レングフルー Längfluh 2867m はフェー氷河 Feegletscher に浮かぶ孤島のような所だ。 フェー氷河はこの突き出した高台で切断され、二手に分かれてサース・フェーの方へ下っていく。 このレングフルーはフェー氷河とミシャベル連峰を間近に見る展望台だ。

レングフルーへ

レングフルー Längfluh 2867m へはサース・フェーの村はずれのシュピールボーデン Spielboden 行きロープウェーでシュピールボーデン 2447m (下写真はシュピールボーデンのSpielboden Bergstation山上駅。シュピールボーデンへの出口は写真左側にある。)へまずのぼり、そこでロープウェーを乗り換えて行く。 ここからはシュピールボーデンまでの小型のゴンドラをいくつもぶら下げたタイプではなく、大型のゴンドラが中間点で交差するタイプのロープウェーだ。 全長は950mで、この長さで420mの高度を稼ぐわけで、かなりの急角度で左手にフェー氷河の荒々しい舌を見ながら登っていく。

レングフルー

この日私は午前中にホーサース Hohsaas のハイキングをし、午後はこのレングフルーからシュピールボーデンを経てサース・フェーまでのハイキングをしようと考えていたのだ。 朝は快晴ではなかったがまあまあの天気だった。 午前中の最終のロープウェーに乗るため、サース・グルントでは走りまでしてなんとかシュピールボーデンからの昼休み前の最終ゴンドラに乗ったのだった。 しかし雲息が徐々に怪しくなってきており、レングフルーにつくと雨が降り出していた。 表に出ると気温もかなり低い。 道なりに隣接するレストランにむかう道すがら、とりあえず左手(東側。 右側は建物。)の氷河の舌の写真を何枚か撮った(下の2枚)。
Feegletscher
雷鳴がとどろきにわかに雨足が強くなったので、同じゴンドラに乗っていた人々は皆レストランに飛び込んだ。 ここもセルフ・サービスのレストランで、私はターゲスズッペとポンフリを注文したが、大皿に大盛のポンフリは時間をかけて食べたのだが、それでも一人で食べられるような分量ではなかった。
Feegletscher
午後1番のロープウェーの出発が近づくころ、レストランにいた連中は天気が急速に回復することは無いだろうと踏んでレングフルーからの景色をほとんど堪能することなく、駅の出口とレストラン入り口の間のわずかの区間から東側のフェー氷河を見ただけで皆ロープウェー駅に向かった。 風も強く、ロープウェーの運転でも停止されるとことだと、私も同じく残念ながら下山した。
レングフルーから戻り、ホテルのベッドに横になっていたら雨が上がってきた。 そこで気を取り直し、シュピールボーデンからのハイキングに出発した。 (「シュピールボーデンからのハイキング」の項参照。)