも500mmでおさまっています。
部材のロスもなるべく少なくなるように、直線を多用したシンプルな構成にし、デザインイメージとしては折り紙で折ったような線と面の構成を意識しました。
いわゆる座り心地のいい椅子の要素として、背もたれの位置というのがありますが、それは腰のあたりを支える位置にあたり、背もたれを無駄に長くする必要がないことも、条件下でデザインするにあたり幸いしました。
あえて座ぐりはしていません。
デザイン的な要素もありますが、ダイニングチェアの用途として、一般的なワーキングチェアのように一日中座りっぱなしということもそうないと考え、そこに余計なコストをかける必要もないし、まあ必要に応じて座ぶとんでも使っていただければという、割り切りの意味もあります。
ちなみに、かといって実際数時間座っていて不快ということもないことを補足させていただきます。
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