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オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2011.4.18作成

ASAHI ME-IIB

☆周波数 非公開
☆測定レンジ 非公開
☆入出力インピーダンス 非公開
☆指示誤差 非公開
☆挿入損失 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開
ME-IIB

リグの説明

フロントパネル 旭製鋼のパワー/SWR計ME-IIBです。1970年前後に販売された製品でしょう。
 外観は右写真に示しますが、左メータでパワーを、右メータでSWRを表示します。144MHzまで使用可能で、入出力インピーダンスは50オームのようです。
 リグ−アンテナ間に本機を入れ、同軸線路からパワーの一部を検出してパワー・SWRを測定します。
 この方式は周波数によって検出出力が大きく変わります。同じパワーであってもローバンドはメータがあまり振れませんが、VHFでは簡単にメータが振り切れます。
 従って、パワーは付属する各周波数毎の校正表をもとにメータ調整のボリュームを設定してから読み取る必要があります。。
 入手時から校正表がありませんが、今さら手持ちのパワー計と比較して校正表を作っても無意味と考えたので、簡易SWR計として利用することにしました。

内部の解析・特性評価

内部の様子 外部に見えるメータ2個・感度調整ボリュームには、同軸線路の検出回路が接続されています。
 検出部は、プリント基板にダイオード(1N60)と抵抗が各2個ハンダ付けされているだけで、調整すべきパーツがありません。
 また、ダイオード等のパーツは全て空中配線です。
 某誌に掲載されていた自作事例(定数も同一でした)でも、調整箇所はありません。ところがよく見ると、検出部を囲むコの字型の鉄板が曲がっています(下写真参照)。
 ここが周波数補正のポイントなのでしょうか。板厚が1.2mmあり、ペンチで簡単に変形出来るレベルではありません。
 回路は左右対称なので、理屈上は曲げ形状も対称になるべきですが、かなり異なっていました。
検出部 500MHzまで使えるダミーロードでSWRを測定しましたが、144MHzでSWR1.1でした。十分使えるので、調整不要と判断しました。
 ついでに、送信出力とダミーロードを入れ替えてみましたが、反射波の振れはほとんど同じでした。
 鉄板の曲がりは影響なさそうで、考えすぎかもしれませんHi。

その他

 当時の価格が4000円台半ばだそうです。アンテナを調整する際、「SWRは最低になれば十分」と考えており、精度を云々することはありませんでした。
 現在でも絶対値をシビアに求めなければ、実用になります。移動運用の備品の一つとして、バッグの片隅に入れましょうか。