日本語導入の前に
記載内容について
この文章は、OS2.1のマシンについて対応する内容が書かれております(ほとんどはOS2.0も対応していると思いますが、説明がわかりづらくなるのでOS2.1に絞ります)パッケージのインストール、データのバックアップなどの初歩的な内容については触れておりません。日本語環境構築について、必要なアプレットについてのみ記載されています。各々のパッケージの設定などについては、付属しているマニュアルを参照してください。
パッケージは2005年5月現在、利用できるものについてまとめています。これらは基本的にインターナルメモリにインストールするものと思ってください。フォント、変換用辞書などはメモリーカードでも問題ありませんが、GothicEveryWhere、HeapMagic、Heven or Hell等はインターナルのほうがいいでしょう。

とりあえず導入しておいてもらいたいもの
各環境共通で、導入しておいた方が良いアプレットです。
TapBar(Basukeさんのホームページ)日本語入力に利用するケースが多いのでお願いします。
Heven or Hell(同上)NewtonOS上の問題点を修復します(※後述)
HeapMagic(GNUEさんのホームページ)Heapの節約をしてくれます。

※NewtonMessagePadの問題点について
OS2.1のNewtonMessagePad(以降Newton)は一つ大きな問題を抱えたまま開発を終了してしまいました。それが-10061エラーと呼ばれるものです。対象はMP2100および、メモリを増設したMP2000アップグレード・eMate300です。これが発生すると、Newtonはリスタートをかけるか、専用のアプレットで修復するしかありません。困ったことにこれが結構頻繁に発生します(エラーの詳細は同じくBasukeさんのHomePageにてご覧ください)。

Newtonの日本語化

日本語化について
ここで言うところの日本語化は、「2バイト文字環境への対応」「日本語フォントの導入」「日本語入力環境の導入」の三点をもって、Newtonの各標準アプリケーションで日本語入力ができる環境を構築することを目指します。
なお、各環境は自分の使用環境において問題が出たことはありませんが、自己責任にて行ってください。自分の場合はある程度長く使っているために、気がつかないうちに問題が起こる可能性のある使い方を回避している可能性もないとは言えません。

2バイト文字環境への対応
Newtonは基本的にUniCodeを使用しています。それゆえに本来ならば日本語も問題なく使用できるはずですが、どういうわけか日本語等の検索ができません。それどころか最悪データを飛ばす恐れがあります。英語圏の利用しか想定がされていないのです。
これを日本語で利用するためには、検索などが正しく行われるようにパッチをあてなければいけません。OMP〜MP130までは、アップルからのパッチが提供されています。MP2x00、eMateは有志の作成された日本語対応パッチをインストールする必要があります(OS2.0のMP120、130でも利用できますが、保証の限りではありません)。
これをインストールしても、一部の文字については誤った検索をする場合があります。もともと対応していないところを対応させているので、しかたがない面もあります。

日本語フォントのインストール

現状では商用フォントはmaidoMacにて入手するか、ヤフオクで競り落とすしかありません。しかし、表示上の不具合が少なく、最も美しい形で日本語化することができると思います。お金に余裕がある方は入手してみるのもいいでしょう。フリーフォントもそれなりにWeb上にありますが、万能なフォントがありません。どこかしら不具合が出ますので、そこは我慢できるかどうかが問題だと思います。
(8/26追記:maidoMacはCloseになりました)

かな、カタカナ、漢字の入力
入力面では2005年現在もっと状況はシビアです。フリーの辞書が存在しないため、UniFEPかUniFEP Proを入手して、付属スモール辞書か別売のラージ辞書を利用するかありません。
そこで、フリーの辞書と入力パッケージ一式をダウンロードできるようにしておきます。( KanaKana.sitx 968Kbyteあります。「リンク先のファイルをダウンロード」にてダウンロードしてください)現在作者の方のHomePageが無くなってしまっていますので、連絡がとれません(メールアドレスも、ご利用されていないようです)。もし、連絡先をご存じの方がおられましたら、正式に許諾をいただきたいのでお知らせください。せっかくの資産ですので、このまま埋もれさせてしまうのは大変もったいないと考えております。よろしくお願いします。

※KanaKana.sitxについては、KanaKana35.sit、Jisyo20.sit、TBButtons.sit、JPad10.sit、UJEditor10a.sitの5つのファイルをDropStuff9.0.1でアーカイブしてあります。またドキュメントにもありますが、全て無保証ですのでその旨ご確認の上ご利用ください。

実際の日本語環境の構築について

NLKを使った日本語化
特に説明は必要ないと思います。

NLKの一部パッケージを使った日本語化(筆者未使用)
NLKはフルパッケージインストールすると、完璧な日本語環境を提供する反面、目に見えてMP2x00のパフォーマンスが落ちます。さまざまな部分を日本語化するために動作メモリのHeapMemoryを大量に消費してしまうためです。これをわずかでも抑えるために、たにぐちようさんが作成されたパッケージ群を使うことで、速度改善を行いながら日本語環境を構築できます。>詳細はN@にて トップ画像すぐ下の「Newton」>「 TYSDC(たにぐちようソフトディストリビューションセンター)」

非NLKによる日本語化
2バイト環境への対応>日本語パッチの導入
まず、これは日本語化の際に、何はともあれインストールしてください。日本語の取り扱いに対応するパッチです。自分の場合はたにぐちようさん制作のFind&Assist+Jを利用させていただいてます。これは、日本語の検索およびNewtonのAssistを使用したときに、日本語を通すことができる様になるパッチです(コマンドが日本語になるのではなく、そのほかの部分、たとえば「Schedule ミーティング PM4:00」などとしたときに、「ミーティング」部分が化けるのを防ぐ)。ほかにもGNUEさんのところにもあったりします。ご自分の用途に応じてご利用ください。

フォントの導入
使用できるフォント

商用フォント
NLK付属のGothicや別売のAshiyaフォントなどはNLKがないとインストールできません。ただし、 GothicFontはたにぐちようさん作のフォントイネーブラーを利用すればインストールすることができます。
また、同じく別売のGothic等幅はNLK版とOS2.0版が同梱されていますので、OS2.0版は利用することができます。システムにも利用できますが、ポイント数が小さいサイズしかないので、画面がちまちまするのが難点でしょう。
MP130用の日本語環境UniFEP 2.0に同梱されているMinchoもインストールできますが、自分の環境で利用したときはしばしば表示がおかしくなることがありました。

フリーフォント
村井さんのところにいくつかのフォントがあります。また、UniTaipeiXフォントは中国語用のフォントですがひらがな等も入っていますので使えます。ポイント数小さなものから大きなものまで揃っていて、システムの表示用にも対応します(かなり下の方です)

フリーフォントを利用した場合の問題点
例えば、村井さんのところのフォントはシステムに使うと一部正常に表示されません。また、文字サイズの少ないフォントを強制的に表示に利用した場合、あまりきれいな画面になりません。この点はしかたないと思いますが、逆にインターナルストレージを消費しないと言う利点もあります。また、UniTaipeiXのフォントは中国語用なので漢字がちょっと日本語と違ってたりするところがあります。が、これが見方によってはすごく格好いいです(^_^;。ただ、最大の問題点は句読点がど真ん中にあることでしょう。気にしなければ問題ありませんが、けっこう気になります。
とはいえ、Newtonで見るelisaフォントやAkagiフォントもなかなか味があります。先達の努力に敬意を表しつつ、これらをNotes用に使い、システムはUniTaipeiXとすることで、多少なりとも問題点を補い使うことができると思います。

システムフォントの日本語化をするアプレット

2バイト環境に対応するパッチを導入したら、次はシステムフォントを日本語フォントにするためのアプレットを導入します。それには、現状では二つの選択肢があります。
GothicEveryWhere(フリーウエア)
JSuite(シェアウエア N@>Newton>N@ Soft Archive )
どちらでもお好みのほうを選択してください。設定はどちらもExtras→Prefと移動して、各々の項目を設定します。GothicEveryWhereは、内蔵アプレットも含めて、いくつかのアプレットのフォントを日本語フォントに置き換えてくれます。Jsuiteはきめ細かなオンオフや、利用するサイズのきめ細やかな設定が可能です。一応両方併用することもできます。Jsuiteは設定後リブートが必要になります。

ここまでの導入でNewtonで日本語の表示ができるようになりました。

日本語の入力について
UniFEP Pro
これをお持ちの場合は、説明は不要だと思います。

UniFEP2.0(未検証)

E漢字
Yosさんが提供してくださっているTapBarボタンです。学習機能、Newtonキーボード対応、UniFEPの辞書、kanakanaの辞書に対応しています。フリーの環境でも市販の環境でも動作する優れものです。
記事のアーカイブからリンクをたどってください。とりあえず1998年03月の記事からはたどれました。

kanakana
TapBarもしくはアプリケーション版のJPadと辞書の二つがセットになっています。また、UniFEPのラージ辞書に対応しているKanaKanaもあります(このページからダウンロードできるパッケージにはラージ辞書対応のKanaKanaは含まれません)。

Chameleon][
UniFEPがインストールされた状態でないと使えませんが、非常に小さな占有面積のキーボードです。また、軽快な動作ですのでMP120、130等でも使いやすいと思います。手書き入力したアルファベットをかなやカタカナ、漢字に変換できます。もともとは友次さんの作られたアプレットですが、自分が改造および配布をさせていただく許可をいただきました。UniFEPの辞書やユーザー辞書が使えます。

番外編
ことのは
GNUEさんのTapBarボタン(正確には違うかも知れません)です。直接ローマ字で日本語入力をしていくと、モードによってひらがな、カタカナ、英字になります。Newtonキーボードにも対応。非常に軽いのと、キーボード無しでひらがな入力をできるのがとても便利。これとE漢字、kanakana、Chameleon][を組み合わせることでも、おもしろい入力環境を作ることができます。


利用できる辞書について
NLKのみ付属UniFEP辞書別売ラージ辞書の利用については不明 UniFEP Pro付属UniFEP辞書・ユーザー辞書・別売ラージ辞書入力した漢字の学習機能あり E漢字UniFEP辞書(2.0・2.1用、別売ラージ辞書含む)・UniFEPユーザー辞書/Jisyo(kanakanaの辞書)同一バージョンで各辞書に対応 入力した漢字の学習機能あり kanakanaJisyo・独自ユーザー辞書/UniFEP辞書(別売ラージ辞書以外対応不明)各辞書に対応したバージョンを利用 Chameleon][付属UniFEP辞書(2.0・2.1用、別売ラージ辞書含む)・ユーザー辞書

簡単なおさらい
いくつかの組み合わせのパターンを簡単にピックアップしておきますので参考にしてください。
J-Patchフォント代替システムフォント入力入力用辞書 フリーのみFind&Assist+JGothicEveryWhereUniTaipeiXE漢字 or KanakanaJisyo フリー+シェアFind&Assist+JJSuiteUniTaipeiXE漢字 or KanakanaJisyo フリー+市販品Find&Assist+JGothicEveryWhere等幅GothicE漢字 or KanakanaJisyo フリー+市販品Find&Assist+JGothicEveryWhereNLK GothicUniFEP Proラージ辞書 筆者の環境Find&Assist+JGothicEveryWhereNLK GothicUniFEP Pro
E漢字
HWCR
Chameleon][ラージ辞書 ※注 上記の組み合わせが、必ずしも問題を起こさないという物ではありません。念のため

自分の場合、UniFEP Proのキーボードは「ローマ字変換」と「外づけキーボード」、「インライン変換」をインストールしています。通常はローマ字変換のみアクティブであとはフリーズしてHeapMemoryを使わないようにしています。実際の運用上はHWCR(日本語手書き入力)で入力していることが多いです。あと、Kanakanaに含まれているTapBarボタンのキャレット移動、範囲選択のボタンは、ことのはなどでひらがなを入力した後で一部漢字変換をするときなどには便利です。

こうして並べてみると、それなりに肝が見えてくると思います。
日本語を入力して□(豆腐文字)になってしまった場合、そのテキストを選択してExtras→Stylesして、フォントの種類を変更してみてください。また、入力する前にキャレットを表示してStylesでフォントを設定してやると、そのフォントがNotesのデフォルトのフォントになります。


日本語環境構築運用について
日本語環境についてはいかがでしょうか? Newtonは長文入力には向きません。あくまでメモをとるためのマシンです。それを忘れると、「長文入力ができない、使えないマシンだ」となってしまいます(^_^;。内容は認識オフにして、キーワードだけをテキストで入力する、なんて使い方が一番早いと思っています。
ところでNamesですが、システム上も、運用上もFIRST NAMEはローマ字等でLAST NAMEは漢字などで入力することをおすすめします。NLK以外では日本語化のシステムのパッチでの対応がどこまで十分か不明なことと、FIRST NAMEはソートするのに使われるので、後で検索するときに見やすいこと、またAssist機能を使うときにCall Yamamotoなんて使えるからです。おそらく日本語だと動かないのではないかと思います。


終わりに
Newtonがディスコンティニューになったときに、「あと10年は戦える」なんて話をしてたもんですが、もうすぐ10年。まじで10年戦えました(笑)。なにせ手元にはあと3台はMP2x00が、eMateも1台眠っています。現在では無線LANからNewtonエミュレーターまで、それなりに利用できるところまできています。
いまだにちょくちょくNewtonがヤフオク等で出ています。新たに入手された方もおられることと思います。ささやかですが、この文章がそんな方々のお訳に立てればと思います。

追記
2005年7月18日:文章の一部修正(TapBar、Heven or Hell、HeapMagic等についての記載)
2005年6月16日:リンク追加終了。「記載内容について」一部追加、変更。各入力環境の対応辞書についての記載を追加.変更。
2007年12月30日:フォントのリンク一部変更。どういう訳かフォントの指定のスタイルシートに全角の空白が入り、正しい表示がされなくなっていた部分を修正。

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