レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2007.1.19作成
2007.9.25修正
2010.9.26追記
2015.4.10追記

トリオ TW-4100S

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆FM最大周波数偏移 非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

デュアルバンド機TW-4000の後継機種として発売されました。本機はハイパワー機ですが、10W機は1年前の1986年に発売されています。
TW-4000でもハイパワー仕様のTW-4000Dがありましたが、144/430MHzとも25Wでした。本機はハイパワーモジュールを採用しており、144MHzはM57726で45W、430MHzはM57788Mで35Wを得ています。
ハイパワー機らしく、裏面のヒートシンクが大きく見えます。
上面図 下面図
小型化のため、回路の一部を小さな基板にチップ部品で作り、本体基板に縦に実装しています。ここが故障すると、修理に苦労しそうです。
レストアしよう・・・という気力が出ませんHi!
回路図のきれいなものを探しています。
実は、英文のサービスマニュアルは持っているのですが、PDFファイルの解像度が非常に悪く、回路図が読める状態ではありません。調整の方法はしっかり記載されていますし、プリント基板の実装図面もありますので助かりました。回路図をお持ちの方はいないでしょうか。
追記: お読みになった方から、きれいな回路図を送っていただきました。御礼申し上げます。

発振部

発振出力は十分ですし、ロックが外れる現象もありません。周波数のみ調整しました。
送信周波数を確認すると、144MHzで+300Hz、430MHzで+1.3KHzでした。周波数調整のトリマTC4を動かし、誤差100Hz程度に収めました。

受信部

144MHzはフラットな特性で、感度も良さそうでした。高周波増幅の入力コイルと出力キャビティを調整、バンド帯域内の感度を向上させました。S1.5程度のアップです。
バンド幅が2MHzですから、調整は比較的容易でした。
調整前 調整後 S特性(F=145.00MHz)
ところが、430MHzは少し手こずりました。調整前でもフラットではありませんが、432MHzと438MHzの2点で高周波増幅の入出力キャビティの調整を繰り返してもうまくバランスが取れません。
PLL局発出力からミキサーへの入力回路のトリマTC2がずれていることに気づき、435MHzで感度最大になるように調整したところ、S2程度の改善が認められました。その後再度キャビティを調整、下記のような特性に落ち着きました。
おおむねS3つのアップです。
調整前 調整後 S特性(F=434.00MHz)
受信感度はSINAD測定が出来ないため、他の方法で実施しました。下記のように良好でした。
  145.00MHzで 1uV入力 S/N31dB
  433.00MHzで 1uV入力 S/N32dB

送信部

パワーは144MHzで44W、430MHzで37-38W出ていました。全バンドフラットで規格通りですが、調整しました。
調整といっても、電力制御のボリュームを回して解除し、ドライブとパワーモジュール入力回路のトリマを回すだけです。
まず電力制御を解除すると、簡単に144MHzで50W、430MHzで40W出ました。その他のトリマを回してもほとんど変化ありません。
ここまでは良かったのですが、マイクゲインとデビエーション調整のために別のリグで受信モニターしながら144MHzを送信したところ、変調に発振音が乗っていました。マイクからの音声は聞こえていますので、マイクアンプは動作しています。
入手してから2年近く経過しますが、以前はこのような現象は無かったはずです。
送信出力がどこかに回り込んでいるのでしょうか、トランシーバ内部の電源+13.8Vをオシロで観察すると、約600Hzで約300mVの電圧降下(リップル)が発見されました。1000uFのケミコンの容量抜けも考え、交換しましたが変化ありません。パワーをローパワーの5Wに変えても同じで、電力との依存性も無さそうです。
もちろん電源を交換しても変化なしです。受信モニター機の周波数を40KHzも外すと全く信号は受信されませんから、周波数帯域の広がった発振でもなさそうです。
頭を抱えましたが、430MHzで送信したらどうなるか、と試してみたら・・・・・・・発振音がありません! 変調は正常にかかっています。144MHzだけの問題のようです。
144MHzの高周波回路を点検したところ、パワーモジュールM57726の入力回路のトリマをほんの少し回転させたら急に発振音が停止しました。 (右写真のマルの箇所)
たまたま発振を形成するような条件になっていたのでしょうか、その後トリマを回転させても現象は再現しません。13.8Vの電圧も正常になりました。
 いつか再発するのでは?という不安もありましたが、以降正常に動作しています。パワーは変化ありません。奇妙な幕切れでした。
144MHz 430MHz
マイクゲイン・デビエーションは問題ありませんでした。
スプリアス特性も大丈夫でした。144MHzは2次高調波が-65dBでした。430MHzも2次 高調波が-62dBでした。1GHz以上は方向性結合器が1GHz止まりなので、敢えて気にしません。
(実際、1GHz以上は測定ケーブルの引き回しで変化します。)

その他

バックライトの電球2個が切れていたので、手持ちの電球と交換しました。緑色のカバーをかぶせて取り付けましたが、決して明るいとはいえず、ムラもあり不満が残ります。液晶表示の見易さに一工夫欲しかったと思います。