JA0IAA

第2回新潟コンテスト 結果分析

2007.9.18 加筆

プロローグ

 2002年5月19日に開催された第2回新潟コンテスト7MHz区分に参加し、優勝することが出来ました。この結果を分析してみます。
 コンディションは毎回変化します。いつ、どのエリアとQSO出来たかは来年保証出来ません。参考程度ですが、時刻と開けるエリアの推移は通常のQSOにも活用出来ます。

時刻とQSO数

累積QSO数 QSOレート
Fig.1 QSO累積数の推移 Fig.2 10分当たりのQSO数
 Fig.1では分かりにくいのですが、Fig.2で示す通り開始直後の終了直前のQSO数が多くなっています。開始直後は10分で24QSOですから、計算上は144QSO/hとなります。
 とにかく、周波数確保のため開始直前までゆっくりとQSOしていましたから、お聞きになっている局は多数いるはずです。ここでのんびりパイルアップをさばいているのでは、待っていた「お客さん」は逃げてしまいます。スタートダッシュが肝心ですね。
 終了直後にQSO数が増えたのは、コンディションが上昇してきたからで、1・2エリアのような近距離から4エリアまで入感してきました。
 14時台はコンディションがあまりパッとせず、CQの連発でした。15時前はコールに回りました。CQで呼ばれる側だけでは県内局のポイント・マルチが増えません。

時刻とエリア

 次に、こちらからQSO出来たエリアの時間別推移を調べてみます。
 "0"がQSO数2局に相当すると考えて下さい。但し、奇数は切り上げていますので、例えば5QSOの場合は"000"となっています。
エリア13:00-13:30-14:00-14:30-15:00-15:30-
800000
70000000000000
000000000000000000
1000000000000000000000000000000000000000
2000000000000000000
900
3000000000000000
4000
5000
60
 13、14時台は近距離中心のコンディションです。4〜6、8エリアは非常に少なくなっています。13時台は1エリアから沢山呼ばれていることが分かるでしょう。
 14時になるとコンディションが落ち込み、近距離も弱くなってきています。電離層による減衰が大きいようです。CQを連発し、QSBのある信号を捕らえるしかありませんでした。
 15時になり、コンディションはやや回復しますが、近距離の信号はあまり強くありませんでした。少し遠くのエリアに有利になったようです。1エリアの局数が多いのはハム人口が多いからで、信号は不安定でした。
 15時半を過ぎると遠距離も入感、近距離も回復してバタバタと呼ばれました。終了間際20分にQSO数が増えました。
 春から初夏のハイバンドの国内コンディションは(経験から言えば)、13〜15時は信号が落ち込む(聞こえない)時間でもあります。ローバンドでも同じことが言えると考えます。
 終了までの夕方に近い時間に、いかに遠方のマルチをGetするか?が課題でしょう。

Get出来たマルチは?

QSO出来たマルチを調べてみました。
区分QSO出来たマルチ
県内08010804080508070808
08120816
0822
08009
0801108016
県外101106109
114
-020304050607-0910
111213141516181920
2122232425262729
31333536373840
 
 県内の局にもう少し参加して欲しかったですね。
 県外は全国コンテストでもQSOしづらいところが残っていますが、「穴」は富山と石川でした。9エリアに対してコンディションが良くなかったのも事実ですが、意外な結果でした。6エリアはもう2、3時間遅ければ十分に開けるんでしょうね。

エピローグ

 QSOのコツ(ノウハウ)は、コンテスターが独自に持っています。これは個人個人の考え方もありますし、勝つための秘訣?ですから公開されることは少ないようです。
 沢山の局から呼ばれた時の対処法、呼びに回るタイミング、未QSO局の捜し方、Newマルチの捜し方etc・・・・
 私なりの方法を、別のページでご紹介しましょう。
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