2004.9.4作成 
      2007.9.25修正 
      2010.9.26追記
      ケンウッド TM-421
       
      
        
        
          
            | ☆周波数・モード  | 
            430MHz FM | 
           
          
            | ☆定格出力 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆最大周波数偏移 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆占有周波数帯域幅 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆マイクインピーダンス | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆受信方式 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆受信感度 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆通過帯域幅 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆電源 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆消費電力 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆寸法・重量 | 
            非公開 | 
           
          
            | ☆発売年・定価 | 
            非公開 | 
           
        
       
      2010.9.26 
       オークションの無断リンクが依然としてあるので、上記仕様を非公開とします。 
      このリグの説明
       オークションで入手しました。3台7000円の中の1台です。 
       前モデルのTM-401、TM-411はシルバーパネルでしたが、本機はボディ全体をブラックにまとめています。大きな液晶表示が採用され、落ち着いたアンバーの照明は個人的にお気に入りです。 
       144MHz機のTM-221、1200MHz機のTM-521と同一シリーズです。前モデルのTM-411はDCLが搭載されていましたが、普及せずに消滅し本機はありません。 
      PLL回路
       受信改造がなされており、200〜499MHzまで表示値が変化します。しかし、SGで信号を入れながら実際に受信可能な周波数を調べると、424.1〜444.8MHzの約20MHzだけでした。上限・下限付近で周波数を100KHz変化させると急に聞こえなくなりますから、PLLがロックしないようです。 
      受信部
       受信は問題なく出来ました。このままで使用に耐えますが、436〜438MHzで感度が最良になるようです。 
        フタを開けてスピーカーを外すと、受信部が見えてきます。アンテナからのケーブルと並ぶコイル類から、高周波増幅(RF)部の位置が即分かります。その左隣に並んでいるコイルとIFフィルタが第1中間周波数(IF)です。その上にはディスクリコイルと455KHzのセラミックフィルタがあります。  
       調整前にデータを取り、さらにコイルとセラミックトリマを調整します。高周波増幅部は431.0MHz・433.0MHz・438.0MHzで均一になるように何度も繰り返します。 
       433.0MHzに感度が最良になるようにしました。リピータ受信周波数の439MHz台は従来並みです。 
       433.0MHzにおけるSも表示は右のようになります。約3.5dBuの改善によって、表示値は約2つ上がります。 
      
       受信改造を元に戻そうかと思ったのですが、フロントパネルのマイクコネクタを外す等の大掛かりな処置が必要なので止めましたHi。  サービスマニュアルでは特殊な工具が必要と書いてあります。工具を自作された方もいるようですので、参考にして製作したいと考えています。 
      送信部
       パワーは433.0MHzで10.5W出ていました。パワー制限のボリュームを回しきってパワーを最大に調整すると13Wまで出ます。 
        但し、高い周波数ではパワーが出にくくなります。ドライブのトリマが抜け切った状態になっているのかもしれませんが、いくら調整してもバンドの中心で電力が最大になりませんでした。 
       まあ、10W程度にパワー制限すればフラットになるんですがHi。  
       次に調整途中に気付いたのが、周波数のドリフトです。心配になるレベルではないのですが、電源を入れてから周波数が変動するようです。 
       144MHzでは気にならなくても、3倍の430MHzでは変動が数倍になって現れます。データを取ってみました。 
       周波数カウンタの電源入れて約1時間、十分にエージングした後に周波数変動を測定しました。  測定時に送信し、周波数を読み取ってから受信に戻ります。送信時間は10秒以内です。電源を切らずにこれを繰り返して測定したものが以下の結果です。室温約29℃(エアコンが効いている状態)です。
         意外とドリフトがあるように見えます。  最初は433.00071MHzでしたが、最初の5分で432.99976MHzと約1KHz下がります。10分で432.99929MHzになり、以降は安定します。  本当に安定させるのなら、スイッチON後10分は待つ必要があるでしょう。もっとも、これも室温が安定しているという条件下であって、夏冬の車内のような高温・低音条件ではもっと厳しい結果になるはずです。弱い信号になると送受信に影響があるものと思います。 
       ・・・・とはいえ、現在市販されているリグもこんなものだと思います。  
       この測定終了後にVCOの基準周波数を調整し、誤差500Hz以下に抑えました。 
      その他
       このシリーズのデザインは気に入っています。これより前のTM211/411はフロントパネルの角度が上下に変えられますが、個人的にはイマイチの感を持っています。  安いものがあれば、TM221・TM521とそろえてみたいものです。 
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