今は無きクラニシの130-1300MHz 通過型パワー計/SWR計です。
安価で入手しました。
取説が無いのですが、クラニシの他製品の説明書から使用方法を推定しました。
フロントパネルのFREQは周波数のLOW・HIGHの切替で、LOWは130-500MHz、HIGHは800-1300MHzです。
WATTはパワーレンジで最大30W/300Wの切替、FUNCはパワーとSWR表示の切替です。
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2015.9.4作成
KURANISHI RW-281A
☆周波数 | 非公開 |
☆測定レンジ | 非公開 |
☆入力インピーダンス | 非公開 |
☆指示誤差 | 非公開 |
☆挿入損失 | 非公開 |
☆寸法・重量 | 非公開 |
☆発売年・定価 | 非公開 |
リグの説明
背面にパワーを検出するCMカプラーが2組あります。LOWのMコネクタのカプラーとHIGHのNコネクタのカプラーです。
前者は144・430MHzのアマチュアバンド、後者は1200MHzのアマチュアバンドとかつて存在した900MHzのパーソナル無線のバンドに適用します。
中間の500-800MHzは多分精度保証外でしょう。(背面シールには130-1300MHzと書かれていますが)
前者は144・430MHzのアマチュアバンド、後者は1200MHzのアマチュアバンドとかつて存在した900MHzのパーソナル無線のバンドに適用します。
中間の500-800MHzは多分精度保証外でしょう。(背面シールには130-1300MHzと書かれていますが)
ところで、裏面に1300MHzとNORMALという小さなスライドスイッチがあります。
ハテ何だろう?と思ったのですが、1300MHz測定時のみパワーの表示を補正するスイッチのようです。
参考にしたRW-211Aは400-1300MHzを測定するカプラーですが、NORMAL・900・1300という3段のスライドスイッチです。それぞれ430・900・1300MHz測定時に対応します。
ハテ何だろう?と思ったのですが、1300MHz測定時のみパワーの表示を補正するスイッチのようです。
参考にしたRW-211Aは400-1300MHzを測定するカプラーですが、NORMAL・900・1300という3段のスライドスイッチです。それぞれ430・900・1300MHz測定時に対応します。
上面と側面のネジ7本を外すと、カバーが外れます。背面に2種類のカプラーがあり、前面パネル側にはプッシュスイッチとSWR測定用のボリューム・メータがあり、非常にシンプルです。
較正
LOWレンジは144MHzのリグと較正済みの終端型電力計RW-120Dを用いて較正しました。
較正ボリュームが4個ありますが、下の2個がLOWレンジの30W・300Wの調整用です。
手持ちのリグのの都合で10Wおよび50Wの評価でしたが、ほぼ無調整でOKでした。
較正ボリュームが4個ありますが、下の2個がLOWレンジの30W・300Wの調整用です。
手持ちのリグのの都合で10Wおよび50Wの評価でしたが、ほぼ無調整でOKでした。
さて問題はHIGHレンジです。1200MHzが出る10Wのリグはありますが、基準となる電力計がありません。較正のしようがないので、現状でOKとしました。
おおよそ10W表示されるので、多分大丈夫でしょうHi。
おおよそ10W表示されるので、多分大丈夫でしょうHi。
SWRはダミーロードを接続し測定しましたが、いずれも1.1以下でした。
その他
フロントパネルが暗い灰色で、他の製品とは異なります。クラニシにしては異色です。
当時、異なる周波数特性のCMカプラーを組み合わせて、多品種のパワー計を販売してました。本機のスイッチ基板はRW-215Mと書かれており、1.8-130MHz、130-500MHzの2種類のCMカプラーです。メータ切替の基板を流用しているようです。
話はそれますが、10数年前にハムフェアでクラニシのジャンクを購入しました。フロントパネルはRW-215A、メータは電界強度計と思われるメータ、CMカプラは50MHzまでらしきトロイダルコアのカプラとRW-227Aの130-500MHzのカプラのセットです。恐らく本機のLOWのカプラと同じでしょう。
「ケースに入れてメータの目盛板を書き換えれば完成」という触れ込みでしたが、そのまま保留していました。フロントパネルを活かそうとせず、全く別のケースに入れれば出来上がりそうです。