レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2011.9.26作成
2012.7.19追記
2016.5.10追記
2016.5.10:
下記の赤枠で囲まれた写真が、Spotlightという情報サイトに無断転載されました。
管理会社であるサイバーエージェントを経由してライターに連絡が入り、謝罪文が追加されました。
    http://spotlight-media.jp/article/174215023754205246
謝罪文は期限付きでそのまま記載していただくことで、本件のライターに対する責任問題は終息させようと考えます。
但し、私だけでなく他にも無断転載が無いかを十分に確認し、問題ある画像や記事は自己責任で削除せねばならないでしょう。これはライターとしての『責任』です。
しかし、サイバーエージェントに対する責任は別です。
昨年4月末に同様の事故を発生させており、非を認めて会社として再発防止策を公開しているのですが、3ヶ月と経たないうちに問題が再発していました。
ライターの問題だけでなく、自社の管理責任の問題でしょう。
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/01/news134.html
    http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1505/11/news086.html
以下の説明が非常に空しく感じます。
    http://next.spotlight-media.jp/article/145744511281496113
以下の注意事項もご覧下さい。3)、4)は会社のポリシーが明確に出ています。
    http://spotlight-media.jp/rules

トリオ ヘッドフォーン HS-4

☆出力インピーダンス 非公開
☆寸法・重量 非公開
☆発売年・定価 非公開

リグの説明

 トリオのヘッドフォーンHS-4です。40年以上前に発売され、開局当時にシャックにありました。当時の製品は、傷みがひどくなり廃棄しましたが、サイレントキーになったOMのシャック整理で再び入手しました。
 本機の生産時期は不明ですが、1970年代半ばころまで生産されていた製品と思われます。
 私が以前持っていた製品は、耳に接触する黒カバーの表面(ビニールらしい)が固くなり割れました。使用すると耳が痛くなるので、廃棄してしまいましたが、女性ならカバーを自作すれば直せそうでした。
2012.7.19追記: 元箱が見つかったので、追加しました。

変色(黄ばみ)を直す・・・原理と実験

 リグに接続すると、問題なく音声は聞こえます。電気的には問題ないのですが、外観上はパッとしませんでした。
 樹脂部分が黄ばみがきつく、いかにも古さを感じさせます。アンティークものだから・・・と割り切るのも一つですが、清潔さを感じません。
 比較の都合上、入手時の写真は下に掲載します。
 樹脂の黄ばみは洗剤やアルコールでは除去出来ません。デスクトップPCやモニタディスプレイの樹脂部分に黄ばみがあり、シールを剥がしたら部分的に白っぽくなってイヤだ・・・という経験がある方もいることでしょう。
 少しは見栄えを良くする方法はないものか・・・と検索したところ、黄ばみを取り除く情報がありました。日本で実験された事例も多々発見されましたが、原本の情報のみリンクしておきます。
    http://www.retr0bright.com/
     :2016/5/10 リンク先を変更しました
 原理は、樹脂ケースに多用されているABS樹脂に含まれる添加物が保管環境の大気内や梱包材に含まれる成分と結合し、変質するのだとか。薬液に漬け、紫外線を照射すると変色が化学反応によって元に戻るのだそうです。
 本機の樹脂がABSなのかも不明でしたが、白色なのでフェノール系ではなさそう?と考え、この方法を試してみることにしました。対象は、スピーカーのカバー部分です。
 原本では独自の薬液を作る必要がありますが、日本のサイトを見ると市販の漂白剤が使えるとのこと。
 漂白剤として、過酸化水素を含む花王のワイドハイターEXが良い、とのことなので、ホームセンターで入手し実験してみました。
 右写真のように、タッパに樹脂部品を漬け込み、太陽光の紫外線を利用するため玄関先に放置します。
 写真は作業イメージを表現するために、作業後に撮影したもので、実際は直射日光の当たる環境です。また、漂白剤は蒸発するので、ビニール袋を被せました。
 原液に漬け込んだり、水で2倍程度に希釈したり色々トライしましたが、思ったほど改善されたように感じません。パーツに変色がある箇所と無い箇所があると、差が明確に見えるからです。
 参考にしたサイトでは、「数日ではっきり効果が出る」と書かれていますが、私の場合は1ヶ月以上の時間を要しました。今年の猛暑なら、紫外線も多いと思われましたが、地方は紫外線量が少ないのでしょうかHi。
 また、漂白剤にどっぷりと漬けるよりも、表面に塗布して空中にさらしたほうが効果が出るようにも感じました。後半は漂白剤を少なくし、表面に手で塗っては乾燥した数時間後に塗りなおす作業を行ないました。紫外線にさらす効果の差かもしれません。

変色(黄ばみ)を直す・・・結果

 分解した状態で写真を撮影したので、実験前後で結果を比較しました。写真で見ると、驚くほどの効果が出ていることがお分かりでしょう。
 コードとスピーカー部を接続する箇所は、何もしていません。色を比較し、下の写真が修正でないことをご理解下さいHi。
実験前:

スピーカー表部(穴のあいた両端のパーツ)は、耳当てカバーと接触していない中央部で変色が目立つ
スピーカーカバー部(中央2個)は、下の丸カバーが無い箇所の変色が顕著
実験後:

スピーカー表部は、実際はわずかに変色が残るが、ほとんど気にならないレベルに改善
スピーカーカバー部も同様
 樹脂が漂白剤に浸されていると色の差が目立ちますが、乾燥させると意外にも気になりません。夏の猛暑も終わったので、ここで作業を終えることにしました。

組立・評価

 再度組立て、問題なく動作することを確認しました。
 電気配線のある箇所は、液体に浸すのは危険と考え、洗浄するに止めました。コードとスピ−カーをつなぐ箇所(頭に接触する箇所)はビニールと思われますが、ここの黄ばみが取れれば完璧です。
 たかがヘッドフォーンと軽視するなかれ、プラスチックのレストアには貴重な経験でした。