![]() |
||||
ブダペストは1国の首都としては大変珍しいことに多くの温泉がある。 |
||||
|
||||
|
||||
|
![]() |
![]() |
をかけ、鍵を抜くことができる。最近リニューアルされ、設備はよい。持ち物はせいぜい石鹸とかシャンプーのみで、体をぬぐうタオルは不要だ。 キャビン内部のセキュリティーも高いと思う。
キャビンを出て浴室エリアに向かい、まずシャワーを浴び、足を殺菌層に入れると浴場エリアだ。浴場エリアの中央には8本のコラムとアーチで支えられているガラス・ブロックをちりばめた直径10mドームがあり、晴れていればそこから射し込んでくる光線が美しい。このドームの下が8角形の大浴槽である。その四隅には30℃、33℃、42℃そして28℃の浴槽がシンメトリカルに配置されている。四隅の温泉はいずれも硫黄泉のようでほのかに香りがする。私は28℃のものが気に入った。
サウナは42℃と28℃の浴槽の間から入り、左側がスチーム・サウナ、右側がドライ・サウナである。これらは奥に行くにしたがって強くなる。(ドライ・サウナは50℃、60℃、70℃)
前方右には水風呂があるが、異常に冷たい。
水風呂の先に湯上げシーツが置いてある。退場する際にシャワーを浴び、ふんどし入れにふんどしを入れ、シーツを1枚とって体をぬぐる。そしてシーツを腰に巻いてキャビンに戻る。キャビンの手前には休憩室があり、ビーチ・チェアーに横になって休むことができる。キャビン・エリアにはヘア・ドライヤーや鏡も設置されている。着替えをしてカードをスロットから抜き、元来た道を戻る。最初のターンスタイルのところでシーツを返すと返金があれば返金(リファンド)伝票をくれる。第2のターンスタイルを出て料金所でリファンド伝票を渡すと返金してくれる。
プール この温泉にはプールが併設されている。写真を見るとなかなかきれいなプールのようだが、私は見ていない。
感想 この温泉は最近リノヴェーションを行ったおかげで明るくクリーンで気持ちよく入浴できる。ほのかに香る硫黄泉も良い。怪しげな人々もおらず、ここはお薦めである。(2007年5月23日)
ロケーション キラーイ温泉 Király Gyógyfürdő は地下鉄2号線のバッチャーニ広場Batthyány tér から北に歩いて10分ほどの所にある。ドナウに沿った道ではなく、1本奥へ入った道に沿って建っている地味な建物だが北側に通りからからドーム屋根が見える(右写真右)ので間違うことはなだろう。
歴史 オスマン・トルコ占領下の1565年にアルスラン・パシャ Arslan, the Pasha of Buda により建設が開始され、彼の後継者スコーリ・ムスターファ
Sokoli Mustafa により完成された。この温泉には固有の源泉がなく、近くのルカーチ温泉から湯を引いてきている。1796年に王家により買いとられれ、現在の形に改造された。キラーイ温泉(Király = King)と呼ばれるのはそのためだ。第二次世界大戦で被害にあったが1950年復興された。
営業時間 男性:火木土 09:00-20:00 女性:月水金 07:00-18:00 なお2007年9月まで水関係の改修工事を行っており休刊している。
サーマル・バスに入る 入口から中に入ると左側に料金窓口がありそこで1,300フォリントを払う。階段を上るとキャビンが現れ、突当りのデスクで伝票を渡すと湯上げシーツを1枚渡してくれ、キャビンをアサインしてくれる。ちなみにここは裸で入ってはいけないことになっており海水パンツを持参する。キャビンで着替えるとさらにキャビンの間を「Gózfürdő」の表示(右写真 左側の黒い表示板)に従い前進する。最後の部分で階段を下りるとそこが温泉だ。左側には内部の見えるドライ・サウナ。直進するとシャワーと30℃の小さな浴槽。ここで体を洗い(ルダシュのように体を洗わずに入ってはだめというような表示はない。)足を殺菌層に入れるとアーチに支えられたドームの下の大浴場に入る。ドーム自体はルダシュのものによく似ている。違いはコラムが無いことだ。ドームにちりばめられたガラスから漏れる光の下には12角形の大浴槽。右側には小さな40℃の浴槽。前方奥まった所に26-28℃の小浴槽。その左がスチーム・サウナだ。この温泉は制限時間が月―金が1時間半、土は1時間。超過すると超過料金を請求される。風呂からあがるとそのままキャビンに戻る。係員の鍵と自分の持っている鍵の2つでキャビンを開けるので盗難の危険性は低そうだ。
感想 この浴場には怪しげな人々が大勢いた。水着着用となっているのに前も隠さず素っ裸でいる人、カップルに見える人々などなど。スチーム・サウナは扉が透明でないので4-5人以上入っているときに入るとよいだろう。気持ちが悪いので人が近くに来ると避け、早めに退場することにした。お勧めできない温泉だ。(2007年5月24日)