[クリ/栗:ブナ科:広葉樹/環孔材]
ケヤキ板目写真
<板目>
ケヤキ写真
<柾目>

栗といえば思い出すのが、栗羊羹、天津甘栗、モンブラン等の甘いお菓子ですね。これは栗の実の話ですが、実も甘いですが、木自身にも甘味の成分が含まれているみたいで、丸ノコで切断加工していると、適度な摩擦熱を帯びて、甘栗をむいたときみたいな甘い香りがすることがあります。栗の実を食べると良く虫に喰われているのに遭遇しますよね、木を加工しててもあんな感じの虫喰いの穴によく遭遇します。さすがにもう虫は出てきませんが…。
用材としての性質は、よく知られているように心材部は腐りにくいので(これはタンニンという成分が多く含まれているからだそうです。ポリフェノールといえばご存じの方も多いのでは?)、建築用土台に使われるそうですが、昨今の建築事情では、栗の土台を使うような家はよっぽどこだわった住宅だと思います。防腐剤や、防虫剤を使わなくてもよいので、シックハウス対策によろしいのでは?(モノが少ないので、一般住宅に使う材料と比べるとちょっと高くなりますが、長い眼で見れば…、中国産や集成したもの市販されている様ですし。)
仕上がり感は、ナラやケヤキと比べると木目や色が素朴な感じで、落ち着いた雰囲気をもってます。わびさび感があるので、和風の空間に置くといい感じだと思います。「シルバーグレーの初老の紳士」といったところでしょうか?

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