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サース谷をはさんでサース・フェーとは反対側のホーサースまでロープウェーでのぼり、ミシャベル連峰をかなたに眺めながらクロイツボーデンまで下る。 |
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ホーサース Hohsaas へ行くロープウェー乗り場はサース谷の谷底のサース・グルント
Saas-Grund 1559m にある。
サース・フェーからはフィスプ Visp 経由ブリーク Brig 行きまたはシュタルデン Stalden-Saas, Bahnhof 行きの郵便バスで、サース・グルント(郵便局)の次の停留所で下りる。 運転手にホーサースへ行きたい旨乗車時に言っておけば安心だ。 停留所に着く前に右手にロープウェーが見えてくる(右写真)。
ここのロープウェーは薄水色の中型のゴンドラで、クロイツボーデン Kreuzboden
2400m まで、2438mの延長で高度は845mかせいでくれる。 そこからロープウェーに乗り継いでホーサースまで行く。 ホーサース往復がCHF32.00。 私はホーサースまでロープウェーで行き、そこからクロイツボーデンまで歩き、そこからまたロープウェーで戻る予定なのでホーサース往復を買った。 バラで買うとホーサース上り片道CHF25.00、クロイツボーデンからの下り片道がCHF15.00なので割高となる。 なおクロイツボーデンからサース・グルントまでハイキングする人も多いようだ。
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クロイツボーデンに着くと、いったん表に出て隣接するホーサース行きのロープウェー乗り場へ行く。 乗り場入り口手前にトイレがあるので利用しておくと良いだろう。
このロープウェーは小型の赤いゴンドラで、延長1983m 高度差 700m で、終点のホーザースは標高3100mだ。
頂上駅を出るとそこは万年雪に覆われており、駅の南側を少し行った所にレストランがある。 モルゲン・ロートを嘆賞するにはここに宿泊する最高だ。
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ホーサースの背後には白雪に覆われたヴァイスミース Weissmies 4023m (上写真)とラッギンホルン
Lagginhorn 4010m が控え、目を180度反対側に向ければ、サース谷の向こうにミシャベル連峰
Mischabel が遠望される(下写真)。 左側の雪に覆われた台形上のアルプフーベル
Alphubel 4206m、その右のピークがテッシュホルン Täschhorn 4491m、その右のひときわ高いピークがドーム
Dom 4545m、そしてレンツシュピッツ Lenzspitz 4294m、ナーデルホルン Nadelhorn
4237m と続く。

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ロープウェーの山上駅を出ると前方にレストランが見える。 ハイキング・コースはその手前から始まりすぐにロープウェーの下をくぐり北側へ大きくロープウェーから離れていく。 当分は雪道で、時々深みにはまり靴の中が雪だらけになる。
歩き始めて30分経たないうちに雪は消え、進行方向のサース谷のかなたのミシャベル連峰を見ながらの下り道となる。 もっともこのコースは終始一貫下りのコースで、ほとんど登りが無い。 ホーサースからクロイツボーデンまでおおよそ2.5kmの距離で700m下るわけだからかなりの斜度のハイキングコースだ。
やがて米粒のように小さく見えていたヴァイスミースヒュッテ Weissmieshütte
2726m が近づいてくる(左下写真)。
山上駅から1時間弱で写真右手から下りてきてこのヒュッテに着く。 道はここで左に折れカメラの方に向かっている。 私はこの道をとったのだがどうもおかしい。 良い道なのだがロープウェーの方へ向かい、かなた下に見えるハイキングコースに一向に合流しそうも無い。 地図を見ても今私の歩いている道の記載が無い。
かなり歩いてしまってから引き返した際に撮ったのがこの写真と言うわけだ。
実は石造りの建物の前から木造の建物との間にもうひとつ道があって、こちらがクロイツボーデンへのハイキングコースだ。 この小屋の前には道しるべが無いので注意をする必要がある。
私がこのコースを下った日の前日および前前日は快晴だったため、かなり乾燥していて滑りやすい状況となった路面を注意しながら40分ほどでクロイツボーデン
Kreuzboden 2400m へ着く。
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クロイツボーデンに着く手前で後ろを振り向くと、マッターホルンと見紛うばかりの秀麗な山が見られた。 おそらくフレッチュホルン
Fletschhorn 3993m だ。
この辺の高山は北からフレッチュホルン、ラッギンホルン、ヴァイスミースと北から南にほぼ一直線に並んでいる。
またマッターホルンの他、マッターホルンのような良い形をした岩山が、このフレッチュホルンのほか、シュテッリホルン
Stellihorn 3436m などこの近辺に散在するが、地質とか地殻の変動のためであろうか。
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いよいよクロイツボーデンだ。 薄日が差してきて左手のロープウェー駅と中央のレストランのかなたのミシャベル連峰が美しい。
このクロイツボーデンにはかなり大きな池がある。 下の写真からは、池の縁からミシャベル連峰を眺めている人々が認められるだろう。 おそらくそこからはサース谷が下まで見られるのだろう。 私はこの後サース・フェーへ戻ってロープウェーが昼休みになる前にレングフルー
Längflue 2867m まで登る計画を立てていたので、あたふたとロープウェー駅に向かってしまった。 帰国してからこの写真を見て、ここでのんびりしておけばよかったと後で悔やんだものだった。

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飛び乗った水色のゴンドラには他に乗客はいなかった。 登りの景色はつまらないものだったが、下りは案外きれいで思わずシャッターをおろしてしまった。

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旅行日 : 2002年7月9日
Saas Fee 08:00 --- Post Bus --- 08:15 Seilbahnstation 08:20 --- Ropeway
--- Kurouzboden --- Ropeway --- 08:50 Hohsaas 09:00 ・・・・・ Hiking ・・・・・
10:00 Weismieshütte ・・・・・ Hiking ・・・・・ 10:40 Kreuzboden
--- Ropeway --- Saas-Grund Post 11:11 --- Post Bus --- 11:23 Saas Fee
ハイキングには2時間みておけばまず問題ないだろう。 下りの傾斜はかなりきついが、危険な箇所は全く無いと言って過言でない一般ハイカー向きコースである。
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