ホースシュー・ベンドとこの近辺のグレート・ベンド
 トレイルの入り口へ
 リムへ

ホースシュー・ベンドとこの近辺のグレート・ベンド

グレンキャニオン・ダムの西北約8km、ダム下流を南西に流れているコロラド川が東に折れ、そこで大きく180度曲がって西に向かう地点がある。 この半島状の地形が蹄鉄 horseshoe に似ていることから、ここはホースシュー・ベンドと呼ばれることになった。
なおグレン・キャニオン・ナショナル・レクレーション・エリア内のサン・ファン・リバー San Juan River 側にはさらに規模の大きいグレート・ベンド Great Bend があるが、遊覧飛行を用いないと見ることができないようだ。 さらにサン・ファン川を遡るとメキシカン・ハット Mexican Hut の近くにグレート・グースネック Great Gooseneck があるが、私たちは見逃してしまった。

Guidepost

トレイル入り口へ

ホースシュー・ベンドへはグレン・キャニオン・ダムからUS98を南に約5マイル、ハイウェイ・マーカー 545 をすぎたところに右(西)に向かう舗装道路があるのでここを右折する。 この曲がり角には標識があるわけでもなく、またハイウェーからホースシュー・ベンドが見えるわけでもないので注意が必要だ。
その舗装道路の行き止まりが駐車場となっており、この道路の先にダートのトレイルが続いている。 そのトレイルの入り口に右写真の標識が立っており、これを見れば道を間違えていなかったことがわかる。

リムへ

トレイル入り口からは砂埃を立てながら上写真の道を登ってゆく。 やがて板状の岩石が折り重なっている地帯となりトレイルは消える。 さらにその岩石の上を西へ西へと歩いていくとリムに着く。 入り口から4分の3マイルと言うことだ。 リムの縁に立つとそこは断崖絶壁だ。 コロラド川に沿ってビュー・ポイントは延々と続くので手すりなどあろうはずがない。
縁に近づかないとホースシュー・ベンドの全体が見られない。 恐る恐る近づいて撮影したのが下の写真だ。

Horseshoe Bend

ホースシュー・ベンド全体を撮影するには広角レンズが必要だ。 上の写真は焦点距離(35mmカメラ換算)38-114mmの最広角側にし、さらに0.7倍のワイド・コンバージョン・レンズを装着して撮影したものだが、それでもコロラド川のこちら側が収まらなかった。 コロラド川を入れると今度は稜線がかけてしまうと言う具合だ。

Colorado Riverリムの縁をあちらこちら移動していろいろな角度からホースシュー・ベンドを眺めてみたが、その東側が大きく崩落しており、そのためか期待していたほどの魅力を感じられなく残念だった。
この辺のコロラド川はダムの下流ということからキャニオンを形成する岩石の粉塵が未だあまり溶け込んでおらず、そのため赤茶けた色ではなく、グリーンに近い色をしていた。
私たちは日没直後にここを訪れたため、刻々と暗くなる中を帰路に着いた。 夜になると真っ暗闇となる地帯なので、トレイに戻るとほっとした。
なおここは夕刻に訪れると光線の関係から見づらいので、この時間帯を避けると良いだろう。

旅行年月日 : 2003年9月15日