レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2004.6.27作成
2007.10.19修正
2010.10.5追記
2015.8.21追記
2015.11.30追記

KURANISHI RF-120

RF-120
☆周波数 非公開
☆測定レンジ 非公開
☆入力インピーダンス 非公開
☆指示誤差 非公開
☆挿入損失 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開
2015.11.30追記:都合により売却しました。

リグの説明

フロントパネルクラニシの50オームのダミーロード内蔵の終端電力計で、3-500MHzで使用可能です。
裏面にN型入力コネクタがあり、製造年月日が1972年12月と表示されています。
測定レンジは20W/120Wで切り替えます。但し、メータ表示の80-120Wの範囲が赤く塗られており(退色しています)、80W以上は連続動作に注意すべきです。
非常にシンプルな構成で、特に何も記すことがありませんHi。

内部の様子

内部回路は他の電力計と同じです。
ダミーロード部はユニークで、何と!750オームの抵抗が15本並列接続されています。
まだ高周波特性の良い無誘導抵抗が安価で無かったころではないでしょうか。
周辺を横に少し折れ曲がった板4枚で囲んでいます。写真は、内部を見やすくするために一面を外しています。
ここで、数百MHz台のインピーダンス補正をしているのでしょう。簡単な構造ですが、430MHzでもSWRが1.1以下でした。びっくりする値です。
高周波検出部ダミーロードからの検出部を拡大しました。中央に小さく見えるのがダイオードです。
1本の抵抗のみタップが出ています。このタップから低電圧の高周波電流を整流し、貫通コンデンサを経由してメータへ送っています。
ダイオードの型番は不明ですが、ひょっとしたら安価なゲルマダイオードかもしれません。

調整

フロントパネル裏面 調整は終端電力計の調整で行った方法と同じで、AC100Vを用います。
スライダックで電圧を調整し、AC50Hzの電力をダミーロードに加えます。
正規な高周波電力を加えないのはおかしいのではないか、と方法に異論を唱えた方が過去にいました。
この方法は30年以上前のCQ誌でも紹介されており、精度に問題があるとは思えません(少なくともアマチュアレベルでは)。
20Wレンジは20W、120Wレンジは80Wの電力を印加して調整しました。メータ裏面にあるボリュームを回して調整します。

その他

30年以上前の製品ですから、汚れも目立ちます。ボディは自動車用ワックス(ハンネリ)をスポンジにつけて軽く拭きました。取っ手と前面のメッキ部は金属ミガキで磨きました。
Nコネクタは、例の如く「重曹」で磨きます。半分だけ磨いた状態が左写真です。今は磨き終えてピカピカになりました。
古いものなので、レストアしたらお役御免で手放そうか?と思っていました。
でも、内部構造を見たら惜しくなってきましたHi!