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注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2006.12.23作成
2007.10.3修正
2010.10.5追記

トリオ テストオシレータ SG-402

☆周波数 非公開
☆出力 非公開
☆AF変調周波数 非公開
☆消費電流 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開

リグの説明

トリオから発売されていたテストオシレータです。アマチュア受信機、中波・短波ラジオの調整に使った方もいらっしゃるようです。1970年代の製品だと思います。
回路はもちろん半導体化されています。少し前の時代ならば真空管が使用されており、発熱による温度変化で周波数がドリフトした記憶があります。
左側面: 発振・変調回路基板 右側面: バリコンと電源トランス

出力特性

出力は40MHzのオシロスコープで波形の最大−最小の値(peak to peak)を読みました。ただし、15MHz以上の値は誤差が出てきますので、スペアナの値を参考にしました。
(参考)オシロの動作周波数の数値は、実際の電圧値から3dB低下(約70%)低下する周波数を表しています。つまり、手持ちのオシロでは周波数が高くなるにつれて振幅が小さくなり、40MHzの信号は実際の値よりも7割に低下するわけです。
レンジA:100KHz-250KHz
レンジB:250KHz-650KHz
レンジC:550KHz-1.5MHz
レンジD:1.5MHz-4MHz
レンジE:4MHz-11MHz
レンジF:10MHz-30MHz
レンジEのみ、出力が多めに出ています。これはありがたいのですが、レンジFは11MHz以下で出力が落ち始め、10.7MHz以下になると発振が停止します。
実は、周波数をダイヤル目盛りと合わせる調整を行った後の結果です。発振回路を形成するコイルとバリコンのパッティングコンデンサを調整し、目盛りをほぼ合わせることが出来たのですが、このような不具合が出てしまいました。
レンジ毎に発振回路を切り替える配線も長く、E・Fレンジでは浮遊容量も無視出来ないはずです。配線に改善すべき点がありますが、実用上支障ないので、このままにしておきます。

動作テスト

周波数の変動も注目すべき点です。
F=7.02MHzを発振させ、周波数の変動を調べてみました。 室温約17℃の安定した状態です。
最初の10分くらいで最大2.5KHz上昇し、その後徐々に下がってきました。
60分以降で、10分あたり約100Hzの変動があります。
最低でも30分はエージングが必要でしょう。

その他

標準信号発生器(SG)を持っていると、オモチャのように見える機器です。AMのラジオならば使えないことはありませんが、帯域の狭いフィルタを用いるアマチュアのSSB受信機には厳しそうです。