2007.5.26

CQ出版社 通信型受信機の解説と実際 1966年発行

CQ出版社発行の『通信方受信機の解説と実際』、1966年発行の初版、B5版全184ページで定価は400円です。
著者はJA1FG故梶井さん、1959-1967年の間、JARL会長を務められた方です。
表紙に「自分の腕でメーカー製に劣らないハイレベルの受信機を作ろうという根性あるハムの方々に、本書は必ずやお役にたちえます。」とあります。
内容は大変すばらしいものですが、上記PR文の先に「ドレークのR4という著名な受信機があります」という一筆があります。(右参照)
うーん、やっぱりドレークなのでしょうか。
コリンズと書いていないところがミソで、一度は使ってみたいと感じます。40年以上の年月を割り引いても、技術的に興味があります。
この本は製作記事の寄せ集めではなく、基本回路とその動作説明が丁寧に記載されています。真空管回路ですから半導体に慣れきった?アタマには抵抗があるものの、真空管の諸特性データや実験データと思われるグラフを多数掲載してあり、じっくりと基礎を学びながら設計するには素晴らしい本でしょう。
初めて手にしたころは何が何だかさっぱり理解できなかったのですが、電子工学を学び、実際に回路に触れた経験のある現在は、おぼろげながらも中身が読めるようになりました。この業界で仕事をしたことはないのですが・・・。