[Toys]木のおもちゃ達


「いいおもちゃ」って何だろう?
木でできているから、「いいおもちゃ」なのかな?
はてさて、どうでしょう。

素材が良くても「いいおもちゃ」とは限りません。
木でできてたって、遊べないものは遊べません。

お父さん、お母さん、
おじいちゃん、おばあちゃん、
本当に遊ぶおもちゃって、どんなのでしょう?
欲しがるおもちゃを買う前に、
ちょっと考える時間を持ちませんか?



■注意して見てください
一見すると楽しく遊んでいる様ですが、3日、一週間経っても同じように遊んでいるでしょうか?
このような光景を見ただけで、子供にとって「いいおもちゃ」だと判断してはいけないと思います。
今回は、おもちゃデザイナーとしての視点から、子供につくった木のおもちゃの実際をご紹介いたします。

■飛行機に興味を持った一時しか遊びませんでした。
デザイン的には、評判はいいですが。

■車輪のついたものは、はいはいやお座りの時期にはよく遊びます。

■引っ張るおもちゃは、歩きはじめ。
■はじめバスでしたが、遊ばなくなったので、あとから汽車をつくって、客車に流用しました。アイデアとしてはよかったかも。
■電車あそびに凝ったときにつくったけど、これは積み木で代用できます。現に直方体の積み木のほうが、量的にもたくさんあって、いっぱい並べて遊んでました。
■少しちいさいタイプ。外出用につくりましたが、こっちも積み木で代用できます。
■こういうのは、奥のシンプルな方がいいかも…。遊ぶというより、飾る方が向いているかな?
■これは、ママ達を喜ばすためのデザインでした。楽器としてより、木という素材と触れあう目的なら、こういうアプローチも面白いとは思いますが…。

■おもちゃ選びにちょっと一言
こうやって、実際に子供を育てながら、自分の子供の為とおもい、思いつきでおもちゃをつくってみて思いますが、これらの「おもちゃ」には子供達にとってパパの手づくりという想いはあるかも知れません。ですが、それと実際に子供にとって遊び続けられる「いいおもちゃ」というものは別問題のように思います。
子供は子供時代の大半を遊んで過ごします、遊びを通じて人間形成のベースをつくっている、いってみれば学んで(勉強して)いるのだと言われています。
おもちゃは遊びの為の道具としての大切な一面を持っているのです。
そう考えると、あまりに大人本意のおもちゃづくり、おもちゃ選びをしていると思いませんか?
また、
世の中に、木でできているから「いいおもちゃ」的な風潮もあるような気がします。私自身、木でモノづくりをする立場として、木という素材が、子供(子供に限らず、ヒトといってもよいでしょう。)の情緒によい影響を与えることは、常々、感じています。ですが、それに甘んじてしまい、「おもちゃ」というモノの、子供(ヒト)にとっての人間形成の道具としての本質を無視した、安易なおもちゃづくりには断固とした意志を持って、「NO!!」といいたいと思います。
木でできているからと言って「いいおもちゃ」とは限りません。
私自身、現在も子育ての真っ最中で、おもちゃ選び(のみならず、子育て)には、みなさんと同じ悩みを抱えています。ですが、少なからず、おもちゃづくりの現場にいた経験から、おもちゃについての知識もあります。もし、よろしければ、一緒に考えてみませんか?
メール、掲示板にてお待ちしています。

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