レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2006.6.4作成
2007.10.5修正
2010.10.5追記

井上 IC-270

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆最大周波数偏移非公開
☆送信周波数構成非公開
☆受信周波数構成非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆通過帯域幅非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

200チャンネル実装の本格的なPLLトランシーバです。実は1986年頃に中古で入手し、あれこれ手を入れています。実際の信号を聞きながら受信感度を調整し、Sメータの調整ボリュームも触れたので、原型をとどめていませんHi。
このトランシーバは、ダイヤル・ボリューム・スケルチ等の操作つまみのある操作部と、本体を分離出来ます。オプションの24ピンリモートケーブルで接続します。
上面図 下面図

受信部

調整前のデータは意味がないので省略します。
高周波増幅部の入出力がそれぞれ2段・3段のヘリカルキャビティになっています。144.60・145.10・145.8MHzで調整を繰り返して行いました。144.6MHz以下は用が無いと判断していたので調整は一切行いませんでしたが、結果として感度が低下するデータになりました。
上の周波数で感度が良さそうだったので、低目を改善しようとしましたが、グラフで見るとバンド内の均一性が取れていない結果になりました。大きな問題はないので、このままとします。
調整後 S特性(f=145.0MHz)
Sメータは25dBuでS9になるようにしました。これ以上良く振れるようにしようとしても、ボリュームが回りません。
感度は1uV入力でS/N35dBです。

送信部

送信は10W程度出ていましたが、これも7・8年くらい前に調整済みです。HIGHパワーの制御を解除し、ドライバ回路を調整すると全バンドで13W出るようになりました。電力増幅段は三菱のモジュールM57715で、調整箇所はありません。
スプリアス特性は問題ありません。2次高調波が変動しながら観察されるのですが、-60dBです。
    X:100MHz/div、Y:10dB/div
周波数の誤差も300Hz程度で、水晶発振部を調整しOK。変調も問題ありません。

その他

このリグも、入手当初から受信改造がしてありました。以前は改造してあっても気にならなかったのですが、現在は周波数の変更に邪魔になるので、通常の144-146MHzの範囲のみ受信可能になるように戻しました。
20年くらい前、土曜の帰宅途中に郊外の高台で運用したのを思い出しました。走行中に秋田・山形県が日本海ダクトの影響で聞こえてきたのです。国道から見晴らしの良い場所へ曲がり、車を止めてモービルホイップでCQを出していました。
良く聞こえ、良く飛ぶ・・・・そんな思い出のあるリグです。