ジェームズ・A・ミッチェナー James A. Michener 原作、ロジャース・アンド・ハマーシュタイン Richard Rogers / Oscar Hammerstein II 作曲のミュージカル映画「南太平洋」 South Pacific (1958) をご存知だろうか。 その中で歌われる「魅惑の宵 Some Enchanted Evening」や「バリ・ハイ Bali Hai」などを知らない方はまずいないだろう。 その「南太平洋」のロケの多くはハワイのカウワイ島で行われたのだが、この映画の中で最も幻想的なバリ・ハイ島のシーンはこのティオマン島で撮られたことはあまり知られていない。
かねてそのバリ・ハイの景観を見たいと思っていたが、今回シンガポールへプライベートで行った際に駆け足ではあったがティオマン島を訪れてみた。
From Restaurant
 ティオマン島  ベルジャヤ(ビーチとスイーツ)
 ティオマン島へのアクセス  ベルジャヤからのツアー
 ティオマン島パッケージ・ツアー  ウォーターフォール・ツアー
 いざティオマン島へ  その他の情報

Click here to see a bigger map of Tiomanティオマン島 Pulau Tioman

ティオマン島はクアラ・ルンプールの東約300km、シンガポールの北200kmの東シナ海に浮かぶマレーシアの島で、マレー半島の東側約40kmに位置する。 南北39km、東西12km、114km2の山がちの島だ。
Gunung Kajang (1,049m)は島の最高峰(この標高には諸説がある。 以下同じ。)で、島の南側に位置する。 そのさらに南には Bukit Batu Sirau (747m)と Bukit Nenek Semukut (659)のツイン・ピークがあり、これが「バリ・ハイ」だ。 そしてそのふもとには Mukut Waterfall と呼ばれる滝がある。
大部分の集落(リゾート)は島の西側の北部から南部にかけて点在する。 海辺からすぐ山となっている場所の多い地形状の問題から、道路は島の西側にわずかにあるだけで、各リゾート間の行き来には船便に頼るしかない。 島を横断する道はテケ村 Tekek とジュアラ村 Juara を結ぶジュアラ・トレック Juara Trek というジャングルの中のトレイルがあるだけだ。
ティオマン島の歴史についてはあまりよくわからないが、17世紀にはオランダの東インド会社の貿易ネット・ワークに組み入れられていたようだ。 すなわちバタビヤ Batavia (Jakarta) とシャム Siam (Thailand) のほぼ中間にあるこの島で水やまきや食料を補給したと言う。 現在はシュノーケリングなどの水上スポーツを中心としたリゾートとなっている。 なお1970年代には「タイム」誌が「世界のベスト・アイランドの10ヶ所」の1つに選んでいる。

ティオマン島へのアクセス

ティオマン島への行き方には大きく分けて次の4つのアプローチが考えられる。
● クアラルンプールから航空機利用
   クアラルンプールのスバン空港(Subang SZB)からベルジャヤ・エアー Berjaya Air が48人乗りのデ・ハビランドのダッシュ7を次のスケジュール(2004年3月1日-2004年9月15日)で毎日1便就航している。 料金片道MYR214.00に保険料とTAXがMYR11.00。

from Kuala Lumpur (SZB) to Tioman (TOD)
Frequency Flight No. Departure Arrival Aircraft
1234567 J8188 09:40 10:40 Dash 7 (48 seater)
from Tioman (TOD) to Kuala Lumpur (SZB)
Frequency Flight No. Departure Arrival Aircraft
1234567 J8185 13:10 14:10 Dash 7 (48 seater)

● シンガポールから航空機利用
   シンガポールのセレタール空港(Seletar XSP = チャンギ国際空港 Changi SIN ではないので注意)からベルジャヤ・エアー Berjaya Air が同じく48人乗りのデ・ハビランドのダッシュ7を次のスケジュール(2004年3月1日-2004年9月15日)で毎日1便就航している。 料金片道SDG111.00に保険料とTAXがSDG22.00とMYR45.00かかる。

from Singapore (XSP) to Tioman (TOD)
Frequency Flight No. Departure Arrival Aircraft
1234567 J8317 12:10 12:50 Dash 7 (48 seater)
from Tioman (TOD) to Singapore (XSP)
Frequency Flight No. Departure Arrival Aircraft
1234567 J8318 11:00 11:40 Dash 7 (48 seater)

● シンガポールからフェリー利用
   シンガポールのチャンギ空港から車で10分ほどのタナメラ・フェリー・ターミナル Tanah Merah Ferry Terminal から出航するティオマン島へのフェリー(所要時間4時間30分)は2004年5月17日以降特定日のみ就航している模様である。

● メルシンからフェリー利用
   マレー半島東岸のジョホール州メルシン Mersing からティオマン行きのフェリーが出ている。 遊覧船風のフェリーは約2時間半、駆逐艦のような快速フェリーは約1時間半、スピード・ボートと呼ばれる小型船は約1時間でティオマンに達する。 いづれも寄航する船着場が異なるので目的地にあわせどの会社のものにするのか決める必要がある。 最も搭乗人員の多いシーガル・エキスプレス 快鴎快艇住宿有限公司 Sea-Gull Express & Accommodation SDN. BHD. の快速フェリーは片道30リンギットで、メルシンをおおむね8時と12時、ティオマンを9時半と午後2時半ごろに出る。 なおメルシンを出た快速フェリーが最初に寄航するのはゲンティング Genting、次がパヤ Paya、テケ Tekek、アヤ・バタン(であろうか) Ayer Batang、そしてサラン Salang が終点のようである。 その日の便によって多少寄港地が変わるので注意が必要だ。 我々の泊まるベルジャヤは4つ目の船着場と言われていたが実際には一つ停まらず3つ目だった。 ティオマンの出港時間というのは最初の港サランを出港Bus Fares from Mersingする時間なので最後の寄港地ゲンティングの出港はかなりこの時間より遅くなる。 ホテル等で事前に確かめておこう。
メルシンからはクアラルンプール、ジョホール・バル、シンガポール等へバスが出ており、運賃は驚くほど安い。 バス会社によって異なるが、例えばクアラルンプールが19.5リンギット(7.5と言うのもあった)、シンガポールが12.5リンギット。 フェリーの到着時刻、または出港時刻にあわせて運行されており、船が着くと呼び込みをやっている。

● その他
   その他同じくマレー半島東岸の Tg Gemok からもフェリーが出ている。

ティオマン島パッケージ・ツアー

今回の私たちのティオマン島行きは実はおまけみたいなものであった。 すなわち知人を訪問するためシンガポールへ行くのが第1の目的で、良いチャンスなのでそのついでに今まで行く機会のなかったティオマン島へも行ってみようと言うことだった。 したがってシンガポールへの往復航空券を手配し、シンガポールを基点にティオマンへ行くという旅程だ。 インターネットで検索してみるとほとんどの旅行記はクアラ・ルンプールかシンガポールからの航空便を利用している。 へそ曲がりの私はフェリーで行こうと思ったが情報が集まらない。 ツアーを利用することのない私だが、ここはひよってインターネットで探した手配旅行に参加することにした。
私たちが利用したのはシンガポールの日系旅行社らしい「グリーンホリデー Green Holiday」という旅行社だ。 この旅行社ではティオマン島で最も格の高いと言われるベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・リゾート Berjaya Tioman Beach Resort とベルジャヤ・ティオマン・スイーツ Berjaya Tioman Suites を利用したパッケージ・ツアーを出している。 すなわちベルジャヤ・エアー利用のもの、ペンギン・フェリー利用のもの、そしてバス + フェリー利用のもので、この順番で料金は安くなる。 2004年3月1日から10月末までの2泊3日パッケージのビーチ・リゾートの1番安いスタンダード・シャレーと1番高いデラックス・シャレーの大人ツイン/トリプル利用の1人当たり料金は次の通りである。

グリーン・ホリデー ティオマン島パッケージ・ツアー
  スタンダード・シャレー デラックス・シャレー 備考
航空機利用 S$368 S$428 毎朝食および毎夕食つき
直行フェリー利用 S$288 S$338 毎朝食つき
バス + フェリー S$218 S$268 毎朝食つき

私達は1993年8月にマレーシア南部、東海岸のデサルー Desaru 行ったことがあるが、その当時のマレーシア南部はかなり貧しかった。 2001年11月に初めてクアラ・ルンプールへ行ってシンガポール以上に近代化した町を見てまわり、南部がどう変わっているか大変興味があった。 したがって迷わずバスとフェリーで行くツアーを申し込んだ。 バス + フェリーのツアーの料金は次の通り。

グリーン・ホリデー ティオマン島バス + フェリー パッケージ・ツアー
  大人シングル 大人ツイン/
大人トリプル
子供エキストラ
・ベッド
子供ベッド
無し
スタンダード・シャレー S$328 S$218 - S$88
スーペリアー・シャレー S$368 S$238 S$148 S$88
エグゼクティブ・ファミリー・シャレー
デラックス・シャレー S$428 S$268 S$148 s$88

なおシンガポールの祝日、およびその前日等の場合には上記料金にS$30程度の金額が加算される。 上記の金額には次の費用が含まれる。
 ・ シンガポール - メルシンまたは Tanjung Gemok 間の往復バス代
 ・ メルシンまたは Tanjung Gemok とティオマン島間の往復フェリー代 (ターミナル使用料含まず)
 ・ 波止場とリゾート間の送迎バス代
 ・ 2泊の宿泊料、朝食2回分とウェルカム・ドリンク
 ・ レンギス島へのシュノーケリング・ツアー(30分)またはレンタル自転車60分
スケジュールは次の通り。
行き
 ・ 06:00 シンガポール集合
 ・ 10:00 マレーシア東海岸のTanjung GemokもしくはMersingへ到着
 ・ 10:30 Tanjung GemokもしくはMersingよりティオマン島へフェリーにて移動
 ・ 11:30 ティオマン島波止場よりベルジャヤリゾートまではホテルの無料シャトルバス送迎
帰り
 ・ 09:00 ホテルをチェックアウト
 ・ 10:00 ティオマン島よりフェリーにてTanjung GemokもしくはMersingへ
 ・ 12:00 Tanjung GemokもしくはMersingへ到着
 ・ 16:00 シンガポールへ到着予定

申し込みをしたところあいにくベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・リゾートは満室で、スイートの一番安いシングル・スタジオ・スイート Single Studio Suite なら予約可能と言うことだったので、スイートの方で予約を頼んだ。 旅行代金は日本国内の口座に振り込むことも出来るが、私は2.5%の手数料を払いVISAカードでの支払いとした。 支払い金額の詳細は次の通り。

パッケージ料金 単価 数量 合計
バス + フェリー シングル・スタジオ・スイート 2泊3日パッケージ S$228.00 2 $$456.00
フェリー・ターミナル使用料 S$4.00 2 S$8.00
バウチャー配送料 (郵便書留) S$24.00 1 S$24.00
クレジット・カード手数料 S$12.20 1 $12.20
   合計 S$500.20

1シンガポール・ドルが65円として32,500円。 さてこの金額は安いのか、高いのか。
払い込みが完了すると、3日ほどして郵便書留ではなくOCSでホテルのバウチャーと「Exchange Order」というレターが届いた。 フェリーは往復ともメルシン発着のものを利用するという連絡も入った。

Enjoy Holiday Tourいざティオマン島へ

夕刻5時55分発のUA881便でシンガポールに11時45分に着く。 この日は寝るだけなので、コーポレート・レートで安く泊まれるマリーナ・マンダリン Marina Mandarin に泊る。
翌日は朝5時におき、5時40分には集合場所のゴールデン・マイル・コンプレックス Golden Mile Complex へタクシーで向かう。 ゴールデン・マイル・コンプレックススはスイソテル・スタンフォード Swissotel Stanford (以前のウェスティン)やラッフルズ・ホテル Raffles Hotel 前のビーチ・ロード Beach Road を北に2-3kmの右側にあるショッピング・センターだ。 この1階の #01-20 のエンジョイ・ホリデー・ツアー Enjoy Holiday Tour Pte Ltd が集合場所だ。 6時前に到着すると未だシャッターが下りていて、その前に旅行者が何名かたむろしていた。 6時にシャッターが開き、受付が始まった(上写真)。 エクスチェンジ・オーダーを渡すと、シー・ガル・エクスプレスのフェリー・チケット、「Holidays Makers」と書かれた丸いワッペン2組、そして帰りのスケジュールの書かれた手書きのメモ(これが帰りのバス・チケットだと言う)を渡された。 ワッペンを衣服に貼り付けておく。
程なくバスが到着し、荷物を積み込む。 座席は近距離国際線のビジネス・クラスの座席のようなもので1列3名でゆったりしている。 このようなバスをこちらではビップ・バス VIP Bus と呼ぶ。 トイレはついていない。
予定していた乗客の全員がそろい定刻の6時15分より多少早く出発。 6時45分ウッドランド・チェックポイントに到着。 ここでシンガポール出国手続きをする。 パスポートや貴重品のみを持ち、エスカレーターを上り出国審査を受ける。 エスカレーターで下に下りるとバスに乗り込む。 少し走って今度はマレーシア入国審査だ。 全ての荷物を持ち、事務所で入国カードに記載し入国審査、税関審査を受ける。 そこを通過すると売店やトイレがある。 後でわかったことだがここからメルシンまで直行で、トイレ休憩はない。
7時30分ごろここを出発し、ジョホール・バル Johor Baru を通過してメルシンに向かう。 11年前には道路沿いに大変貧しそうな民家が多く見られたが、今回はそのような家屋には気づかなかった。 郊外には真新しい住宅群が何ヶ所かに見られたが、クアラ・ルンプール近郊に比べると大きな格差がある。 道路も高規格道路ではない。 ジョホール・バル近郊地域を抜けるとジャングルの間の道路となる。 予定より早く9時半ごろメルシン到着。 旅行社の社員が出迎えてくれ、船は11時30分の出港なので11時15分に迎えに来るという。 ここの待合室(上写真)で手持ち無沙汰に待つ。 ここには旅行社、売店、レストラン、トイレがある。 トイレはマレーシア式のものでシャワーなどもある。 通常にトイレを使用するには20セン。
Jetty in Mersing迎えが来ると隣の船着場 Jetty へ移動する。 入口の事務所で「海洋公園環保費 (Marine Park Conservation Charge) 1人5リンギット(12歳以下、シニアー、学生は2.5リンギット)を払う。 船着場は右写真の青い屋根の部分で、ここにフェリーが横付けされる。 対岸や左手の港の奥にはたくさんの小船がびっしりと停泊している。 11時30分ごろになってやっと細長い形をした私たちの乗るフェリーがやってきた。 例の人なつっこい旅行社の係員がこの船だと言う。 そしてティオマンの地図をくれ4つ目で降りろという。 岸壁とフェリーとの間にはタラップもなく、岸壁の階段を下りるとフェリーに飛び乗るのである。 スーツ・ケースをもって飛び乗るのはいささか気後れする。 乗降口の近くには荷物が積み重ねられる。 12時になっても出港しない。 どうも連絡のあるバスや他の船舶を待っているようだ。 やっと12時30分に出航。 船室は冷房が効きすぎで、日よけのある後甲板が気持ちが良い。 操舵室の両側からは船側に出られ、またフェリーの前方にも向える。 操舵室の前に人にSea-Gull Express立たれたら操船に困るのではないかと気をもむ(左写真)が、操舵手は一向に気にしない。
フェリーは30分ほどで左手に通信施設のタワーのある島を通過する。 すると前方にティオマン島らしき島影がうっすらと見えてきた(下写真)。 右側にかすかに見えるピークが私の目指すバリ・ハイのようだ。
フェリーは徐々にティオマン島に近づくが、次第に進路を左にとって最初の寄港地ゲンティングを目指すためバリ・ハイからは次第に遠ざかってゆく。Pulau Tioman
ゲンティングの船着場(下写真)に近づいた。 ここには小さなリゾートがいくつかある。 次がパヤ、こJetty of Gentingこには多少大きめなパヤ・ビーチ・リゾートがある。 ここを出るとやがて白とピンクの大きな鉄筋コンクリートの建物が見えてくる(下写真)。 これBerjaya Tioman Suitesが私たちの泊まるベルジャヤ・ティオマン・スイーツだ。 やがて船着場が見えてきたがここはスキップしてしまった。 ここがララング Lalang でベルジャヤ・ビーチ・リゾートの南に位置する。 次の3つ目に停泊した船着場でベルジャヤへいくにはここで降りるのか確認のうえ下船する。 ここがテケで、飛行場もこの近くにある。 すでに午後2時を過ぎていた。 長い桟橋を渡りきると、そこには路面が木で出来ている橋があり、それを渡るとブルーのバスが待っていた。 これがベルジャヤ行きのバスで、ビーチ・リゾートのリセプションが終点だ。 スイーツへはここで別の車に乗り換えて行く。

ベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・リゾートおよびベルジャヤ・ティオマン・スイーツ

Shuttle  Busティオマン島で最も格調の高いリゾートが、ベルジャヤ・ホテル・アンド・リゾートのベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・ゴルフ・スパ・リゾート(以下「ビーチ・リゾート」)とベルジャヤ・ティオマン・スイーツ(以下「スイーツ」)だ。 この2つのリゾートはゴルフ場をはさんで位置しており無料シャトル・バスで5-10分の距離だ。
テケからのバスはだだっ広い大屋根のビーチ・リゾートのリセプションに着く。 スイーツの宿泊者はここでシャトル・バスに乗り換え、スイーツへ行ってチェックインする。 シャトル・バスはトラックの改造車(右写真)で、7時ごろから24時ごろまでリゾートのリセプションとスイーツのリセプションとの間を30分間隔で運行している。
この2つのベルジャヤのリゾートのメインのリゾートはビーチ・リゾートで、ほとんどの施設はビーチ・リゾートに集中している。
Chaletビーチ・リゾートでは点在するシャレーに宿泊する。 リゾート北側のビーチに近い一帯にには高級シャレーが点在する。 左の写真の2階建てシャレーは最も高いエグゼクティブ・ファミリー・プランのものと思われる。 この高級シャレーの点在する北側部分の中心にビュッフェ・スタイルの朝食をとれるコーヒー・ハウス(Sri Nelayan Coffee House)がある。 コーヒー・ハウスはこの地方のリゾートに良くある大屋根の建物(下写真)だ。 ここからは前方のプールのかなたに海を見ながら朝食が取れる。 ここで一つ面白かったのは確かハムやソーセージのコーナーだったと思うがアロマがたかれていたことだ。
リセプションの一角にはツアー・デスクがあり、各種ツアーの申し込みはここで行う。 そのツアー・デスクを左に奥へ進むと左側に中華レストラン Fortune Court Chinese Restaurant、右側にパスタ料理などのフォーチュン・コートヤード(Pasta Pasta との表示あり)で、このフォーチュン・コートヤードに入った左側Sri Nelayan Coffee Houseがバーベキュー・ディナーの会場だ。 バーベキューというのでステーキが食べられると思って入ったが、屋外ではサティーのような焼き鳥が焼かれていてビーフ・ステーキのようなものはなかった。 マレーシア料理のブッフェ・ディナーといった方が正解だ。 一番安いスタンダード・シャレーはリセプションのある一角の東(山)側の道路の向こう側に位置する。 リセプションとは雨よけのアーケードでつながっているので雨のときは便利だ。 しかし外観は収容所のような趣でいただけない。
この他ビーチ・リゾートにはスパがある。 ただし45分のマッサージが180リンギット、75分のフェーシャル・トリートメントが200リンギットとかなりの値段だ。 私もマッサージを受けようかと思っていたが、シンガポールに戻ってから行きつけの Shiatsu で45分間 S$24.00 (JCBスペシャル)で我慢することにする。
スイーツへはシャトルバスでゴルフ場の中を通り、クラブハウスと船着場(私たちの使った船着場ではない。 現在不定期のペンギン・フェリーが停泊する。)の間を行く。 途中ボールよけの金網のトンネルを何ヶ所か抜ける。 尻尾の長い猿もゴルファーがいなくなった夕刻に出てくる。 スイーツは上写真でもお分かりのように鉄筋コンクリートの集合住宅タイプだ。 ここには小さなショップがあるだけで、レストPool at Suitesランは一切ない。 したがって食事のつど下のビーチ・リゾートにバスで降りていく必要がある。 施設としてはその売店以外にはプール(右写真)があるだけだ。
私たちの泊まった部屋はダブル・ベッド・ルーム、シングル・ベッド・ルーム、TVのあるリビング・ルーム、キッチンとバス・ルーム(バス・タブはなくシャワー)のある部屋だった。 一番安いシングル・スタジオ・スイート(Max 2 persons)という部屋を予約したのだが、どうもファミリー・スイート(Max 4 persons)を用意してくれたようだ。高台に位置するスイーツを全室オーシャン・ビュート書いてあるホーム・ページもあるが、少なくとも現在斜面の木々が繁茂していて 下の階からは海が見えないと思われる。 私たちの部屋はは2階だったが木立の間からかすかに海が見える程度であった。 スイーツではキッチンがついているので別料金で食器等を借りれば自炊が出来る。 ただし豚肉の調理は厳禁だ。 ベッド・ルームにはエアー・コンディショナーと扇風機がついている。 シャワーの湯は出が悪かったと言うかほとんど出なかった。
ビーチはきれいとは言えないが、ビーチ沿いにそぞろ歩くのは風情がある。 やはりシュノーケリング等のウォーター・スポーツの島なのであろう。 ただし船上から見たところではベルジャヤ以外のところどころに狭いがすばらしいと思われるビーチも見られた。 Along the Beach

ベルジャヤからのツアー

ビーチ・リゾートのリセプション右側にツアー・デスクのブースが3つある。 右側がホテルのツアー・デスクで、真ん中はPPP (チケットを見ると PPP および Perustuan Pengusaha Pelancongan と記載があった)という業者のある。 左側は使われていなかった。
PPPでもらったチラシによると次のようなツアーがある。

ツアー名 Sharing
大人
チャーター 備考
4-5人以下 10-13人
Round Island & Coral Island 100 400 1,200 ティオマン島一周 (毎日でない)
Coral Island 50 300 600 09:30-15:30 Tulai Island
Waterfall Trip 60 400 700 09:30-15:30
Evening Fishing 45 200 500 16:00-19:00
Glass Bottom Boat 60 - - 1日6回出港 セミ.・サブマリーン
Island Hopping, Snorkeling Trip 50 300 600 09:30-15:00

上記の出発時間はリゾート南側の船着場 Jetty なので、ロビーに集合する場合にはその10-15前となる。 船着場へはシャトルで行っても良いし、また歩いても5-10分だ。 これらのツアーにはタオル、飲料水、ランチ用の現金を持って行く。
私達のパッケージにはレンギス島 Renggis Island シュノーケリング・ツアーまたは1時間の貸し自転車が無料で利用できることになっていたが利用しなかった。
さて私のティオマンを訪れた目的はバリ・ハイである。 したがってティオマン島1周のツアーを申し込もうとしたが、明日はやらないということだったのでバリ・ハイのツイン・ピークのふもとの滝へ行くウォーターフォール・ツアーを申し込むことにした。 人懐っこく熱心な真ん中のツアー・デスクで。 ただし雨だとつまらないので確認のうえ当日の朝申し込むことにした。

Boats for tour at jettyウォーターフォール・ツアー

さて当日はよい天気だったのでツアー・デスクがあくと申し込み、料金の60リンギットを支払いヴァウチヤーを受け取った。 そして集合時間の9時15分にツアー・デスクに行くと、ジェティーへ行けと言う。 ちょうどシャトルが出た後だったので海辺の道を行く。 ジェティー(右写真)に着いても何の表示もない。 船着場の事務所の右側にいる人が係員だと言うのでウォーターフォール・ツアーの参加者だと言うと待てと言う。 やがて二人の参加者が現れたが9時30分を過ぎても他のツアーはどんどん出発していくのに我々のツアーは一向に出発しない。 もう一人参加者がいるので待てと言う。 ツアー・デスクに電話したり、最後にはスクーターでホテルまで行って探したが見つからない。 こんなに待たされるならホテルに戻ってタオルを借りて水を買って来たのにとぶつぶつ言う。 やっと9時55分になって最後の一人が見つからないので出Captain and a femail from Vienna発しようと言う。 ただ4人で240リンギットの収入があるところ180リンギットになってしまうので後60リンギット払ってくれと言う。 こちらは出発が遅れ頭にきていたので25分間も待たされて追加料金はないだろうと食い下がって了解させてしまった。 後で考えると4人までのチャーター料金が400リンギットなのでかわいそうに思ったが後の祭りだ。 ここでわかったことだが、ほとんどの(おそらく律儀な日本人以外)参加者は予約だけして、料金は後払いなのだ。
ウィーンから来た老夫妻(ひょっとして私のほうが年かも)と私だけのツアーは出発した。 上写真右のような日よけの屋根と船外機をつけただけの簡単なボートだ。 ボートは島の沖合いを南に向かって疾走する。 私たち3人は振り落とされまいと必死で屋根を支える細い鉄棒や、船べりにしがみつく。 南にいくにしたがってだんだん曇ってきて山が見えにくくなる。 30-40分したころだろうDevils Tower ?か、突然デビルス・タワー Devils Tower (「未知との遭遇」に出てきた米国のナショナル・モニュメント)に似たような山が見えてきた。 必死でカメラを取り出すと、操縦士のお兄さん(左上写真)が船を止めてくれた。
さらに20分ほどするとウォーターフォールのジェティだ。 ウォーターフォールへは一本道だという。 接岸し、私たちが降りるとボートはジェティを離れた。 私たちに与えられた時間は1時間だ。
ジェティからウォーターフォールの方向を見るとごらんの通り(下写真)すっぽりと霧に包まれている。 まさに神秘の島の様相を示している。 陸地に上がるとまっすぐ山の方へ進む。 すぐ左に曲がる分岐があったが迷わずほぼ前方に進む右手の道をとる。 徐々に山道となり、せっかJetty of Selamat Datang く持ってきた靴に履き替えずゴムぞうりのまま来てしまったことを悔やむ。 左に真新しいトイレのような小屋をやり過ごし、右に東屋を過ぎるとそこが滝(下写真)であった。 登っていっても良い景観はに出くわす可能性は余りないと思いつつも、私は滝の上流に向かってさらに登りはじめた。 しかし少し登ったところでゴムぞうりの鼻緒が切れてしまったので、登るのを断念して白人の女性2人が中に入っている滝つぼに向かった。 ここには滝つぼの他その前方に岩が渓流によって削られた深みがあり、私は後者の方に入ってみた。 多少冷たい水が心地よかった。
帰り道は鼻緒の切れたゴムぞうりで苦労をして下った。
Mukut Waterfallこの滝はちょうどバリ・ハイであるブキ・バツ・シラウ Bukit Batu Sirau とブキ・ネネック・セムクット Bikit Nenek Semukut 両峰の間にあるらしいのだが残念ながら全く見ることはできなかった。
ボートに戻ると先ほどの海路を戻る。 30分ほど航行しデビルス・タワーのような山をやり過ごしたところでシュノーケリング休憩だ。 器具は船に備え付けられており、私はライフ・ベストを着て恐る恐る海中を眺める。 大きな珊瑚やキラキラ輝く熱帯魚が見える。
次にランチのためにパヤ・ビレッジに寄航。 ここではその1番奥のパヤ・ビーチ・リゾートのレストランに案内された。 私はスープ、チャーハンそれにアイス・ティーを注文した。 オーストリア人の夫妻は飲み物はビールを注文したのだが、ウェーターは6缶だと安いと言い、飲めなかったら持って帰ればいいという。 納得した彼らは6缶注文した。 ホットなチャーハンや大きな魚料理など注文した彼らはあれよあれよと言う間に6缶をからにした。 たくさん注文したからか、勘定を支払うとさらに何缶かおまけのビールをもらって夫妻はご満悦だった。
さらにもう一箇所シュノーケリングをやり、最後のシュノーケリングの場所であるレンギス島まで来るとにわかに空が曇ってきて風が強くなったので、私たちは海に入るのをやめ出発地点に戻った。 このレンギス島はジェティからは目と鼻の先の距離で、逃げ帰ったのは我々だけで7-8艘のボートはシュノーケリングを続けていた。
期待していた山はほとんど見えなかったが、満足のツアーであった。Bali Hai

バリ・ハイ

帰りの船上からは往きよりは多少くっきりとバリ・ハイが眺められた。 次回は少しじっくりとこの島に滞在し、バリ・ハイの景観を堪能したいと思った。

Treeその他の情報

スイートでのチェック・アウト

スイートでチェック・アウトしようとしたところ、ビーチ・リゾートでの支払いがあるのでビーチ・リゾートでチェック・アウトしてくれと言われた。 スイート関連の書類等は係員が同じバスに乗り、持参してくれた。 したがってチェック・アウトは余裕を持って行う必要がある。

帰りの船と朝食

当初の予定では10時にティオマンを発つ予定となっていたが、直前にシンガポールの旅行社から電子メールで連絡が入り、8時に変更になったと言われた。 8時に船着場に着くためにはビーチ・リゾートのリセプションを7時30分に発つブルーのバスに乗る必要がある。 スイーツからの1番のバスは7時15分で、これが連絡しているのだが、これだと朝食が取れない。 船着場にも船上にも売店などない。 もしもここで朝食をとらないと、昼まで食事らしい食事ができない。 そこで前日にビーチ・リゾートに移りたいといったところ、満室で移れないという。 ただし代替案として6時45分にバスを出してくれることになった。 このおかげで朝食券を無駄にすることもなく、ビーチ・リゾートでのチェック・アウトにあせることもなかった。
ただし船着場に着くとどうも8時30分に入港するらしいことがわかった。 十分余裕を見てツアーのスケジュールMonsterが立てられているのだった。

怪獣

ビーチ・リゾートには怪獣がいる。 道路上にも出てくるようだが、私たちは南北に走る道路の山側の丸い池の中に発見した。 朝晩餌付けをしているらしい。

ベルジャヤのウェッブ・サイト

http://www.berjayaresorts.com

私たちの利用したシンガポールの旅行会社

グリーン・ホリデー TEL : 65 6296-1600 URL : http://www.greenholiday.com.sg/sin/

旅行年月日   : 2004年8月24日-8月26日

ご注意      : このホーム・ページでは情報に正確を期すよう努めていますが、年とともに陳腐化もしますし、また当方の勘違い、間違いもあるかもしれません。 したがってこれらの情報は自己責任で利用ください。