レストア
注意!
オークションの無断リンクがあるので、仕様は非公開です。
2009.6.26作成
2010.10.5追記

ナショナル RJ-56

☆周波数・モード非公開
☆定格出力非公開
☆マイクインピーダンス非公開
☆受信方式非公開
☆受信感度非公開
☆電源非公開
☆消費電力非公開
☆寸法・重量非公開
☆発売年・定価非公開

リグの説明

なぜか6年くらい前に入手したCB機です。松下電器(現パナソニック)が発売した国内仕様のCB機ですから、合法的な運用が出来ます。一流メーカーは、法律違反が出来ませんHi。
周波数は26.968MHzと26.976MHzの2波だけで、スイッチで切り替えます。2台ありました。専門外であり興味もあまりないので、手放すことを前提にメンテナンスを試みました。以下、1台を中心に経過を書きます。
名機のBCLラジオ「クーガ」を想像させる大きなスピーカのあるデザインが特徴です。ホイップアンテナは筐体込みで全長1.9mあり、少し短縮されてはいますが見慣れた50MHz機に比べ非常に長く感じます。
フロントパネルを下に示します。このパネルはアルミヘアーラインで、別途紹介した「メラミンスポンジ」で清掃し、汚れを落としました。
今更気付くのも変ですが、2台とも改造された外部アンテナコネクタがありましたHi。合法的なCB機は通常外部アンテナは付けられません。
少しでも良い意味に解釈し、付属アンテナに代わるホイップを取り付けるため・・・・と考えましょうか。
フロントパネル横のネジを外すと、回路が見えてきます。基板1枚に送受信回路が入っています。
写真の右側に電池ボックスが入り、単1電池9本が必要です。外部電源端子もありますが、接続するケーブルは入手困難です。

送受信切替スイッチ

送受信のスイッチが特殊なので、写真でご紹介します。
フロントパネルを押すと、内部の白いシャフトが右へ動きます。直交する金具が右に回転すると、金具の上側が左に動き、プッシュスイッチが押されて送信になります。
このスイッチの接触が不安定で、受信でガリガリとノイズが入り送信はパワーが変動しました。
接点洗浄剤をスイッチ側面から入れてみましたが、完全に直りません。スイッチを取り外し、下側の隙間にも洗浄剤をスプレー、繰り返し押し続けた結果、不具合は解決しました。

受信部・送信部

受信は問題なく出来ました。コイルを調整しましたが、大きな変化はなく良好でした。ところが送信部に問題を発見しました。パワーが7割程度しか出ないのです。
測定方法から考えました。そもそもホイップアンテナだけの機器は、どこに受信用のSG・送信のダミーロードとパワー計を接続するのだろうか??と疑問が湧いてきました。今回は、改造されたアンテナ端子であるM型コネクタに躊躇もせずにSGやパワー計を接続していたのです。
M型コネクタと送信回路出力は同軸ケーブル3D-2Vで接続されていました。回路側を見ると、芯線はホイップに接続されていますが、外被が接続されておらず開放状態です。調整でケースを開けた場合、GNDの電位差が生じています。従って、ケースを閉めるとパワーが変化します。
ならば・・・と外被をケースに落とすと、パワーがさらに落ち250mWになります。
結局、この周辺の配線を変更することで問題を解決しました。今度はケースを開けても閉めても変動なく、500mW出ます。
この件は、詳細を公開しませんし、個別にメールでノウハウをお教えすることも出来ません。いくら古いキカイとはいえ、法律上まずいですから・・・。
お問い合わせはご遠慮下さい。
・・・分かる人ならピンと来るはずですHi!

その他

電源を入れない時のメータを左写真に示します。右にゼロ点があり、電源を入れて受信するとノイズレベルで左端に振れ、信号が入ると右に動きます。昔のリグで時折見られた方式です。
ところで、送信しても針は左に寄ったままです。パワー計は針が振れており、そんなバカな・・・・と思ったのですが、変調をかけると右へ振れ出します。アマチュアのAM機ではあまり無いタイプで、SSB機みたいですHi。
メータを良く見ると、「MODULATION」という文字がありました。パワーが一定のリグですから、メータは変調がかかっている目安に使うんですね。