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注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2007.10.26作成
2010.10.5追記

ヤエス FT-770

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆FM最大周波数偏移 非公開
☆送信周波数構成非公開
☆受信周波数構成非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

144MHz機のFT-270と同一シリーズです。ボディは共通で、10W機は裏にファンが付きませんが取り付けネジ穴はあいています。
 パワーモジュールと周辺回路を変更し、冷却ファンを追加すればハイパワー機に改造できそうです。
上面図 下面図

問題点の修理

周波数が正常に変化しませんでした。ロータリーエンコーダが故障しており、周波数を上げようとしても不規則に下がるのです。マイクの周波数UP/DOWNスイッチでは正常ですから、PLLは問題ありません。
交換するエンコーダは手持ちがあったのですが、この分解がクセモノで、エンコーダを固定する特殊ナットを外すのに特殊な治具が必要です。
右の真鍮ナットですが、4個の凹型のミゾを引っかけて回転させなければなりません。簡単な治具を作ってみたのですが、うまく外れず困りました。
過日、100円ショップで先の細いラジオペンチを発見、先端がミゾに入ったのでエイッ!と回したら、幸運にも回りました。
手持ちと同じA社製のエンコーダだったので、早速交換し正常に動作することを確認して再組み立てしたら、ツマミを止めるシャフトが異なっていることに気づきました。下の写真の左が本機から外したエンコーダ、右が取り付けたエンコーダですが、ローレットのツマミが入らないのですHi。
FT-790mkIIの保守用に入手したエンコーダがあったので、再度分解し交換しました。何ともドジな話です。
また、液晶照明が点灯しませんでした。エンコーダ交換時に電球を交換しましたが、2個あるべき電球が1個しかありませんでした。電球は手持ちがありますが、かぶせるグリーンのキャップが1個しかありませんので、2個ともキャップなしで取り付けました。趣味の問題ですが、写真のようなアンバーでもすっきりして満足です。

受信部

十分実用に耐えるようですが、調整しました。
ヘリカルキャビティ以外のコイル・トリマは動かしても変化ありません。高周波増幅のヘリカルキャビティ(入力2段、出力3段)を調整して改善を図りましたが、気づいてみたら440MHz付近が悪化してしまいました。
自分にとっては影響はないので、このままOKとします。アマチュアバンド外はワッチするつもりはありません。
調整前 調整後 S特性(F=434.0MHz)

送信部

ハイパワー時、バンド内ほぼ均一に14W出ていました。パワー制御を解除し調整することで、17.0-17.8W出るようになりました。最終的にハイパワーで12W、ローパワーで2Wに調整しました。
スプリアスは右写真のように観察出来ないほど優秀です。
  X:200MHz/div、 Y:10dB/div
 周波数のずれも100Hz程度で問題ありませんでした。変調もOKでした。

その他

フロントパネルの文字がはがれやすいので、注意が必要です。以前FT-270でフロントパネルの清掃をする際、汚れている部分に中性洗剤を塗るためにマスキングテープを貼ったのですが、テープをはがしたら文字もはがれてしまいましたHi。
 文字はがれは70年代前半のトリオのリグで経験したのですが、同じ運命になるとは思いませんでした。
 このリグは、中性洗剤と綿棒で丁寧にクリーニングしました。