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注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2011.3.22作成

WELZ SP-45M

☆周波数 非公開
☆測定レンジ 非公開
☆入出力インピーダンス 非公開
☆指示誤差 非公開
☆挿入損失 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開
SP-45M

リグの説明

フロントパネル ウエルツの144/430MHz通過型パワー・SWRメータです。モービル機のおまけで入手しました。メーカーはアマチュア無線業界から撤退、現存するかも不明です。
 パワーは3W/20W/100Wで切り替えますが、20Wレンジの3W以下と100Wレンジの20W以下は精度が落ちるので1ランク下のレンジで測定します。メータの目盛にDown Rangeと書かれており、親切な設計です。
内部 ケースの中は、フロントパネルに取り付けられたスイッチ・メータ部と同軸コネクタを含むRF検出部で構成されています。RF検出部はシールドケースに入っており、配線3本を延長し改造すれば外付けが可能です。
 RF検出部は、検出ラインにダイオード・抵抗とフィリップスのトリマが並んでいます。シンプルな回路ですが、基板(ベーク)が変形していました。組み立て時の問題のようで、分解時に出来る範囲で復元しました。
RF検出部検出部の側面

調整・特性評価

 ダミーロードを接続して高周波を入力、反射波が最小になるようにトリマを調整します。430MHzで10Wを入力しましたが、反射電力が0になりません。調整前からトリマが最小容量になっていました。入出力を入れ替えてもほぼ同じでした。
 反射電力0が理想ですが、トリマを交換しても変化なく、SWRも1.1なのでOKとしました。
 検出部の抵抗をチップ抵抗のような高周波特性の良いものに交換すれば、改善されるかもしれませんが、プリント基板も改造せねばなりません。妥協は必要でしょう。
 校正済のパワー計をつなぎ、表示値が同一になるようにボリュームを回して調整します。ほぼ無調整で大丈夫でした。

その他

CALボリュームの不具合 面白い不具合?を発見しました。SWR測定時のCALボリュームの取り付け位置がズレています。
 ズレって何?・・・右の写真で説明します。
 ボリュームを反時計方向に回しきった状態ですが、ツマミは写真で示すように7時の位置にあります。ところが、ボリュームのシャフト平面に合わせてネジ止めすると10時の位置になります
 90度ズレて設計してしまったのか、丸いシャフトのボリュームを変更した際に見落としたのか・・・・プラスチックのシャフトに残るイモネジの跡が何とも言えませんHi。